2002-08-05 夏の翳り
2002-08-04 合宿中はひげが伸びる。
2002-08-03 「僕の法則」
2002-08-02 高校時代の理想の交際方法。（ゆーすけに捧ぐ）
2002-08-01 葉月に入る。
2002-07-31 さようならならさようなら。
2002-07-30 朱夏。
2002-07-29 好き。
2002-07-28 さらに旅は続く。慰安旅行二日目。小川町〜佐久〜八千穂村〜白駒湖〜奥蓼科温泉
2002-07-27 夏の男旅・長瀞〜秩父〜小鹿野〜二本木峠〜小川

大学二年の夏に、
同じ科の女の子と旅行した。
最初会ってから、家の前でおろすまで手も握らなかった。
暑い夏のことだったはずなのにそういうことは全く覚えていない。
助手席に乗せて逗子のヨットハーバーにある別荘に行った。

ちょうど到着したその夜、台風が列島を直撃。
彼女も不機嫌で僕はほっとくことにした。
窓から見た暗い港の中に立つ幾本もの白いマストが暴風雨に揺らいでいた。
音がない夜の嵐。
彼女は眠ってしまったらしかった。
僕は眠れずソファで目だけつぶってた。

その旅行のことはあまり良い思い出ではないのに、
今、思い出したのはあの時みた雲の記憶が映像として蘇ったから。

台風が過ぎ急速に晴れた夕暮れ。
派手な夕日と豪快に流れる雲を海風にあおられながら見てた。
夏が翳る瞬間だった。
空気が少し澄んで、夏が後じさるのを追いかけるように、
僕らは車を出したのだと思う。

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いや、いつでも伸ばせば伸びるんですけどね。
男子の合宿だし、いちいち剃るのもなんか面倒くさいので、
合宿中はひげを剃りませんでした。

４泊５日の合宿が明日終わるのだけれど、
うっすらだけどもみあげとひげがつながって、
変な顔になった。
鏡を見たら自分ながら面白かった。

女の人はひげとか好きじゃない人、多いですよね。
僕も特に好きではないのですが、
あんまり非難ゴウゴウだと逆にやりたくなる。
（理由：あまのじゃくだから。）

かっこいいとは自分でも思ってないけど。

ちなみに合宿が終わってなるべく早く、
床屋に行くつもり。
髪もあんまりぼさぼさですから。

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すみません、「びっぐうえ〜ぶ」の話はまずおいといて、
僕のささやかな法則の話。

僕が日頃心がけてることに、
落ち込んだ時は思い切り真摯に落ち込み自省する、というのがあります。
しっかり自分の悪い点、反省する点を洗い出し少し改善のために努力する。
その期間はいわば「これからジャンプする人が腰をかがめている」ような、
「悟空が、か〜め〜は〜め〜・・・と言っている」時のような、
いわば準備期間なんですね。
自分に対して厳しい、そんな時期がしっかり存在すると、
その後に必ず良いことが起こる。
（たぶんささいなことでも良いことと思える、ということなのでしょう。）

天網恢々疎にして漏らさず。

それは自分に言い聞かせる言葉。

だから落ち込んでいる人には思い切り落ち込んで欲しい。
何かにぶつかる時には、
成功して思い切り喜べるように、
失敗して心から泣けるようにと、
自分に言い聞かせています。

ゆーすけよ。
忘れられないほどの失恋だったか？
まだやり残していることはないのか？

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とは、銘打ったものの僕は高校時代に女ッケは微塵もなかった。
「男女共学ながら教室は別」という、
「併学」という珍しいシステムの高校だったので、
教室にいるのは三年間、男のみ。
教卓と掃除ロッカーの中にはエロ本が山と積まれ、
授業中に弁当食ったり、隠れてカード麻雀したりもしました。
それでも悪友のヒデちゃんに生徒会に引き込まれると、
放課後に後輩の女の子との出会いの場も生まれたりもしましたが、
ついに僕には高校時代「女の子とつきあう」機会は訪れませんでした。

そこで高校時代の理想の交際方法。
それは「つきあわないこと」。

え〜っっ！！をいをい、何いってやがるっ！
とお怒りの声も多いでしょうが、これは僕の観察によるものです。

ゆーすけくんは最近フラれたようですが、
それはきっとそれをバネに受験を頑張るようにっ！
という神のお告げです。

この際、高校時代に彼女を持つなんて野望は捨てて、
志望大学合格してください。

ちなみに誰でも言うことですが、
人間一生の中で「とんでもなくモテる時期」というのが来ます。
僕はこれを「びっくうぇ〜ぶ」と呼んでいます。
大学に入って「びっくうぇ〜ぶ」を待つことをオススメします。

僕の理論では「高校時代に彼女を作らない」と運が蓄積して、
大学入学後に「びっくうぇ〜ぶ」が来る確率が確実に高くなります。

ガンバレゆーすけ。
あるまじろは２００２年独り身のゆーすけを応援しています！

つづく

次回予告「私のびっくうぇ〜ぶ」乞うご期待っ！！
（ごめん、やっぱくだらないので止めます。。。）

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「今年のように暑い中でやる合宿も珍しいね。」
今日から男子バドミントンの合宿。
同僚がこぼす。
体育館の中は四十度以上、体調をおかしくする部員も出てきた。
少し身体を動かしただけで絞れるほどの汗がTシャツをぬらす。

それでも激しく動きながらシャトルを追う。
一人一人がそれを追い求めてる。

いつも思うのだがシングルスで勝負を争う時ほど、
自分と面と向かう時はない。
コートの中で一人。
自分が追わなければシャトルは床に落ちてしまう。

あと一歩速ければ。あと少しラケットが届けば。
必死に腕を伸ばす、身体全体で祈ってる。
そういう瞬間がかけがえのないものだと思う。

それがこうしてバドミントンをやっている理由だ。

夕方になると少し風が変わる。
秩父地方には大雨警報。
八時を過ぎたところで稲光と、土砂降りの雨。

夜、十一時半に練習を終えて外に出てみると、
風が涼しかった。

ゆっくり、歩きました。
夜気がこころに静かに染みいるような静かな雨上がりの夜。
緑葉の陰が揺れる葉月。

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責任なんてことは自分で選んだ仕事と自分が望んだ恋愛にだけ、
きちんとするべきだ。
自分のしたいことをしているのに責任なんて言葉で僕を縛ろうするのはお断り。
悪いけど思い通りにはならない。
人の思い通りにやるのが一番嫌い。
昔から「へそ曲がり」って言われて得意になってた。
自分を思い通りにしようとしたヤツには年上だろうと先輩だろうと、
常に自分なりに抗ってきたから、
かなり力がついてきた僕を思い通りにさせるなんて無理だな。

まして僕を利用してきた人に責任をとやかく言われるのが一番腹が立つ。

そう言いながらも、
戦いを避ける方法は考えよう。
でも相手が戦って来たら受けて立つ。
もちろん徹底的に叩きのめす。
こちらが傷ついても絶対にひかない。

「責任」なんて言葉をまるで第三者が言うように、
僕に押しつけるヤツなんかに負けない。

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一体何の加減だろう。
一瞬誰もいなくなったグランド。
激しく鳴く蝉。

夕暮れの景色全体が朱に染まった。
フィルターごしに見た景色みたい。
遠い夏の記憶みたい。

さっきまで歓声に包まれてた体育館も静かになった。
やがてゆっくりと深い蒼に包まれていく。
ずっと夏日を記録している熱気はそのままに。


最近、毎日コートに入って絞れるほどの汗をかいています。
身体を動かせることは喜び。
「愛と労働」とが人間の喜びと言った偉い人がいたけど、
認めましょう、まさしくそのことで幸せを感じるから。

毎朝一つずつ古典を原文で読み、
自作の台本の演出を一生懸命な人たちと一緒に半日、精一杯やる。
午後は体育館で全力でコートの中を駆けめぐり、冷たい麦茶が死ぬほど美味しい。

僕の今、生きている時期も朱夏。
意味分からない人は夏の国語の宿題な。

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前にも言ったかもしれないけどkaは『ワンピース』好き。
僕もただ敵を倒すだけじゃない頃の『ワンピース』が好き。

信頼はしてるけど、ほんとはただ馬鹿騒ぎするだけの仲間。
永遠に続く文化祭のような日々。
実際そういうのが理想だからね。

だから夏が好き。
祭りの終わらない夏が好き。
次々と近づいてくる台風が過ぎた後、見せる鮮やかな夕焼けの雲の色。
それが象徴。

一度話したあと、もう一度寝る前に電話。
眠そうなkaの声も好き。
眠そうなら掛けてこなくてもいいのに掛ける。

もう遅いね。
その声をずっと聞きながら夏の夜、
終わってもよいのだけれど。

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小川町のヤナギタオヤジの家での大宴会は、
深夜三時の花火大会を経て明け方五時まで続き、
日本酒、泡盛、ワイン？何が自分の頭をガンガンさせてるのか不明。

それでも十一時には横川のサービスエリアでブランチ。
そのまま車（ワゴン二台）は八ヶ岳山麓を目指す。

曇り空の北八ヶ岳は霧が発生し幽玄な感じ。
八千穂村から白樺と落葉松の群落をいくつも通り過ぎて、
麦草峠を経て白駒湖へ。
苔むす原生林は幾重にも連なり深い森をなす。
その奥に透明な水をたたえ森に囲まれた湖があった。
ボートで湖面に漕ぎ出すと幾つもの古木が、
湖面の下で眠りについているのだった。
ひんやりと冷たい水は手から時間の重みを伝えてた。

麦草峠をさらに茅野方面に向かわせ、
南斜面に出ると早咲きのアザミが花を咲かせていた。

本日最後の目的地は奥蓼科温泉。
かすかな硫黄の匂い。木の床と洗い場、湯船も木で出来ている。
湯は透明だが冷泉は白濁した硫黄のもの。
交互に入ると少し肌がぴりぴりした。

昨日から走破した距離は約６００キロ。
大宮の自宅に帰るとすでに今日が終わろうとしていた。
不機嫌な彼女のメールに謝りながら、
僕はいつの間にか心地よい眠りについて旅は終わる。

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遊びの誘いは断らないお湯クン、
仕事は大丈夫なのでしょうか。
ど〜せ、リストラの憂き目に遭うならいっそのこと遊んじゃえっ！！
というあなたの論理には共感しつつも一抹の不安を感じます。

と、言うわけでまずは長瀞に。
岩畳から夏っぽくライン下り。
照りつけるような日差しでしたが川風は涼しいことこの上なし。
チャウチャウに似たヤンキー船頭のテキトーな解説も風情がある。
圧巻は急流下り。ちょっとしたアドベンチャーでした。

続いて秩父街道を一端北上し、小鹿野町へ。
途中、地酒の酒蔵で純米酒を購入。
飲み口は田舎っぽく荒々しいほどの日本酒の存在感を主張するが、
飲み後はすっきりとした逸品。ちょっと試飲したのは内緒内緒。

そして岩風呂の露天のある小鹿野の温泉で汗を流す。
夏の温泉は出た後、意外と汗をかかないんですよ。。。

すっかり腹をすかせた僕らは僕の第二の故郷、小川町へ。
小川町は本日『七夕祭り』。
それでも関係なく開いていた昔馴染みの食堂に入る。
『唐華』は小川の郊外、東上線沿いにある。
お勧めは「ネギの辛みそ炒め定食」。
青春の味だ。たっぷりのネギと豚バラ肉は食欲をそそる。
大盛りは普通盛りの二倍。
オヤジさんとおばちゃんの笑顔は嘘のない最高の付け合わせ。

こんな男二人旅は、
この後に迫る劇団の慰安旅行の前振りでしかなかったのだった。
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長い一日はまだまだ終わらない。
本日、劇団の慰安会を小川在住のヤナギタオヤジ宅で行うのだ。
お湯くんと僕はさっそく一杯ヤナギタオヤジと奥さんのタエコさんと始める。

浴衣に着替えてうちわで涼をとる。
遠くに花火の音。
盛夏。
ひぐらしは鳴き声は、夕闇とともにいや増していた。

八時頃に団員第１弾合流。
全員で『七夕祭り』の町中へGO!!
リンゴ飴、たこ焼き、大きな花火がうち上がる中、
お約束の屋台の味をほおばる。

七色の吹き流しのしたをくぐりながら、
懐かしい人々と顔を合わせて抱き合ったり、握手したり。

幻灯絵のような夏の夜はまだまだ終わらない。

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