昨日の日記は なんか周りがウザ過ぎて ムキになった感もあったから 今回は もうちと軽い気持ちで。
ネタバレいやな人は 反転しないでね。
生DECOだから どんな表情、演技を見せるのか分からない。
毎回違うオレステスに会えるわけ。
もちろん 動きも表情も毎回違う。
エレクトラに自分がオレステスだと名乗ろうとする時、スナフキンで顔の表情は分かんないんだけど、
全身で訴えようとしてる表現が 妙にドキドキさせられてね。
エレクトラを哀れみ労わるシーンでは、押し殺した声が すごい切なく優しくて。
ホントに泣いちゃってるんだもん。 声も上ずっちゃって。
こういう 人を労わる表現ってホント上手いよなぁ。
創り上げた演技上での優しさじゃなくて、DECO本来の性格から出てるような。
観てて かなりグッとくるシーンのひとつ。
それに比べて復讐への憎しみの感情は さほど強くはない。
オレステスの場合、洗脳された憎しみだから、エレクトラの憎しみとは根本的に違うと思うのね。
憎しみの裏には エレクトラへの愛情があるから。
これが蜷川氏の言う「透明感のある憎しみ」なんだろうか。
オレステスの正体が分かった時、エレクトラがほっぺたをひっぱたくのね。
そりゃ、容赦なく見事なびんたで それでオレステスもどんどん気持ちが高揚してきて。
続く濃厚な接吻なんて 初日観た時、もしやこれはいくやも? と思ったら ホント激しい接吻でびつくり。
後から羽交い絞めするような抱擁で オレステスの手は いきなりエレクトラの胸を鷲掴み。
(何気にだんだん下にずれていってたけど。)
2回目観た時は もっとエスカレートしてすごい淫らな絡み。
でも全然イヤラしくないんだよね。
2人とも 感情剥き出しで弄り合うの、泣きながら。
そして、雑誌でも露出された通り、押し倒しての羽交い絞めシーン。
二の腕の筋肉 たまりません。
お互い、本気で 体当たりの迫真の演技。
そして、必勝祈願の表情 一変して凛々しくなって。
復讐に挑みに向かう、ゆっくり歩を進める後ろ姿は 雄々しく。
この下りのシーンは 息することも忘れさせるほど圧巻。
第一の復讐を遂げた後、上半身裸体血糊べったり。変態ながら萌えどころのひとつ。
見事に身体造り上げたねぇ。
二の腕だけじゃなく、胸筋も素晴らしい。
でも 高揚してるだけに息遣いが荒いから 肋骨アバラは見えるんだけど。
マッチョまでいかず 逆三角形の胸から下の細さ、薄っぺらさが余計強調されたかも。
後半再登場してからは 何回も言うけど身体はっての演技で、
観てる方はやっぱりぐいぐい引っ張られていっちゃうんだよね。
中盤の緩んだ空気が 一気に緊張感に包まれて、ラストまで緊迫の連続。
あんなとり憑かれた生の演技は もちろん観たことないから 興奮するなっていう方が無理。
今まで観て来たDECOとは まるで別人なんだもの、オレステスは。
終わった後出てくるDECOは まんまのDECOで このギャップにまた涙しちゃうんだな。
経験なんてないから 持ってるもの全て吐き出すしかない。
DECOでありながら DECOじゃなく。
舞台の上では すごく大きく見えて これは存在感の賜物なのかな?
素に戻ると ホント小っちゃくて どこにそんなパワーあんの?といつも不思議に思う。
あと22公演。 どんどん深化していくと直感。
楽まで どんどんパワーアップしていって欲しいな。
喉も うがいや喉飴などの他に ちゃんと労わってる。
これ見た時、安心したのと同時に この挑戦の過酷さを感じて ちょっと胸が痛くなった。 |