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あるまじろの「まるまり日記U」

イツデモコンナフウニスギテイクナラ、
ソレハソレデヘイワナマイニチ。。。

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2008-08-06 A cat named Shinba
2008-08-05 Fish and chips
2008-08-04 A Canadian bar
2008-08-03 There is a salmon in Canada
2008-08-02 Absorption in seafood
2008-08-01 Jet lag escape
2008-07-31 Rainy Vancouver
2008-07-30 The stranger of the terminal
2008-07-29 An Overseas Escape
2008-07-28 ここ数日のこと


2008-08-06 A cat named Shinba

二年前に来た時にはマックスという猫が居た。
彼は今年の一月に他界し、その後、シンバという猫がこの家に来たらしい。
シンバとはライオン○ングの主人公の名前。
でもこの猫は腰に重大な怪我をしていて、
僕が来た三日目に手術のために入院してしまった。
その前日にくつろいでいた時に挨拶すると、
「あごのところをなでなさい」という感じであごを突きだした。

無事を祈ってる、とクリスティンに告げると、
「私もそう願っているの」と応えた。


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2008-08-05 Fish and chips

ここがバンクーバーで一番美味しいフィッシュ&チップスだ、
と二年前に教えて貰った場所に再び訪れる。

本当はサーモンとコッド(鱈)、ハリバット(オヒョウ)の3切れだったはずなのに、
ご覧の通り2切れしかない。
サーモンはカモメにもってかれちゃったんだよね〜。

ハリバットはすげ〜美味しかった!!!


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2008-08-04 A Canadian bar

夕食の時にたまたまビールがなくてメルヴィンに、
「明日、ビール買ってくるよ。」
と言ったらメルはあのディビッドも呼んで、
「カナディアン・バーに連れて行ってやるよ。」
と言ってくれた。
デイビッドはメルを師匠と仰ぐ若者でメルの甥っ子だ。
二年前に知り合った時、彼はとてもシャイだったが、
一緒に大工仕事とかしているうちに仲良くなった。
「また会おう」と握手して別れた。
それ以来の再会で僕もとても嬉しかった。
彼に会いたかったのである。

カナディアン・バーはいわゆるスポーツ・バーとカラオケがセットになっている酒場だ。
カナダの酒場には初めて行く。

当然のように車で行く。
カナダは経験があれば飲酒運転も可、とメルが言っていたが本当なのか?
謎のままである。

ビールはピッチャーで頼む。
雰囲気がいい。
男の酒場だ。
スタッフは全員お姉ちゃんだが、気取らない感じで注文だけ取りに来る。
画面ではアメフトの試合が中継されていた。
地元ブリティッシュ・コロンビアがシアトルと戦っていた。
なんとなく一緒にB・Cのチームを応援してたら接戦で勝った。
結構、酒場全体が盛り上がっていた。

つまみはタンドリーチキン、シーザースサラダ。
ビールはライトで結構飲んでも酔わない感じ。
異国の友と3人でカナダの夜の空気に酔っていた。
「また会えて嬉しい、男達の再会に乾杯だ。」

メルとデイビッドとで飲む、この時間の上質さは言葉で表せないものだ。


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2008-08-03 There is a salmon in Canada

食べものというのはその土地その土地の文化によく反映されている。
カナダで魚と言えばサーモン。
そのサーモンにも色々と種類がある。
それが今回良く分かった。

最高のサーモンはサッカイサーモンという。
これは日本で言う紅鮭のことだ。
カナダ人は誰に聞いてもサーモンと言えば「サッカイサーモンだ!!」と答える。
地元で漁師をしていたカルロによればスプリングサーモン、タイイーという名は、
サッカイサーモンの別称だという。
次にキングサーモン、コーホーサーモン(銀鮭・新巻鮭)、
チャムサーモン、ピンクサーモン(カラフトマス)という順になる。

鮭にこれだけの種類があるのを僕は知らなかった。
そして確かにサッカイサーモンは最高に美味しかった。

一方でマグロにはカナダ人は全く興味がない。みんな「ツナ」だ。
地元の人に「最高のマグロだよ、美味しいよ」と薦められたのは「ビントロ」だった。
(ホンマグロじゃないんだ・・・)と思った。
ま、みんなマグロには興味ないんだな。
サーモン、国内じゃほとんど食べないけれどカナダだと食べる。
やっぱり地産地消が一番、地元のものが一番うまいのだな。


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2008-08-02 Absorption in seafood

カナダのバンクーバーは4つのエリアで出来ている。

【ダウンタウン・バンクーバー市街】
ここは高層ビルが林立するダウンタウンを中心に、
名物の水蒸気時計のあるギャスタウン、
海辺の市場のあるグランビルアイランドなど名所が多い。
【リッチモンド】
ここは日系・中華系などの移民が切り開いた場所なだけに、
多種多様な人が住む広大な住宅街である。
リッチモンドセンターという巨大なショッピングセンターや、
日本人が初めて居留したスティーブストンなどがある。
僕のホストファミリーもこの地区に住んでいる。
【デルタ】
ここは広大な農場の広がる地区である。
ブラックベリーの茂みが広がる大地。
野鳥の集まるワイルドバードサンクチュアリがある。
【ノースバンクーバー】
ダウンタウンからバスチケットで乗れるシーバスで海を渡るとノースバンクーバー。
海沿いにフィッシャーマンズワーフというシーフードが食べれるエリアが広がり、
そのさらに北部にはグロースマウンテンやキャピラノ渓谷などがある。
自然豊かな地区である。

今日は時差ぼけも治ったのでこのノースバンクーバーに遊びに行った。
バスに乗るとカナダに来たって気になる。
僕にとってはいつでもバスがカナダでの主な移動手段だ。
ダウンタウンからシーバスで海を渡る。
15分程度でノースバンクーバーのフィッシャーマンズワーフに到着。
以前も立ち寄った店に行くと、ダンジネスクラブが上がっていた。
早速一匹丸ごと調理して貰う。だいたい18$くらい。
結構高いけれどまあ記念ということで。
全体に塩とパセリが振ってありレモンではなく生ライムを絞って溶かしバターで食べる。

大西洋の海の底で取れた蟹を「喪失感」と叙述したのは村上龍だったか。
一口食べるとそれは舌の上でほろりとほどけて、海そのもののような味がする。
が、しかし舌の上を通り過ぎるとその味はすっと消えてしまい、
また次の蟹を欲するようになる、と、こんな感じ。

ここではサーモンやロックフィッシュ、スナッパー、ハリバットと言った、
カナダ独特の魚やオイスターやロブスターも楽しめる。

一人で海を見やると対岸にバンクーバーの高層ビル群が見える。
静かな時折、通り雨の降る一日だった。


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雅さんへ。蟹酢ですか、それは鋭いところを突いてきましたね。確かにその通り。 / あるまじろ ( 2008-08-14 22:05 )
そうそう。蟹、美味しいんですですよね〜。溶かしバターも最初の何口かは美味しいんですけど、そのうち蟹酢が恋しくなったりしてきちゃいません?それは私だけ? / 雅(みやび) ( 2008-08-14 18:05 )

2008-08-01 Jet lag escape

僕は以前から、人生に自分で手に入れた本の一節が現れるという経験が多い。
本の中に書かれている一節がそのまま現実になるようなこと。
その本を読んでいるその時に、たまにそういうことが起きるのだ。

時差ぼけからなかなか抜けられずにいた午後、
僕は成田で買った梨木香歩のエッセイを読むのをやめ、
散歩に行くことにした。

バンクーバーの夏の午後は無音の世界。
何かに誘われるように、静かな夕方の、
誰もいない緑の芝の続く公園を歩く。

ふと動く黒い影。

それは長い尻尾を持った黒リスだった。
不思議な気分だった。
その時もこれが何か示してるような気持ちになった。

その日の夕食後、自室に戻って再びエッセイを開いたとき、
ページをめくる僕の指が止まった。
エッセイに黒リスが登場したのだった。

僕はこの数年、
結構本は読んでいるが「黒リス」という単語が出てくる本は読んでいない。

たまたま黒リスを見かけた日にその本を読む。
もちろんそんなことが書いてあることなど知らなかった。

本に記されていた黒リスは主人公の愛した動物で、
「一旦居なくなるが再び姿を現す」という記述がされていた。
その意味が何を指し示しているのか、
その時は分からなかった。
でも今ならなんとなく分かるような気がするのだ。

現実に見掛けた黒リスは写真を一枚だけ撮らせてくれた後、
それを待ってからさっと木に登り姿を消した。


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みーさんへ。この後、このリスは僕が少し寂しくなったとき、もう一度だけ姿を見せてくれました。 / あるまじろ ( 2008-08-14 01:18 )
不思議だけどなんとも素敵な経験だったのでは。きっといいことの前触れよ。うん、きっと。 / みー ( 2008-08-14 00:08 )

2008-07-31 Rainy Vancouver

飛行機の中ではずっと映画を観てた。
『ナルニア2』と『カンフーパンダ』と『ラスベガスをぶっつぶせ』など。

僕の席は三列の真ん中。ここしか空いてなかった。
エコノミーは狭い、
だからこそ、こうしたちょっとした長旅の時は両隣とのつき合いが大切。
最初少し気遣いを見せたらその人は僕にも微笑んでくれる。
空の旅はまずまず。
気持ち良く太平洋を飛べた。

成田から7時間半、時差はマイナス16時間。
現地の気温は摂氏13℃、天候は雨。
東京とは温度差20℃、なんということか。
まあ少しリッチな避暑、と考えれば。

クリスティンとブランドンはすぐに僕を見つけてくれた。
彼女にピックアップされてそのまま懐かしいリッチモンドの邸宅へ。

寝てないから眠い、これが時差ぼけの正体。
まあこれも当たり前。

リッチモンドの邸宅について広めの客室が僕に宛われる。
音がしない。
いつの間にか寝てしまった。
夕方、メルヴィンが帰宅して僕を起こした。
「Did you wake up? Welcome.」

あーちっとも変わってないんだなー。
こんな遠くの地でこの人たちは全く変わらず年を経ていたのだなー。
そう思って、うれしくなった。

メルが僕にビールを出してくれる。
僕が好きなカナダのスリーマン。
ちゃんと覚えていてくれたんだな。

まもなく着陸の機上から撮ったバンクーバーもほど近い空。
どこまでも続く雲。


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2008-07-30 The stranger of the terminal

今回カナダのバンクーバーを再訪することは僕にとってとても大きな意味を持っていた。
それはおいおい、書いていくとして、
この一人旅は僕にとって程良い緊張感とともに始まった。
僕はこの旅の始めに、胸に誓う。
自分の立ち位置をその都度しっかり見つめること、
心の中でも他人に悪態をつかないこと、
人の言葉に真摯に耳を傾け、
そして自分と向き合うこと。

僕はあまりに色々なことで自分を見失っていると感じていた。
この旅はそれを取り戻す旅。
僕は空港のターミナルに佇む夏の異人を見掛ける。
それは僕自身の姿だ。

よしもとばななの『なんくるない』と梨木香歩の『春になったら莓を摘みに』を買う。
空港で外国で読む小説を選ぶのは僕の儀式。
そしてそれが今回も僕の未来への羅針盤となる。
これもおいおい書くことにしよう。

カナダのバンクーバーの郊外のリッチモンドにあるメルヴィンとクリスティンの家に、
初めて訪れたのは僕が離婚する以前、二年前の夏のこと。
あの時のことはもうずいぶん懐かしい過去になった。
あの時の僕は二年後にこうしてカナダに行く僕のことなど想像も出来なかった。
今回は思いっきり一人でそこに行くことができる。
ただそういうふうに時間が過ぎたということだ。

でも感傷というよりは期待感がたくさん溢れている旅立ち。
それは僕もこの日まで無駄に時を過ごしてこなかった、ということだ。
風化ではなく受け止めていく作業の途中、辛さの中に大切なモノを見つける瞬間もある。

そうしてターミナルに立つ僕はゆっくりと搭乗口に向かったのだった。
僕をただの僕として迎えてくれる人々のいる国へ。


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みーさんへ。皆さんに励まされて一歩一歩先へ行けるような気になるのです。 / あるまじろ ( 2008-08-13 00:35 )
自分を見つめなおす。言葉は簡単だけど、それを行動に移すことができる境地になるまでと、実際に行動に移すのにはとても濃い時間が必要だったはず。いい一歩を踏み出しましたね。 / みー ( 2008-08-11 00:18 )

2008-07-29 An Overseas Escape

しかるべき人のためにそれなりのしかるべき時間を確保してあげる。
それも旅立ちの準備の中に含まれていること。

荷造りを終えてあちこちに留守中のハウスキープを頼み、
そして自分の部屋を片っ端から掃除して火災報知器を切ってバルサンを焚く準備をする。

やがて最終の忘れ物がないかというチェックを終えて、
いよいよ国外逃亡の旅立ちの瞬間。

さて皆さん、暑い暑いこの国の夏から一人逃げ出すことをお許しください。
また帰ってきて事の次第をばご説明いたしましょう。
ではまた、しかるべき時に約束の場所で。
When you should become so it,
let's meet again at the place of the promise.


先頭 表紙

みーさんへ。今回の滞在はとても短いモノでしたがとても大切な時間でした。 / あるまじろ ( 2008-08-10 23:05 )
雅さんへ。着陸した飛行機から降りる瞬間からものすごい熱気でした。。。 / あるまじろ ( 2008-08-10 23:04 )
いしざきともこさんへ。只今、帰りました。時差ぼけで眠い・・・。 / あるまじろ ( 2008-08-10 23:03 )
わくわく・・・ まだかな〜 わくわく・・・ きっと色んな素敵な経験してくるのでしょうね。楽しみね〜♪ / みー ( 2008-08-08 23:17 )
あらー。こっちは猛暑の東京で良い子でお留守番しております。ステキな写真をいっぱい撮ってきてね。 / 雅(みやび) ( 2008-07-30 00:13 )
いってらっしゃいませ^^お土産話を楽しみにしております。 / いしざきともこ ( 2008-07-30 00:00 )

2008-07-28 ここ数日のこと

僕のここ数日のこと。

一昨々日はオリオメケイジ氏の主宰する劇団ズーズーCの公演を観に行きました。
演劇的な技術の高さに裏打ちされた卓越した表現力、演技力。
冒頭数十分を一人で語り尽くし観客を全く飽きさせず笑わせ続ける話術。
そして相方とのバランスで二時間まで持っていく構成力。
相変わらずの高いクオリティのエンターテイメントであった。
狭い劇場でわずかな客を相手にやっていることにご本人は不満でもないだろうが、
もっと多くの人に観て頂きたい役者であり劇団である。
僕自身にもとても勉強になった舞台だった。

一昨日は自分の劇団の稽古だった。
あらためて問題点が浮き彫りになり、
「全員のキャストが揃わない稽古場はダメだ」と再認識。
芝居作りは欠けること無い人数でする芸術であるとつくづく思う。
いやきちんと理由があって欠席はしているのだがここらが素人の集まりの限界か。
十周年に向かって対策を練らなければならない。
仕事や体調不良で休まざるを得なかった方を非難しているのではないので、
誤解しないで欲しい、ただ芝居作りの経営面の困難を少し述べただけである。
それにしても稽古に来たメンバーについては、
それぞれの進度で自分の稽古が出来ていたように思う。
僕は稽古が楽しいと思う。

態度や言葉はなぜ人前と個人的に会っているときと変化するのか?
それが僕を苛立たせる。
もちろん一致しないことは分かる。
しかし真逆になることは理解できない。
そんな思いに囚われた。

昨日は仕事で外に営業に出た。
日に焼けたかな?
そのことについてはまたお叱りを受けそうだ。

夕方から補習稽古で短い時間ながら気合いの入った稽古ができた。
やはり演技は面白い。
相手の出してくる表現にかぶせて自分の演技のアレンジを変えていく。
その様子をとある音楽家の方は「ジャズに似ている」と言った。
そうかも知れない。


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