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あるまじろの「まるまり日記U」

イツデモコンナフウニスギテイクナラ、
ソレハソレデヘイワナマイニチ。。。

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2010-07-26 ひとりひとり
2010-07-23 大暑の昼下がり
2010-07-21 めんどくさいことをやることが情熱の証
2010-07-20 諫言
2010-07-19 あのときの予兆
2010-07-15 マラドーナ
2010-07-14 夏が恋しい
2010-07-13 すかさずの始まり
2010-07-12 また一つ舞台の終わり
2010-07-10 懐かしいあの夏へ


2010-07-26 ひとりひとり

いよいよ劇団ぴゅあの記念すべき第二十回公演となる、
『花翳ゆれる』の稽古が始まり、もう四回目の稽古です。
12月の4日(土)5日(日)の二日間の公演です。

今はまだ真夏の暑いさなかですが、
舞台でお客様の前に立つ頃は冬なのですね。
そう思うとゆっくりではありますが、
じっくり芝居を熟成させていかねばならないと思っています。

今回の『花翳ゆれる』という芝居は、
大正時代の女学生達の青春、というのがテーマです。
僕はこの作品を書くにあたって、
明治・大正の時代の女子教育というがどういったものなのか、
色々調べたのですが、
なかなか女子教育といったものの普及は、
進まなかったようで、そういう中でも、
一気に一つ一つのステップを駆け上がるように、
物事を進めたのは、
やはり一人一人の人間が大きく関わっているようです。

歴史に大きく取り上げられないような、
でもある地域ではしっかりとその足跡を残しているような、
そんな人が何かに必死に生涯を掛けたおかげで、
社会状況とか歴史背景とかをも、ものともしないし、
個人的な犠牲をも顧みない生き方をした人がいた。

誰でも坂本龍馬にはなれない。
なれなくても頑張った人はたくさん居たのだなあ、と、
当たり前のことに驚きました。
そういう慎ましやかな生活との戦い。
僕は坂本龍馬には憧れませんが、
そんな人生の日常の中でそれでも必死に何かをやりたい、
そんなことを今は考えています。


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2010-07-23 大暑の昼下がり

暑いから頭が回らないなあ。

同じところを行ったり来たりしちゃった。
A地点で書類を忘れ、B地点に戻って書類を取りに行く。
ところがA地点で鍵を忘れ、せっかくB地点に行ったのに、
またA地点に戻る。
やっとA地点で鍵を取り、B地点に行き書類を手に入れ、
A地点に戻ると、B地点にあるハンコをついてくるのを忘れてる。
もう嫌になる。

普段もぼーっとしてるかもしれないが、
こんなに頭が回らないことも珍しいのだ。

それにしてもその大暑の昼下がり、
これから僕を待つ一つのささやかな舞台に向かう。
この胸が躍る感じ。
そうそうそこいらの人には分かるまい。

夏の光満ちて、時は流る。
日が傾いてひまわりが揺れる黄昏。


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2010-07-21 めんどくさいことをやることが情熱の証

今回作っている大道具には作家・舞台美術のプランナー・制作・演出など、
様々な人が関わってプランニングし、研究し、
そして実際の製作が始まっている。
プランニングの段階の打ち合わせがすでに何回も行われている。
僕自身もそこで話し合われたことを具現化するために、
あちこちを走り回り、この広い世界中に散りばめられた、
秘密を解く鍵を集め続けているのだ。
舞台美術だけではない。
作品の内容・構成・セリフの一つ一つへの詰めなど、
台本の決定稿が出るまでにも随分時間を掛けた。

つくづく一つ一つめんどうくさいことを片付けてきたものだ。
でもまだちっとも完成していない。
まだまだまだまだ。

たくさんの人間が手間暇掛けた芝居は冷たくなんか無い。
これが情熱の証、誇りの根元。
さて、明日はワークショップなので、
一週間続いた大道具製作もちょっとお休み。
もっとも6日は全く別口でリリアの舞台に立つんだけど、
そっちの稽古もしなくっちゃねえ。

昨日は一つ感動することなに出くわした。
一生懸命に息子と歩こうとする両親。
その想いに応えようとする息子。
真摯に誠実に仕事を遂行しようとする若者。
これは良かった。

さて明日も頑張りましょ。
僕も人々の想いに打算無く真摯に応えているつもりだ。
明日もそうしなければ。


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2010-07-20 諫言

最近、毎日大道具を叩いている。
これでも昔は大道具が苦手で道具の作り方が分からず、
先輩が上手にものすごい大道具を作ると、
ただ脱帽でびっくりして賞賛していた。
もちろん今でもそれがあまり上達した、とは言えないが、
その分、あれこれ勉強させて頂いたり、
たいへんだった。

舞台で表現出来ることは基本的に全て経験と技術が必要で、
思いつきのアイディアを実際に具体化するのには、
実はものすごい大変なのだということを、
学べば学ぶほど気づかされた。

昔、僕が「これを舞台でやりたいのですが」と言うと、
大抵舞台の人から「それはできません」と言われた。
僕はその時、「そうですか」とうなだれながら、
(だったらどうすれば良いのか?教えてもくれないし意地悪だな・・・)
と思ったりもしたが、今から思えば恥ずかしいことだ。

最近ではたまたま審査員をしたり、
ヒアリングで聴き取りをする方になったが、
だから、今なら少しは分かる。
その時の僕にはそれは無理だったのだ。
経験も技術もなかったのだから。

それでもそれを必死に具現化する過程で、
学んだことも山ほどある。
それで僕も少しは経験を積ませて頂き、
そして技術というものを学んで来たのである。

でも今の僕ならただ「それは無理です」とは言わないけどね。
どうしたらいいのかを少しでも伝えようとするでしょう。
もしただ単に「無理です」といったとしたのなら本当に無理なのです。
まあ、きちんとその場に居て経験や知識が多少なければ、
正しい判断もつかないでしょうね。
ただ単に意地悪でそこに居るとしたらアホです。
そんなアホには誰もヒアリングなどやらせないと思うのですが。

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2010-07-19 あのときの予兆

振り返ってみたらあの時、
人生は少しずつその風向きを変えていたのかもしれない。
その予兆として僕の目の前に様々なもの見せてくれていたのに、
そして僕自身もそれは何かの予兆だと口にしていたはずなのに、
それが示す本当の意味は、
運命が人生にそう刻まれるまで知る術もなかった。

その時、僕は一生懸命そのことを何かの予兆だと説明したのに、
その時、僕の説明を聞いていた人は今はもうどこにいるのか分からない。

そんなものなんですよ。
意識して起こす悪事は別として、
多くのことはそうなるべくそうなっていき、
それは起こってしまってからしか分からないし、
そうなるってことは当人だって分からなかったこと。

演技がそうであるように、
いざ立ってみないと分からないことが舞台にはあるように、
人生の中の出来事は過ぎてみてやっとその意味が分かることがある。

もしかしてそれが何かを予兆していると気がついても、
もうそこは流れの中で当人には流れの全体は見えない。

だからって流されるだけの人生を受け入れるほど、
達観した生き方などは絶対に出来ないから。
まあそれは仕方ないことなのだ。


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2010-07-15 マラドーナ

ワールドカップの興奮も覚めやらぬこの頃ですが、
私的なサッカー大会があり、なんと今日はそこで優勝しました。
私の立場は監督。
まあプレーヤーではないのですが、それはそれ。

それにしてもうちのチームは、
浦○レッ○ユースのセンターバックと、
川○フロン○ーレのMFをそろえ、
FW・GK・DFと全て経験者でそろえ、
強え〜こと、強え〜こと。
自分たちより格上のチームをバンバン破って、
ついに優勝しちまったって感じです。

僕は試合前は円陣の中心になり、指示を喉を枯らすくらい出して、
ゴールシーンでは飛び上がり、勝利の瞬間には選手と抱き合いました。
それを観ていた友人は、
「今日のきみはマラドーナみたいだったよ。」
と言っていました。
マラドーナ、あんたの感動を少しでも共有できて良かったよ。
全員で勝利の乾杯をした時の、
あの感動は素敵だった。

もう、夏がそこまで来ていると雲が告げている。


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2010-07-14 夏が恋しい

ラテックスもう来たよ、
くっさーラテックスくっさー。

でもご親切に何度も使用方法をご教授頂いた、
Y本先生、ありがとうございました。

どんどん大道具作ってるよ、
毎日3時間は工房に入ってるもんね。
だんだん道具作るの、楽しくなってきた。

ラテックスは木に使いました。

全国各地で大雨による被害が出ているが、
もうそろそろ明けて欲しいよ、梅雨。
梅雨の合間の空には久しぶりの夕日。

夏らしい空が恋しいね。


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2010-07-13 すかさずの始まり

・・・と言うわけで本日も午後からは演劇三昧でした。

まずN工学院のY本さんに直接アドバイスを受けて、
ラテックス(怪獣用)とアレスタイルを発注。
今週末にはゲット出来そう。
続いてTカイシと日暮里の繊維街に出かけて、
大道具に必要な布(100円/1m)を購入。
安い、Yザワヤよりはるかに安い。
さすが日暮里。
作業場に戻ってハーちゃんと「木」を作った。
なかなかね。明日、も一本作るぞ!!
Mタライ達は今日レンガ20個作っちゃうし、
なかなか凄いぞ!!

夜は劇団ぴゅあの稽古。
まずは電子ピアノを駆使して「花翳」の練習。
まあ最初はそれでもそのうちにあれってことで。
続いて本読み、びー様なかなかいー味でございます。
最後に薙刀の稽古。
キョンぺーくんが来てくれているので心強いね。
Hソヤがすっかり溶け込んでる。。。
さて、それぞれのスタンスで最初は構いませんが、
ゆっくり全員で歩調を合わせて、
うちらしい芝居を作っていきましょう。
楽しくね。

終わった後のすかさずの始まり。
いつまでも前の芝居の話はしないぜ。
Go To Next!!
てことで。。。


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2010-07-12 また一つ舞台の終わり

本番を終えて今日は一日眠かった。
昨日は真夜中の二時近くまで打ち上げで飲んでいたからだ。

お世話になった劇団の主宰であり演出家でもある松木さんに、
お礼を述べて杯を交わした。
二十周年であり第五十回目の公演。
劇団欅は尊敬すべき先輩の劇団だ。

人はその年輪を重ねる中で、
その時その時の情熱で燃えなければならない。

若いときはひたむきで未熟だけれど、獰猛な視線で先を見据える炎で。
少し歳を取ったら、簡単に真似の出来ないような圧倒的な実力と経験で、
力だけの程度で押してくる人間を寄せつけないようなオーラで。

その葛藤、その拮抗、緊迫、白熱、プライド、
全てを賭けた火花の散るような勝負の瞬間を。
それが世代を超えて舞台に立ち現れてくる時に、
初めて感動の生まれる余地があるのではないか。

欅の舞台にはそんなものがあると思う。
負けてない。勝負してる。
それが尊敬すべき先輩の姿の全てだ。

今回の芝居、自分はどの程度の演技ができたか。
常に冷静さを保ちながら一つ先のことに挑戦した。
そして時には今まで意識できなかったことを意識した。
それはもう一つ外の視野の広さを持つことだ。
自分の狭い視野にこだわらない。
プロセミアムの向こうにあるものを意識する。
そして意識下でコントロールされた最大限の感情の表出。
テクニックに溺れず、感情に溺れず、
段取りに頭を支配されない演技を目指した。
それをどれだけ出来たか知れないが、
二回のステージはあっと言う間に終わってしまった。

また次の舞台。
しっかり最高の準備をして、
納得の行く結果を残すのみだ。


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2010-07-10 懐かしいあの夏へ

本番前の夜です。
僕は役者と一緒に音響のプランナーもやっているのですが、
今回は遊び心をちょっと含んだ音響を作ったのでどうかと思ったのですが、
一応、演出にもOKを頂きました。

あとは主役を食うだけね(笑)。

嘘、嘘。
ちゃんと自分の役どころをきっちりやらせて頂きます。、

テレビでたまたま聴いた原由子の歌声で、
「あ、そういえばもうすぐ夏だな」
とあらためて思ってしまった。

十代最後の夏は鎌倉で遠くに江ノ島眺めながら、
本当は苦すぎるビール、飲んでたっけな。
ナンパ失敗して友人とケンカしたりして。
でもあの夏は彗星がそれを横切ってた。
少し遅れた梅雨明けは巨大な台風の通過と共に夏を連れてきて、
鎌倉に着いた時はどしゃぶりだったのに、
翌日はカリフォルニアまで続くような青空だった。
杉山清孝聴いて、歓声を上げて、
江ノ島に続く134号線を海岸線横目に車を走らせた。

あの頃のことを思い出して、
明日は舞台の上で恋をしてみよう。
まだ恋をすることを夢見ていたあの頃と同じ心で。


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