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あるまじろの「まるまり日記U」

イツデモコンナフウニスギテイクナラ、
ソレハソレデヘイワナマイニチ。。。

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2012-08-14 明けの明星
2012-08-13 あの時見上げた空
2012-08-12
2012-08-11 月の海
2012-08-10 ディナータイム
2012-08-09 あの丘
2012-08-08 クッカバラ
2012-08-07 クレスト
2012-08-06 ビクトリアビター
2012-08-05 さよなら八月の潮風


2012-08-14 明けの明星

いよいよウィリス家を離れるという朝、
いつものテラスから見る美しい夜明けの空を見た。
明けの明星が輝いていた。
思えば、滞在中はずっと好い天気だった。

照れくさいライリーは淋しそうだけど笑おうとしていた。
チャーリーは素直に泣いていた。
ジェロは別れが分からず変わらなかった。
エミリーは笑顔で手を振ってくれた。
アンドリューはやっぱりさみしそうだった。

また逢えるから。
逢いに来るから。
そんなことは口に出す必要もない。

出会いと別れを繰り返すことが人生の価値だ。
僕はこれからも多くの人と出会いたい。
別れてもまた逢うのだ。
そしてゆっくりと、なるべくゆっくりと、
風景を眺めていこう。

いつでも星が僕らの行く手を照らしてる。
まるで僕らを見守ってくれている、温かいあの人のように。


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2012-08-13 あの時見上げた空

オーストラリアの片田舎であるヤプーンの、
そのさらに郊外にあった丘の上の家に帰る時、
一人だけの時間が欲しくて、
二回ほど途中で車を降りてゆっくりと歩いて帰った。

ヤプーンを離れる前日も、そうしてゆっくりと歩いた。
歩くという行為には思索がついてくる。
巡り巡って沸いてくる様々なことが、
ゆっくりと変わっていく風景とともに頭をよぎる。

そこを歩いていた僕も、
また見知らぬ土地の風の中で、
今までのこと、今のこと、これからのことを、
浮かんでは消えるようなイメージみたいな感覚で考えていた。

今、この瞬間もやがて、
次へと向かう僕とは反対に、
どんどん過去へと離れていく。
すれ違っていく。

あの時見上げた空は、
間もなく日が傾き暮れていく、
ほんのわずかの輝きに満ちていた。

僕はあの空の下を確かにあの時、歩いていたんだ。


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2012-08-12 海

南半球は冬だったのだけれど、
日中はしっかり25℃くらいはあって、
爽やかな初夏の感じ。

カモメが波打ち際を歩いている。
波がその後ろであとずさる。

あの時の感じでいつもいられたら。


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Hiverさんへ。あなたは受験生なのですか?暑い夏、大変ですね。僕が受験生だった遠い昔、その年も暑い夏だった。しかもクーラー無し。懐かしいね。いつもありがとうございます。 / あるまじろ ( 2012-09-04 06:17 )
海いいですね。僕は今年受験生なので遊びに行けません。だから、あるまじろさんの写真を見るのがとても楽しいです!また、素敵な写真をよろしくお願いします!! / Hiver ( 2012-09-03 19:32 )

2012-08-11 月の海

夕暮れに家族全員でピザを買い込んでビーチに出かけた。
ちょうど満月の宵だった。

最初ノースケッペル島の向こう側に光のアーチが現れた時は、
島に何か光るものが点灯したのかと思った。
でもそれは月だった。

やがて少しずつ上がっていく月。
暮れていく夕闇。
高まる波の音。
風は穏やか。

こんなきれいな景色を見せてくれてありがとう。
ありがとう。


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雅さんへ。きっと行けます。 / あるまじろ ( 2012-09-03 02:04 )
オーストラリアには一度も行ったことがないんですよ。ヨーロッパ、アメリカ、アジア、アフリカ大陸には行ったのに。あと20年して元気だったら行って見たいところです。 / 雅(みやび) ( 2012-09-01 23:20 )

2012-08-10 ディナータイム

基本的に今回お邪魔したウィリス家では、
子供達への配慮もあり、薄味でヘルシーな食事が多かった。
オーストラリアと言えば、フィッシュ&チップスなど、
油が多くて量も多い印象がありますが、
ウィリス家ではそういうものはほとんど出ませんでした。

でも週末のパーティではやっぱりステーキ!!
赤身のオージービーフはヘルシーでもあるので、
美味しかったですね。


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2012-08-09 あの丘

今回、オーストラリアに滞在中ずっと好い天気だった。

そんな天気の好い午後、一通りの一日の仕事が終わって、
アンドリューのオフィスに帰ると、
まだ仕事している彼がそれを切り上げて帰る。
そんな日常が当たり前になって来た頃、
家に辿り着く前に車を降りて、
たった一人で歩いた。

「車を止めてくれよ、ここから少し歩いて帰るから」
「いいよ」

車から降りるとアンドリューはクラクションを鳴らして走り去った。
たった一人になる。

鳥の声だけが聞こえる。

雲が流れている。

外国の道をたった一人歩いている時、
僕は母をかたわらに感じていた。

悲しいのは残された僕だ。
そんなことを考えていた。

馬鹿だね、泣くんじゃないよ。
こんな綺麗ないいとこを旅してるんだから。
母はそんなことを言っているようだった。

風自体が光っている。
また別の雲が流れていく。
ただ泣きながら歩いた。
なんか涙が出た。

ゆっくりと歩いて丘の上まで歩くと、
遠くに子供達の声が聞こえた。
帰って来た。
涙を拭いて僕は手を振った。
そんなオーストラリア、午後の四時。


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2012-08-08 クッカバラ

この鳥には忘れられない思い出があった。
この鳥が好きだったあの人とともに、
忘れられない鳥の名は。

ふと裏庭にやってきた彼は、
しばらく僕の目の前で時を過ごした後、
またレインフォーレストに消えていった。


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2012-08-07 クレスト

僕がホームステイした家は国道から外れた丘の上にあった。
その途中にあった標識。

「クレストってどういう意味?」
って聴いたらアンドリューが教えてくれた。

「クレストってトップって意味さ。」


坂の一番上ってことだな。


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2012-08-06 ビクトリアビター

「ビクトリアビター」、略してVB。
オーストラリアのビールです。
「XXXX」(フォーエックス)というのもあり、
今年はフォーエックス・エクストラというのも出てました。

苦みが強くて日本で言うとスーパードライに似ていた。
(ような気がする。)

夕方、15℃くらいの気温の夕暮れに、
ビールを飲んでると、
南十字星が空に上がってくるのであった。


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2012-08-05 さよなら八月の潮風

ホームステイ5日目の夕方。
仕事の帰りに同僚のこっくんのファミリー、
ブライアンとデェヴィが海に連れてってくれた。

午後四時の入り江は静かで、
岬の上から見渡すとイルカが泳いでるのが見えた。

ブライアンは釣りが趣味で、
僕に「やるか?」と言ってくれたので釣りをすることに。

釣りは2時間ほど砂浜からの投げ釣りだったが釣果はさっぱり。
でも潮風の夕凪、ビールを飲みながらの釣り。
それだけで最高だった。

赤道を越えた南半球で釣りをしている。
夕闇はゆっくりと風景を包んでいく。
波の音しか聴こえない。
時折、頭上をカモメが横切る。

美しい夕景の中でよぎる一瞬のさみしさは、
旅情というものであろう。
一体、どうして僕はここに居るのか、
そしてどこへ行くのだろう。

初めてなのに懐かしい、
そんな風景の中にゆっくりと弧を描く釣り糸。

さようなら、さようなら、
暮れていく南半球の八月の一日に。
波打ち際、白い波が寄せる。
もう、それは涙の出るような美しい時間だった。


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