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あるまじろの「まるまり日記U」

イツデモコンナフウニスギテイクナラ、
ソレハソレデヘイワナマイニチ。。。

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2008-04-06 あをによし奈良紀行 その五
2008-04-05 あをによし奈良紀行 その四
2008-04-04 あをによし奈良紀行 その三
2008-04-03 あをによし奈良紀行 その二
2008-04-02 あをによし奈良紀行 その一
2008-04-01 春が往く
2008-03-29 芝居を観に江古田へ。
2008-03-27 今年も桜が咲き始めた
2008-03-26 また一つ
2008-03-25


2008-04-06 あをによし奈良紀行 その五

大きな「お松明」が二月堂の上手の欄干の上に上がり、
火の粉を舞い上がらせ下手へと走る。

人々は歓声を上げてその火の走るのを見つめる。
炎は人々の厄災を払いながら、
一年の息災を輝きの中に込めて、
走る。

祈りが火の中に宿る祭りだ。
今年も良い年でありますように。
良い春が迎えられますように。

祈り、僕も厄災を払い良い年を過ごせるよう、
いつまでもいつまでも松明の火を見つめ続けていた。


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2008-04-05 あをによし奈良紀行 その四

いよいよ始まったお水取り。
この日のために東大寺の僧侶たちは修行をしてきた。
このお水取りが終わると春が来る。
そういうお祭りだ。

まずは手に小さい松明を持った男が準備万端整ったことを、
下の支度場所から上の本堂へと二度三度告げる。
そしてお水取りが始まる。


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2008-04-04 あをによし奈良紀行 その三

間もなく大松明の点火。
夕闇の二月堂は待ち焦がれる人の気持ちの高ぶりが感じられる。
静かにでも熱を帯びて。

立ったままで二時間。
静かに日が暮れていくのを待つ。
ただ待つことって大切だな。
昔の人ってこうして待つことを楽しんだんだ。
ディ○ニーでアトラクションを待っているのと似ているけれど違う気がする。
きっと風情が違うんだな。

昇った月にはっとしたり、
夕闇に浮かび上がる二月堂のシルエットに見とれたり。
この雰囲気って待つだけでも素敵なんだろうな。
なんかみんな楽しそうだったしね。

間もなく火の祭典、お水取りの大松明が始まります。


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2008-04-03 あをによし奈良紀行 その二

お昼は吉岡先生のところで京野菜中心のお昼御飯。
山菜、漬け物、湯豆腐、蓮根揚げ、豚の牛蒡巻き等々。

草木染めの染色を午後三時で切り上げて、
近鉄特急に乗って奈良へ。
ホテルに荷物を置いて早速興福寺の境内を通って東大寺へ。

夕闇迫る奈良、「五時前には二月堂に着いてね」と言われたので、
早足で鹿も五重塔も素通りで。

やっと二月堂に到着すると速くも人だかり。
吉岡先生のご紹介で特別の札を持っていると裏から回って二月堂の直ぐしたに行ける。
持っていないと生け垣の外。
えらい違いやないか。
お水取りの松明に火がつくまでまだ二時間もあるのに、
もう黒山の人だかり。

せっかく特別の札を持っているから一般人の入れないところに入ってみる。
二月堂を背景に奈良の街並みと沈みゆく古都の夕陽。
間もなく日が暮れてお水取りの大松明まであとわずか。


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2008-04-02 あをによし奈良紀行 その一

今から三週間ほど前に京都と奈良に出掛けました。
知人がたまたま京都伏見の吉岡という著名な染織家の先生の工房で、
草木染めをする、というので僕も一度はやってみようと思ったのです。
その前の日まで犬吠埼に行っていた僕は、
ちょっと草臥れながら早朝の東京駅からのぞみに乗って京都の伏見へ。
吉岡先生は奈良の東大寺のお水取りの時に、
東大寺の僧侶が二月堂に飾る和紙で作った椿の花のための和紙を、
紅花で染めて東大寺に納めているそうです。

紅花って黄色いのにどうしてあんなに赤くなるのか。
藁を燃やしてできたアルカリ性の灰を触媒にして赤くするそうな。
藁を燃やすのとかも手伝いました。

同行したご婦人方はスカーフとか帯下などを染めていました。
ビンロウジュは薄紫、カリヤスは黄色、紅花は薄桃にも真っ赤にも。
僕は初心者なのに怖いもの知らずで、小さいのよりは大きいものと、
茜で三尺六尺サイズの麻のタペストリーを染めることにしました。

茜はいい色でした。
「茜さす」という額田王の歌も好きです。
その色を麻の布に下の方は濃く、
上にいくにつれて薄くグラデーションをかけていきました。
触媒はミョウバン。
茜の煮だし汁とミョウバン水とを交互につけて、
少しずつ少しずつ染めていく。
その作業は一見単調ですが、とても緻密な楽しい仕事でした。
そうして六時間弱でその作業は終了。

染め上がった布はとても綺麗でした。
茜色のタペストリー、仕上げを工房の方にして頂き、
僕の手元に来るのは三ヶ月後くらいとか。
今から楽しみです。

写真は吉岡先生の染めた紅花の和紙で作った椿。
同じものがお水取りの時に東大寺二月堂に飾られていた。


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2008-04-01 春が往く

嘘でいいよ。

自分が置かれてる現実が嘘みたいな時がある。
嘘でいいのにな。
こんなこと現実じゃなくていい。
そう願ってる、そんな時がある。
でも現実だった。
そんな瞬間と対峙しなきゃいけないなんてね。

ああ季節は桜がもう散り始めている。
春が往く、春が往く。
もう、そんなにも急いで。

なぜなんだろう。
どうしてそんなに急がなくっちゃならないんだろう。
僕はそうして彼の背中を思い浮かべる。
まるで僕が僕自身を見つめているかのように。


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2008-03-29 芝居を観に江古田へ。

江古田ストアハウスで夢ミルの『Snow drop1』の千秋楽に行く。
全体的に詩的な作品です。
早川氏の作品は何本か拝見したことがあるのですが、
今回は早川氏はお休みと言うことでした。
映像の使い方がとても勉強になりました。
パンフレットやチラシも洒落ていて今のうちに足りないものがたっぷり。
他劇団には学ぶものが多いですね。

昨日まで泊まり込みで芝居作ってて色々あって余り寝ていないので、
帰りは辛かったのですが、江古田の「ひもの屋」というところで、
干物と御飯と味噌汁の夕食、大変美味しゅうございました。

明日からはもう四月。
気分を入れ替えてやること一杯だ!!

東京に出るとちょうど雨が降ってきた。
桜があちこちに咲き乱れている。
東京、桜、夜の雨。
なんとなく気分がふわふわする。


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2008-03-27 今年も桜が咲き始めた

もう一年、過ぎた。
また春が来て桜が咲き始めた。
僕はやはりこの一年だいぶ変わった気がする。
心の中の自分にやっと向き合えるようになったと思う。
一年前の僕はやっぱり駄目だったんだな。
人のせいにしてばかりはいられないし、
自分の哀しみにだけ溺れているわけにもいかない。
自分の考えがあるのと同じように人にはそれぞれ考えがある。
人がどうしてそう考えるようになったか、を考えよう。

桜は美しいけれどただの花だ。
ただの花を眺めることがなぜ良いのだろうか。
自分の考えだけを言うことは不遜だ、偉そうだ。
偉そうにしている自分はそのことに気がつかないものだな。
自戒します。(自重ではなく)

今日は四月の芝居の照明プランを練った。
頑張って、楽しみながらね。

夜は仲間と食事会。
素敵な時間。

さて明日から泊まり込みで芝居作りの三日間。
なんなんだよ、毎日毎日芝居ってさ。
自分の稽古もちょっとやっちゃおうっと。

桜はなぜ美しいのかな。
桜、今は少し嫌いだな。


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雅さんへ。ほんとうに。あっという間に一斉に咲き始めてもう満開に近いですね。 / あるまじろ ( 2008-03-30 22:41 )
桜があまりにも綺麗だと。酔いますよねその花に。 / 雅(みやび) ( 2008-03-30 00:38 )

2008-03-26 また一つ

思わず「ついに来たか、花粉症」と覚悟してしまうくらい喉が痛く鼻もでる。
でもベンザブロックを飲むと治るのでやっぱり風邪。

昨日からやっている台本書き直しの作業の詰め。
なんとしてでも今日仕上げなければならない。
ほぼ一日中、この仕事に打ち込んでいた。
キャストの関係上、一人役を削っての構成に仕上げた。
結局夕方五時には完成して製本して渡すことが出来た。
運命の過酷な現実はあっても乗り越えてこの作品は作り上げなければならない。
それが現実に立ち向かう、一つの意志の示し方だから。

☆野氏から直接電話をいただく。
「本番はなんとかできるんだけど・・・。
 特に直前の11月は稽古が厳しくなるけれど
 一度参加するって言ったからご迷惑はお掛けしますがやります。」

☆野氏とはもう出会って十年以上になる。
初めてお逢いしたとき☆野氏は僕を
「なんてけんか腰の若僧なんだろう」
という印象を持ったらしい。
それでもその後、仲良くさせていただいた。
この方は僕よりも年上で、芸歴も遙かに長く演技のレベルも上だ。
でも僕の劇団に参加したいって言ってくれた。
きっと芝居が僕等と同じくらい好きで好きでしょうがないのだろう。
☆野氏と僕は今までに舞台で何度も絡んだことがある。
この二人で何度、お客様から笑いや涙を取っただろうか。
いやいや僕も勉強させて頂きます。
よろしくお願いいたします。

弟分とも同志ともいえる男と一緒に夕食。
こいつは悪く言うと愚直だが真っ直ぐだ。
今の僕にとても必要な人間だ。
そんなやつと一緒に深夜までファミレスで語り合った。
これからの俺たちの芝居について。
まあ、できることは全部やっちまおう。

結局結論もそんなところで。

☆野氏のお勤めしている会社って夜観ると綺麗ですな。


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2008-03-25 海

久し振りにテレビ観た。
ロザン宇治原ってヤラセっぽいな、まあいいけど。

基本的に「馬鹿」を売る芸能人は昔から嫌いだった。
木下優樹菜さんはクイズに答えられないことには落ち込む風情もないが、
自分のミスで仲間に賞金が与えられなかった時に、
「ごめんなさい」と謝っていたのには好感を持てた。

話は変わって。
稽古にきちんと参加する、という条件で良い役を取ったのに、
実際はきちんと稽古に出ないばかりか挙げ句に、
「こういうユルいところがこの劇団の良いところ」と言われるのは侮辱に等しい。
まあ多くの人に迷惑を掛けたことを自覚してない人間のコメントなどそんなものだ。
僕は芝居に対しては本気だ。だから二度とこういう人間とは芝居をしないか、
自分の考えをはっきり伝えて相手に分かって貰うかどちらかだ。
これはこれからの芝居作りのためにしっかり書きとめておく。

話は変わって。
現実は厳しい。
いや厳しい現実を突きつけられた。
もはやこの現実に対して為す術はないが最善の行動を慎重に選ぶだけだ。
そもそもの原因は本人にあるとしてもこの現実は厳しい。
やはり厳しいと思う。
もう少し希望的な現実があっても良いか、と思う。
でもまだ終わっては居ない。

話は変わって。
一本の台本を書き直し、また別の一本の台本を書き始めた。
次のシーズンはもう始まっている。
次こそ引き締めていかなければならない。
熱のある舞台を集った仲間で作らなければならない。
新しい人間が入ってくる。
どれだけ熱を持つかだけが勝負だ。

先日終わった芝居の千秋楽に、
職場で以前から演劇に対して、
少し小馬鹿にする態度を取っていた友人が家族で観に来た。
その友人に感想を聞くと珍しく目を丸くして、
「演劇に対する見方が変わった」と言った。
醍醐味だね、こういうのがさ。

海、春の海が見たくなった。
潮干狩りとかまだやったことないな。
狩りとかってきっと夢中になると思う。
でも、ほんとは何も取れなくたっていいんだけど。
それはそれで。


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ロバくんへ。そうですね、一度でも観てくれたら逆に好きになって貰えると思うのですけどね。 / あるまじろ ( 2008-03-27 08:30 )
私の周りにいるそんな人たちにも、この舞台をみせてあげたかったです。 / ロバ ( 2008-03-26 18:09 )

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