himajin top
あるまじろの「まるまり日記U」

イツデモコンナフウニスギテイクナラ、
ソレハソレデヘイワナマイニチ。。。

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2007-12-30 年の暮れに
2007-12-25 華華飯店本番
2007-12-23 誕生日
2007-12-22 聖路加ガーデン47階展望室にて
2007-12-21 「ヤシ」の秘密
2007-12-20 田舎の河原にて石拾いを
2007-12-19 遠くの東京タワー
2007-12-16 もう今年はツリーは出さない
2007-12-15 カフェの大きなカップのチャイ
2007-12-14 ビルの間の切り抜いたような月


2007-12-30 年の暮れに

あわただしい日々の中で仕事をなるべくゆったりと、こなしながら、
芝居のこととか自分のこととか考えていた。

年末に急に容態が悪くなった九十になる祖母にたいして、
不治の病であるから、というあきらめと、
不治の病であってもせめていま少し、
という気持ちが親族の中でぶつかり合った。
人は簡単には生きることも死ぬこともできないものなのだということ。

そんな中でまったく予想もしない中、叔父が急逝し、
人の生き死には本人にもどうしようもないものなのだということを知らされた。
あらためてそんなことを思っている。
多くの人はもうすでにそんなことは知っている。
しかし身近にそれを体験する感覚はまた別のものだ。

今年、離婚してつくづく思う。
人と人のつながりはまたなんと希薄なのだろうかと。
本来希薄であるものを信じたくて繋ぎ止めたくて、
一生懸命になることを生きるというのか。
その努力を怠るつもりもないがまだ少し痛みが消えるにはかかりそうだ。

往く年よ、ありがとう。
僕をまたひとつ育ててくれた。
こうして否応なくも傷つきながら、それでも僕は歩みを止めないだろう。


先頭 表紙

2007-12-25 華華飯店本番

演劇創造ユニット華華飯店という劇団のお芝居に参加することを決めた理由は、
最近一つの形を定めてきた自分自身の芝居の演出というものに対して、
自分で学んだことや自分なりに考えた方法以外の方法を体感してみたいと思ったからだ。

この公演の終わった今、
華華飯店で役者として演出を受けてとても勉強になったと思っています。
役者として参加して、演出の方の意見ももちろんのこと、
他の役者からの演出的なアイディアも、
なるべくそのまま受け容れて演技に反映させようと思っていた。
そして大体、その通りにできたと思う。

その中で「役者では見えないこと」や「役者でしか表現できないこと」や、
「全員で場面を構成すること」や「役者個人の技能の大切さ」や、
「掛け合いの面白さ」や「視野の広さの大切さ」や「アイディアの豊かさの必要性」等、
当たり前だけれど芝居をやることの「楽しさそのもの」みたいなものに触れました。

華華飯店の稽古場は僕の職場から遠く、
仕事が終わってから車で片道一時間半も掛かりました。
(でもそれより遠くから来ている役者さんもいてビックリしました。)
僕はその行き帰りのたった一人の車内で発声をしたり、
信号で止まるたびに台本を読み返してみたりしてました。
わずかの期間でしたが季節が充分に移ろうぐらいの間、
そうしたことは僕にとってとても大切なことだったとも思います。

このことを次の舞台に活かす。
今はこのことだけを考えています。

写真はまだ蒸し暑い空気が残る頃、
初めて華華の顔合わせをした日に撮影した稽古場に向かう途中見た風景。
この後、何度もこの電車の行き過ぎる下をくぐりました。


先頭 表紙

みーさんへ。こちらこそありがとうございました、何か励まされているばかりで。。。 / あるまじろ ( 2008-01-01 14:25 )
今年は激動の年でしたね。クリスマスイブイブはお誕生日だったんですね。おめでとうございました。今年もお付き合い下さってありがとうございました。来年がよい年になりますようお互いにがんばりましょうね。では、よいお年を。。。!^^ / みー ( 2007-12-31 17:11 )

2007-12-23 誕生日

それにしても僕はなんとか自分の誕生日を迎えました。
何年かぶりで一人での誕生日。まあそれも今年一年の結果です。
ただ両親は茨城の祖母の体調が悪く泊まりがけで看病しているため、
それどころではありませんでした。まあそれも仕方ない。

それでもたくさんの人にお祝いの言葉などを頂きました。
気持ちを頂いた気がしてとても嬉しく、一つ一つが宝物のようです。

劇団の人々は僕にアルバムのような写真帳を作ってコメントを書いてくれました。
僕の周りの人々はとてもとても温かい気持ちをもって僕を驚かせてくれました。

何年ぶりかに僕の前に再び姿を見せてくれた懐かしい人々も、
温かいコメントをメールでくれしまた。
芝居を通じて再会した方は誰よりも真っ先に。

同窓会で再会した友は昔と変わらず。
この友は大学時代にもたった一人っきりの僕の誕生日を、
かつて遠い信州の地で祝ってくれたこともありました。
あの時も自分は一人きりだと思ってた。
でもガラガラ、と階下の引き戸が開く音がして何かと見に行くと、
金も無い友がクリスマスケーキの箱を片手に、
「よお、たしか誕生日だったよな」と階段の上の僕を見上げたのでした。

大切にしなくてはならないものになかなか気がつかない。
僕を孤独にしていたものは何より僕自身だったのかもしれません。

今日、寄り添うように立つ二つのツリーを見ました。


先頭 表紙

いしさ゜きともこさんへ。ありがとうごさいました、今年はこういうツリーを見て一人でよく考えるクリスマスってことですね。 / あるまじろ ( 2008-01-01 14:28 )
雅さんへ。ありがとうございました、同じ誕生日の人は他に知りませんでした、はじめてかも。 / あるまじろ ( 2008-01-01 14:27 )
ほんとだ・・・寄り添うツリー。誕生日だったのですね、おめでとうございます。よいお年をお迎えくださいね。 / いしざきともこ ( 2007-12-31 18:15 )
あら。お誕生日おめでとうございました!私の中学時代の親友と同じお誕生日だわ。そして彼女も独身〜♪ / 雅(みやび) ( 2007-12-31 11:53 )

2007-12-22 聖路加ガーデン47階展望室にて

街はクリスマスを目前に控えてなんとなくざわめいてる。
東京は大きな河口にある街。
ここから眺めているとそれを実感する。

冬の靄に包まれたこの風景はなんとなく胸にきた。
僕は一人で、こんなとこで何をしてるんだろうって。

今年ももうすぐ終わるね。
最後まで色々あった年が少しずつ。
2007年もあと10日を切った。
こんな時でも早く時間が過ぎて欲しいなんて思わない。
街がゆっくりゆっくり暮色に包まれていくのを眺めているのも悪くないから。


先頭 表紙

みーさんへ。優しく空虚な顔、素敵な表現。僕が見たものはまさにそんな感じの風景でした。 / あるまじろ ( 2007-12-31 01:28 )
もうお仕事は終わりましたか?今年もお疲れ様でした。騒がしい東京も年末年始はいっとき、ふっと優しく空虚な顔を取り戻しますね。 / みー ( 2007-12-30 10:07 )

2007-12-21 「ヤシ」の秘密

知り合いに山口県出身の人間が居る。
その人が「ヤシって山口の方言で”ずるいヤツ”みたいな意味」と言っていた。
山口の方言には詳しくないので「そうなのか」と思っていた。

が、今日、『坊ちゃん』を読み返していてそれが間違いなのかも知れない、と思った。
その小説の中に「ずるいやつ」「ペテン師」「香具師」と並記している部分があった。

「香具師」とは「ヤシ」と読む。
『坊ちゃん』の中で「ヤシ」は「ずるいペテン師」という意味で使われていたのだ。
ちなみに「香具師」とは世に言うテキ屋さんのこと。
現代ではテキ屋さんは別にペテン師とは別物である。
しかし「ヤシ」とい言葉には明治以来、そういう意味が付いていたのかもしれない。

「ヤシって山口弁でもなんでもなく広く使われていた言葉だったんだな。」

まあ日常の中の何気ない発見。
間もなくクリスマス。


先頭 表紙

み@山口県出身さんへ。あなたが26年間間違っていたかどうかは、どうでもいいですが方言としての山口弁かどうかは違う可能性もあるということです。 / あるまじろ ( 2007-12-28 00:14 )
へぇ〜。でも『ずるいやつ』も意味としてはあってるんですよね?じゃないと今までの26年間違って使っちょることになるやん(T_T)にょー!…勉強になります。 / み@山口県出身 ( 2007-12-27 12:47 )

2007-12-20 田舎の河原にて石拾いを

今回、三月の公演では、
さいたま市内に住む詩人の三日月丸氏とのコラボでが予定されている。
三日月丸氏は「あいうえお歌」という、
五十音を一度ずつだけ使って創る詩の創始者である。
その詩を加工した石に三日月丸氏の味のある自筆で記して完成、というわけだ。
その石を今回の劇場に散りばめるように配置しよう、ということになった。

そこで三日月丸氏の手持ちに石が足りないということで、
僕と彼とで早朝から石拾いに出かけた。
場所は以前僕が住んでいた小川町と東秩父村の辺りの河原。
行ってみると早速素敵な石がたくさん。。。

二人で夢中になって300個位の石を拾いました。
石を拾っていると「この子は優しい好い石」とか三日月丸氏の声が聴こえてくる。

それだけだけど、なんとなく良いシーンだ。


先頭 表紙

2007-12-19 遠くの東京タワー

たゆたってる、ゆっくりと時間の中を。
冬の空気の中でなかなか記憶できない台本のセリフを繰り返し覚えながら。
以前僕を束縛していたものがどれほど幸せの記憶だったのか、
それは今でしか気づけない単純な事実。
もう戻れない、誰もがゆっくりと決まった道を歩いていく。

ありがとうね、そう言われても納得してるのかな。
僕はそういう意識がないからありがたくないかも。

今回の芝居もちゃんとできること全部やろうと思う。
届くトコよりもう少し上を目指して足掻こうと思う。
苦しんでる姿だっていい、必死でやってるって。
それが今の自分にできることだって自分自身に知らせなきゃ。

そのために力、貸してね。

いつか僕がもう少し大切なものを失ったらもっと大人になれるのだろうか。
失いたくないだけで明日を迎えるのって無理だよね。
それほどに僕は脆弱な子供のまま。
それは駄目なんだと思う。

心配してももう届かない。
遠くにいても大丈夫、それこそ遠い遠い夢だった。
遠く遠くに光る届かないあの場所に。
今まで一度も届かなかったその場所に。


先頭 表紙

雅さんへ。なにか今、ライトを使ったイベントをやっているみたいですね。 / あるまじろ ( 2007-12-27 00:47 )
あ!冬休み、東京タワーに登りにいこうかな。子供たち、まだ昇ったことないんです。アイデアくれてありがと♥ / 雅(みやび) ( 2007-12-21 00:44 )

2007-12-16 もう今年はツリーは出さない

12月は僕の季節。

12月の寒さは昔から嫌いじゃない。
今年は特に寒さをこばみたくない。
この寒さの中にそっと佇んでる自分を大きな鏡で見てみたい。
僕は僕を見て泣くだろうか。

毎日毎日夜遅く道路を走っている。
12月25日に本番の公演の稽古が連日続いているから。
探り探りですが少しずつ役を掴んでる。
まだ掴んでると思った瞬間に離れていくような頼りないものだけど。

昔は氷点下の空気が当たり前だった街に住んでいた。
あの時だってけしていつも人が傍にいた訳じゃない。
全くの孤独ってことでもなかった。
あの頃、あの街では目を細めて空を見てると風花が舞ってきた。
すると少し気分が和らいだものだった。

今年はツリー出さないかな。
飾る家が寒くて僕も家にあまり帰らないし観る人もいないし。
寒さを拒むまい、と思う。
凍った空気の中で街を飾る灯りで充分。


先頭 表紙

みーさんへ。そうですね。何にせよ、季節は巡りその一つ一つに罪はないのですからね。 / あるまじろ ( 2007-12-31 01:38 )
いしざきともこさんへ。冬の長さが短い、という言葉。幸せの匂いがします。 / あるまじろ ( 2007-12-31 01:37 )
ひとりでも、見てくれる人いなくても、ツリー、出そうよ。ツリーくんのためにもさ、出してあげようよ。だめ? / みー@私もやっとの思いで?出したよ ( 2007-12-20 23:58 )
ツリー綺麗ですね^^ ツリーが終わったらすぐに正月飾りが出ますね。冬は過ぎるのがとても早い気がする。 / いしざきともこ ( 2007-12-20 21:30 )

2007-12-15 カフェの大きなカップのチャイ

チャイを飲むとあの国道沿いの店を思い出す。
今はもう行くこともない。

何気ない一言で家を飛びだすほど気分を害する。
お互い様とは簡単に言えるがなぜ分かって貰えないのだろうか。
一般論や常識的な判断とは違うところに僕の気分は取り残されたまま。

どうでもいいけどカフェサンマルクのチャイ、大きすぎるよ。
チャイのカップ、取っ手がないから余計飲んでる姿が変になる。
お茶ではなくてスープを啜っているみたい。
常識はずれだけどお茶は良い味。


先頭 表紙

2007-12-14 ビルの間の切り抜いたような月

ここのところ正直あれこれ立て込んでてまともに日記が更新出来なかった。
その一番の原因は、3月の台本が思っていたより遙かに苦労したこと。

『月空の果て』という時代劇なんですが、
劇団のキョウヘイが「思いっきり殺陣やりてえ」と言ったので、
殺陣ありき、で当て書きし始めたんですけど。
主役をゆやまんにしたり、女優の中からも「殺陣やりたい」と言い出す者も出て、
ますますまとまらなくなっていった感じでした。
あとたまたま今の気分の問題もあったんだけど、
プロットを立ててるとどんどん苦しくなってきて吐きそうになるわけ。
仕事もたまたま忙しい時期であったのだけれど、
仕事が終わってから台本にすぐに取りかかれないのです。
一時間くらいぼーっとしてたり、お茶いれたのに冷めるまでほっといたり。
そんな空白の時間を作らないとどうしても台本の世界に入っていけなかった。
で、やっと入っても、気持ちが落ち込んで暗くて、
さみしさに押しつぶされそうになった。
何かの悲しみをてこみたいに使って書いたことはあったけど、
今回はそんなもんじゃなく辛かったです。
主人公も主人公の父も主人公の父に焦がれながら受け容れられない子も全部、僕です。
彼らの子供時代の気持ちも突っ張る子の気持ちも僕です。
一人一人の悲しみ全部僕の中に今ある悲しみだから。
だから書いてて言葉もなく指が止まる。
悲しすぎて。

そんな時にたまたま掛かってきた電話の相手にキレたりしてごめんなさい。
今回の台本はそんな苦労してやっとの想いで書き上げたものだから、
初めて本読みしたあとでみんなが「いいんじゃん」と言ってくれたのは
とてもしみじみ嬉しかったです。
やっと書き上げた時には「やったあっ!」という感じではなかったんですね、
ただ自分でもこれでいいのか?って不安が残ってました。
でも一度他人に読んで貰ってそのあと一日中眺めてもう一度書き直して、
やっと「ほっ」としました。

だからここからもう自分の出番増やせ、とかは言わないでね(笑)

偽物ではない、自分の話。
書くってことは難しいでした。

ああ、今日も月がきれい。
月が空に出ているということは明日は晴れると言うことなのです。
そして胸にはいつも消せない悲しみがある。
もうそれもゆっくり過去になっていくんだから。


先頭 表紙

きょんさんへ。昨日は打ち合わせの会議お疲れ様でした。僕もきみと殺陣がしたい、ずっとそう思っていました。 / あるまじろ ( 2007-12-16 08:42 )
みーさんへ。ああ、今回のものは難産でしたね。本当にかわいいです。これからもっと素敵なものしたいと思います。ありがとう。 / あるまじろ ( 2007-12-16 08:41 )
雅さんへ。もちろん、大変な作業です。僕等も素人ですし。でも見た目でちょっと「はっ」とするようなものにはしたいと思っています。 / あるまじろ ( 2007-12-16 08:40 )
mokoさんへ。いやいやそれほど深刻なことじゃないんだけどね、役者としてのあなたを信用しています。これからもよろしくお願いします。 / あるまじろ ( 2007-12-16 08:37 )
台本お疲れ様でした!ありがとうございます♪アナタと殺陣ができるのを心待ちにしていたので、とても嬉しいです。役も何もかもを一生懸命やりたいと思います! / きょん ( 2007-12-13 23:33 )
お疲れ様。難産だったから、きっとその分かわいく思えるときが来るよ。悲しんだ分、苦しんだ分、感慨ひとしおになるかも。どうぞ素敵な舞台になりますよう。。。☆ / みー ( 2007-12-13 18:19 )
殺陣も考えるんですか?それを専門のお仕事としている人もいるくらい大変な作業という印象ですが。 / 雅(みやび) ( 2007-12-13 13:34 )
台本お疲れ様でした。最初に殺陣やれないとか言っておきながら、やりたいとか言い始めた奴は私です。スミマセン!!自分の出番を増やせなんて言いません・・・いただいた役を精一杯演じ切ろうと思います。これからも色々とご指導よろしくお願いいたします。 / moko ( 2007-12-13 09:33 )

[次の10件を表示] (総目次)