5公演終了。 きっとあっという間に千秋楽になってしまうんだろうな。
賛否両論の無責任な評判に惑わされることなく
自分の目で観て、自分の耳で聴いて、自分の身体で感じて、それが嘘偽りのない思い。
先日、隣に座ってた人、エレクトラ(大竹嬢)の延々と続く台詞芝居の中、ぐっすり眠りに落ちてしまってた。
現実なんて そんなもん。
いくら世間一般に上手いと評されていたって その人の心に響くものがなければ 心は向かない。
自分もエレクトラの芝居が中盤単調に感じてしまって 心は散漫になっていたもの。
そのくらい舞台はシビア。
と言っても そのシビアさの裏側には 誰がどう反応するか分からない未知の面白さもあるわけだが。
受け手は千差万別。 何が正しいなんてありゃしない。
自分が感じたものだけを 素直に受け入れればいい。
舞台は生もの。
どれだけ毎日 新鮮な気持ちで舞台に立てるか、観客と向き合えるか。
慣れた上手さは要らない。
経験で得た技巧なんて観たくない。
その点、今のDECOは真っさらだから どう魅せてくれるのか、どう変わっていくのか、予想できない。
生きるも死ぬも本人次第。
本人が望む場所で生きたいなら アイドルと括られる総称を背負い いくらジャニ傘下とはいえども 闘うのは自分自身。
アイドル、ジャニタレだからこそ 本来なら要らぬはずの闘いを強いられることもあるはず。
そこそこのアイドルでいいのなら、適当に与えられた範囲内でやってればいい。
でも DECOはそんなこと望んでない、甘んじてないはず。
自分だって そんな妥協みたくない。
アイドルDECOに惚れたわけじゃないんだから。
アイドルという冠を外せず、役者を目指すって かなり厳しい環境もあると思う。
でも、そんな苦境を逆手に取って どんどん前へ進んでいって欲しい。
今回の舞台も 可能性を広げる一環。
今回の挑戦は 相当厳しい。
もう耳を塞ぎたくなるほど、目を瞑りたくなるほど言われてること、
ホントは閉口しようと思ったんだけど、ウザ過ぎるからちょっとだけ。
今回の舞台は 台詞の格闘技さながら。
膨大な台詞の量を 一気に捲くし立てるように吐き出す。
経験豊かな大竹嬢ですら、自分にはボロボロ。 コロスなんてウザイくらい。
半生声だから 観客に背を向けての台詞は つらい。 しかもシアターの音響の設計ミス。
どんな内容の作品であろうと 台詞が分からないのは致命的と世間はとる。
DECOの場合、滑舌というより むしろ発声に課題があるんだと思う。
分かりやすくするんだったら、ゆっくり喋ればいい。
でも、この舞台は 違う。
そんな呑気な内容じゃない。 捲くし立てる早い台詞が 感情を表す。
発声法を会得すれば 聞こえ方はかなり違ってくるはず。
こればかりは 付け焼刃では得られないから、この部分だけ痛かった。
この先も舞台をやっていきたいなら、時間はかかるけど しっかりした発声が必要になる。
ただ、舞台役者声一色になるのは 絶対ヤだけど。
DECO自身が 今 何が課題なのか、一番身にしみて感じてるはず。
でも ここを乗り越えたら もう役者として初挑戦なるものはない。
まだ如何様にも変わっていけるDECOだからこそ、見続けていたい。
毎回、新たな発見をするであろうDECOが言う通り、終わった後 「きっと変わる」DECOを見たい。
またウダウダと書いてしまったけど、毎回 変わる表情、枠に嵌らない演技、何度でも観てみたいと思わせる。
これは経験値ゼロの圧倒的な強みだな。 |