初日&3日目鑑賞。
仕事関係で凹み極めつけ状態で 初日迎えちゃったんだよね。
ホントは 晴れ晴れしたスッキリした気持ちで DECOの大仕事の幕開けに臨みたかったのに。
でも、もちろんドキドキソワソワ状態で、友達とお互い「落ち着きなよ」の連発。
ったく、笑っちゃうくらい。
原作は学生時代に読んでたけど、蜷川監督が大竹嬢とDECOをどう調理して舞台作品に創り上げるのか すごい興味があったのね。
原作のcore一部だけ忠実に残して あとは自由自在の蜷川ギリシャ悲劇ワールド。
型にはまらない現代版ギリシャ悲劇に DECOはピッタリはまってた。
初日は 自分が高揚しすぎてただけに、いろんな思いが駆け巡って 気持ちの収集がつかない始末。
それでも 蜷川監督の狙い通り 度肝抜かれたし、
スタベで DECOがウルウルして 唇噛み締めてはけていく様を見て 感慨無量。
言葉では言い表せない感情が 怒涛のように押し寄せてきて。
その感情と戯れながら いろんな思いで初舞台を見届けましたわ。
そして、DECOの新しいスタートが 自分の新しい一年の始まりと重なったのも ちょっと幸せだったりして。
8日鑑賞。
俄然 いい! たった3公演目なのに!
台詞もかなりはっきり聞き取れたし。
もしや、これって席によってずいぶん差があるのでは?
コクーンの造り自体、失敗だったって 特にバルコ席の音響は良くないって、
出来た当初耳にしたけど 実際こういう反響なんだなぁと。
初日は2階席だったのね。 冒頭観たと時は 台詞に関して umm・・・って感じが否めなかったけど、
2回目 1階中列あたりでは さほど気を揉むことなく、オレステスの表情たっぷり拝ませていただきました。
歓喜の再会シーン冒頭、スナフキン被ってて残念ながら顔の表情は見えないんだけど、
身体全体で沸々とした感情を表してて、この部分は蜷川演出の賜物だなぁ。
すっごい耳真っ赤にして 涙目でエレクトラと濃厚な抱擁、接吻交わしたり、
お芝居の域超えて もう本気で弄り合ってて エロという俗次元を見事に耽美の世界に変えてくれて、いや〜まいった。
(キスというロマンティックな感覚より 敢えて“ 接吻 ”!と。)
あそこまで綺麗な激しい抱擁、接吻ってのも久々見たなぁ。
お相手が人生の先輩である大竹嬢だったのもヨカッタ。 若輩相手じゃ興醒めだもん。
ま、エレクトラとオレステスの関係上、不埒な行為ではあるんだけどね。
大竹嬢も容赦なくDECOの頬っぺた バチーンと平手打ちしてて ありゃ腫れるぞ。
そこまで嘘なくストレートに出し切ってくれてるのが 観ててありがたくなる。
義父との立ち回りでも 倒れ込む時、体当たりで 下手すりゃ骨折りかねないぐらい。
後半は DECOの渾身の力を振り絞った姿に 演技ということすら忘れそう。
短期間で鍛え上げた二の腕、胸筋も感情の起伏表現を増幅させてて 凄いぞサイボーグオレステス。
オレステスが抜けたラストのDECOは ホントいい表情しててね。
大竹嬢と手繋ぎながらはけても 何度ものカーテンコールでニコニコしながら出て来て。
最後も コロスのひとりに背中を押されて 舞台に押し戻されて、
大竹嬢のDECOに向けられた拍手に 照れながらテヘッ。
2人して テヘッ状態で スキップ如きの足取りではけていく様子に 思わず涙ぐんでしまったほど。
今、自分との闘いで すごい葛藤だろうけど、得るものもその分はるかに多いはず。
中盤、後半、そして千秋楽までに どれほどDECOが変化、深化していくかが ホント楽しみだわ。
次回、最前列にて鑑賞。 ドギ☆マギ! |