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あるまじろの「まるまり日記U」

イツデモコンナフウニスギテイクナラ、
ソレハソレデヘイワナマイニチ。。。

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2008-06-17 turn to myself
2008-06-16 夏の欠片
2008-06-15 光のある方へ
2008-06-14 こんな土曜日
2008-06-13 feel
2008-06-12 朧〜おぼろ〜
2008-06-11 補習稽古
2008-06-10 良く晴れた梅雨の晴れ間には
2008-06-09 暇さえあれば
2008-06-08 yes,I can I will try!


2008-06-17 turn to myself

孝史という役を得た時最初にものすごくシンパシィを感じた。
と、同時につらいな、と思った。
自分に似ている役を演じることは芝居をやっていて初めて感じるような、
とてもとても苦しい作業だった。これは初めての感覚だった。
人ってみんなそうなのかな、と思う。でも僕は暴力は奮わない。
でも僕は孝史に似ているところが確実にある。
一方でそんなにモノこだわらないところもあるし、
もう少し厭世的に頭は良いと自分では思う。
反面、孝史の方が優れている点もある部分を最近認めざるを得ない。
僕は孝史のように最後の最後に折れる、ということは過去にできなかったかもしれない。
僕はこの半年、孝史という役に向き合ってとても苦しかったのは確かだ。
その内実はほぼ自分に向き合う作業に他ならなかったからだ。

あと2週間、僕はこの役にさらに向き合うつもり。
孝史、僕のパートナーは去っていった。
きみは秀子というパートナーにどれだけ想いを寄せているのか。
想いを寄せていても叶わないことを知っているか。
僕は儚くも危うい絆の脆さに気づかず自分の「家」というくだらない領分に
しがみつくきみがつらいし嫌いだ。
それは過去の自分だからだ。
僕はそれは「家」なんてモノではなく僕の「プライド」が守りたかったのだが。

孝史、自分の考えを分かって貰えなくて身もだえする時、
僕はきみと重なってる気がする。きみが僕に重なってる気もする。
僕は決定的に理解されず折り合えない瞬間をつい最近経験したから。
その瞬間の孝史はまさに僕だ。

そういう意味では僕は孝史という役に向き合うことであれから過ぎる時間の多く、
自分というものを客観視することが出来たとも言える。
僕から見れば流離う人々は自分の一部をあえて持ち続ける勇気を捨てた人だ。
鳥ならまだしも人はそんなに自由ではない。
自由を気取ることは簡単で自由だと叫ぶことは不自由な自分を認めるようなものだ。
「自然に生きるってなんて不自然なことなのだろう」拓郎もそう言ってるじゃないか。
人は自由でないから自由に焦がれ、
自然に生きることが出来ないから自然で在ろうとする。
しかも自分を縛るのは常に自分自身なんだから本当に厄介だ。

社会とか世間とか大人とか他人に責任を転嫁するのはつまらないことだね。
地を這うものの情けない臆病者としての自分から目を逸らさない勇気を持ちたい。
僕に「おかえりなさい」と言ってくれるあの人は誰なんだろう?
僕はそこにいる「もう一人の自分」に語り掛けることが出来るだろうか?


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ナタリーさんへ。今日は代役で絡めて楽しかったです。明日も頑張ります。 / あるまじろ ( 2008-06-19 22:39 )
あなたが生きいきと台詞をはくのは、自信との対峙…いわゆる戦っていたからなの。。それを乗り越えている演技は素晴らしいです。見ていて気持ちいい。。役者やっているとそんな苦悩って度々出くわしますよね。体調に気をつけて。期待しています。 / ナタリ- ( 2008-06-18 10:08 )

2008-06-16 夏の欠片

ひょんなことで一昨年の夏にカナダのバンクーバーに行った。
そこで過ごした3週間の日々は色々な意味で僕の人生に一つ何かを色づけたのだと思う。
あの頃はまだあの頃の彼女が傍に居て当たり前のような日常が日本という国に在った。
その日常を置き去りにして僕はカナダという異国に出掛けたのだった。
その時とりあえず僕は前さえ向いていれば良かった。
振り返って自分の後ろの方を心配する気持ちなどなかった。

でも僕の後の人生の指針を指し示すキーワードは、
あのブラックベリーが生い茂るリッチモンドのそこかしこに転がっていた。
離婚、夢、男らしさ、自然。
それらに僕は全く気づかないで、ただその光溢れる夏を謳歌していた。
その素晴らしさを伝える言葉の中に、
すでに次のページの物語のヒントが隠されているとも知らずに。

そういうものなんだろうな。
僕はいまさらに思う。
今年再びバンクーバーを訪れようとする僕に、
今度はあの人たちは何を語りかけてくれるだろう?

それがまるで謎めく人と人の出会いと別れを暗示していようと、
きっと僕はまた違う方を向いて見過ごすに違いない。
でもそれでも、...time goes byeってことで。

今日は今日とてまた稽古、繰り返される場面毎のセリフのやりとり。
一度吐いてしまった間違えた言葉のやりとりが現実でも最初からやり直せれば、な。
こうして僕は何度も何度も間違って行くことだろう。
それを思うと少しさみしくもなる。

ゆっくりと夏が近づいてくる。
まるで遙か西の空に浮かんだ遠くの夏の雲のように。


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2008-06-15 光のある方へ

朝十時から五時まで自分の劇団の稽古、夜七時から九時半まで欅での稽古。
自分の劇団の方は稽古を見てあげられない人が居て申し訳なかった。
もっとちゃんと見てあげないと。反省。
欅の方は今日はセリフが最初から抜けて駄目だった。
もっともっと練習しなきゃ。
いくらやっても反省することが出てくる。
調子の良い時はものすごい良いのに、悪いときは駄目だ。
もっと集中していかなきゃだめだ。

タイガー・ウッズはすごい。
どうして自分でも信じられないようなことをものすごい舞台の上で出来るのか。
「トライ」しているからかな。
そしてミラクルが起こせるように努力してきた、ということだろう。
でもそれ以上の何かがある。
勝負をする時、手堅くいかずギャンブルしてもそれを成功させる実力。
その実力がないヤツがやればギャンブルでもタイガーにはギャンブルじゃない。
信じられないことが彼には当然のこと。
トライなら誰でもできる、「トライ」ではなく「ウィン」するところ。
正直、憧れる。

腰が痛い、少し痛めたようだ。
しっかりケアしてますから大丈夫ですが。
トレーニング、ちょっと控えないとだめだ。
これから本番までにしなければならないことをきちんとやっていこう。
身体のケアが一番。それはそうですね。

いつでもそうだけど
自分の思い描く理想の舞台に近づけるかな。
もちろん演出や他の役者さん全員で創る舞台っていうのもその一つ。
でも自分が任されたところを最高の出来で演じられたら。
きっといいだろうな、その時の気分って。


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2008-06-14 こんな土曜日

午前中Kの連中と一緒に基礎練をこなす。
ちょっと厳しかったかな。
芝居の稽古も少し。

テンションを高くキープすることがどれだけ大変なことか。
テンションを高くすると途端に身体に力みが入る。
せっかく入れたはずのセリフが飛び始める。
感情を第一に考えていた頃よりテンションの方が今は第一かな。
感情も大切、でも感情のやりとりの前にテンション。
テンション低くして感情をやりとり出来ても意味無い。当たり前だから。

僕の昔知り合いだったゴルフの達人の言葉。

「練習場で何のプレッシャーも無いときにはナイスショットなんか簡単に出るもの。
 手も足も震えるような緊張感の中では身体に力みが入る。
 そういう緊張感の中でまぐれでなくきちんと力が抜けて身体を動かせること。
 それが大切なんだ。
 だから練習の時に本番の試合と同じ緊張感を保つのが難しいんだ。」

練習の時から本番同様にテンションを高くする。
それが出来なきゃ。

夜に劇団サードクォーターさんの芝居を池袋の東京芸術劇場に観に行く。
ご招待して頂いたお芝居、逆に元気を頂きました。
ほろ苦いことが多く誰もが悩み、
でも若い時のように素直に未熟さを認められない。
人生には幾つになっても山も谷もある。
それで四苦八苦している人々がそれでも誠実に生きる姿が肯定的に描かれた舞台。
劇団員全員でのお見送り、ありがとうございました。
なんか照れくさかったな。


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2008-06-13 feel

夕方に2時間、夜に入って2時間半、深夜になるまで1時間くらい。
ずっと芝居に関わっていた。
僕がもしもこうして居られなかったらもっと孤独は僕にのしかかってきたかな。

☆野氏と廊下での稽古、とても有意義な稽古ができた。
やっぱり情熱と知識、経験と向上心、
あとは芝居によって力を抜かない誠実さ。
これを失わないでいる人と話すのはいつでもどこでも楽しい。

結局何がどうしようとだめなものはだめ。
それはたとえ矮小な世界に於いても。
でもそれを俯瞰できぬ者には些細なことであるということも理解できない。
大物ぶるなら大きなことをしてから。
何事をも成し得ていない者ほど自分を大きく見せようとする。
威嚇?擬態?勘違い?せめて一つ何かしてから口を開けば。
だから怖い、自分の言葉。

Mr.InjimoreがくれたNE-YOとChris Brown良い感じ。
さっそくMDに録って明日から車で聴きます。
夏近いね、今年の夏はこれずっと聴いてそう。


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2008-06-12 朧〜おぼろ〜

仕事が終わった後、下落合に愛しき仲間達と芝居を観に行く。
朝から降り続けた雨はすっかりやみ雨上がりの空気が気持ちいい。
今日の芝居は「VARNA-TheAnotherWords-」の『あやかしの朧雲』。
パンフ・チラシはとても素晴らしいと思う。期待感が高まる。
本日が初日のためかセリフは固くほぼ全員がかむ。
テンションもうちょっと高くすると大丈夫だと思うんだけど。
ビジュアル・キャラはとても素晴らしく個性的な役者が揃っている。
ストーリーはまだまだかなり整理が必要な気がする。
2時間45分休憩無しでこれを見せられると途中辛かった。
熱演が光る場面はある。なんと言っても殺陣はふんだんにあった。
芯のあるウレタンの棒を剣に見立てていたが迫力はあった。
その棒が他にも様々なものに見立てられるのでそれはそれでアリだと思う。
ラストはこれだけ観てこれ、と思う。
まあ後は観た人それぞれってことで。
熱い舞台ではあった。

自分の芝居と人の芝居、それぞれ勉強になる。
今週末はもう一本、芝居を観る。
これは来年縁があるかも知れない劇団。
これも楽しみ。
うん、今年結構芝居観てる。
やっぱりちゃんと芝居に向かってるな、俺。
それって必ずちゃんとどこかで形になるだろう、なるといいな。


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みーさんへ。ありがと、一言ですぐに本当になってくる気がするよ。素敵だね。 / あるまじろ ( 2008-06-14 01:12 )
うん、なるよ、きっと。いや、ゼッタイ(^-^)v / みー ( 2008-06-13 23:34 )

2008-06-11 補習稽古

今日は昼にいきなり突発的な「取り調べ」の仕事が入る。
やれやれ、しっかりやろうぜしっかり。
そして夕方も突然「説得」の仕事が入る。
これだけ見ると「刑事」だな。

夕方先日のワークショップで評判の悪かった二人組が職場の入り口に現れる。
芝居以外の目的があったということが後に判明するのだが。
やれやれ。あまりに予想通りであきれる。
でもいい加減仁義を欠いてたらどういうことになるか教えないとな。
あーめんどくさ。

その後、「孝史」と「秀子」の集中補習稽古に向かう。
2時間、2シーンだけだけど繰り返し繰り返し演出の方に観て頂く。
やっぱりやればやるほど感じがつかめてくる。
残りわずかな時間をしっかりやろうと思う。
色々ヤナことが続いた1日だけど芝居に集中するとそれも吹き飛ぶ。
「忘れる」んじゃなくて「吹き飛ぶ」。
心の塵みたいの溜め込まないでこうやって吹き飛ばしていけばいいんだな。

手応え、ちょっとあったな。
ちょっとだけね。


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2008-06-10 良く晴れた梅雨の晴れ間には

朝、目が覚めた瞬間は今日出張が入ってたのを忘れてた。
でもすぐ気がついた。
おかげで二度寝して、いつもより30分寝坊が出来た。
はは、らっき。
天気がいいから出張先まで18qほどあったがチャリで出掛ける。
これも気分良かった。

出張先のどこかにびーばーが棲息していたはずなんだけど遭遇せず。

出張から帰って時間があったから掃除して夕食作った。
その後劇団の制作二人とキョウヘイが来て制作会議。
随分話し合うことが多くて大変でした。

洗濯もしたかったけどこれは明日かな。
ジョーバには乗りました。

明日からまた大変な毎日、がんがん行くぞっ!!
そのために早く寝よう、ZZZZZZ。


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2008-06-09 暇さえあれば

台本、開いてます。
課題の5つあるうちの2つ目と3つ目のヤマをずっと繰り返しさらってる。
仕事と仕事のわずかな休憩時間に。
楽しいなあ、芝居が自分の人生の中で生きている。
芝居の中で自分が生きているって言ってもいい。
こうして一つの台本にずっとのめり込んでる時が一番楽しい。
本番は祭り。
でもすぐに終わっちゃう花火。
そこへ行くまでが一番楽しい気分でしょ。
稽古嫌いな人、っているのかな?理解できない。

熱帯低気圧が近づいてきて朝から雨がぱらついてる。
さすが梅雨。

傘を差してる同僚に入れて貰ってランチ。
梅雨空を吹き飛ばすようなシュリンプオムライス。
雲の切れ間からのぞいた太陽みたいだ。


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2008-06-08 yes,I can I will try!

今日は演劇のワークショップでした。
高校生、大学生、社会人を90名以上集めての演技技術講習。
今までもワークショップを主催したことはありましたが、
90名を相手にしたのは過去最高かな。
アップとストレッチ、筋トレをして朗読のテキストを使っての演技の講習。
午後は身体表現を中心にしてできることをかいつまんで。
仕上げはヒップホップのダンス基礎2時間半踊りっぱなし。
ははは、役者って努力もなしにできないんですよ。
演技もできない、身体のキレも悪い、ダンスも出来ない、声も出ない。
最初は僕もそんなつまんない役者でした。
いや、役者って名乗るのもおこがましい感じでした。
今だって大したモンじゃないけど。
でも大変だって知ってるよ。
今日も台本少し読んでから寝るし。

今日の高校生たちと違うことは僕の方が目標に向かって真っ直ぐ向き合ってるってこと。
向き合う術(すべ)を知ってること。
だから教えてあげるよ、いくらでもね。

それでもさ、本人が頑張らないと絶対良いものなんてできないけどね。
僕は頑張らないで適当なものなんて作りたくない。
良いものができるかも分からないけど、
その前の努力をしないで済ますなんてできはしない。

作るよ、たっぷり自分の力を掛けて。
まあ見てなって、「Will」は意志を表すんだよ。
いつでも本気だからさ。


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ゆーこさんへ。これからもこういう機会はたくさんあると思います、そのたびにちょっとでも手を貸してくださいね。今回もありがとう。 / あるまじろ ( 2008-06-09 22:31 )
さりィさんへ。あなたも頑張っていましたね、ちらっと見た時目が輝いてました。 / あるまじろ ( 2008-06-09 22:29 )
たくさん刺激を受けました。特に5人で行った視線の使い方のところは心底納得して感動しちゃいました。人見知りの私にとっては知らない人に話しかけることが何より緊張しました。でも、そのおかげで自分から声をかける勇気が持てました。まだまだですけど…。本当にありがとうございました! / ゆーこ ( 2008-06-09 16:56 )
すごく楽しかったです!就活がんばります! / さりィ ( 2008-06-09 12:45 )
ロバくんへ。一人で稽古に行かせてごめんね、でもまた開くよ。伝えられなかったことがたくさんあるから。 / あるまじろ ( 2008-06-08 22:53 )
また近いうちに開きましょうよ、主宰や他の高校の方々が良かったらですけど。個人的にですが、全員と交流できなくて。途中で抜けてしまいましたし;; / ロバ ( 2008-06-08 22:46 )

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