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あるまじろの「まるまり日記U」

イツデモコンナフウニスギテイクナラ、
ソレハソレデヘイワナマイニチ。。。

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2007-03-31 花嵐吹き
2007-03-29
2007-03-28 こんな風に過ぎて行く毎日を
2007-03-27 北島三郎大いに歌う。
2007-03-26 『いかけしごむ』の稽古場にて
2007-03-25 『number18again!!』千秋楽。
2007-03-24 初日の芝居がハネた夜
2007-03-22 『FLY,DADY,FLY』を読む
2007-03-21 痛感
2007-03-18 ドラマ「華麗なる一族」について。(ネタばれ有り)


2007-03-31 花嵐吹き

午後から急に強くなった風に桜が花を散らせている。
たまたま都内の電車の窓から見た風景の中で、
桜の花びらが降るように流れて行く。

春は一人。
自分に向き合うことが多かった。

春という季節が嫌いだったあの頃。
本当に嫌いだったのはこの季節の、
どうしても過ぎて行く時間の中でうまく泳げなかった自分かもしれない。

静まり返っているのに湖面だけがざわめいている。
その上に桜の花びらだけが永遠に降り注いでいる。

春、桜の散る頃にいつも目を閉じると浮かぶ映像。
散る、そのことを愛される花。
心が乱されるってのはそのカタルシスが生み出すのかな。


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みーさんへ。「切ない」のって好きです。儚さに魅了されます。 / あるまじろ ( 2007-04-03 22:55 )
満開の美しさに心奪われ、はらはらと散る様子に感嘆をもらす花なのに、どうしてこう切なくなったり悲しくなったり死を感じたりするのでしょうね。桜って、とても特別な花ですよね。 / みー ( 2007-04-02 23:05 )

2007-03-29 苺

四人並んだ四姉妹
そろそろ熟れごろ、熟しごろ
一番手前の大きな彼女は
まだまだこれから染まる前


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2007-03-28 こんな風に過ぎて行く毎日を

公演の終わり、未来につながる大切な一言を伝えたくて、
大切な人に分かってもらいたくて、あえて辛い言葉を送って。

次の芝居の稽古、自分の未熟さを実感して嬉しい。
未熟の分だけ、もう一度前に進みたい。

残されていたメモ、
夕方にかかってきた電話。
どうしてもできる一瞬の沈黙。
長く感じた、へだててきた時間以上に。

遠く旅立つ友人がわざわざ出発前に声を掛けてくれるうれしさ。
この一週間でだいぶほころんできた桜。

美肌にきくお茶と台詞の練習。
なかなかうまく言えない。

電車の中で席を譲って微笑むお母さん。
「僕は立っているよ」とお兄ちゃんは寄り添う。

開幕で勝った好きなチーム。
いつまで続くかな。

あの日、愛車の上に置かれた花束。
もうあれからこれだけ時間が経った。

この一週間に起きたことの断片たち。


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2007-03-27 北島三郎大いに歌う。

日ごろお世話になっているタムラ氏と二人で新宿コマ劇場に出かける。
タム氏と一緒に北島三郎さんのステージを観るためだ。
前半はいきなりお芝居『あばれ松五郎』。
小倉生まれの喧嘩好き、酒好きの松五郎の半生を描く人情物語。
セットの美しさと転換の素晴らしさ。
脇を固める名優たちの堅実な演技。
勉強になりました。
後半は三十曲以上を歌い上げる歌謡ショー。
ド派手なセットに息を飲む。

エンターテイメントとは何か。
根源に観客に向かう気持ちが絶対的に存在することだと思う。
そして客にそれは必ず伝わる。
良い風にも悪い風にも。
だから「どう向かうか」に繊細さが必要だ。
(向かわないのは問題外かも。)
演劇内部の問題もあるけれど
勝手に演劇の側で方法を限定することないと言うのが今の僕の考え。
演劇と映画とテレビとアミューズメントなどで役割を限定する考えもあるけれど
その人はその人として尊重する一方で僕まで限定される必要はないと思っている。

70歳のスターは大いに歌っていた。
てらうことなく。
平日にもかかわらずほぼ満席のコマで。

開演前に見上げたコマ劇場の天井は星空のように広がっていた。


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2007-03-26 『いかけしごむ』の稽古場にて

明け方近くまで大騒ぎして(途中くらいからは少し寝てたけど)
シャワーを浴びてから少しだけ仮眠。

そのまま別の稽古場に向かう。
今日はそこでまた別の芝居の演出を一日つけることになっている。
ふわあ・・・。
時々出そうになるあくびを押し殺して仕事を続ける。
ここの役者もまた熱心かつ達者だ。
昨日までまったく違う芝居の舞台に立っていたことが嘘のよう。

動きや目線、立ち位置、テンポ、間などを自分で演じて見せながら演出。
役者たちはそのつどトライしてみてポイントをメモしていく。

ちなみにこの時はまったくぎこちなかったものが四日後の今は完璧。
ここの役者には二年間付き合ってきたけどこのところの上達ぶりはすごい。

僕はこのあと、
一日だけ休暇をもらってそのあとはまた三日間泊り込みで彼らと付き合う。
最後に彼らのランスルーをチェックしてびっくり。
指示した内容が完全に自分のものになっていた。

素敵だね。
芝居ってそんなに楽しいもんだね。

僕にとっての芝居も。
またこうして続いていくんだね。


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2007-03-25 『number18again!!』千秋楽。

3月3日の東大宮演劇祭を皮切りに合計6回の公演、
ほぼ一ヶ月間、上演してきたこの芝居もこの日の彩の国芸術劇場で千秋楽。
今回もたくさんの人に公演に足を運んで頂き幸せな時間を頂きました。
主宰としてキャスト・スタッフを代表して御礼いたします。
ありがとうございました。

芸術劇場の会場スタッフとして今公演を支えて頂きました
大変勉強になりました。宮崎さん、和栗さん、鬼沢さん感謝いたします。

千秋楽もいろいろなことがありました。
マチネの方に以前劇団に所属してたフジタさんが久しぶりに顔を出してくれました。
つもる話はまた今度にして、ずっとどうしても告げたかったことだけ話をしました。
少し前にゴーキくんとしゃべったことも似たような気持ちにさせた。

「錆び付いてた時計の歯車がまた音を立てて回り始める」

昨日のソワレもそうだったけど。
この芝居はたくさんの人と逢わせてくれた。
それだけでも芝居をやってて良かった、続けてて良かった、と思う。

この芝居で去る人も居る。

本番中、よく先に舞台に上がるキョーヘイと拳を合わせてきた。
遊園地のシーンで去り際に言う場面は全公演アドリブだった。
お互いに交わす火花のような台詞の緊張感がたまらなかった。

この公演で劇団を退団するユースケは泣いていた。
四年間という長い時間、劇団の音響ブースは彼の定位置だった。
こいつの代わりは・・・まあ、すぐには見つからないだろうな。

とにかくこうして本番が終わっていくことの中で、
「今が今しかないこと」をあらためて感じる。
疲れ切った身体に感じるのは充実感、ライトに包まれた多幸感。
耳に残る拍手の遠鳴り、劇場をあとにする人々の笑い声。

今こうしている人たちが一人一人もう二度とそろわない切ない空気の中。
最後のミーティングを終えて三本締め。

機材とか衣装とか花束とかで一杯になった車のキーを回す。
もう二度とない夜がまた更けていく。


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ゆやまんくんへ。あなたも一生懸命な分、随分、力をつけたように思います。楽しかったけれどこれでおしまい。そう次に向かって歩き出しましょう。 / あるまじろ ( 2007-03-29 01:02 )
昨日は本当にお疲れ様でした!今日、何か心にぽかんと穴が開いたような感じでした・・・それだけ充実した時間を過ごしてたんだなって思います。キョーヘイさんとのシーンもさりィとのシーンも、難しかった分心に残ってます。これで終わってしまうのは残念ではありますが、また次の作品でもこの作品以上の演技を出来るように頑張りたいです。ここで次回の参加表明っていいんですかね?(笑) / ゆやまん ( 2007-03-26 23:28 )

2007-03-24 初日の芝居がハネた夜

朝から劇場入りして午前中に照明や舞台、音響の仕込みを終え、
午後一でランスルー、チェックを直前まで重ねて、
最終ミーティングの後、全員で気合いを入れて本番へ。

熱い芝居ができたと思う。
いつもより少しだけ大きな充実感を胸に抱いて終演後の客席に挨拶に入った。

最初は気づかなかった
けどその人が席を立った時、
不思議と目が止まった。
そして頭を下げたその人は少しこちらを見て少し笑った。
言葉は交わせなかった。

これが僕の一ヶ月に及ぶ舞台の芸術劇場での公演の初日に起きたことの全てだ。

人生は芝居より素敵で切ない。
そして明日も本番は続く。

「もう一度夜を止めて」と言いたかった。


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にゃんこさんへ。ご来場ありがとうございました。僕もその人と本当は一言でも言葉を交わしたかった、でも胸が一杯になって立ちつくしてしまった。台詞のように言葉が出れば良かったのに。 / あるまじろ ( 2007-03-26 21:38 )
みーさんへ。昨日の千秋楽、雨模様の中もとてもたくさんのお客様に見守られて終演となりました。ありがたいことです。 / あるまじろ ( 2007-03-26 21:28 )
はじめまして。舞台、拝見しました。良い舞台でした。その人と次回は笑顔で言葉を交わせたら素敵ですね。きっと、その人も本当はたくさんの言葉を届けたかったでしょうから。 / にゃんこ ( 2007-03-26 00:36 )
無事に初日を終えられたようですね、おめでとうございます。勢いづいてますますがんばってくださいね。ご成功を!その一人のお客様との無言のやりとり、なんだか切なく素敵な感じを受けました。 / みー ( 2007-03-25 02:52 )

2007-03-22 『FLY,DADY,FLY』を読む

この小説、すっごい面白かった。
一点の曇りもない。
人間の喜びってこういうように表現すべきだとつくづく思う。

こんな素晴らしい小説と僕の台本を比べるのは不遜ではあるが、
僕の台本が狙うトコもこの小説と同じだと思う。

不屈の魂、虐げられた逆境からのあり得ない逆転、消えること無い希望の灯火、
温かい家族のまなざし、支え合う仲間の熱い想い。
それらがなんら不自然さを感じさせない言葉で紡がれていく。

人がそれに感動せずに何に心を動かすのか。

出来過ぎであるとか、綺麗事だとか、ベタだとか、言えば言える。
それでもそこに「伝えよう」とする部分の熱さがある、ということにこだわりたい。

『FLY,DADY,FLY』を読んで隣人に熱心に薦めました。

そうです、僕は表現するなら人に生きる希望を伝えたい。
理知的な風刺も考えさせるシュールさも好きだけどね。
でも表現するなら「人が生きてる姿」を描き続けたい。

オススメですよ。
力が沸いてきます。
僕の今回の芝居もみんなの力でそんな芝居になればいいな。


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2007-03-21 痛感

一昨日、久しぶりに仕事が早めに終わったので
まだわずかに太陽が残る中で1時間近くかけて7qほどランニングして
20分ほど筋トレをこなした。
その時は本当に気分が良くてその後、
音響の仕事とか演技の稽古とかの自主練もした。
その日はそのままぐっすり眠った。

でもその二日後、体中が痛い。
なんで・・・二日後なんだよ・・・。
しかも前の日に飲んでたので気分も悪い。

せっかくの休日なのにほとんど寝てた・・・・。
きっついわ〜。

なんやのん。これ。

でもくじけないぜ。
今年はこれを継続して身体を作り直すぜ。
くそっ!!!


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2007-03-18 ドラマ「華麗なる一族」について。(ネタばれ有り)

・・・というドラマを毎週楽しみに観ておりました。

特に意識はしていませんでしたが主演の木村さんのドラマは今までも結構観ていました。
とても絵になる人で演技も素敵だなあ、といつも思います。
上海ロケで撮影したという昭和40年代の夜の街並みを車で飛ばすシーンが最高。
妻役の長谷川京子さんにみせる表情と息子に投げる視線が、
一瞬で夫から父に変わるところは大変勉強になりました。

主役もさることながらこのドラマは映画でも未だかつて無かったような
豪華キャストですよね、しかもどなたもその持ち味を出していましたね。
主役級がこれだけそろっても物語に歪みがない。
脚本もさることながらやはり僕は役者に魅了されました。
仲村トオルさんのシニカルな目線、平泉成さんの穏やかなまなざし、
西村雅彦の心の揺れを表す仕草。豊かな演技力だなあ。

武田鉄矢さん、柳葉敏郎さんがこの役で機能しているから深みが出る。
西田敏行さん、津川雅彦さん、物語中では政界のライバルだったお二人が
言葉でなく表情で会話しているところなんか背筋が寒くなりました。

しかしなんと言っても北大路欣也さんは素晴らしかったですね。
一見無表情な押さえに押さえた演技で山場を作っていく技術は、
手練れの職人のそれとも言えるものでした。

物語は悲劇的でしたが
演技の教科書のようなこのドラマは観るたびに感銘を受ける、
そんなドラマだったとつくづく思いました。


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雅さんへ。誰でも少しずつ成長、ということなら僕にも希望が持てるかな。 / あるまじろ ( 2007-03-23 22:12 )
私が今クールで唯一見通したのがコレでした。「死」には納得いきませんでしたけど。それとは別にトオルさん良かったですよね♪20年来のファンとしてはカレを縁起を誇らしく思いながらみたんですよ。だってね昔はそりゃー大根だったんですから。 / 雅(みやび) ( 2007-03-22 21:06 )

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