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あるまじろの「まるまり日記U」

イツデモコンナフウニスギテイクナラ、
ソレハソレデヘイワナマイニチ。。。

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2012-08-09 あの丘
2012-08-08 クッカバラ
2012-08-07 クレスト
2012-08-06 ビクトリアビター
2012-08-05 さよなら八月の潮風
2012-08-04 ピーコックの森
2012-08-03 グリーンアント
2012-08-02 ホームステイ二日目
2012-08-01 ウィリス家へ
2012-07-31 ヤプーン(Yepoon)到着


2012-08-09 あの丘

今回、オーストラリアに滞在中ずっと好い天気だった。

そんな天気の好い午後、一通りの一日の仕事が終わって、
アンドリューのオフィスに帰ると、
まだ仕事している彼がそれを切り上げて帰る。
そんな日常が当たり前になって来た頃、
家に辿り着く前に車を降りて、
たった一人で歩いた。

「車を止めてくれよ、ここから少し歩いて帰るから」
「いいよ」

車から降りるとアンドリューはクラクションを鳴らして走り去った。
たった一人になる。

鳥の声だけが聞こえる。

雲が流れている。

外国の道をたった一人歩いている時、
僕は母をかたわらに感じていた。

悲しいのは残された僕だ。
そんなことを考えていた。

馬鹿だね、泣くんじゃないよ。
こんな綺麗ないいとこを旅してるんだから。
母はそんなことを言っているようだった。

風自体が光っている。
また別の雲が流れていく。
ただ泣きながら歩いた。
なんか涙が出た。

ゆっくりと歩いて丘の上まで歩くと、
遠くに子供達の声が聞こえた。
帰って来た。
涙を拭いて僕は手を振った。
そんなオーストラリア、午後の四時。


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2012-08-08 クッカバラ

この鳥には忘れられない思い出があった。
この鳥が好きだったあの人とともに、
忘れられない鳥の名は。

ふと裏庭にやってきた彼は、
しばらく僕の目の前で時を過ごした後、
またレインフォーレストに消えていった。


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2012-08-07 クレスト

僕がホームステイした家は国道から外れた丘の上にあった。
その途中にあった標識。

「クレストってどういう意味?」
って聴いたらアンドリューが教えてくれた。

「クレストってトップって意味さ。」


坂の一番上ってことだな。


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2012-08-06 ビクトリアビター

「ビクトリアビター」、略してVB。
オーストラリアのビールです。
「XXXX」(フォーエックス)というのもあり、
今年はフォーエックス・エクストラというのも出てました。

苦みが強くて日本で言うとスーパードライに似ていた。
(ような気がする。)

夕方、15℃くらいの気温の夕暮れに、
ビールを飲んでると、
南十字星が空に上がってくるのであった。


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2012-08-05 さよなら八月の潮風

ホームステイ5日目の夕方。
仕事の帰りに同僚のこっくんのファミリー、
ブライアンとデェヴィが海に連れてってくれた。

午後四時の入り江は静かで、
岬の上から見渡すとイルカが泳いでるのが見えた。

ブライアンは釣りが趣味で、
僕に「やるか?」と言ってくれたので釣りをすることに。

釣りは2時間ほど砂浜からの投げ釣りだったが釣果はさっぱり。
でも潮風の夕凪、ビールを飲みながらの釣り。
それだけで最高だった。

赤道を越えた南半球で釣りをしている。
夕闇はゆっくりと風景を包んでいく。
波の音しか聴こえない。
時折、頭上をカモメが横切る。

美しい夕景の中でよぎる一瞬のさみしさは、
旅情というものであろう。
一体、どうして僕はここに居るのか、
そしてどこへ行くのだろう。

初めてなのに懐かしい、
そんな風景の中にゆっくりと弧を描く釣り糸。

さようなら、さようなら、
暮れていく南半球の八月の一日に。
波打ち際、白い波が寄せる。
もう、それは涙の出るような美しい時間だった。


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2012-08-04 ピーコックの森

ホームステイ4日目、週末らしくパーティ三昧。

昨日の土曜日も職場の誕生日パーティで、
今日は午後からアンドリューのなにかの関係の友達の家のパーティ。
(いや、なんか言っていたのだけど聴き取れない。)

またもや車に乗ってしばらく行くと、
車は森の中にずんずん入っていく。
森と言ってもジャングルっぽい。
すげー森の中だ。

アンドリューは、
「これから行く家にはピーコックがある(いる)ぜ。」
と言ったのだが、
「ピーコックってなんだ?」
と尋ねても今度は説明が出来ない。
「ほらなんかゴージャスでさあ・・・」
とか英語で喋っているみたいだがちっとも分からない。

そこの家は森の中で、
ピーコックの居る庭で僕らは焚き火をしながら、
ビールを飲んだ。
とても良い午後だった。

んで、これがピーコックですわ。


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2012-08-03 グリーンアント

ホームステイ三日目の午前中、
アンドリューが庭の植木の枝を伐採したい、と言ったので、
チェーンソーまで使ってやってみる。

その際に、グリーンアントに襲撃された!!
グリーンアントとは全体が緑のオーストラリアのブッシュに住むアリ。
木の上とか地面にいて、やたら人間を噛む。
それが痛い。

アンドリューは、
「これでお前もオージー(オーストラリア人)だ!!」
と言って笑っていたが痛すぎて笑い事じゃない。
「幸い毒はないよ」とか後から言うな!!

食べてみたら甘い蜜の味がするとか。
いや、食べてみようとも思わなかったけれど。


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2012-08-02 ホームステイ二日目

昨日寝たのがなんと夜の8時半。(日本時間では7時半)
疲れていたとはいえ8時半に寝たのなんて何年ぶりかねえ。
それでも6時半には目が覚めてしまった。
ちょうど日が昇る時間だった。

昨夜、初めて逢ったアンドリューに連れられて、
ヤプーン郊外の自宅に着いた時には、
「すげーとこだ」
(さらわれて連れて来られたら埋められそうな場所みたいだった)
と思ったが、確かに山の中で周りには家らしいものもない。

テラスからは遠く海が見えて、
ノースケッペル島が水平線に浮かんでいる。
その後、何度もそこで佇んだテラスが今では懐かしい。

ところでホームステイ先のウィリス家。
家族は、アンドリュー、妻のエミリー、
長男のライリー八歳、次男のチャーリー六歳、三男のジェロ四歳の五人。

(男3人兄弟か・・・。)
僕もそうだったので、しみじみした感覚でとらえてしまう。
こういう巡り合わせは何かの運命だろう。


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2012-08-01 ウィリス家へ

ヤプーンはちょうどケアンズとブリスベンの中間あたり、
一号線ブルースハイウェイから海側に外れた田舎町。
そこで2週間のホームステイプログラムが始まる。

夕方、合流場所に到着するとホームステイ先の皆さんは、
みんな待ちかまえていてくれた。
そんな中で真っ先に出会ったのが、
僕のホームステイ先のアンドリューだった。
その後、2週間毎日乗ることになる車の助手席を空けて待っていてくれた。
後部座席に男の子3人を乗せて。

初めて人と出会う、
しかもこれから2週間一緒に生活すること前提で。
こういう経験ってあまり他には無い。

「よろしくお願いします」とか堅苦しい挨拶よりは、
もっと違ったことから始まる感じ。
最初からウェルカムなところからその人達の生活に入っていく感じ。

カナダのバンクーバーでホームステイした時の、
初日のなんとなく不安定な感じを思い出した。

今日は奥さんのエミリーが友達の誕生日パーティで帰宅が遅くなる、
ということでチャーハン(フライドライス)を買って、
アンドリューが親子丼の具のような料理を作ってくれた。
(鶏の胸肉とタマネギを炒めてみりんと醤油で煮込んだ、みたいな)

アンドリューは昨年日本に滞在していた親日家で、
みりんは当地では高価なのに使用したのは、
やはり僕に対する気遣いと、
自分の気持ちの表現だったのだろう。


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2012-07-31 ヤプーン(Yepoon)到着

成田から9時間かけてゴールドコースト、
ゴールドコーストからバスで1時間ほどでブリスベン、
ブリスベンから国内線で3時間半あまりのフライトでロックハンプトン。
考えてみれば丸々二日間、移動しっぱなしでした。
昔、ケアンズから車でロックハンプトンに向かった時も、
そのくらいは掛かったから、まあしょうがないねえ。

ちなみにロックハンプトン空港からバスを運転してくれたのは、
「リトルジョニー」という観光バス会社、
運転手のジョニーはとてもビッグなオッサンで、
終始大笑いしながらガンガン飛ばしてました。

「ここの川はクロゴダイルがいるぜ、さあ泳いでみろよ」
などのオーストラリアン・ジョークを間断なく飛ばしていた。

ヤプーン到着少し前にゆっくりと日が沈みかけてきた。
やっと到着だねえ。


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