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あるまじろの「まるまり日記U」

イツデモコンナフウニスギテイクナラ、
ソレハソレデヘイワナマイニチ。。。

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2011-08-07 ジャッジメント
2011-08-06 今日の稽古
2011-08-05 虹を越えて
2011-08-04 夏雲が過ぎていく
2011-08-03 夏の土手にて
2011-08-02 台本、やっと上がる
2011-07-26 サカモト氏のこと
2011-07-25 夜明けの冷たい海
2011-07-19 台風接近の夜
2011-07-18 勝利の周辺に在るモノ


2011-08-07 ジャッジメント

芝居の審査って難しい。

でも少なくとも僕は昔からの人間関係などでジャッジしたりしていないし、
何か一つの個人的なこだわりで、
(時には衣装だったり殺陣だったり大道具だったり)
一面的な判断で審査をしてる訳ではないし、
その時々の客の入りによって変化する客席の反応で芝居の善し悪しも決めない。

ちゃんと今まで芝居をしてきた中で培ってきた自分自身の、
耳で会話の成立を聴き分け、音響の効果を聴き、
目で立ち位置や照明の演出的効果の高さをはかり、
頭で総合的な演劇的完成度を分析する。

それができないなら審査員など引き受けるべきでない。
感性の違いで審査が分かれるようなことも時にはあるだろうが、
僕は大抵の場合は迷わない。
いや、大抵の審査員は本当は迷わないのだ。

それでも、それは審査を強いられる場合であって、
素晴らしい作品には幾つもの評価すべきファクターがあって当然だ。
だから審査では落としたものの素晴らしい作品というのは確実にある。

そもそも僕が作る作品、好きな作品は変に審査員ウケするような作品ではない。
作品は審査員のウケを狙うのではなく、
観客のウケを狙うモノだからである。


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大丈夫です。きちんとプライドをかけてそう言い切ります。 / あるまじろ ( 2011-08-08 22:04 )

2011-08-06 今日の稽古

午前中から稽古、一通り最後までつける。
一つ一つの演技はまだまだ。
スタッフはさらにまだまだ。
もう少し自分達で出来ないとなー。
でも努力の痕跡は見えるから期待は出来る。
芝居は総合芸術だから色々できないといけないんだね。
若いうちに自分の出来ることに色々挑戦するといいよ。
まだ何も出来ないってことは、
これからすぐ出来ることも多いんだから。

午後は自分の芝居。
決定稿が出たので一通り読み合わせ。
頭から読んで見て、魂がぶつかる場面が幾つかあるから、
そういう部分が作品の見所になるといいと思う。
役者が感情的にノって読んでいるとこは、
端から見てても楽しかった。
自分なりに努力もしよう。
セリフは久しぶりに、「なかなか」な量だから。

夏の間だけ紅い花を咲かせる百日紅。
台風が次々と来て、
いよいよ夏も本番か。


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2011-08-05 虹を越えて

車で過ごす一時間と自転車で過ごす一時間は全く違う。

車での一時間は個室でのくつろぎだ。
ヒーリングタイムという感じ。
ラジオや音楽を聴きながらたった一人の時間を過ごす。
こういう時間が一日に必要な時もある。

自転車の一時間は旅だ。
自転車で改めて感じることがある。
夕立を浴びてその後の雨上がりの風の爽快さとか、
雲の動きとか揺れる夏の花とか。
そういうものの出会いがあるからやっぱり旅だ。

いまさら自転車が楽しいのには訳がある。

今、ジェッターというスポーツタイプのアシスト自転車に乗っているが、
異論反論あると思われるが、僕は気に入っている。
ジェッターに乗るとママチャリがものすごく膝に負担を掛けるのが分かる。
アシスト自転車の良いところは坂も平坦なところも全く同じなところだ。
僕が走るさいたま市のはずれから和光までの24qは、
まさに山あり谷ありのアップダウンで、
アシストがあればなんのストレスもなく走ることが出来る。
もちろん向かい風でもアシストする。
この自転車だから今、自転車が楽しめていると言える。

橋の上って虹が出るポイントですね。
この夏になってもう三回見ました。
こういうことに気づくのも自転車乗ってるからだ。
車でも気づくかもしれないけど。

自転車で虹に向かっていく時の壮大な感じはなかなか面白いよ。


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2011-08-04 夏雲が過ぎていく

黙っていられないタチで、
うちの業種の集団研修でも自然と司会、
いつのまに全体の前での発表者になって喋ってる。
人前で喋ることには全く緊張しないで、
尺とか気にしてる。

素人じゃないぜ、ふふふ。
研修は来週半ばまで。

毎日炎天下チャリで約44q走ってるぜ、
2s痩せた。よし。

帰りに夕立にあう。
かまわずぬれてペダル漕ぎ続ける。
雲の切れ間まで来ると風。
15分くらい走ってると風で身体が乾く。
雨上がりがあんなに気分良かったなんて、
しばらく忘れてたな。

虹も見たし。

夕立の後にひぐらし鳴いてた。
夏雲が過ぎていく。


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2011-08-03 夏の土手にて

自分の仕事と帰宅の間に自分だけの時間を持つといい。
ふと手にした雑誌にそんなことが書いてあった。

車でも自転車でも会社がひけてから帰宅するまでの時間は、
そんな時間だ。

ことに自転車で帰る時、
誰も居ない荒川の土手のサイクリングコースを走ってると、
ほんとに気持ちがいい。

空が広くて静かだ。
遠くまで流れていく川の広がりも好い。
暮れていく空の色が水面に反映されていくのは、
すごい素敵だ。

昔、バンクーバー郊外の川の河口付近まで走った時と、
同じ気持ちになる。
たった一人で淋しいような、
どこまでも行けるような。


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2011-08-02 台本、やっと上がる

台本、上がりました。
表紙とか抜かして内容だけで99Pです。
いやあこの二日間、とある場所に自ら缶詰になって書き上げました。
二日間で50P書きました。
あ〜死ぬかと思った。

(ご飯食べて台本書きまくってまた台本書いてって感じ)

それでもとりあえず上がって良かった。
いよいよ稽古に集中して行こう。
あと四ヶ月、稽古して好い芝居にしよう。

それにしても今日は自宅に劇団員三人集めて読み合わせしたら、
読むだけで二時間掛かった。

最終的にはどのくらいになるのか?
やや、不安ですね。
せめて二時間ちょっとに納めたいですのう。


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くすのき燕さんへ。書けない時の方がめっちゃ多いですけどね。 / あるまじろ ( 2011-08-04 00:25 )
脱稿おめでとうございます。書ける時は書けるけど、書けない時は書けないですからねえ。 / くすのき燕 ( 2011-08-03 23:33 )

2011-07-26 サカモト氏のこと

僕の知り合いにサカモト氏という、
僕より年上のバトミントン選手であり、コーチがいる。
彼はずっとバドミントンをやってきた。
シャトルを打つ一打一打を十代の頃から工夫して、
ずっと勝負の世界で生きてきた。
この県のバドミントンでも有名な人だ。

その人と一晩中語り明かした時に、
彼はこう語った。

「俺はもう選手として第一線でシャトルを追うことは出来ない。」
「でもより強く打つために、相手に勝つためにどうすればいいか、
 辛いときにどうすればいいか、自分に勝つためにどうしてきたか、
 素晴らしい羽のためにどうすればいいのか、ずっと培ってきたものがある。」
「もう自分で理想的なプレーが出来ないなら、
 それを次の世代に伝えたい。」
「あともう少しだけ怪我をしている膝が持つまで。」

そういう人が積み上げてきたものに、
僕の尺度でああだこうだ言うことは何一つ無い。
ただ彼の想いのために自分が何が出来るか、それだけだ。

教えることは本当に難しい。
教えてしまったことはもうその人のものだが、
教えてもらった人が教えてくれた人に出来ることは感謝だけだ。

僕はちゃんと勉強しないで、
口先だけで、
自分の直感だけでものを言う人を信じない。
なんの裏付けもない。
努力して積み上げたものがない。

教える人・教えた人と教えてもらう人の間には、
礼儀しかいらない。
お金やモノはいらない。
でも気持ちがない人は教えてもらう資格がない。
チャンスをもらえる資格がない。

何かを目指す人には教えてくれる人が必ず現れる。
そしてすべきことは努力だけだ。
チャンスは自分を捨てて努力する人にだけ与えられる。
結果は努力を怠らなかった時にだけ付いてくる。

サカモト氏の好きな言葉は、
「楽しく、厳しく」。

「楽しさ」の中には必ず「厳しさ」がある。
「厳しさ」を乗り越えた人だけ「楽しさ」が見える。

人と共に何かを創る時は必ず楽しさだけでなく厳しさがある。
自己満足のモノじゃないなら、必ず厳しさがある。

努力している人が必ず栄光をつかむわけではないが、
栄光をつかむ人は必ず努力している。
誰かもそう言ってたよ。

さて、僕は自分の芝居をしよう。
厳しさから逃げない、そう心に誓おう。


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くすのき燕さんへ。がんばります、忙しい夏を乗り切りましょう!! / あるまじろ ( 2011-08-02 23:48 )
努力している人が必ず栄光をつかむわけではないが、 栄光をつかむ人は必ず努力している。ホント、そうですね。コツコツと積み上げないといけませんね。 / くすのき燕 ( 2011-07-30 11:07 )
雅さんへ。僕も何かを伝えたいと思います。 / あるまじろ ( 2011-07-30 00:27 )
次の世代に伝える。大切なことですよね。技術とか、心意気とか。もろもろ。 / 雅(みやび) ( 2011-07-28 10:17 )

2011-07-25 夜明けの冷たい海

夕方、仕事を終えると湯もから「補習稽古したい」というメールが。
「そうだのう、そろそろ補習をしとかないとね。」
と思っていたのでどっかカラオケボックスででもやるか、
と思ったら、月曜日。
劇団欅の稽古がやってるかも?
と思ってシミズさんに電話したら、やっていた!!!
あちらの主宰のマツキ先生に許可を取って頂き、
お邪魔することにした。

欅では秋の出し物の稽古をしているようで、
新人さんも居て、精力的に活動している感じだった。
その稽古場の隅の四畳半を間借りして、
湯もと二人で本読みした。
途中でシミズさんも加わって頂いて、
予想外にゴージャスな本読みになった。
初見なのにやっぱりお上手ですねえ。
湯もちゃんまでもちょっと良くなったもんね。

さて、稽古終わりで湯もと二人でちょこっと呑んだ。
久しぶりだった。
威勢のいいふくよかなお姉ちゃんが注文を聞きに来る店だった。
あれこれとよもやまの話をして、
僕は生ビールとハイボールを何杯か呑んだ。
湯もは芋焼酎とハイボールを何杯か呑んだ。
それで別れた。
なかなか好い夜だね。

関係ないけど、ハイボール呑んだ明け方の感じって、
自分の中に冷たい海が在る感じ。
ああ、海があるなって感じ。


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2011-07-19 台風接近の夜

雨が強い。
湿気が多く蒸し暑い。
風も強くて傘が曲がってる人も見た。

三歳の頃、台風が近づいている家に短い間、
留守番することになった。
母はなんらかの理由で僕を一人にしなければならなかった。

「隣の○○ちゃんに言っておいたから」

隣の家にたまに遊んだ、もう少し年上の女の子が居た。
不安な僕のことを母も不安だったのだろう。
隣の家に僕のことを頼んで出かけていった。

僕は一人でじっとしていた。
何もしないでじっとしていると雷が鳴った。
5分も経たずに家を飛び出した。
外にはすでに強い雨が降っていたが隣の家の玄関の扉を叩いた。

やがて母が戻ってきたが、

「弱虫ね」

と言って笑った。

どうして僕は自分の家でじっとできなかったのか。
それはおぼろげながら覚えている。
台風という巨大なエネルギーの接近を肌で感じてしまったからだ。
僕は一人であの平屋の畳の部屋に居て、
屋根を叩く雨の音や雷の音で、
何か大きなものが近づいていることを実感して、
一人では居られない恐怖を感じたのだ。

三歳の頃のことだがはっきりと覚えている。
一瞬飛び出した時、どうしても確認せざるを得なかった。
あの灰色の空の雨の降り注ぐその向こうにあるものを。

驚くほど速く流れていく雲と大粒の雨に背中を押された僕は、
三歳で人間の小ささを実感した。

僕に三度目の夏が近づいていた。
そういうことは何も分からないまま。


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2011-07-18 勝利の周辺に在るモノ

サッカーのWCを拝見しましたが、
アメリカチームも素晴らしいし、
日本チームには本当に素晴らしい、
精神力の在りようを目の当たりにしました。

こういう結果が伴ったチームや選手には失礼ですが、
過去の実績、勝率、実際に戦っても押しまくられる現実、
技術の差、体格・体力の差、
しかも試合後に分かったことだが相手に奢りはなく、
選手としても人格的にも素晴らしい敵チーム。

そういう相手に相対したとき、
必死さを失わないように一生懸命集中しようとしても、
そうは出来ないものだ。
実際、前半の最後こそ多少チャンスを作れたものの、
前半を0−0で終われただけで、
なんとなくホッとしたくらいであった。

それなのに先制されても限られたチャンスを、
ちゃんと狙ってモノにする。
それも一度ならず二度も。

格上だとはっきり分かってる相手に対しても、
どんなに不安な状態でも、
勝つつもりで挑む気持ちを持つ者だけが、
新しいチャンピオンになることが出来る。
勝利をつかむことが出来る。

勝ち負けがあるもので勝ちを目指さないのはおかしい。
当然のように勝ちに行く。
勝つことだけを信じて日頃の努力を怠らない。

負けた後でちゃんと日本チーム一人一人に握手をしていた、
敵チームのエースの態度には、
やっぱりチャンピオンらしい誇りを感じる。

試合の最中は自分の国を応援しても、
試合の勝敗が決した後はちゃんと、
自分のチームと相手のチームの健闘を称える。
そう言った応援した人々にも感動する。

気持ちの良い一つの出来事だった。


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