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あるまじろの「まるまり日記U」

イツデモコンナフウニスギテイクナラ、
ソレハソレデヘイワナマイニチ。。。

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2008-04-03 あをによし奈良紀行 その二
2008-04-02 あをによし奈良紀行 その一
2008-04-01 春が往く
2008-03-29 芝居を観に江古田へ。
2008-03-27 今年も桜が咲き始めた
2008-03-26 また一つ
2008-03-25
2008-03-24 翌日
2008-03-23 The Moon Sky End
2008-03-22 月空の果て、最後の二日間始まる。


2008-04-03 あをによし奈良紀行 その二

お昼は吉岡先生のところで京野菜中心のお昼御飯。
山菜、漬け物、湯豆腐、蓮根揚げ、豚の牛蒡巻き等々。

草木染めの染色を午後三時で切り上げて、
近鉄特急に乗って奈良へ。
ホテルに荷物を置いて早速興福寺の境内を通って東大寺へ。

夕闇迫る奈良、「五時前には二月堂に着いてね」と言われたので、
早足で鹿も五重塔も素通りで。

やっと二月堂に到着すると速くも人だかり。
吉岡先生のご紹介で特別の札を持っていると裏から回って二月堂の直ぐしたに行ける。
持っていないと生け垣の外。
えらい違いやないか。
お水取りの松明に火がつくまでまだ二時間もあるのに、
もう黒山の人だかり。

せっかく特別の札を持っているから一般人の入れないところに入ってみる。
二月堂を背景に奈良の街並みと沈みゆく古都の夕陽。
間もなく日が暮れてお水取りの大松明まであとわずか。


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2008-04-02 あをによし奈良紀行 その一

今から三週間ほど前に京都と奈良に出掛けました。
知人がたまたま京都伏見の吉岡という著名な染織家の先生の工房で、
草木染めをする、というので僕も一度はやってみようと思ったのです。
その前の日まで犬吠埼に行っていた僕は、
ちょっと草臥れながら早朝の東京駅からのぞみに乗って京都の伏見へ。
吉岡先生は奈良の東大寺のお水取りの時に、
東大寺の僧侶が二月堂に飾る和紙で作った椿の花のための和紙を、
紅花で染めて東大寺に納めているそうです。

紅花って黄色いのにどうしてあんなに赤くなるのか。
藁を燃やしてできたアルカリ性の灰を触媒にして赤くするそうな。
藁を燃やすのとかも手伝いました。

同行したご婦人方はスカーフとか帯下などを染めていました。
ビンロウジュは薄紫、カリヤスは黄色、紅花は薄桃にも真っ赤にも。
僕は初心者なのに怖いもの知らずで、小さいのよりは大きいものと、
茜で三尺六尺サイズの麻のタペストリーを染めることにしました。

茜はいい色でした。
「茜さす」という額田王の歌も好きです。
その色を麻の布に下の方は濃く、
上にいくにつれて薄くグラデーションをかけていきました。
触媒はミョウバン。
茜の煮だし汁とミョウバン水とを交互につけて、
少しずつ少しずつ染めていく。
その作業は一見単調ですが、とても緻密な楽しい仕事でした。
そうして六時間弱でその作業は終了。

染め上がった布はとても綺麗でした。
茜色のタペストリー、仕上げを工房の方にして頂き、
僕の手元に来るのは三ヶ月後くらいとか。
今から楽しみです。

写真は吉岡先生の染めた紅花の和紙で作った椿。
同じものがお水取りの時に東大寺二月堂に飾られていた。


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2008-04-01 春が往く

嘘でいいよ。

自分が置かれてる現実が嘘みたいな時がある。
嘘でいいのにな。
こんなこと現実じゃなくていい。
そう願ってる、そんな時がある。
でも現実だった。
そんな瞬間と対峙しなきゃいけないなんてね。

ああ季節は桜がもう散り始めている。
春が往く、春が往く。
もう、そんなにも急いで。

なぜなんだろう。
どうしてそんなに急がなくっちゃならないんだろう。
僕はそうして彼の背中を思い浮かべる。
まるで僕が僕自身を見つめているかのように。


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2008-03-29 芝居を観に江古田へ。

江古田ストアハウスで夢ミルの『Snow drop1』の千秋楽に行く。
全体的に詩的な作品です。
早川氏の作品は何本か拝見したことがあるのですが、
今回は早川氏はお休みと言うことでした。
映像の使い方がとても勉強になりました。
パンフレットやチラシも洒落ていて今のうちに足りないものがたっぷり。
他劇団には学ぶものが多いですね。

昨日まで泊まり込みで芝居作ってて色々あって余り寝ていないので、
帰りは辛かったのですが、江古田の「ひもの屋」というところで、
干物と御飯と味噌汁の夕食、大変美味しゅうございました。

明日からはもう四月。
気分を入れ替えてやること一杯だ!!

東京に出るとちょうど雨が降ってきた。
桜があちこちに咲き乱れている。
東京、桜、夜の雨。
なんとなく気分がふわふわする。


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2008-03-27 今年も桜が咲き始めた

もう一年、過ぎた。
また春が来て桜が咲き始めた。
僕はやはりこの一年だいぶ変わった気がする。
心の中の自分にやっと向き合えるようになったと思う。
一年前の僕はやっぱり駄目だったんだな。
人のせいにしてばかりはいられないし、
自分の哀しみにだけ溺れているわけにもいかない。
自分の考えがあるのと同じように人にはそれぞれ考えがある。
人がどうしてそう考えるようになったか、を考えよう。

桜は美しいけれどただの花だ。
ただの花を眺めることがなぜ良いのだろうか。
自分の考えだけを言うことは不遜だ、偉そうだ。
偉そうにしている自分はそのことに気がつかないものだな。
自戒します。(自重ではなく)

今日は四月の芝居の照明プランを練った。
頑張って、楽しみながらね。

夜は仲間と食事会。
素敵な時間。

さて明日から泊まり込みで芝居作りの三日間。
なんなんだよ、毎日毎日芝居ってさ。
自分の稽古もちょっとやっちゃおうっと。

桜はなぜ美しいのかな。
桜、今は少し嫌いだな。


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雅さんへ。ほんとうに。あっという間に一斉に咲き始めてもう満開に近いですね。 / あるまじろ ( 2008-03-30 22:41 )
桜があまりにも綺麗だと。酔いますよねその花に。 / 雅(みやび) ( 2008-03-30 00:38 )

2008-03-26 また一つ

思わず「ついに来たか、花粉症」と覚悟してしまうくらい喉が痛く鼻もでる。
でもベンザブロックを飲むと治るのでやっぱり風邪。

昨日からやっている台本書き直しの作業の詰め。
なんとしてでも今日仕上げなければならない。
ほぼ一日中、この仕事に打ち込んでいた。
キャストの関係上、一人役を削っての構成に仕上げた。
結局夕方五時には完成して製本して渡すことが出来た。
運命の過酷な現実はあっても乗り越えてこの作品は作り上げなければならない。
それが現実に立ち向かう、一つの意志の示し方だから。

☆野氏から直接電話をいただく。
「本番はなんとかできるんだけど・・・。
 特に直前の11月は稽古が厳しくなるけれど
 一度参加するって言ったからご迷惑はお掛けしますがやります。」

☆野氏とはもう出会って十年以上になる。
初めてお逢いしたとき☆野氏は僕を
「なんてけんか腰の若僧なんだろう」
という印象を持ったらしい。
それでもその後、仲良くさせていただいた。
この方は僕よりも年上で、芸歴も遙かに長く演技のレベルも上だ。
でも僕の劇団に参加したいって言ってくれた。
きっと芝居が僕等と同じくらい好きで好きでしょうがないのだろう。
☆野氏と僕は今までに舞台で何度も絡んだことがある。
この二人で何度、お客様から笑いや涙を取っただろうか。
いやいや僕も勉強させて頂きます。
よろしくお願いいたします。

弟分とも同志ともいえる男と一緒に夕食。
こいつは悪く言うと愚直だが真っ直ぐだ。
今の僕にとても必要な人間だ。
そんなやつと一緒に深夜までファミレスで語り合った。
これからの俺たちの芝居について。
まあ、できることは全部やっちまおう。

結局結論もそんなところで。

☆野氏のお勤めしている会社って夜観ると綺麗ですな。


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2008-03-25 海

久し振りにテレビ観た。
ロザン宇治原ってヤラセっぽいな、まあいいけど。

基本的に「馬鹿」を売る芸能人は昔から嫌いだった。
木下優樹菜さんはクイズに答えられないことには落ち込む風情もないが、
自分のミスで仲間に賞金が与えられなかった時に、
「ごめんなさい」と謝っていたのには好感を持てた。

話は変わって。
稽古にきちんと参加する、という条件で良い役を取ったのに、
実際はきちんと稽古に出ないばかりか挙げ句に、
「こういうユルいところがこの劇団の良いところ」と言われるのは侮辱に等しい。
まあ多くの人に迷惑を掛けたことを自覚してない人間のコメントなどそんなものだ。
僕は芝居に対しては本気だ。だから二度とこういう人間とは芝居をしないか、
自分の考えをはっきり伝えて相手に分かって貰うかどちらかだ。
これはこれからの芝居作りのためにしっかり書きとめておく。

話は変わって。
現実は厳しい。
いや厳しい現実を突きつけられた。
もはやこの現実に対して為す術はないが最善の行動を慎重に選ぶだけだ。
そもそもの原因は本人にあるとしてもこの現実は厳しい。
やはり厳しいと思う。
もう少し希望的な現実があっても良いか、と思う。
でもまだ終わっては居ない。

話は変わって。
一本の台本を書き直し、また別の一本の台本を書き始めた。
次のシーズンはもう始まっている。
次こそ引き締めていかなければならない。
熱のある舞台を集った仲間で作らなければならない。
新しい人間が入ってくる。
どれだけ熱を持つかだけが勝負だ。

先日終わった芝居の千秋楽に、
職場で以前から演劇に対して、
少し小馬鹿にする態度を取っていた友人が家族で観に来た。
その友人に感想を聞くと珍しく目を丸くして、
「演劇に対する見方が変わった」と言った。
醍醐味だね、こういうのがさ。

海、春の海が見たくなった。
潮干狩りとかまだやったことないな。
狩りとかってきっと夢中になると思う。
でも、ほんとは何も取れなくたっていいんだけど。
それはそれで。


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ロバくんへ。そうですね、一度でも観てくれたら逆に好きになって貰えると思うのですけどね。 / あるまじろ ( 2008-03-27 08:30 )
私の周りにいるそんな人たちにも、この舞台をみせてあげたかったです。 / ロバ ( 2008-03-26 18:09 )

2008-03-24 翌日

昨日本公演が千秋楽を終えて、片付けも今日ほとんど終わった。
バラシ手伝って頂いた☆野氏・コジマ氏・青木さん・コッスィの彼女、ありがとう。
うっちゃんも脚立で灯体吊りなおしてくれたりありがとう。

先週日曜日に1ステージ本番の舞台を終えただけで身体にこたえたので、
「来週はどんなんなるんかな」と思ってた。
土日で仕込みやって、3ステやってその後にバラシて。
面白いもので全てが終わりに近づくごとに体調が悪くなっていった。
今日、お世話になった松ちゃんや舞鶴先生に電話して御礼の言葉を伝え、
メールや感想を頂いたお客様に丁寧に返信をして、
プロジェクタを片付けて、会計処理して書類を作ったら完全にぐったり。
エンジン止まった。
風邪ひいたみたい。

羽ばたく、次に向かって羽ばたかなくっちゃ。
でも今は首もあがんないや。

この前カモメ、すんごい勢いで飛んでたな。
あの勢い、そのうち取り戻す。

でも今日はいいかな。


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みっきさんへ。はい、ご心配おかけしました、風邪くらいすぐに治すよ。 / あるまじろ ( 2008-03-25 23:05 )
お疲れ様でした。早く体調がよくなりますように。 / みっき ( 2008-03-25 07:16 )

2008-03-23 The Moon Sky End

ついに一ヶ月余り続けてきた『月空の果て』が千秋楽を迎えました。
今回はまた多くのお客様にご来場頂き、本当に感謝感謝でした。
こうして無事に楽日を迎えて今、帰宅してシャワー浴びて少しぼーっとしています。

終わってしまうことは少しさみしい、かなり楽しかった芝居だったから。
仲間と一緒にとことん妥協せずに取り組んだこの半年余りがあっという間に感じます。

ありがと。
ひとりひとりに言いたい。

感想、殺陣やりすぎて体力の限界に絶望した。
ほんと、菊一、総十郎、信友と信輔に対して本気でいったから。
木刀でも剣でも全力で斬りにいったから。
全力で投げたから。
それを受け取ってくれて嬉しかった。

僕のワガママな要求にとことん応えてくれたスタッフ、劇団員の皆さん、
おかげでこんな芝居に仕上がったよ。
胸を張って良かったって思ってくれたかな。
僕は胸を張れる、みんなとこんな芝居作れたこと。
もう二度とないような瞬間を何度も過ごしてきた。
代わりになんらかの犠牲を払ったとしても、
いまなら「ま、いいかな」って思えるかな。

さよなら『月空の果て』。
さよなら、弥雲。
どんなに頑張っても届かないとこに手を伸ばし続ける人。
僕もそうだから。


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2008-03-22 月空の果て、最後の二日間始まる。

ついにうちの劇団の#16『月空の果て〜The Moon Sky End〜』
彩の国さいたま芸術劇場で開幕しました。
色々ハプニングはありましたがとりあえず初日が終わりました。
劇場に足を運んで頂いた方、支えて頂いた方全ての方に感謝いたします。

芝居は色々なものがあり様々な種類がある。
それでも僕の作りたいのは一つ。
作れるのも一つ。
あれもこれも作れない。

だからこういう芝居を作りました。
アンケートを書いて頂きありがとうございました。
本当に励まされることばかりです。

明日は千秋楽。
半年に及ぶ稽古、一ヶ月近くに及ぶ本番。
その全てが終わる。

この芝居を作っているうちに様々のことが起こった。
この芝居はそういう意味でも忘れられない。
魂の一本を残す。
それだけです。

素敵な花束でなくても一輪の花を観て頂いたお客様に届けたい。


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