目の前に開けた空間に、あの空中都市が浮かんでいた。
言葉は忘れた。
ハプニングや意外な出来事については、じっくり時間をかけて(単にのろまだった、とも言う)書こうとするあまりここまでダラダラ書きたらして来たが、ホントに感動するものなんて、そう簡単に言葉にできるものではないのかもしれない。(単に表現力がない、とも言う)
ほんとはこのあと、マチュピチュからクスコに帰り、遺跡や建造物にため息をつき、
リマに戻って博物館をめぐり、
「小さなガラパゴス」の異名をとるバジェスタス島まで船で行って、アシカの大群に驚き、
ナスカの地上絵を見に行く途中、砂漠の真ん中で車が故障して立ち往生し、
そこで行われていた村の自転車レースを見学し
セスナから地上絵を見て、史上最強に酔い・・・
・・・私のトロいペースで書いていたら終わらないので、クライマックスのマチュピチュで終わることにした。
立ち往生した砂漠で助けてもらったエミリオというおっさんや、クスコのアナとは未だに月2回のペースで文通をしている。
帰国してからこの半年で、私のスペイン語もかなり上達した(気がする)。
マチュピチュを去るとき、お世話になった人たちが駅まで送りにきてくれた。別れ際に、英語を解さない彼らに、伝えたいことの一部しか伝えることができず、自分への苛立ちで泣いた(実話)。
そのときにくらべたら、だけど。
思うところもあり。
迷うところもあり。
30年間生きてきてもなお、
叱られることもあり。
悲しむこともあり。
そして、ふりかえることもあり。
次回、ほんとの最終回。 |