2003-02-14 幸せのカタチ〜Happy8〜
2003-02-12 閑話休題：我欲・・・
2003-02-05 幸せのカタチ〜Happy7〜
2003-01-31 幸せのカタチ〜誓い〜
2003-01-30 幸せのカタチ〜Happy6〜
2003-01-28 幸せのカタチ〜Happy5〜
2003-01-27 幸せのカタチ〜Happy4〜
2003-01-24 幸せのカタチ〜Happy3〜
2003-01-23 幸せのカタチ〜Happy2〜
2003-01-20 幸せのカタチ〜Happy1〜

自慢ではないが、学生時代から人前で話す事が多かったazzurri。
生徒会の役員に立候補した時の演説や長台詞の多かったお芝居、緊張の“き”の字のカケラもなかったし、社会人になってもそれはあまり変わらなかった。

歳のせいか？？？

前回のスピーチではマイクの前に立つ時にハンカチを忘れてしまったので、今回は持参・・・ギュ〜っと握り締めながら、恨みのこもった目で司会者をねめつける（←司会者は悪くない）。
嗚呼、口から心臓が飛び出して走り去ってしまいそう・・・心臓に手足が生え、何故かたすきをかけた姿で全力疾走する姿を想像しながら、そしたら誰が追いかけてくれるんだろう？などとくだらない妄想で緊張をほぐそうとしてみた。
大丈夫！今日はカンペを用意してあるのだから、、、

マイクの前に立ち、新郎新婦に一礼、会場を見回すと・・・

誰も人の話なんか聞いちゃいねーーー！！！

新郎新婦の職場のオヤジどもに加え、親戚の方々・・・五月蝿いんですけど！
いい歳ぶっこいて、黙って人の話も聞けないのかよーーーっ！！
・・・とマイクを通して言ってやりたいぐらいにざわざわしておりました。
これが学級会だったら、学級委員のazzurri、確実に黒板消しかチョークを投げていただろう。

しかし、これ幸い。
失敗しても、誰も気づかないだろう、、、

「只今ご紹介にあずかりました、新郎のライバルであり、新婦Rさんの学生時代の友人azzurriでございます。今日は○○駅東口階段を避け、西口から参りました・・・」
型通りの挨拶に気持ちアレンジを加え、話始めたが、何故だか声が震えてくる。
Rとの出会い、別れ（笑）、再会（なんか違うな・・・）思い出を笑いを交えながら話したつもりだが、誰も笑っている様子などない・・・ってゆーか、人の動向を窺っている余裕などなかったのだが。
しかも、話している最中にまでRとのお付き合いをいろいろと思い出し、目頭が熱くなり、じんわりして、言葉に詰まる→カンペを見る→棒読みになる→慌てふためく→頭がまっちろになる→カンペを見る→以下繰り返し。
だんだん、オーディエンス（笑）を無視し、主役の二人に話し掛けるようなスピーチへと変化・・・すると・・・

Rの目に涙が溜まっているのが照明に反射し、きらきらと光っているのが見えた。
それを見ると、また泣けてきた・・・
そして、その手前でR以上に涙を流す新郎○○ちゃん！！

おお！やっぱりか！！
そんな彼の姿を見たとたん、意地悪心が芽生え、今度は彼に語りかけるようなスピーチへと変化。
・・・案の定、彼はボロボロ。

「○○さんはRさんの事を心から愛していらっしゃるのね。信頼し合う二人の姿を見て、彼ならば、Rさんを譲ろうと決意しました。」
新郎があまりにも泣くので、Rがだんだんと冷静に・・・

「私が剥離した骨を一年かかって治す間に、私の骨以上に二人はくっつき合い、愛を深め合い、とうとうピッタリと離れなくなってしまったのです。結婚生活は晴天の日々ばかりではないとは思いますが、二人で力を合わせて、Rが私に自慢するような家庭を築いてください。もし、Rを泣かせるようなことがあれば、飛んでいってぶん殴るので、その点だけは覚悟しておいてください！（〆の言葉以下略）」

新郎、涙涙で変な顔。。。

決して上手にスピーチはできなかったし、長いスピーチになってしまったような気がしたが、最初のターゲットであった新婦ではなく、新郎を号泣させたので、とりあえずはOKかな、、、と。いや、自分も泣いたんだけど（＾−＾；

そして、宴は佳境へ・・・

先頭 表紙

感動のクライマックスのその前に・・・ちょっとだけお仕事から現実逃避。

今、ものすごく欲しいものがある。

それは●ルメスのバーキンでもなければ、セルジオ・●ッシの春夏モノの靴でもなければ、テ●ァニーのキー・モチーフのペンダントでもない（←俗物思考だな私）。。。

欲しいのはコレ↑

キャラクターものを集める歳でもないのだが、オフィス周りのグッズは昔からPinguと決めている！
その昔、勤めていた会社にいたazzurriよりもひとまわり以上歳の離れているとは思えない可愛い派遣さんがハマっていた影響で、ビデオは全巻観せてもらったし、お互いにグッズを贈りあったりしていた。
営業に出た人がUFOキャッチャーでぬいぐるみを吊り上げようものなら（仕事しろよ！）、取り合いっこになった・・・たいてい譲ってくれるんだけど。

よくできたクレイアートによる映像では、彼らはPingu語という意味不明な言語を話す・・・その影響か、未だにazzurriは意味不明な言語を話す宇宙人だったりもする。

ところがこの品物、ただひたすらにドーナッツを食べないといただけないのである。
そこで立ちはだかる甘いものの壁。。。
甘いものは少量でOKなazzurriにとっては、来る日も来る日もドーナッツ漬けの日々には耐えられない・・・半分で飽きる。

その昔、やはりこのドーナッツ屋の罠にハマり、いろいろと集めた事もあったが、当時はスイーツがガバガバ入るスイーツ♪中高生だった、、、
おまけに閉店間際のドーナッツ屋で、家族のお土産にドーナッツを買って帰るサラリーマンにおねだりして（援交？）、券だけをよくいただいたりしていた。

もうそんなスイーツなワガママが聞いてもらえる歳じゃないのよーーーっっっ！！！

因みにこのお弁当箱シリーズの前の陶器シリーズは諦めた。
マニア的に集めたりはしないが、何故だか惹かれる愛しのPingu・・・和とのコラボレートが効いているのか！？・・・悪魔のドーナッツ屋よ。

エルメサーに訴えたところ、azzurriの寝ている間にドーナッツと一緒に10点分（10点分で1個と交換）を集めてきてくれた♪
ありがとう(TOT)！！
・・・しかし、彼は黒いタイプを狙っているらしい、、、え？あなたはミッフィー好きじゃない！！

ところで、毎朝お弁当を作る事が交換条件？
聞いてないんですけど・・・

どちらに転んでも、ただでは手に入らない恐るべきシロモノである。

先頭 表紙

azzurriにとって、Rの一番の魅力はなんといっても“笑顔”だ。
美味しいモノを食べた時、彼の事を話す時、嬉しい事があった時etc・・・本当に嬉しそうに笑う。混じりっ気ナシ！純度200%の“嬉しい”笑顔。素直に嬉しい気持ちや楽しい気持ちが現れる心からの“笑顔”だ。
天邪鬼なazzurriにはできない笑顔・・・見ているこちらまで嬉しくなってしまう。
愛想笑いや義理笑い、自分も含めて素直に笑う事ができなくなった人が多い中でRの笑顔と心安らぐ友の笑顔は、azzurriのささくれた心を和らげる効果がある。
きっと彼もRの笑顔ビームにやられたに違いない。。。ワガママも聞いてしまうほどに（笑）。

おひさまの光をたっぷり浴びた“幸せのブーケ”を手に、披露宴までの時間を友人たちとティーブレイク。
披露宴開始のアナウンスと共に、披露宴会場に向うと・・・入り口では新郎新婦と両家のご両親がゲストを迎えていた。
しかも！Rはウェディング・ドレスではなく、白無垢姿！！
髪こそ蘭の花を使い、現代風にアレンジされていたが、衣装替えにびっくり！&その姿の可愛いこと！！・・・ドレスよりも楚々とした雰囲気で、Rの笑顔が映える。
そして、何よりも彼の和装姿があまりにもハマりすぎていて、笑いを噛み殺すのに必死だった。

招待客の多い披露宴は久しぶり。お料理は和・洋・中のコラボレートで、テーブルの上に回転テーブルまでついていた。
あまり上手ではなかった司会により、披露宴が始まると、レーザーを駆使した演出の中で新郎新婦が登場。今度は、Rの衣装が金糸・銀糸がラメのように刺繍された派手な色内掛けに変わっていた・・・Rの趣味だよね？R父の趣味じゃないわよね（笑）？

azzurriの左隣までは友人たちだったが、右隣はRの高校時代のお友達。何度も話しに聞いていた可愛い女の子だったので、逢えるのを楽しみにしていたのだが、お席を隣にしてもらえて、美しい横顔を見ながら、お話ししながらのお食事なんて、Rも気が利いている！

ケーキカットや来賓祝辞に続き、お隣の美女Aちゃんともう一人の高校時代のお友達によるバルーン・ブーケ、ブートニアの贈呈（写真は、1月28日の日記参照）が終わり（因みにAちゃんはプロ顔負けのトークだった。アナウンサーに向いてるわ！）、友人による祝辞・・・そう！とうとうazzurriの番がきてしまった！！
最初に新郎側のお友達の祝辞があったのだが、ごめん・・・ちっとも聞いてなかった。
ちなみに、前菜なども喉を通らず（歯にお刺身やら胡麻豆腐が詰まったままスピーチなんてできない。ましてやえびせんべいが舌に張り付いたままなんて、考えられない！）、前回のスピーチで緊張をほぐす為に浴びるように飲んだアルコールも今回は控えた・・・図々しくもブーケまでいただいてしまったのだから、失敗は許されない。
何よりもまだ一度もニコリと笑った顔を見ていないR父の前で失敗を犯すわけにはいかない。

あまり上手ではないプロの司会者（←しつこい）によりazzurriの紹介がされる・・・
「azzurriさんとRさんは、相性占いでazzurriさんが男だったら、理想のカップルだったそうです。もしかしたら、新郎のライバルになっていたかもしれませんね。云々・・・」

しまったぁぁぁぁぁ〜〜〜！！！
Rと思考回路が似ている所があるのをすっかり忘れていたぁぁぁぁぁぁ！！！
そう！ネタのひとつをRと司会者（←ただ言われてやっただけ）によって披露されてしまったのだ！

嗚呼・・・どうするazzurri！？

先頭 表紙

パイプオルガンから流れ出すメロディが変わり、閉ざされていた扉が開いた。
27年と5ヶ月、ずっと自分の手をひいてくれていた父と共に、Rが祭壇へとこれまでの思い出と共に一歩一歩、歩をすすめる。
ベールの下の顔は、涙を必死でこらえていた。

「ビデオがまわっていなくて良かったね。変な顔してるよ！」と心の中で思いながら、azzurriはRのもらい泣きをしてしまいそうになっている自分を必死で隠した。

R父、どのような想いで愛しい娘の手を彼に託しているのだろう、、、
彼は心の中でR父に何を語りかけているのだろう、、、

Rのドレス姿は予想外のドレスだった。
お式に関する情報は「引き出物」と「お料理が美味しい」という事ぐらいしか聞いていなかったが（あんまり色々と聞くと、当日つまんないしね）、きっとRらしくプリンセス・ラインで派手目なデザインのものだろうと思っていたのだが、マーメイド・ラインのドレスにパールが全体に散りばめられたものだった。ゴージャスだが、すっきりとした印象。
でもR、ちょっと痩せちゃったね、、、気にしていたから良かったのかな？

二人の背中を見つめながら、お式がすすんでいく・・・9年ぐらいしか一緒にいないけれど、いろんな思いがこみあげてくるし、Rと彼との事を思うと、やっぱり涙がこみあげてくる。
Rの顔から時おり涙がこぼれ落ちる、、、

よかったね。本当によかったね。
きっとこれからももっと大変だけど、Rなら頑張れるから。
おめでとう。幸せになってね、、、

賛美歌を歌う自分の声がくぐもってくる。
だけど、笑顔でお祝いしなきゃ！・・・きっとazzurriも変な顔だったに違いない。

お式が無事にすんだ時には、二人は笑顔だった。幸せそうに微笑んでいた。
新郎新婦が退場し、チャペルの出口で招待客へのご挨拶をする時に、今日はじめてRに声をかけることができた。

azzurriの第一声は「本当におめでとう！良かったね！」のつもりだったが、声をかけると同時に一気に泣いてしまい、キチンと伝えられなかった・・・とほほ。
Rの第一声は「azzurri、今日は寝坊しなかった？」だった・・・（笑）。
しかし！ポロポロと涙を流しながらもazzurriは自分の泣いている姿を見て、彼の涙腺がゆるみかけているのを見逃さなかった！！

これはもしや・・・（ふっふっふ〜っ♪）

フラワー・シャワーの後、花嫁のブーケ・トス・・・Rの投げたブーケは飛距離が伸ないうえ、誰も「私が！私がーっ！！」と駆け寄りもしなかったせいで、危うく地面へ・・・というところで、azzurriがキャッチした。
因みに、この時のazzurriの心境は・・・
・Rのブーケなら、ぜひとも欲しい♪
・でも、ブーケ・トスのブーケの意味を考えると、今は複雑な想い。
・でも、ここで比較的ブーケから一番近いazzurriがキャッチしないと、ブーケは地面へ・・・R、花嫁の立場なし。場が白ける。
・・・だった。

イエローを基調としたプチ・ブーケは、azzurriが大好きなRのお日様スマイルのようだった、、、

先頭 表紙

Rの結婚式＆披露宴は、Rが住んでいる市で行われる。
前々日にRからメールが入り、「駅の東口の階段には気をつけてね！！」と書かれていた・・・そんなに何度も転びませんって！！これでまた骨折したら、いい笑いものだ。
Rの住む地までは、azzurriの住んでいる所からローカル線を乗り継いで約2時間かかる。
「この時間を利用してスピーチを考えよう！」
と決意したazzurriだったが、電車の時間を検索すると、土曜日のために接続が悪く、お式に間に合う時間に着きそうにない・・・しぶしぶ大宮から新幹線にてショートカットするハメに。
長い道中、手帳の用紙に必死に原稿を書き留めていくazzurri・・・約9年に及ぶRとの付き合いを振り返ると、もう泣けてくる。
泣くと壁（お化粧）が剥がれる→塗りなおす→また泣く→また剥がれる→塗りなおす・・・周りから奇異な目で見られていたに違いないが、今度こそ失敗は許されない！

しかし、〆の言葉だけがどうしても思いつかない。。。
ネタは2001年7月7日の出来事を軸にRとの関係や思い出を笑えるエピソードをちりばめながら・・・といった内容だったのだが（そう考えると、我ながら体を張った美味しいネタを作ったもんだ）、ありきたりのお祝いの言葉を述べるのがつまらなく思えてくる。
〆だけ後回しにし、原稿が読みやすいように、自分なりに記号をふりながら、原稿を推敲（日記もダラダラ書かずに推敲しろよ！）していく・・・気づくと「まもなく○○駅です〜。」のアナウンス。ラストスパートをかけた。
新幹線が到着、階段を駆け下り、改札を抜け、西口の駅ビルで所用を済ませ、今回は“西口階段”からタクシーに乗り込んだ。
・・・“西口階段”でも足を踏み外して、剥離骨折していれば、Rにはかなりの笑いがとれたに違いないが、、、

タクシーをぶっ飛ばしてもらい、式場に到着。
件のMを始め、友人たちと合流し、受付を済ませ、お化粧直しをし、薬をジュースで流し込み、なんだかドタバタしながらお式に臨んだ、、、

式場は最近流行りの小洒落れた洋館風の“総合結婚式場”で、二つあるチャペルでの教会式、本館での神前式などができ、披露宴会場も完備している所。
案内されたチャペルでお式が始まるのを待つ。
落ち着いてみると、やはりRが結婚してしまうのが信じられない。

パイプオルガンの音色と共に、式が始まる・・・
神父様に引き続き、“彼”が入場、、、堅く結ばれた唇に真剣な眼差し、心なしか緊張した面持ち。
「○○ちゃん（彼）、やっぱり洋装似合わないのね、、、」と密かに心の中で思いつつ（←失礼！）、さまざまな想いが交錯しているであろうその背中をじっと見つめていた・・・Rの入場を待ちながら。

先頭 表紙

悲しいかな、azzurriの社会復帰と共に忙しい日々になってしまい、Rとのんびり温泉に行く時間もないどころか、Rと“彼”とお食事に行く機会もなかった、、、R達もかなり忙しい日々だったようだが。
おまけに、Rから「二人のプロフィールを作って欲しい」と言われていたにも関わらず、それすらもできなかった・・・ごめんね。
その代わり、スピーチはしっかりやるからねっ！！

結婚式の招待状の返信には“出席”の旨とR父へお祝いの言葉と共に一言を添えた。
「大切に育てられたお嬢様を手放される寂しさを推し量ることはできません、、、しかし、私にとって素晴らしい友であるRさんは、きっとご自身が育たれた家庭に輪をかけて暖かい家庭を築かれると思っております。」
・・・汚い筆書きにR父の心象を悪くしてしまったら、どうしよう？とも思ったが（−＿−；

6月にあった地元大阪での親友のお式では、スピーチで大失態を犯してしまったので、今回のスピーチは念入りにしようと思い、
1)真面目なスピーチ（R父の手前）
2)笑えるスピーチ（関西人にはウケるだろうが、過去のカルチャー・ショックが響くうえ、R父が気になる）
3)泣けるスピーチ（涙もろいazzurri自身が泣いてしまい、前回と同じ失敗をしてしまう危険性大）
の3パターンからまずRに選んでもらうことにし、Rにメールをした。
Rも「両親への手紙」で悩んでいたらしく、二人で「気持ちをいざ言葉にするのって、本当に難しいね。」と話し合った。
Rからは「azzurriらしいスピーチでいいよ。頑張ってね！」と言われてしまった。

本音・・・1曲踊りながら歌う方が楽だよ〜ん（:ＴｏＴ:）！！

Rの結婚式前夜、一足早くR地元に前ノリするつもりだったが、前前夜にも友人とお食事をしてしまい、帰りが遅くなったうえ、11月に極秘入籍してしまったazzurriの大好きな後輩Mちゃんのお祝いディナーで帰りがすっかり遅くなってしまい、仕方なく東京から出発。しかも、疲れきっていたため、ボディ・ケアやネイルなどにまで手がまわらず（いや！いいんだってば！アンタが結婚するわけじゃないんだから！！）、おまけに前回同様、“スピーチを考えていない”という事態に陥っていた。

1月18日（土）快晴
今までさんざんRに心配＆迷惑をかけ続けた“寝坊女王azzurri”は寝坊することなく起床。
入念にお化粧とドレスアップを済ませ（いや！だから、アンタの式じゃないんだから！）、いざ出陣！！
そういえば、Rのお式に何を着ていくか、さんざん迷ったうえ、デパートを何軒もハシゴしたのに、結局“アリモノ”で行ってしまったよ、、、

次回予告＞＞＞どうなるazzurri！？スピーチの行方

先頭 表紙

2002年10月　学生時代の同じ仲良しグループのひとりMの結婚式。
Mからの「式に来て欲しい」という連絡は私以下全てRからの転送メール・・・忙しいのはわかるが、何百人もお式に招待するわけではないのだし、遠方でのお式になるのだから、来て欲しい人には手短で構わないから、個々に電話で連絡するべきではないのだろうか？
出欠も何もかも全てメールでRを通していた。Rも自分のお式の準備があるのだし、最初は「一応行く」と言っていたazzurriもMのあまりの礼儀や仁義を無視した態度にだんだん頭にきていた。
同じく怒りじわじわのRがMに連絡をし、「私が間に入ってやり取りしていても時間がかかるから、azzurriに直接連絡した方がいい。」の返事に「そのうちする。」・・・結局、連絡など来ないまま、お式を迎えることになった。
流石にキレてしまったazzurri（←大人げない）はRに「Mのお式には出ない！何様のつもりなの！？」と言ってしまったが、Rに「azzurriが来なかったら、私知らない人ばかりだから困る。」と泣きつかれてしまった、、、
Rとの協議の末、“相場のご祝儀から査定を加えた額（=減額）”で折り合いをつけた。
意地悪だったかしら？？？
しかし、Rには、かなり参考になった模様、、、


余談はさておき、
Mの結婚式には、山をいくつか越えて隣の県までRを送ってきた“彼”も参列するという（披露宴には出ない）。
R曰く、
■Rより9つ上（エルメサーのひとつ下）
■某市町村の公務員（Rとは別の市町村）
■おっさん（いや、それ言ったら、エルメサーだって・・・）
■デブ（え！いや！それ言ったら、エルメサーだって・・・だって・・・）
Rの歴代彼氏には会ったり、写真を見たことがあったのだが、“彼”はRの言葉通りだった（体重は恐らくエルメサーの方がはるかに上）。
加えて「元ヤン！？」とつっこみを入れそうな風貌だった。いや、たぶんマジで昔は“やんちゃ”をしていたのだろう、、、
結婚式に出るということもあり、正統派トラッドアイテムで“好青年”をキメているのだが、Rの趣味なのか！？

しかーーーしっっっ！！
“彼”はとてもフレンドリーだった（元ヤンだから？）。しょっぱなから「azzちゃん」だった。
Rのことが可愛くて仕方がないらしく、厳つい風貌にヤンキー歩き（肩をいからせて歩く・・・みたいな。）をしながら、満面の笑みで「Rちゃん♪Rちゃん♪」と言いどおし。
R父、そりゃ〜、つっこみどころ満載だろう、、、

完全にRが尻にひいている・・・
二人の会話を聞いていると、まさにそんな感じ。
しかし、“彼”はとても嬉しそう！Rと一緒にいるのが楽しくて仕方がない様子は、見ているこちらまで幸せな気分になってしまった。
「R、ワガママだけど、よろしくね！本当に良いコだから、、、」
「うん！Rちゃんといると、いろんな所でご飯食べられるんだよ。いろんな所のバイキングに行けるし！」
「そ・そうなの？R、食べるの大好きだからね〜。」
「そう！楽しいよ！一緒にいると！美味しいものたくさん食べれるし！」

食いモンだけかーーーっ！！！

とつっこみたくなったが、“彼”が幸せそうに「Rちゃんといると楽しい！Rちゃんは本当に可愛い！可愛い！」「もう可愛くて仕方ないっ！！」と連呼するのを聞いて、二人が本当に幸せそうに笑い合っているのを見て、心から幸せな気持ちになった。
「こんなに想ってくれる相手でいいなぁ、、、」なんて羨ましくもなったけど。

ゆっくりとは話せなかったけれど、結婚前に“彼”も含めて、ゆっくりと話したいね。
でも、お嫁に行く前に二人でのんびりと温泉旅行でも行きたいなぁ、、、

先頭 表紙

2002年9月、エルメサーとの話をしていく中で、自分自身にすっかり自信を失くしたazzurriは泣きながらRに電話をかけた。もちろんRの様子も心配だったが、“自分がどんな人間なのかわからなくなった”事を話したかった。
Rは客観的にazzurriの非、エルメサーの非をつっこんだうえで、「今のazzurriはazzurriじゃない！前のazzurriは自由奔放で自分をよくわかってた。羨ましかったよ。」と言われてしまった。Rがそんな風に思ってたなんて、知らなかった。
話しをしていく中で気持ちが少し落ち着き、恐る恐るRの様子も聞いてみると・・・。

「あのね・・・決まったの。」

やっと止まった涙がまた溢れ出てきてしまった！
「え？え？えええ〜〜〜っ！！！パパからお許しが出たの！？え？そういうことでしょ？」
「うん。azzurriには一番に話そうと思ってたんだけど、まだ正式決定じゃないから、、、」
そう言いながらも、Rはとても嬉しそうな感じだった。
嬉しくて嬉しくて、azzurriは泣きながら何度も「おめでとう！よかったね！」を繰り返した。

Rは聞く耳さえ持ってもらえなかったR父に対して、一生懸命自分の気持ちを伝えたのだという。
そして、「絶対に彼じゃなきゃダメ！！彼じゃないと死んじゃう！！！」とまで訴えたのだという。
azzurriには電話もメールもよこさなかったが（笑）、Rは毎日のように泣いていたらしい・・・しかし、そんなRを一生懸命支え、恐らくは自分の不甲斐なさを陰で嘆きながらも、Rを言葉にできないぐらい愛しつづけた“彼”に早く逢いたいと思った。

二人の強くて、一生懸命な気持ちはR父に届いたのだ・・・完全に納得はしていなくとも。

しかし、R父がすんなりと二人の結婚を許すはずもない。
R母もRの味方ではあるものの、最終的にはR父を立てる。

両家の顔合わせから始まり、結婚後についてまで、R父から注文がついたらしい。
お金のない二人は入籍だけ、もしくは簡単なお式だけで済ませるつもりだったのだが、R父の意向で挙式&披露宴をすることになった。
結婚後の新生活は、二人で家を借りるか、“彼”のご両親と同居することにするかは迷っていたものの、どちらにせよ、立派な“御婚礼家具一式”は必要なかったのだが、R父の意向で揃えなくてはいけなくなりそうだった。
「あそこの家は娘を満足に嫁に出せない」・・・未だにそういう見方を周りからされてしまう土地柄・家柄であり、「結婚したからには、オマエはもうR家のものではない。R家の財産は全て、R兄のものである。」「結婚したからには、嫁ぎ先の親の言う事を絶対にきかなければならない！」「泣いても自分で選んだ道だ。戻ってくるな！」などなど、、、R母も大部分については、R父と同意見。

2002年9月末、両家の顔合わせは無事に（？）済み、2003年1月18日の結婚式に向けて、Rの忙しく、気遣いの日々が始まった。

そして、同じ仲良しグループの中の一人の結婚式にて、azzurriはようやく“彼”と対面することになった。

先頭 表紙

Rのおうちは、お父様がご自分でお仕事をされている。
古くから地元にあるおうちで、詳しくは知らないが、R家が所有する土地・建物もかなりあり、一時期はR両親が住む家、R祖母が住む家、R兄が住むマンション、Rが住む離れがあった。昔ながらの平屋の古いお宅だったが、数年前に家族みんなで住む事を前提に家を建て直していた（今度はアメリカンな邸宅になっていた）。
螺鈿の家具や虎の敷物・・・R父の趣味はすごかった（笑）。

そんなR父、azzurri父以上にすごく厳しい！！
Rの結婚相手については・・・
1)R家と同じように古くから地元に住んでいる家の出であること。
2)Rと同等、もしくはそれ以上の学歴であること。
3)定職に就いていること。
4)R父同様、仕事での収入以外に、家賃収入などの副収入があること。
5)Rが専業主婦でも暮らしていけるだけの経済力があること。
などなど、、、
手塩に掛けて育てた可愛い娘を“どこの馬の骨ともわからんヤツ”&“娘に苦労をかけるようなヤツ”には嫁には出せないのだ。

歴代R彼氏、上記の条件をパーフェクトに満たす人はいなかった。
Rも両親や親戚に祝福して欲しいので、いつもいつも“結婚”の話しになると渋い顔をしており、父の意見には従っていた。
R母も専業主婦かつお料理上手で、Rが子供の頃は、手作りのお菓子を作ってくれていたそうだ。Rの友人にもよく手料理をふるまってくださった。
そんな母をRは誇りに思っており、子供ができたら、やはり同じように愛情を注ぎたいと思っていた（余談だが、azzurriはR母が羨ましかった）。

そして、“彼”もパーフェクトではなかった。
パーフェクトどころか、R父的にはつっこみどころ満載だった。
1)Rよりも年齢が9つも離れていること。
2)転職をして公務員になっているので、Rと給与額が同等もしくはそれ以下。
3)Rも働かないと生活していけないこと。
4)持ち家はあるものの、親と同居になるうえ、建替えるだけの経済力がないこと。
5)Rよりも学歴が低いこと。
6)地の人ではないこと。
当然、Rも付き合い始めた頃から「結婚は無理・・・」と言っていた。

客観的に観ていると「なんて時代錯誤な！！」と思っていたし、それに従ってしまうRもどうかと思っていたが（「二人でなら頑張れる！」ぐらいの気持ちがないのか！？」とか　苦笑）、Rの気持ちもわからなくもない・・・大好きな家族から祝福されないで、彼と一緒になったら、後悔することになるかもしれない。
「大阪に嫁ぐのはわかんないけど、azzurriなら条件ピッタリだったのに！」とRはよくつぶやいていた・・・でも、お買い物好きだから、養えないよ（笑）。

去年の8月、久しぶりにRが単独で上京してきた。
引っ越してしまった後なので、Rを泊めてあげることもできないうえ、エルメサーに気を遣い、外出することも控えていたのだが、Rが気になったし、azzurriの現況も伝えたかったので、ランチ兼お茶をした。
お買い物を堪能してきたはずのRの表情は冴えなかった。
二人で話していると気持ちが落ち着いたが、azzurriが大好きなRの笑顔はどこにもなかった、、、
Rも同じ事を思っていたようだ。

〜彼のこと、大好きなんだけど、やっぱり結婚はできない。許してもらえない。どうすればいいのかわからない。〜
azzurriはRに対して、かける言葉がなかった、、、気休めの言葉はRを傷つけるだけだろう・・・。

先頭 表紙

1月18日（土）快晴
この日はazzurriの親友でもあるRちゃんがお嫁に行ってしまう日である。
（Rちゃんについてはこちらの日記を参照）

大学に入り、初めてのクラス・ミーティングの自己紹介で自分のギャグが受けず、カルチャー・ショックを受け、落ち込んでいたうえ、人見知りする性格が災いしたazzurriに声をかけてくれたのがRだった。
お互いの独り暮らしの家も比較的近く、気付けば、いつも一緒にいた。仲良しのグループの中も大抵二人で仕切っていた（笑）。
Rが勧めるのでサークルも同じだったし、授業もたいてい同じだった。よくRの家までチャリチャリを30分かけてぶっ飛ばした。
「早く結婚したい。」とよく言っていたRはご飯を作ってくれたり、朝が苦手なazzurriを電話で起こしてくれたり、ポケベルを鳴らし合ったり（時代だな〜）、病気の時は心配してくれたり、妻のようだった（笑）。
事実、とある占いによるとazzurriがオトコだったら、Rとはベスト・カップルなのだ！

自分の生まれ育った場所が大好きなRは、卒業と同時に地元の公務員になってしまった・・・離れてしまったものの、夏・冬のセール時にはRが東京にやってきて、お買い物をし、合間にazzurriがRの実家に遊びに行く日々がやってきた。
もちろん、電話やメールでのやり取りもしていた。
仕事をしていく中でRは「結婚は急がない・・・」という気持ちに変わっていったらしい。

Rとazzurriは全然性格が違う。モノの考え方や趣味・趣向、好きな男性のタイプetc、、、
Rはとても前向きで、自己主張が強く、確実な道を歩むタイプ。
仲良しグループの他のコ達は彼女の「自己主張さ」が苦手なコもいたようで、何度か相談も受けた。正直言うと、azzurriも頭にきたことも何度かあったが、Rとは何故か
同じタイミングで同じ事を考えていたり、話し始めるタイミングが同じだったり、同じ曲を同時に口ずさんだり・・・嬉しいことも、悲しいことも、頭にきたことも、いつも笑い合って話していた。

Rのお付き合いする男性は、みんなとても優しい。
しかも、こちらが聞いていてびっくりするぐらいRの我侭（？）を聞いてくれる。
R曰く「逢える限り逢うこと！」「週末は遠出すること！」「Rを大切にしてくれること！（当たり前？）」・・・しかも、彼がいても合コンには行く（笑　普通か）。
もちろんRも手料理や手作りモノをプレゼントしたりしているし、尽くすところは尽くす・・・が！合コンで次なる人と意気投合すると、今までの彼は捨てられる（笑）。

そんなRが“彼”と出会ったのも合コンだった（笑）。
もちろんそれまでの彼にはケジメがつけられた、、、
それが2001年7月7日（土）の“azzurri剥離骨折記念日”である。
そう！あの日の朝、Rは“彼”とめでたくお付き合いすることになったのだ・・・それでも夜には合コンに行くR@25歳.お誕生日まであと1ヶ月弱！
あの日の夜、痛む足をさすりさすりazzurriはデニーズ高崎○○店において、Rからの報告を受けたのである。

先頭 表紙