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あるまじろの「まるまり日記U」

イツデモコンナフウニスギテイクナラ、
ソレハソレデヘイワナマイニチ。。。

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2007-12-20 田舎の河原にて石拾いを
2007-12-19 遠くの東京タワー
2007-12-16 もう今年はツリーは出さない
2007-12-15 カフェの大きなカップのチャイ
2007-12-14 ビルの間の切り抜いたような月
2007-12-07 築地、深夜零時
2007-12-05 十二月に入って滞ること、進むこと
2007-12-02 屋形船にて
2007-12-01 円生と志ん生
2007-11-30 ヒロイックなセンチメンタルの波


2007-12-20 田舎の河原にて石拾いを

今回、三月の公演では、
さいたま市内に住む詩人の三日月丸氏とのコラボでが予定されている。
三日月丸氏は「あいうえお歌」という、
五十音を一度ずつだけ使って創る詩の創始者である。
その詩を加工した石に三日月丸氏の味のある自筆で記して完成、というわけだ。
その石を今回の劇場に散りばめるように配置しよう、ということになった。

そこで三日月丸氏の手持ちに石が足りないということで、
僕と彼とで早朝から石拾いに出かけた。
場所は以前僕が住んでいた小川町と東秩父村の辺りの河原。
行ってみると早速素敵な石がたくさん。。。

二人で夢中になって300個位の石を拾いました。
石を拾っていると「この子は優しい好い石」とか三日月丸氏の声が聴こえてくる。

それだけだけど、なんとなく良いシーンだ。


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2007-12-19 遠くの東京タワー

たゆたってる、ゆっくりと時間の中を。
冬の空気の中でなかなか記憶できない台本のセリフを繰り返し覚えながら。
以前僕を束縛していたものがどれほど幸せの記憶だったのか、
それは今でしか気づけない単純な事実。
もう戻れない、誰もがゆっくりと決まった道を歩いていく。

ありがとうね、そう言われても納得してるのかな。
僕はそういう意識がないからありがたくないかも。

今回の芝居もちゃんとできること全部やろうと思う。
届くトコよりもう少し上を目指して足掻こうと思う。
苦しんでる姿だっていい、必死でやってるって。
それが今の自分にできることだって自分自身に知らせなきゃ。

そのために力、貸してね。

いつか僕がもう少し大切なものを失ったらもっと大人になれるのだろうか。
失いたくないだけで明日を迎えるのって無理だよね。
それほどに僕は脆弱な子供のまま。
それは駄目なんだと思う。

心配してももう届かない。
遠くにいても大丈夫、それこそ遠い遠い夢だった。
遠く遠くに光る届かないあの場所に。
今まで一度も届かなかったその場所に。


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雅さんへ。なにか今、ライトを使ったイベントをやっているみたいですね。 / あるまじろ ( 2007-12-27 00:47 )
あ!冬休み、東京タワーに登りにいこうかな。子供たち、まだ昇ったことないんです。アイデアくれてありがと♥ / 雅(みやび) ( 2007-12-21 00:44 )

2007-12-16 もう今年はツリーは出さない

12月は僕の季節。

12月の寒さは昔から嫌いじゃない。
今年は特に寒さをこばみたくない。
この寒さの中にそっと佇んでる自分を大きな鏡で見てみたい。
僕は僕を見て泣くだろうか。

毎日毎日夜遅く道路を走っている。
12月25日に本番の公演の稽古が連日続いているから。
探り探りですが少しずつ役を掴んでる。
まだ掴んでると思った瞬間に離れていくような頼りないものだけど。

昔は氷点下の空気が当たり前だった街に住んでいた。
あの時だってけしていつも人が傍にいた訳じゃない。
全くの孤独ってことでもなかった。
あの頃、あの街では目を細めて空を見てると風花が舞ってきた。
すると少し気分が和らいだものだった。

今年はツリー出さないかな。
飾る家が寒くて僕も家にあまり帰らないし観る人もいないし。
寒さを拒むまい、と思う。
凍った空気の中で街を飾る灯りで充分。


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みーさんへ。そうですね。何にせよ、季節は巡りその一つ一つに罪はないのですからね。 / あるまじろ ( 2007-12-31 01:38 )
いしざきともこさんへ。冬の長さが短い、という言葉。幸せの匂いがします。 / あるまじろ ( 2007-12-31 01:37 )
ひとりでも、見てくれる人いなくても、ツリー、出そうよ。ツリーくんのためにもさ、出してあげようよ。だめ? / みー@私もやっとの思いで?出したよ ( 2007-12-20 23:58 )
ツリー綺麗ですね^^ ツリーが終わったらすぐに正月飾りが出ますね。冬は過ぎるのがとても早い気がする。 / いしざきともこ ( 2007-12-20 21:30 )

2007-12-15 カフェの大きなカップのチャイ

チャイを飲むとあの国道沿いの店を思い出す。
今はもう行くこともない。

何気ない一言で家を飛びだすほど気分を害する。
お互い様とは簡単に言えるがなぜ分かって貰えないのだろうか。
一般論や常識的な判断とは違うところに僕の気分は取り残されたまま。

どうでもいいけどカフェサンマルクのチャイ、大きすぎるよ。
チャイのカップ、取っ手がないから余計飲んでる姿が変になる。
お茶ではなくてスープを啜っているみたい。
常識はずれだけどお茶は良い味。


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2007-12-14 ビルの間の切り抜いたような月

ここのところ正直あれこれ立て込んでてまともに日記が更新出来なかった。
その一番の原因は、3月の台本が思っていたより遙かに苦労したこと。

『月空の果て』という時代劇なんですが、
劇団のキョウヘイが「思いっきり殺陣やりてえ」と言ったので、
殺陣ありき、で当て書きし始めたんですけど。
主役をゆやまんにしたり、女優の中からも「殺陣やりたい」と言い出す者も出て、
ますますまとまらなくなっていった感じでした。
あとたまたま今の気分の問題もあったんだけど、
プロットを立ててるとどんどん苦しくなってきて吐きそうになるわけ。
仕事もたまたま忙しい時期であったのだけれど、
仕事が終わってから台本にすぐに取りかかれないのです。
一時間くらいぼーっとしてたり、お茶いれたのに冷めるまでほっといたり。
そんな空白の時間を作らないとどうしても台本の世界に入っていけなかった。
で、やっと入っても、気持ちが落ち込んで暗くて、
さみしさに押しつぶされそうになった。
何かの悲しみをてこみたいに使って書いたことはあったけど、
今回はそんなもんじゃなく辛かったです。
主人公も主人公の父も主人公の父に焦がれながら受け容れられない子も全部、僕です。
彼らの子供時代の気持ちも突っ張る子の気持ちも僕です。
一人一人の悲しみ全部僕の中に今ある悲しみだから。
だから書いてて言葉もなく指が止まる。
悲しすぎて。

そんな時にたまたま掛かってきた電話の相手にキレたりしてごめんなさい。
今回の台本はそんな苦労してやっとの想いで書き上げたものだから、
初めて本読みしたあとでみんなが「いいんじゃん」と言ってくれたのは
とてもしみじみ嬉しかったです。
やっと書き上げた時には「やったあっ!」という感じではなかったんですね、
ただ自分でもこれでいいのか?って不安が残ってました。
でも一度他人に読んで貰ってそのあと一日中眺めてもう一度書き直して、
やっと「ほっ」としました。

だからここからもう自分の出番増やせ、とかは言わないでね(笑)

偽物ではない、自分の話。
書くってことは難しいでした。

ああ、今日も月がきれい。
月が空に出ているということは明日は晴れると言うことなのです。
そして胸にはいつも消せない悲しみがある。
もうそれもゆっくり過去になっていくんだから。


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きょんさんへ。昨日は打ち合わせの会議お疲れ様でした。僕もきみと殺陣がしたい、ずっとそう思っていました。 / あるまじろ ( 2007-12-16 08:42 )
みーさんへ。ああ、今回のものは難産でしたね。本当にかわいいです。これからもっと素敵なものしたいと思います。ありがとう。 / あるまじろ ( 2007-12-16 08:41 )
雅さんへ。もちろん、大変な作業です。僕等も素人ですし。でも見た目でちょっと「はっ」とするようなものにはしたいと思っています。 / あるまじろ ( 2007-12-16 08:40 )
mokoさんへ。いやいやそれほど深刻なことじゃないんだけどね、役者としてのあなたを信用しています。これからもよろしくお願いします。 / あるまじろ ( 2007-12-16 08:37 )
台本お疲れ様でした!ありがとうございます♪アナタと殺陣ができるのを心待ちにしていたので、とても嬉しいです。役も何もかもを一生懸命やりたいと思います! / きょん ( 2007-12-13 23:33 )
お疲れ様。難産だったから、きっとその分かわいく思えるときが来るよ。悲しんだ分、苦しんだ分、感慨ひとしおになるかも。どうぞ素敵な舞台になりますよう。。。☆ / みー ( 2007-12-13 18:19 )
殺陣も考えるんですか?それを専門のお仕事としている人もいるくらい大変な作業という印象ですが。 / 雅(みやび) ( 2007-12-13 13:34 )
台本お疲れ様でした。最初に殺陣やれないとか言っておきながら、やりたいとか言い始めた奴は私です。スミマセン!!自分の出番を増やせなんて言いません・・・いただいた役を精一杯演じ切ろうと思います。これからも色々とご指導よろしくお願いいたします。 / moko ( 2007-12-13 09:33 )

2007-12-07 築地、深夜零時

真夜中でもお寿司屋さんってやってるんですね。
築地だから?

真冬にあったかい場所に入ってビール飲むのいいね。
寿司もなんか美味しい。
さすが築地。

飾らずに自分のこと話しながら、もう一本。


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2007-12-05 十二月に入って滞ること、進むこと

期待していたプロジェクトにちょっと「待った」が掛かる。
なかなか大きなことはすんなりとは行かない、ということです。
でも焦らずにじっくりいきたいと思っています。
相手のことを信じることは得意です。
まあ大丈夫です。
今回出来なくてもいつか必ず実行しますから。
これからの十年を僕に預けてくれる人たちがいるから僕は必ずその想いに応えるよ。
そうやって紡いでいくことが大切。
これからもへこたれず、じっくり取り組んでいくことにします。

最近街角がめっきりクリスマスの雰囲気。
こうやって年末に進んでいくのは嫌いじゃない。
今年は25日にも舞台に立つ。
二月の『疾風を斬れ』、三月の『number18again!!』、
四月の『風紋』、十月の『小林くんRR』に続いて今年5本目の舞台。
演出も含めると携わった芝居は7本か、今年もよく頑張りましたね。

せめて掉尾を飾るといきたいものです。
セリフ、頑張ろうっと。


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2007-12-02 屋形船にて

もう先週のことになりますが大学時代の友人と実に四年ぶりの再会をしました。
大学時代、僕等は合気道部に所属して毎日稽古三昧だった。
マレーシアに出張していた友人は帰国し、直後の中越沖地震を乗り越えた。
変わらないとはいえ大学時代より風体はやはりやや年齢を重ねた感じ。
それはそうです、時間は人に厳しい。

まだ結婚しないもの、もう結婚して中学生の子供がいるもの、離婚したもの。
色々な人生がそれぞれの人に降りかかっている。
身体の衰えも嫁姑問題も子育ての問題もやはり大学時代にはなかったもの。

でも、やたら若いのがいいというのではなく、年相応がいいなと思いました。
僕はいつも思うけれど人は年相応にやることがあり、
いつまでも若い時代と同じことをやってるなんて、ほんとに嫌だ。
見た目だってどうせ年を取るんだから年齢に即した経験を経るべきだな。

僕らは屋形船に乗ってふぐ鍋をつつきながらわいわい騒ぐ。
騒ぎ方は昔と変わらない。

「やっぱり家でいっつも家事とかやってるから、
 ここまで来てお鍋よそったりしたくないわあ。」

彼女は大学時代から人に鍋を取り分けたりはしなかった・・・。
こういうところは変わらない。
きっと家庭では良い母親なのだろう。

わずかに揺れる屋形船からライトアップされた橋が見える。
僕等は思わずそれにみとれて、顔が一瞬幼くなるのだ。


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雅さんへ。そういえば同期の子供は同い年が多かったかも。なるほど。 / あるまじろ ( 2007-12-12 21:58 )
いしざきともこさんへ。きっとあなたの傍には取り分けてくれる人が必ずいるのでしょう、人徳ってやつですね。 / あるまじろ ( 2007-12-12 21:58 )
大学時代の友人って、いまでも一番安らげるかも。その大学を自分で選んで来たから相通じる何かがあるのかな?不思議なことに、同じタイミングで子供を産んだりしてるしね。 / 雅(みやび) ( 2007-12-06 20:44 )
そういえば私も人に鍋取り分けるより、取り分けてもらうタイプ・・・。屋形船、いいですよね。しかもふぐ鍋・・・羨望です。 / いしざきともこ ( 2007-12-06 19:57 )

2007-12-01 円生と志ん生

新宿の紀伊國屋サザンシアターで角野卓造さん辻萬長さんの出演された
『円生と志ん生』という芝居を観劇する。
O木さんが中央大会の時に「これ行けなくなったから」と言ってくれたのだ。
井上ひさし先生の脚本だけあって落ち着いて観ることが出来る。
円生と志ん生という名前の落語家は知っている。
まあ知らなくてもこの芝居は面白かったと思う。

円生を演ずる角野卓造さんがとても素晴らしかったのだ。
この人、開演の少し前に受付のところに現れてちょっとびっくりした。
その時ちらっと見た時にはほとんど普通のどこにでもいるオジサンだったのに、
舞台に上がったらスーパースターのようだった。
歌って落語してもすごかったけれど、
でも僕にはその表情、セリフ回しに感動した。

戦争中に中国を放浪し運命に翻弄される噺家さん二人。
多くの人々を笑わせ苦しい状況でもちっとも暗くならない。

この人達はプロなんだな。
そう思わせる力のある役者さん達でした、つくづく。
人を笑わせて、最後の最後に出す表情には万感の思いがこもる。
胸が一杯になった。
一人で観たのに心が温かくなった。

劇場から出てみるとタイムズスクエアーはクリスマス風にライトアップ。
もうそんな季節なんですね。


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主役の角野卓造さんが、こんなに素晴らしい役者さんだってことが分かって良かったです。 / あるまじろ ( 2007-12-06 00:39 )
落語を聴きに行ったのかと思ったら、お芝居だったのですね。ふつーの人が舞台に上がると別人のようになる。芝居に限らず、なんでも輝ける場所を見つけられたって素晴らしいですね。 / みー ( 2007-12-03 21:02 )

2007-11-30 ヒロイックなセンチメンタルの波

今回の台本執筆が長引いてる、苦戦してる。
そもそも殺陣とか時代劇とか制約が多くて、
それプラス当て書きだから。

途中から役者希望とか出てきても「あ゛〜」って感じ。
それでも何とかプロット組んで今日やっと目処が立った。
「こうしよう」って思ってても「そうならない」のが物語。
だから書いては戻って、戻っては書いて。

それで最初は「そうしよう」と思ったり「そうなるな」と予想していないのに、
たぶん僕が書いたものの中で一番、悲しく切ない物語になりそう。
今日書けたのが36Pまで。
まあ大体四分の三か五分の三くらいまで来た。

明日、役者になんて言われるか。
それは楽しみ。


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