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「創作と定番、または創作と伝統」

機織りに関するすべてについて修行中

  そして 

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2002-01-01 紡ぎ初め
2001-12-13 結果は?
2001-12-12 第2回撚り止め
2001-12-04 撚り止め(よりどめ)と綛上げ(かせあげ)
2001-11-11 糸にな〜〜れ!
2001-11-05 真説 鶴の恩返し
2001-10-29 43214321…
2001-10-22 いざ!中級!!!
2001-10-20 糊づけ…といっても片栗粉を使う
2001-10-18 染色


2002-01-01 紡ぎ初め

慌ただしかった年末を乗り切り、のんびりとしたお正月です。

しかし、のんびりとしてはいられないことを思い出してしまった。

そう、宿題。。。。。
結局年末は忙しくて10日で20gほどしか紡げなかったので
さっそく紡ぎ初め。

今年は、何とか作品をひとりで仕上げられるようになりたいものです。

ところで、上級の布の縞の配色の参考にしようと
工房の隣の物産会館を訪ねてみたところ
なんと!
11月の草木染めの研修で私が染めたハンカチが売られている!

綺麗に袋に納められて、値段が付いていることにもびっくりだったけれど
何よりびっくりしたのは、それが私が染めたものだということが
私にひとめでわかったということ。

今後自分の織った布や、自分の織った布で作られた小銭入れなども
物産会館で売られることになるはずだけれど
どんな気持ちになるのだろう。。。

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けり子さん:その道は長く厳しいものになりそうですが、ちょっとづつでも前に進めたらいいと思っています。今年もどうぞよろしく〜。 / キコリ ( 2002-01-13 01:23 )
織姫修業からアーティストキコリへと変身の年ですね♪ / けり子 ( 2002-01-09 23:24 )
きゃーっ!新年早々嬉しいお言葉、ありがとうございます。アーティストキコリかぁ。。。。。頑張る力がわいてきそうですv / キコリ@こちらこそよろしく〜 ( 2002-01-03 00:03 )
ステキですね...コツコツと手で紡いだ糸・染めも織りもモチロンキコリ様作の布地・・・あぁ、アートですよ、それは...。アーティストキコリ誕生の年なんですね...。 / Ka~ka@ことしもよろしく ( 2002-01-02 22:28 )

2001-12-13 結果は?

2回目の綛上げ(かせあげ)をしてみた。
“じんき”10個で120gの重さになっていた。

前回より撚りを掛けずに紡いでみたが
それでもちょっと撚りが強めのようだった。

太さはかなり太めの糸になっていたので
もうちょっと加減してみよう。

約200gの緯糸(よこいと)が紡げたので
1度、精練(せいれん)してみようかとも思う。

精練とは糸に混じった不純物を除去することで
糸量の5%の苛性ソーダのお湯で1時間煮たあと
2,5%の苛性ソーダでもう1時間煮ておこなう。

今回は緯糸は染めないので
精練すれば緯糸の準備はおしまい。

草木染めなどを行う場合は
精練の後、1リットルあたり2gのヒコヤックを入れ
70℃の中に20分ほどかき混ぜながら浸し、取り出して水洗いする。
この前処理をしてから草木染めをする。

あ、そういえば草木染めの研修のことを書くのを忘れていた。
そのうち書くことにしましょう。

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Ka~kaさん:うわーっ、ご無沙汰してしまって、ごめんなさい。私が習っている織物は和服ができる生地を1反織り上げるものなので、途中で糸の太さがあまり変わってしまうのはまずいようです。草木染めはアカネを使いました。 / キコリ ( 2001-12-20 02:45 )
ガンジーさんが紡いでいた糸はカディという手織りの布に使うもので、糸の太さは一定じゃないことが多いです。太さの変化がまた面白くて、ざっくりとした布で服を仕立てるのが好きでした。草木染めにも興味アリアリです・・・楽しみだなぁ...。 / Ka~ka ( 2001-12-14 22:16 )

2001-12-12 第2回撚り止め

はじめに紡いだ糸は撚りが強すぎたため
今度は撚りを掛けるために糸車を回す回数を減らしてみた。

太さも30/2に合わせて少し太めに紡いでみることにする。

すると、早い早い。
2時間弱で10gの“じんき”ができる。
始めのペースだと糸紡ぎに1年くらいかかりそうだったが
何とか2002年の1月下旬までには最低量の400gの糸は紡げそうだ。

120gの糸が紡げたので、第2回の撚り止めをすることに。

さて、その結果は?

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2001-12-04 撚り止め(よりどめ)と綛上げ(かせあげ)

子ども達のアクシデントのおかげで予定よりも遙かに遅れてしまったものの
なんとか80gの糸らしきものが紡げたので
撚り止めをすることにした。

鍋にたっぷりお湯を沸かし“紡ぎ玉”を入れて落とし蓋をし、1時間ゆでる。
これが撚り止め。

1時間ゆでたら軽く水洗いをして、水分を残したままタオルにくるみ、いざ出発。

作業場にある綛上げ機(かせあげき)に糸の先を結び
ゆっくり回しながら固まった糸をゆっくりほどいて綛(かせ)にしていく。

糸の撚りが甘いとゆでたときに隣の糸と絡み合ってしまうというので心配していたが
なんのことはない。
心配しすぎて撚りが強すぎてまっすぐな糸にならない(涙)
クリクリ、クリクリと丸まってしまうじゃないか…

他のみんなは撚りが甘すぎてブツブツ切れてしまうらしく悩んでいたが
ちょうどいい加減というのは難しいもんだ…

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Ka~kaさん:いやいや、まだまだ先は長いようです…織りはじめられるのは、早くて来年の2月くらいかな? / キコリ ( 2001-12-13 00:40 )
エッ?!ただ紡いだだけじゃ、糸にはできないわけ...?う〜、奥が深いのね...やはり。 / Ka~ka ( 2001-12-12 23:00 )

2001-11-11 糸にな〜〜れ!

糸紡ぎは家で練習してみることにした。
機(はた)と違って持って帰れるから。

右手で糸車を回すタイミングと、左手で綿(わた)を引くタイミングが合うと
するすると撚り(より)がかかりながら糸になってくれる。
しかし、ちょっとしたタイミングのズレで、まったく糸にならなくなってしまう。

そして思い出す「たぬきの糸車」
子ども達の国語の教科書に載っている
たぬきが“キーカラカラ キークルクル”と糸を紡ぐお話だ。

たぬきにできて、なぜ私にできないのか…

1反の布を織るために必要な緯糸を、全て自分で紡がないと上級には行けない。
掛け布団2枚分の綿(わた)を糸にするらしい…

あっさりと1月下旬までにと先生は仰ったが
半日でひとつしかできない“紡ぎ玉”(わらに紡いだ糸を巻き付けたもの)を
500個作るのに約70日
どう考えても間に合わない…さぁ、どうする

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わーーーっ!ごめんなさい。自分の所に来てなかった…。  相変わらずシコシコ糸を紡いでいます。目標1日20グラム!!! / キコリ ( 2001-12-12 01:06 )
その後、織姫修業いかがですか? / けり子 ( 2001-12-08 15:22 )
Ka~kaさん:本当に手間がかかっています。私が作ったへなちょこのテーブルセンターだって、手間を考えたら5万円くらいの値段がつけたいですもん(実際には藍で染めた1反の生地が5万円…(涙)) / キコリ ( 2001-11-13 08:32 )
けり子さん:息子がしおらしい顔をしていたのは手術の翌日まででした。あとはいつもの通りの不機嫌な顔…でも、元気が一番だと実感させられました。(そのくせ、退院してきたら勉強勉強というハハ) / キコリ ( 2001-11-13 08:29 )
林檎さん:私に年末年始はあるのでしょうか…(涙)  糸紡ぎ自体は魔法のようでとても面白いのですが… / キコリ ( 2001-11-13 08:27 )
掛け布団2枚!・・・とは、驚きです。ホントにすっご〜く手間のかかるものなんですね。なんでも機械まかせの現代ではものすごい贅沢ですね。 / Ka~ka ( 2001-11-13 00:32 )
うーん、たいへんそうですねぇ。息子さんはいかがですか?お大事になさってくださいませ。鶴の恩返し、言われてみればそう思いますわ。 / けり子 ( 2001-11-12 23:15 )
おひさしぶりです。ずっと下から読んで来ましたが、糸紡ぎって私が考えてるよりずっとずっと大変な作業だってことがわかりました。この分では年末年始も休まず糸紡ぎですか。ああ、ひとごとながら考えるだけで涙…。 / 林檎 ( 2001-11-12 20:11 )

2001-11-05 真説 鶴の恩返し

相変わらずみみもでこぼこならば、
打ち込みも揃っていないために布の目のあらさもまちまちなまま
中級での機織りは進む。

そして誰が言い出したのか
鶴の恩返しはヘンだという話題で盛り上がる。

機織りの場面を見せたくないのはわからないでもないが
毎晩毎晩布を織り上げて、朝に夫に渡すのはどう考えても不可能なのだ。

整経はどうした?あら筬は?お巻きはどこでやったのだ?
綜絖通しは普通の反物なら1052本の糸を全て別々の綜絖に通すのだ。

毎晩機を織るには、大勢のスタッフを抱えて
それぞれに専門の仕事をしてもらわなければならないだろう。
機も何台も必要だ。
整経をやるスタッフ、筬通しのスタッフ、お巻きのスタッフ、綜絖通しのスタッフ
最低でもそのくらいは必要だろう。
そのスタッフに経糸はすべて任せて
1反織り上げては次の機に行って織り、また織り上げたら次の機…
という風にやって行かなくてはならない。

これじゃぁ、見るなと言うのは当然だ。

しかし、私たちの言っていることはどう考えても屁理屈だった。
機に糸がかかるまでの苦労を愚痴っていただけだもの。

先頭 表紙

Ka~kaさん:子どもの頃毛糸のアレ欲しかったけど、買ってもらえませんでした。その無念が今に続いてるのかも(笑) そして「鶴の恩返し」それも不思議のひとつです、羽なんか入れたらでこぼこもいいところだろうと思うんだけど…。 / キコリ ( 2001-11-11 23:27 )
子供の頃毛糸で織る機織り(?)に、ハマッたことがあります。アレでもケッコウたいへんだったじょ〜。・・・それにしても「鶴の恩返し」、分身の術でも使ってたのかねぇ...。羽を織り込むっていうのも、羽の付け根の方なんかが飛び出たりしなかったのかなぁ...? / Ka~ka ( 2001-11-11 02:29 )

2001-10-29 43214321…

タイトルは、今日の私の作業中のつぶやき。
4枚の綜絖枠(そうこうわく)から1本づつ綜絖を分けて
一番奥の4から順に糸を通していく。
4本の糸が通ったら、また4枚の綜絖枠から1本づつ綜絖を分けて
一番奥の4から順に糸を通す…

単純な作業の筈なのに、途中で“あや”が合わない…
整経の段階で間違えていたのだった。
どこまで戻ればいいんだ(涙)

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2001-10-22 いざ!中級!!!

「30cm×3mのテーブルセンターをまず作ります」
「10/5の糸で25羽の筬(おさ)を使うと経糸(たていと)は何本必要?」

↑は初級の初日の先生からの質問。
どこの国の言葉で話しているのか不思議に思えた質問だったけれど
今度はわかる。

【40cm×5mの布を、25羽の丸羽で織ると経糸は何本必要か?】

答えは40×13で520本
5mの糸を520本整経するわけだ。

初級と違って白・赤・ピンクの3色で縞模様を作るため
整経の前に縞模様のデザインを考える。
糸の本数を考えながら縞模様を考えるのは結構大変。
でも、自分のデザインした布ができるなんてすっごくうれしい。
このデザインだけで半日かかった。

そして4人同時に整経できないため、
上級の前に実習することになっている草木染め用の
ハンカチの絞りをしながら順番待ち。

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2001-10-20 糊づけ…といっても片栗粉を使う

半日から1日糊づけしてから干すので、この作業は19日の夜行う
糸量の5%の片栗粉を水で溶いてから鍋を火にかけ、とろみをつける。
糸がひたるくらいの量になるようにぬるま湯を調節し
サラダ油を数滴たらしてから糸をつけ込む。

自分で染めた糸の他に、地の色になる白い糸も持ち帰って糊づけする。
じゃんけんで負けた私は予備の分まで糊づけすることになってしまった。

翌20日、干す。
しかし、ただ干してしまうと塊になってしまうので
輪になっている部分に両手を入れ、思い切り広げるようにして
糸をさばく。
それでも晴天の下すぐにばきばきになってしまうので
20〜30分おきにさばいて塊を作らないように気をつける。

そうそう、何故糊づけをするのかというと
毛羽立ちを抑えるため、糸を丈夫にするため、
そして織るときの滑りをよくするために行われている。

さぁ、よぉく乾いた糸を持って、次は中級だ。

先頭 表紙

Ka~kaさん:インドでも織物は分業なんですね。日本でも分業がほとんどで、糸紡ぎ・染色・そのほか全ての作業をひとりで行う講座があるのは、日本中でここだけのようです。 / キコリ ( 2001-10-30 00:43 )
インドで、よく糸染め屋さんや、型押しの染屋さん、織物工場(作業所)なんかをのぞいては、ボ〜ッと見ていたのを思い出します。みんなすごく真摯に、真剣に取り組んでて、ステキでした。ほんと「コツコツ」「少しづつ」って感じが、感動を呼びますね。 / Ka~ka ( 2001-10-29 23:45 )

2001-10-18 染色

中級で使う糸は、自分たちで染めることになっているそうだ。
初級とは全然手触りの違う細い糸(c 20/2)のグラム数を計り
糸量に対して濃い色は3%、薄い色は0.02%の染料を計る。
色は赤と緑の2色、でも染料の濃度によってうす桃色と若草色も染めてみる。

まずは濃い方から。
糸量80gで3%なので2.4gの染料を計る。
4人の受講生をふたつに分けて、ふたりずつ組んで行動することに。
私は赤い方を担当。
鍋を火にかける。浴比(鍋に入れる水)は糸量の30〜50倍
40度くらいの内に緩染剤としてロート油を1リットルあたり2cc落とす。
糸はあらかじめぬるま湯で洗っておく。
枷(かせ)になったままの糸を棒に通して浴比につけ、もう1本の棒で回すようにする。
染料を入れる。
濃い色に染める場合は糸量の50%の無水芒硝(むすいぼうしょう)を500ccのお湯で溶き
浴比が沸騰しない程度の火加減で煮ている鍋に5分おきに100ccずつ入れていく。
入れるたびに糸は浴比から引き上げ、無水芒硝を入れたあとは
よくかき混ぜてから糸を戻す。
この間、糸は2本の棒を使って絶えず糸を回している。
最後の無水芒硝を入れてから15分、約90度の温度で煮て火を止める。
そのまま冷めるまでおいた方がよく染まるが、
今回は時間がないので少し冷めたところで水洗い。
新しい水に1リットルあたり2〜5ccのタナフィックスPを入れ
染めた糸を10〜20分浸けて、色止めを行う。

薄い色は糸量の0.02%の染料を使い
無水芒硝も糸量の30%にするが、手順は同じ。

同じ染料を使ったのに、3%と0.02%とでは、思った以上に違う色に染まる。

糊づけは宿題…これがまた…

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