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あるまじろの「まるまり日記U」

イツデモコンナフウニスギテイクナラ、
ソレハソレデヘイワナマイニチ。。。

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2011-05-21 芝居を見て学んだこと
2011-05-15 また一つ芝居の終わり
2011-05-13 さらに一ヶ月
2011-04-18 この一ヶ月
2011-03-13 安否報告
2011-02-14 降りゆく
2011-02-09 しっかり
2011-02-08 群夕活気よ
2011-02-07 暗中も策
2011-02-06 場・自答・風


2011-05-21 芝居を見て学んだこと

劇団座☆名張乙女の『おばけリンゴ』を見に行く。
日暮里D倉庫は、分かりにくい場所にあるけど、
舞台はタッパもあって、なかなか良さげな小屋。
名張の森田さんとしもがいさんに誘われて劇場に足を運ぶが、
客入りもなかなかで、見応えのある舞台だった。
先日、舞台を共にしたチャーリーさんが舞台監督をなさっていて、
お顔を見てなんとなく安心できた。

さてこの舞台は役者がまず達者だった。
特に主役のワルター、そしてレインボウにも出演されていたホルヘさん。
ワルターは声と最後の決めの表情の演技。
ホルヘさんは表情と細かいつなぎの演技とテンション。
しもがいさんも独特のキャラクターを違和感なく演じきっていて、
いつもの通りけれんみのない居住まい。
もちろん森田さんもきちんと舞台をまとめていたし、
そして芝居自体に彼の演出の鮮やかさが現れていた。
あれだけの個性派の役者集団をまとめていくのは大変だったろう。
それとも一人一人が手慣れてる人ばかりだから、
気心が知れててほっといてもしっかり演る感じだったのだろうか。
かつてうちの役者がお邪魔していた時の名張さんの稽古場は、
また独特の雰囲気で、
自分たちのペースでしっかり稽古を進めていた印象があった。
上演後、レインボウ城のアーサーさん、チャーリーさんらと飲んだ。
後からイケガミさんやピピンさん、舞台を終えたホルヘさんらが合流して、
冗談も交えながら芝居の話に盛り上がった。
そこでアーサーさんと意見があったのは、
「役者は考えちゃ駄目だ」ってこと。
僕自身もそう思うが演出の言ってる通りにやることは無理だ。
演出家の言ってることを言葉で理解しても意味がないのだ。
それより今の自分の演技を捨てて別の演技にとりあえずトライすること。
それを繰り返すことで演出の言ったものに近づくことだ、
頭でいくら考えてもそれはできない。
そして考えてると相手役も待たすし稽古場全体が止まる。
それよりとにかく演じ続けることで、
稽古場全体のテンションも上がり、
稽古の楽しみを味わえた気になったのだ。
「理屈で演技」するのではなく「身体的に表現」するとはこのことだ。
「役者の自意識は必要ない」って若林さんも言ってたけど、
まあ、そこで抵抗してる役者の姿ってのは確かに見苦しいばかりだ。
高校生のワークショップでも、僕が言っていることに、
とりあえず「分かった」って言って、(まあ違う場合が多いけど、)
それでも説明も聞かず次へ次へと稽古に入ってくのは勇気があると思う。
そういう意味では、身体的に演じる覚悟のある役者に対しては、
演出の説明もまた、あまり必要ないのかもしれない。
いかに説明を受けず、演じ続けるか。
そこに役者のプライドってものがあるのかもしれない。

ちなみに僕自身は駄目だしを受けるのは大好き。
駄目だしを受けて、頭で理解しているのは半分くらいでも、
とにかくトライして「いいね」と言われるまで演じ続ける。
確かに自分でも失敗したって思えることも自覚できて、
やがてノーミスで演じきった時、
たいてい演出も「今のはいいね」と言ってくれる。
それが一時間後でも二時間後でもどっちでもいいことだ。
さて、そんな緊張感のある稽古をどんだけ出来るか、
うちの劇団のスタートもそろそろ。
楽しみなことだ。


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2011-05-15 また一つ芝居の終わり

劇団レインボウ城とは、かつて市民演劇祭を共におこなった仲間である。
僕が以前、中学校演劇の審査員に招かれたときに、
とある人にレインボウ城の主宰アーサーさんを紹介された。
それで自分の劇団の新たな活動場所を求めて、
アーサーさんと一緒に演劇祭を作ることになった。

レインボウ城は僕らよりも経験豊かな劇団だったので、
色々な刺激や影響を受けたし、演劇祭の苦労も共にしたので、
劇団同士とても仲良くもなった。

それからずいぶん経って僕らの劇団は演劇祭から去ることになったが、
仲違いしたわけではないので、今でもアーサーさんとは仲良しだ。
だから意外なことだが、僕がアーサーさんと共演するのは初めてだ。
アーサーさんから声を掛けて頂いた時は、
ご迷惑をお掛けしないように時間的な余裕があるかよく考えたが、
所詮「一緒にやってみるか」という好奇心の方が強かった。

結果、全てではないが比較的、稽古には多く出席できて良かった。
アーサーさんの演出はとても丁寧で、
相手にプレッシャーを掛けず何度も何度も繰り返しやる。
それで動作・表情・感情と一つ一つかなり深いところまで手を入れていく。
これは稽古自体とても楽しめた。
そして相手役の方もとても上手なので余計に楽しかった。

全体として出番は短く、こだわりを持って演じたとしても、
観客の印象に残るかどうかは怪しいものだったが、
役者としては良く演出と共に作り込めた気がする。
そういう稽古は楽しいものだ。
そして本番ではまた多くの出会いがあり、
僕のレインボウ城としての初舞台は幕が下りた。

いつも芝居の終わりに思うことだが、
始めた頃とは季節が変わる。

今回も始めたのは二月、
まだ肌寒くこたつが出ている稽古場で本読みをした。
それがいつの間にか桜の季節が過ぎ、初夏の若葉だ。

梅雨のあとさきには自分の劇団の芝居の稽古も始まるだろう。
まったくきりがないものだ。


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2011-05-13 さらに一ヶ月

なんか一ヶ月ごとの更新になっていて申し訳ない感じ。
一応、なんとかやってます。

おそらくだけれど、皆さんの日常も過ぎていくように、
僕の日常も平穏に過ぎていって居ます。

去る者は日々に疎し。
そして今居る場所が自分の居場所だと、
一番馴染んでいない本人が少しずつ自覚しつつある。

そりゃあ、全てはうまくいっていません。
でも全く何もできないってわけじゃない。
日々は過ぎ、すべきことは常に折り重なって来るのですから。

この一ヶ月は、
@まず新しい環境でひたすら与えられた仕事をこなしました。
僕の雑務処理能力は平均よりやや上くらいかな。
ガンガンこなして、
いつの間にか他をリードってことになってればいいけど。
A芝居に一つ出演しました。
レインボウ城のアーサーさんの演出は素晴らしかったです。
舞台自体も楽しかったし、これはやって良かった。
機会を与えてくれた皆様に感謝。
これは詳細は後ほどあらためて。
BKYに一度だけ練習を見に行きました。
客観的に見るとすごい陣容だね。
あれほどの人間たちを次に揃えるのに、また何年かかることか。。。
Cパナソニックジェッターを購入。
これはすごいですよ。これも詳細は後ほど。
Dそろそろ劇団も動きだし、ですかね。
間もなく次回公演の顔合わせです。
欅のM先生からもご連絡を頂いたので、
近々稽古場にお邪魔いたします。

新しい場所でもなんとかやってます。
ただ「今」に追いつくのがやっとで、
「次」になかなか手が出てない、ってのが現状かな。
はいはい、分かってますよ。
みんな「次」を待ってるんでしょ。
分かってますって。


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ほしのさんへ。幸い僕らにはまだ明日が残されていた、次へ行くのは義務に近いものなのかもしれません。もちろん進みましょう、進めなかった人たちの分まで。 / あるまじろ ( 2011-05-17 01:45 )
私も「震災前の今」を取り戻すのにいっぱいいっぱいでした。やはりそろそろ次ですね^^ / ほしの ( 2011-05-13 09:07 )

2011-04-18 この一ヶ月

この一ヶ月は本当に色々なことがあった。

震災があり、多くの人が亡くなったり被害を受け、
それに比べてわずかながらでも、
自分の身の周りにも少なからず影響があって、
色々なことを考えさせられた。

本当は震災がなくても大きな変化が用意されていて、
その直前まで忙しくて何かに追われていたり、
いきなり新しい環境に飛び込んで行くことになったりして、
それはそれで日常をつかまえるのには、
今もまだ悪戦苦闘している感じだ。

それでも取り巻く人々はそれなりにそれぞれに優しく、
世界は時に残酷に過ぎていくようでも、
その美しさは失われないようだ。

今、出来ることはやっていこうと思う。
それは誰かに遠慮することではないように感じる。
そして自分が居る世界をちゃんと実感しようと思う。
そんなにずっとは居られないこの美しい世界。
僕を包んでくれる優しい人達や向けられる微笑みも、
ずっとそこにあるものじゃない。
僕自身もずっとは居られないこの世界。

あまり急がないで、
なるべく無駄にしないで、
ちゃんと色々なものを眺めていこうと思う。

人が人と一度出会えば本当の意味で別れはないと、
そんな出会いを幾つ出来るかと、
自分自身に問い掛けることをやめずにね。


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ほしのさんへ。なかなか更新できず申し訳ありません。確かに、気が付いたら夜遅くなっているので忙しい気がします。 / あるまじろ ( 2011-05-13 03:54 )
更新が滞ってますけど、新しい環境は結構大変なんですか? / ほしの ( 2011-05-11 22:57 )

2011-03-13 安否報告

とりあえず生き延びています。
皆様の安全を祈っています。

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皆様。ご無事で何よりです。今でも余震の続く毎日、どうか息災でいてください。日々の平安が、一国も早くそれぞれの日常に取り戻されるように祈っています。 / あるまじろ ( 2011-04-12 04:19 )
ご無事でなによりです。 / くすのき燕 ( 2011-03-27 01:52 )
私も無事です。 / さりィ ( 2011-03-14 23:08 )
生きてま〜す♪ / 雅(みやび) ( 2011-03-14 15:40 )
私もかなりひどい目に遭いましたが、怪我もなく無事です / ほしの ( 2011-03-14 08:02 )

2011-02-14 降りゆく

ふいの雪にあわてて家路を急いだ。
先日の細かい降りとは違う牡丹雪。
大きな雪の固まりが舞うように絶え間なく落ちてくる。

昔、松本に住んでいた頃に経験した感じで、
あと少ししたら車も危ない積もりになる予感がした。
路面を覆うような雪は少しずつ厚みを増していた。

ああ、そうかもね。
こうやって暗い冬の夜の道を、
何度も急いでいたような気がする。
感情にまかせて自分の気持ちのままで。
それが今まで届いていたのは幸運であっただけであり、
それが届かなかったことも今となってはごく当たり前のことだった。

雪がやんだ次の日の、
嘘みたいな明るい日だまりの中で、
笑い声が響いてる。
そういう時もあるから、
僕はそれでも走り続けるのだろう。


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2011-02-09 しっかり

今の台本に足りない部分を痛感した。
役者が上がってきてるので早速書き直さなくちゃ。

今週末の幾つかのしなくちゃならないこと。
来週からの仕事の準備。
来年への布石。
春には次への準備が忙しい。
でも今、目の前のことに頑張るのも大切。
それも忘れないでね。

まだまだやらなきゃならないこともあるな。

今年の目標はとりあえず「奪還」。
いろいろ取り戻さなきゃならないものがある。


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2011-02-08 群夕活気よ

夕ぐれからR1なるものを始めて観たのだけど、
優勝した方のやったことを観れば当然の結果で、
長年磨いたものをきちんと出しての勝利だった。

それに比べて他のエントリーした人たちは、
思いつきで出してきたような、
その場でのアドリブのような出し物ばかり。
もうR1なんてやめれば良いのでは?
ピンでもコンビでもやっている人は出場しなくていいし、
ピンならではの達者な感じが出せる人がいないなら、
トーナメントにする意味もない。

それでも尺が決められているテレビのお笑いで、
ピンの芸の技量を競うのって表現の仕方として難しいと思った。
芝居なら一人芝居って個人の表現力が問われる。
長い時間を一人でやることで、
実力とか表現力の差の出しようがあると思うんだけど、
あの時間の短さで笑いを取るってのは、
どうしても一発芸とか、アドリブとか、
「キワモノ」的なものに偏りがちだった。

トーナメントでネタが幾つか複数あることが、
芸の評価として求められると言っていたけど、
本当にピンでの芸を試すなら、
時間無制限でいつまで舞台に立ち続けられるか、
笑いを取り続けられるか、
それを試すことが一番なのじゃないかな。


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でもそれじゃテレビ的じゃないよね。だからR1ってそもそもテレビに馴染まないのでは。 / あるまじろ ( 2011-02-13 01:17 )

2011-02-07 暗中も策

暗闇の中でも胸を張る。

ちゃんと自分自身どう対処するか、
考えてるよ、策はあるよ、
って強がっている姿勢は崩さない。

暗闇の中でも胸を張って行こう。
足をすくませても、
すぐ近くにいる敵から逃げられない。
戦う姿勢、次に何をすべきか思考していこう。
思考を止めるな。


先頭 表紙

2011-02-06 場・自答・風

そこで自分自身に問い掛けても、
聴こえるのは風の音だけ。


先頭 表紙


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