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あるまじろの「まるまり日記U」

イツデモコンナフウニスギテイクナラ、
ソレハソレデヘイワナマイニチ。。。

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2002-12-25 クリスマスが終わって年末にかけて。
2002-12-24 意外と楽しい事務仕事。
2002-12-23 忙しいけど色々終わる。
2002-12-21 冬休みに入る。
2002-12-21 本番間近。
2002-12-19 二年前の暮れのこと。
2002-12-18 球技大会、燃えたっ!!
2002-12-14 クリスマスコンサートの奇跡。
2002-12-13 太っていく月を横目に。
2002-12-11 トレーニング 。


2002-12-25 クリスマスが終わって年末にかけて。

このあわただしい中にもなんとなく押し迫る感じが僕は好き。
空気は澄んで大きなものが周囲を包んでいく感じ。

今日無事に合宿が打ち上がりました。

昨日の夜、風邪で倒れた部長の女の子を家に送り届けました。
身体の小さな彼女はけしてバドミントンも強かったワケではないのですが、
必死の努力で部を引っ張って、自分でも練習に妥協しなかった。
彼女は強い責任感の持ち主で途中で合宿をやめることに、
自分を責める気持ちから泣き出してしまいました。

大丈夫だよ。お前がしっかりやってきたことはみんな知ってる。

そう言って家まで送ると背の低いお母さんが、
冬の夜の冷気の中、じっと到着を待っていました。
彼女を降ろし車を出そうとすると、
ぺこりと並んでおじぎをする部長とお母さん。

僕はもうなんか幸せになってクラクションを軽く鳴らしたのでした。

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空。さんへ。歳は誰でも取りますが素敵な大人になれるかどうか・・・あなたを見習ってますよ。 / あるまじろ ( 2002-12-27 16:20 )
ノコノコさんへ。その忙しさの中からあなたが他の部員とは別の何かをつかめたら・・・それはそれで素敵なお話。 / あるまじろ ( 2002-12-27 16:18 )
ゆやまんくんへ。そう部長も先輩も大変。でもあなたが「先輩」と呼ばれるのも後少しのことです。 / あるまじろ ( 2002-12-27 16:17 )
今年も、あと少しになってきましたね。自分の中では、たいした変化もないのに・・・時間だけが過ぎていく感じがします。としをとってきた証拠かしら?(爆) 合宿・・・お疲れさまでした。部員さん達と、また・・・連帯感とか強くなったんでしょうね。。。 / 空。 ( 2002-12-27 09:05 )
部長は、大変!僕は実際、中学校では、美術部だったんですけど、副部長でも大変です。ほかの生徒より仕事が多くて絵がかけなかったような気がします / ノコノコ ( 2002-12-27 00:19 )
やっぱどの部でも部長って大変ですね〜。この部を引っ張るっていう責任感が強くないと出来ないんでしょうね。ぐっちん先輩は大変だな〜。 / ゆやまん ( 2002-12-26 21:20 )

2002-12-24 意外と楽しい事務仕事。

合宿中であるにもかかわらず、きちんと普段の仕事は山積みです。
今日は百通近くの書類を作成しました。

PC叩いて、上司の許可もらって、ハンコを押して、
封筒に入れて、ノリ止めして、またハンコ押して。。。

ハンコ押すの、たまにはいいね。なんか楽しい。

おんなじことしてるメガネの同僚が、
「熱い緑茶淹れるから一緒に飲もう。」って言ってくれた。
うん、事務仕事にお茶休憩はつきものだね。

カチカチなる時計の音もなんか久しぶりに聞いた。

クリスマスの夕食に慌てて帰っていく同僚達。
そんな師走の風景。

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ゆーすけへ。お前も早く自分の仕事にケリつけて一緒にどでかい花火を打ち上げようぜっ!! / あるまじろ ( 2002-12-26 15:00 )
ゆやまんくんへ。大丈夫、合宿入ってから風邪治したし。不死身だし。(謎) / あるまじろ ( 2002-12-26 14:59 )
ノコノコさんへ。北海道のクリスマスっていい感じそうだな〜、とか思うのは内地人だけ? / あるまじろ ( 2002-12-26 14:58 )
空。さんへ。僕にとってもクリスマスは幸せな一枚のポートレート。あなたの一日も幸せであるように。 / あるまじろ ( 2002-12-26 14:57 )
事務仕事&早朝業務&合宿おつかれさん!ホントあんたは働き者だぁ! / ゆーすけ@誕生日おめでと♪ ( 2002-12-26 09:27 )
お仕事が多くて大変ですね〜。どうか演劇部の合宿前に身体を壊さないようにしてくださいね。 / ゆやまん ( 2002-12-25 18:28 )
お仕事お疲れさまです。中学校にはクリスマスなんてないですよ・・・。サミシー! / ノコノコ ( 2002-12-25 17:51 )
あなたの目線では、クリスマスの景色って、どぉいう風にうつるのかしら?お仕事お疲れさまです♪ / 空。 ( 2002-12-25 17:12 )

2002-12-23 忙しいけど色々終わる。

朝までは男子バドミントンの合宿やってました。
県内でもベスト8に食い込もうとしている男バドの合宿は、
とことんストイックで毎日身体を限界に追い込んでは、
泥のように眠りまた起きて自分との闘いを続ける、そんな感じ。

しかしそれも午前8:00に切り替わり、「古典演習」の補習を行う。
受験生にクリスマスはない。
そんな彼らの力になろうと凍える早朝に時間を割いて、
古典の入試問題をひたすら解説する。

しかしそれも午前9:00に切り替わり、今度は演劇部の『冬の演劇祭』です。
『冬の演劇祭』は高校生が作る手作りの演劇祭。
僕がこの演劇祭をプロデュースし始めたのが四年前。
もうすっかりこの季節の定番になってきた。
合宿所を鉄骨と暗幕で改造した質素な芝居小屋を自分達で作った。
台本もほとんどがオリジナルで初めて台本を書いた子もいる。
芝居に出る方だって初舞台の子がたくさんいる。
芝居をするのが好きで、作るのが好きで、観客も役者も一体となる感じがいい。
そんな演劇祭に大人のくだらん批評なんて不要だ。
僕とかが口をはさまなくても彼らの瞳は輝いている。

しかしそれも午後20:00で切り替わり。
今度は女子バドミントン部の合宿です。
エースが怪我で不在の一月の県大会に向けて必死の調整が始まる。
一緒にコートに入っても彼女たちの目は僕をみていない。
一心にシャトルを追っている。
この日コートでのゲームが終わったのが午後11:42。

僕の周りには今は手に届かないものを追いかける人ばかりが溢れてる。
その雰囲気は喩えると真冬の夜の月の冷たさみたい。
わずかの切なさに震えながら凛として遠くを見つめている。

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ゆやまんくんへ。疲れはとれたかい?ぐっすり眠ったかい? / あるまじろ ( 2002-12-26 14:56 )
うららんさんへ。いつまでこうしていられるか、ふとそう思うときもあります。 / あるまじろ ( 2002-12-26 14:55 )
『冬の演劇祭』が終わってもお忙しいですね。あまり無理せずに頑張ってください。 / ゆやまん ( 2002-12-25 17:22 )
みんなでひとつのものを作り上げる喜び。体験してみないとわからないことがたくさんありますね。 / うららん ( 2002-12-25 15:10 )

2002-12-21 冬休みに入る。

休みに入るのはいいんだけど、今日から合宿です。
今回のテーマは「鍛える」です。
部員にまじって出来る限り身体を「鍛えて」いこうと思います。

闘うってことは大事ですね。
もちろん殺し合いなどしたくもないですが、
プライドをかけてルールの中でスポーツ競技を競い合ったりするのは、
本能の大事な部分を補完する意味で大切だと思います。

つまり「獣である自分」をとっとくこと。
偉そうに口ばっかじゃなく、身体が動くこと。走ること。
コートの中で吠えながら渾身のスマッシュを打つとそういう気分が戻ってくる。

漫画や映画の中だけで人生を謳歌している気がしているのは大間違い。
自分と自分のしていること、
自分のできることとできないこと、
言えることと言ってはいけないこと、
自分の身体で闘いの舞台に立つとそういうことが分かってくる。

自分で闘わない評論家にはうんざりだ。
自分で舞台に立たない評論家にはうんざりだ。
人に礼も言えないで人生をうんぬん言う口先だけのヤツはうんざりだ。

僕は自分の身体を張ろう。
この冷たい冷気の中で。
夜の明けない暗い道に走り出す足を持つ限り。

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NO9さんへ。あの日は僕の誕生日だから国民の休日なんだよっ!! / あるまじろ ( 2002-12-25 14:11 )
遅くなりましたが!お誕生日おめでとうございます(した)!いんや〜我らが天皇ばんばんざい。 / NO9 ( 2002-12-25 01:27 )
ひらめさんへ。ありがとう、めでたく一歳、としを取りました。演劇部にもバドミントン部にも祝ってもらいました。みんなありがとう。 / あるまじろ ( 2002-12-24 09:17 )
そそそさんへ。偉そうに書いてすみません。社会に出ているあなたならこういうことはきっと乗り越えていることでしょう。 / あるまじろ ( 2002-12-24 09:15 )
ゆやまんくんへ。よく頑張りました。君たちの昨日の演技は立ち向かう勇気を感じるものでした。 / あるまじろ ( 2002-12-24 09:15 )
咲さんへ。僕はあなたが精一杯やる姿を見てすごいな、と思ったことがあります。 / あるまじろ ( 2002-12-24 09:14 )
雅さんへ。それなら合気道がオススメです。僕も十四年間やりました。 / あるまじろ ( 2002-12-24 09:12 )
あー、間に合わなかった!やっとインターネットの問題を解決したんですが、もう1時になっちゃった。メールすると起こしてしまいそうなので、ここで失礼します。お誕生日、おめでとうございました。本当はちゃんと当日に入れたかったんですよ! / ひらめ ( 2002-12-24 01:27 )
うむうむなるほど。頭だけでは理解できないこと、たくさん経験できたらいいなと思う。 / そそそ ( 2002-12-24 00:06 )
確かに口先だけの人間って嫌ですよね。自分はそんな人間にだけはなりたくありませんね。口先だけの人間は他の人の本当の気持ちなどを理解する事が出来ないと思うから。 / ゆやまん ( 2002-12-22 21:33 )
大間違い………気をつけます(心当たりあるのか、こいつ) / 咲 ( 2002-12-22 21:21 )
身を持って知るって大切なことよね。私もうちのムスメには武道とか習って欲しいなって思うんだ。 / 雅(みやび) ( 2002-12-22 16:22 )

2002-12-21 本番間近。

演劇部は明後日の23日の公演の準備に大忙しだ。
僕は男子バドミントンの合宿に参加していてほとんど面倒をみてない。
でもちらちらと観る限り、どいつもこいつも演劇バカの目をキラキラさせて、
リハーサルの準備をしてやがる。
こいつらが明日どんな芝居をやるかが楽しみだ。
初舞台のヤツラもたくさんいる。

泣けるほどの充実感の中で倒れるまで演じ尽くせ。

観客の一人としてワクワクして幕が開くのを待ってる。

先頭 表紙

ゆやまんくんへ。あなたの本番はとても「熱い」ものでした。とても良かったですよ。 / あるまじろ ( 2002-12-24 09:11 )
今日のリハーサルはなんか疲れました。でも、集中して出来たからよかったと思います(ちょっとしたアクシデントはありましたが)。本番は自分が納得できる演技をしたいです。頑張りますよ、自分! / ゆやまん ( 2002-12-22 21:35 )

2002-12-19 二年前の暮れのこと。

一昨年の暮れに、たまたま両親と久し振りにそれぞれの実家へ顔を出した。
あの時、父の兄貴にあたる伯父はほとんどアル中で、父でさえ、
「もしかしたら兄貴は長くないかもしれないなあ」
などと言っていた。それに比べて母方の祖父は齢八十八にして元気いっぱい。
僕と一緒にドライブをして町中をぶいぶい、イワしてる時、助手席で、
「やすたか、もっとスピード出せ。零戦はもっと速かったぞ!」
と僕をたきつけた。あの時、僕と祖父は小さな岩間の町を見下ろす愛宕山の山頂まで行き、
暮れゆく関東平野を睥睨して、来年の幸福に手を合わせたはずだ。
 普段は、「俺は婆さんが死んでからまだ十年は生きて楽しむんだから。」と豪語していた。そのくせ、僕と一緒にお賽銭を放り込む時には、その野太い声で、
「沢田みつ、沢田宗一、その子その孫が健康でありますように。」
とまっさきにお婆ちゃんのことを神様にお願いしていた。

 祖父は、実はその時すでに体を癌に冒されていたらしい。
体調が去年の夏前から悪化した。それまで、自分だけ長生きをするつもりだったのだから随分ショックだったという。

僕がそのことを聞いたのは去年のもう、十月の声を聞く頃だった。

酒飲みで博打打ち、北島三郎と五木ひろしのファンで、バイクを乗り回す不良。
 娘たちは今でも全員母親である婆ちゃんの味方だ。
 うちの母も「まったくお父さんにはあきれるわ。」と何度も言っている。
六十になってもバイクで事故を起こすが、奇跡の生還。みんなに心配をかけた。
長男の嫁さんの悪口を平気で言っていっつも婆ちゃんに怒られてた。

でも僕はそんな祖父が大好きだった。

十月の末に会った時にはすでにめしも食えなくなっていた。
「じいちゃん、痩せたな。」
「腹が痛いんだよ。何も食う気にならねぇ。」
点滴だけで生きているのだった。言葉を口にするのもおっくうな様子だった。
でもじっと二十分ばかり黙ってそばにいると、
「人間、元気じゃねえと駄目だな。」とか、
「俺はもう駄目だ。」とか、弱音を吐く。
僕にはそれを聞いてやる以外にはすることがない。
僕が「もう帰るよ。」と言うと、
「やすたかよ、また会えるよな。これが最後じゃないだろ。」
と、振り絞るような声で呟き、僕の手を取った。
結局、それが最後だった。

後の話に聞くと、その日の午前中、入院先の病院で、ひどい駄々をこねてわめき散らしたという。
「俺は家に帰るんだ。婆さんに会うんだ。」と。
 そうして長男に連れられて自宅に戻ると、寝ていた婆ちゃんをたたき起こし、
「あの梅は俺が植えたんだ」とか、
「今日は愛宕山が見えない」とか、
 普段しない話ばっかり繰り返してたという。
 そして長男がそろそろ病院に戻ろう、と言うと、テコでも動かなかったらしい。
でも、最後は観念して戻る時に婆ちゃんの方を見た。
 それが婆ちゃんとの今生の別れだった。

祖父は病室でつい二十分前まで自力でトイレに行っていた。
「点滴の時はつまらない。」と看護婦さんに悪態ついて目を閉じ眠ると、そのまま息を引き取った。

人生の最後をこうして迎えた祖父を僕は尊敬する。
誰にも迷惑をかけてないと言ったら、娘たちは怒るだろう。
しかし祖父は死ぬ間際まで自分で小便をした。
 こういう死に際でありたいと思うのは、変な話だろうか。
爺ちゃん、会いにいけずにごめん、と最後に書いておきたい。

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ノコノコさんへ。あなたはなかなかの常識人のようです。 / あるまじろ ( 2002-12-22 10:05 )
ゆやまんくんへ。とりあえず君は死ぬことなんか考えずに光り輝く生き方のことだけ考えてね。 / あるまじろ ( 2002-12-22 10:04 )
僕の祖父は肺が昔から悪かったんですよ。でも、僕と一緒に暮らしてます。げんきになってますよ。もうすぐ80ですかね・・・。祖父とか祖母とかは、亡くなったって尊敬しないとね。 / ノコノコ ( 2002-12-22 00:40 )
いいお爺ちゃんだったんですね。自分でやる事をちゃんと自力でやって亡くなるという事は早々出来ない事だと思います。先生が尊敬するのもわかるし自分も尊敬しますね。人間いつ死ぬかわからないものですから、後悔ないようにしたいですね。 / ゆやまん ( 2002-12-20 22:49 )

2002-12-18 球技大会、燃えたっ!!

うちのクラスっ!!
サッカー、バスケで優勝っ!!
卓球は準優勝っ!!
総合優勝はもらいだなっ!!

あ〜、午前中ずっとはしゃいで疲れちった。。。

でも勝つのっていいね。

先頭 表紙

ひらめさんへ。ドイツにもあるんだ、ソフト。用語は英語? / あるまじろ ( 2002-12-22 10:03 )
ノコノコさんへ。バスケって走りっぱなし、ぶつかりっこもあるしハードなスポーツですね。でもカッコイイなあ。シュートが入った瞬間なんか。。。 / あるまじろ ( 2002-12-22 10:02 )
いいなあ、球技大会とか運動会とか、大好き。秋にはソフトボール大会に出るために片道3時間掛けてルクセンブルグへ行ったらガス欠になったとさ。でも結果は3位だ! / ひらめ ( 2002-12-19 22:36 )
勝つのはいいこと。悪いことじゃありません。でも、中学校の保健体育でのバスケは、つらいです。 / ノコノコ ( 2002-12-19 19:04 )
お湯クンへ。今年はイイことが多いなあ。いろんな場面で勝ち組だったよ。 / あるまじろ ( 2002-12-19 14:50 )
西風くんへ。坊主にして謹慎っ!! / あるまじろ ( 2002-12-19 14:49 )
ゆやまんくんへ。頑張って楽しかったらそれでいいんだよ。精一杯やると心に何かを残すから。 / あるまじろ ( 2002-12-19 14:48 )
うららんさんへ。ほんとは勝つコトよりみんなで騒いだりしたことのほうが楽しかったんだけどね。 / あるまじろ ( 2002-12-19 14:47 )
優勝おめでとう / お湯 ( 2002-12-19 12:48 )
球技大会ですか。野球、ビリヤード、パチンコなら自信あります。 / 西風@髪切って坊主頭(色付き) ( 2002-12-19 01:32 )
3−6強いですね〜。自分のクラスはドッジボールは優勝しましたが、その他の競技は駄目でした。頑張ったんですがね〜、まぁしょうがないです。 / ゆやまん ( 2002-12-18 21:16 )
私も高校の時のクラスが球技大会で2年連続優勝した時(クラス替えがなかったので)、すっごくうれしかったです。私は応援組みでしたが。。。(^^; 進学クラスは勝てないって言われてたのでよけいうれしかったのよん。('-'*)フフ / うららん ( 2002-12-18 18:15 )

2002-12-14 クリスマスコンサートの奇跡。

僕の職場の友達のキーさんは、個人で吹奏楽団に所属しており、半年に一度のペースでアットホームなコンサートを開く。僕の劇団の公演にしばしば顔を出してくれるので、たまにはこちらも、ということでクリスマスコンサートに顔を出すことにした。キーさんはサックス奏者だ。

生バンドの演奏を目の前で聴くとすごい迫力で初めて聴いた音に耳をふさぐ子供もいたが、ほとんどの子供たちは目を輝かせて聴いていた。
ユニークなのが司会者の存在である。
バンドのメンバーであろう茶髪の兄ちゃんがものすごくいい加減に司会をするのだ。
「はい、次の曲はスーパーの特売品とか売ってるとこで流れてて・・・。」
「はい、ちょっと音出してみて。あーあ、キレがありませんねえ・・・。」
この兄ちゃんは普通なら言わなきゃいいことを連発するので、僕にはオオウケだが、ほとんどの客にはやや白い目で見られている。それが僕にはまた面白い。
あらためて思う。こうして目の前で演奏される音楽を「生」で聴くことができるのは、子供にも大人にだってきっと気持ちのいいことだろう。

だから僕にもちょっとした「奇跡」が起こった。

その日会場はほぼ満員であった。僕の隣には小学生低学年くらいの少年がちょこんと座っている。両親がそばにいないのは出演者の子供なのだろうか。
コンサートの半ばで恒例のジャンケン大会が始まった。僕はその少年と対戦し、負けてやるつもりが勝ってしまった。
「ごめんね。」というと両手をぶんぶん振って「いえいえ」と言った。
僕はその次もその次の負けるつもりだったのに連勝してしまった。家族連れの多いファミリーコンサートのジャンケン大会で若い?男が勝つのはいかにも居心地が悪い。僕が手にしたのはプラモデルだった。僕がプラモを抱えて席に戻ると、さっきの少年がさっきのまま一人でちょこんと座っていた。
ほんとに行儀のいい少年だった。
僕は少し考えて時には偽善者ぶるのもいいだろうと、手にしたプラモデルを彼に差し出した。
 「これ、あげるよ。おじさんはプラモデルは作るヒマないんだ。」
「いえ、悪いからいいです。」
彼はまた少し眉を寄せて困った顔をして手をぶんぶん振った。
でも僕が「いいんだよ。」ともう一度プラモの箱を差し出すと、
「ほんとにいいんですか?」
 と瞳を輝かせた。
「じゃあ、キミの名前だけ教えてくれよ。」
「さとしです。小学一年生です。」

僕らはその後、幸せなクリスマスソングやディズニーのスタンダードなどの御機嫌な演奏に耳を傾けた。キーさんも汗をかきながらなかなかの熱のこもった演奏ぶりだ。
 彼はその合間にふと手にしたプラモデルを見てはこっそりほくそ笑んでいた。
 そして僕はそれに気づかないように目を閉じてアンコールの拍手をしたりした。

コンサートが終わった時、彼は僕にぺこりと頭を下げた後、遅れて戸口の辺りで立っていた僕より若そうなお父さんのところに走っていった。僕はその脇をなるべく早足で通り抜けた。

いいコンサートだった。
外に出るともう冬の早い西日が、斜めの光線になって空から差し込んでいた。
奇跡と呼ぶにはおこがましいが、クリスマスくらい子供に幸運なことが起きたっていい。
 そしてさっき聴いたアンコールの曲を鼻歌で歌いながら、キーを回し、クリスマスソングの流れる浦和の表通りの車の波に、愛車を滑り込ませた。

先頭 表紙

ひらめさんへ。何かを作ってるとそういうことに巡り会うようになってるのかな。 / あるまじろ ( 2002-12-22 10:00 )
私にもありましたよ!クリスマスコンサートの奇跡。もう10年以上前だけど!でも、今でも思い返すたびにうれしい♪ / ひらめ ( 2002-12-19 22:35 )
ゆやまんくんへ。あなたはかなり礼儀正しい人間だと思いますが。 / あるまじろ ( 2002-12-19 14:46 )
うららんさんへ。たまには日常にこんなことがあってもいいもんです。 / あるまじろ ( 2002-12-19 14:45 )
今の世の中でも礼儀がいい子供はいるんですね、見習わなきゃと思いましたよ。そして、あげたプラモデルがなんだったのか気になりますね。 / ゆやまん ( 2002-12-18 21:14 )
あ、↓「小説家」になっちゃってる・・・(^^;「小説か何か」です。 / うららん ( 2002-12-18 18:16 )
なんだかとっても心が温まるお話ですね。まるで小説家何かのよう・・・目にうかんじゃった^^ / うららん@ほのぼの♪ ( 2002-12-18 18:12 )

2002-12-13 太っていく月を横目に。

今日は半月だろう。

今日の予定。
午後はバドミントン。
夕方6:00からまた9qランニング。
最近毎日9q走ってます。

身体が切れてる。
そういう感覚がある。
でも夜にすぐ眠たくなっちゃう。

kaも心配して「眠そうだよ」って、
電話を早く切っちゃう。

でも今日も走るよ。
4月までに320q走る予定なんだ。

先頭 表紙

お湯クンへ。君と20q走ってから左膝を少し痛めてしまいました。 / あるまじろ ( 2002-12-18 17:55 )
きんととさんへ。カッコイイ言い方をすると役作りです。誉めてくれてありがとう。励みになります。 / あるまじろ ( 2002-12-18 17:55 )
ゆやまんくんへ。あなた達が稽古をしている最中に走ってます。そのうち一緒に走りたいですね。 / あるまじろ ( 2002-12-18 17:54 )
雅さんへ。抱いていたその子も年の瀬を少しは感じたかしら。 / あるまじろ ( 2002-12-18 17:53 )
咲さんへ。ちょっと、テレビって三階くらいから降ろしただけじゃんっ!!弱っ!! / あるまじろ ( 2002-12-18 17:52 )
ノコノコさんへ。今の北海道の夜の月も見てみたい。しっかり防寒して。 / あるまじろ ( 2002-12-18 17:51 )
夢樂堂さんへ。今も少しずつ走ってます。フルマラソンは一回やって苦しすぎました。。。 / あるまじろ ( 2002-12-18 17:50 )
マラソン中毒ですな。 / お湯 ( 2002-12-17 02:06 )
えらい! / きんとと ( 2002-12-16 09:12 )
4月までに320キロですか〜、自分も一緒に走ろうかな〜なんて思ってしまいました。どうですかね〜、一緒に走ってもよろしいですか? / ゆやまん ( 2002-12-13 21:28 )
元気ですね。私は7キロ半をかかえて銀座と新宿をウロウロしたら肩がパンパンです。トシだぁ〜〜〜〜。(涙) / 雅(みやび) ( 2002-12-13 21:14 )
今の私が9kmも走ったらまず腰が死ぬ(笑)そういえば、この間テレビを運んだだけで、2日間腰の筋肉痛に苦しめられたわ。。 / 咲@バカ笑いすると腹よりまず腰が痛い ( 2002-12-13 16:45 )
どうも、ノコノコです。半月かぁ。北海道も最近見れますよ。 / ノコノコ ( 2002-12-13 16:44 )
走るかどうか考え中、昔はフルマラソンもやったのにな。 / 夢樂堂 ( 2002-12-13 16:20 )

2002-12-11 トレーニング 。

今日は五時半に仕事が終わってすぐにトレーニング。
8qのジョギングの後、ウェイトと筋トレとダッシュ。
二時間くらい汗をかいた。

ジョギングの時見た、紅い薄墨色の富士山が冬っぽくて良かった。

走りながら色々内省的になる。
自分を鍛えていくことが改めて必要だと痛感した。
肉体的にも、精神的にも。

忙しさにだらけてた。
それとは別にやっとかないといけないこともあるんだね。

他人に強要しない自分だけの重りを胸に抱く。
天空には三分の二ほどの白い月。

先頭 表紙

結構正統派ばっかじゃないですか。うちの芝居もその中にいれてくださいよ。 / あるまじろ ( 2002-12-13 15:18 )
お湯くんへ。おお、来てくれるデシか。 / あるまじろ ( 2002-12-13 15:17 )
ゆやまんくんへ。部活馬鹿ばっかりで大変だなあ。うれしいけどね。 / あるまじろ ( 2002-12-13 15:15 )
公演お疲れ様です。私がやりたかったのは、どんなんだろう。つかこうへいさんとか、高泉淳子さんとか、加藤健一事務所とか好きでした。あまりたくさんの舞台は見ていないので、なんとも。。。(^^; 実は幼い頃は1年に1度松竹新喜劇を見に連れて行かれていました(爆) 舞台の充実感は、たぶん、長い間練習してステージを終えた演奏会と共通していると思います。(中学高校はギターマンドリンクラブだったので) / うららん@本文とずれたつっこみでごめんね ( 2002-12-12 08:30 )
公演お疲れ様。23日見に行くデシ。 / お湯 ( 2002-12-11 22:02 )
むむっ、自分も負けてられない!冬休みは自主トレをかなり頑張ってやるつもりですよ!体力的にも筋力的にも鍛えなおさないといけないですからね〜。(芝居のためにも) / ゆやまん@部活馬鹿 ( 2002-12-11 20:43 )

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