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あるまじろの「まるまり日記U」

イツデモコンナフウニスギテイクナラ、
ソレハソレデヘイワナマイニチ。。。

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2009-07-31 夏を越すため
2009-07-28 夏の午後に届くもの
2009-07-25 蒲田から海岸通りを通って。
2009-07-23 Do it like that, and I will still do it this way.
2009-07-22 The summer of that time comes again
2009-07-21 この連休は。
2009-07-20 草刈りとコアリズム
2009-07-16 きっとそう
2009-07-15 言われなくても分かっている
2009-07-14 緑色濃く


2009-07-31 夏を越すため

夏を越す祓えだと説明があった。
名越の祓え。

劇団欅のシミズさんの紹介で氷川女体神社の名越の祓えに参加する。
ここに子供連れが多いのは彼らのために祈る父母や祖父母が居るということ。
子供達はそのことの意味も分からずそこにいる。
まあその時は分からずとも良いのだろう。

自分の身体と家族の身体の不具合の箇所を人形にうつして、
それを宮司様に流していただく。
僕自身にもどなたかの人形を渡され、川に流した。
一つ一つの人形は他者への祈り。
それを共有することによってそこに集った人々の中にも優しさが生ずる。

他者のために祈ることで見知らぬ人と縁が生ずる。
これは大切なことだ。

母のために祈り、父にために願うこの心。
それを川に流して何処に辿り着くのか。
来て良かったと感謝。

また一つ何か変われば。


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自分ではなく誰かのために祈る心は、大切なその人を見えない力となって守ると私は思います。だから、あるまじろさんとその大切な人たちが笑顔で秋をむかえられますように。そして、これを読んでいる私の知らないあなたも元気でありますように。 / にゃんこ ( 2009-08-04 10:33 )

2009-07-28 夏の午後に届くもの

ふいに激しいスコールが街を包んだと思ったら、
しばらくしてそれが嘘のように止み、
ふと外に出るとわずかの夕景が空に広がっていた。

その夏の黄昏にあっちこっちから立て続けてメールが届く。
虹を見たよ、と携帯で取った写真を添付して。

こういうこと。
僕自身は虹を見ていないけれど、
それ以上にうれしく思う夏の夕暮れ。


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2009-07-25 蒲田から海岸通りを通って。

午前中、蒲田に打ち合わせに。
無事ほぼスムーズに話が進む。

その後、蒲田から海岸通りを通って汐留、銀座に向かった。
母を迎えに行く。

打ち合わせの成功は、かなりホッとした。
まあこれもうっちゃんのお陰かな。
事前に打ち合わせしていた通りに話が進む、進む。
データ表を書いたのも良かった、ありがとう、うっちゃん。
ツルマキ先生うっちゃんのことを話したら、
「いつも顔を見せてくれるんですよ」と笑って話してくれた。

芝居の世界では顔が通じていると話が早い。
知らない同士と知り合いでは仕事の進み方が違う。
だから人脈は大事。

色々な人に助けられて一つ一つの作品が仕上げられていく。
そこで出会った人も芝居をやっていく中で手に入る宝物だな。
僕が芝居を始めて十年になるけれど、
様々な人と知り合って何をするにも色々な人を頼りにできる。
今の僕が誇れる物ではそれが一番大きい物なのかもしれない。

海岸通りの風はもう夏で、
マロニエの白い花が散り、緑が深い陰をつくっていた。


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2009-07-23 Do it like that, and I will still do it this way.

午前中に母を病院に送っていく途中で、
母がふいに話し出した。

永らく消息が知れなかった父の兄である叔父が亡くなったという。
娘が看護士をしている病院に入院していたそうである。
10日ほど前に父に電話があったそうだが、
父も忙しかったので8月に入ってから訪ねていこう、
と思っていた矢先の訃報であった。
故人にまつわる話は、父や父の姉弟から様々耳にしていた。
それはここで言うべき話ではないだろう。

僕が叔父の死を聞いて最初に思い浮かんだのは、
むしろ叔父ではなく、叔父の次男である雄ちゃんのことだった。
雄ちゃんは夏休みに僕が埼玉から茨城に遊びに行くと、
必ずカブトムシやクワガタを捕まえておいてくれた。
そして墓参りしたり、一緒にスイカを食べたり、
僕はよく世話になった。
雄ちゃんはどうしているのだろうか。
叔父の消息は様々な理由でしばらく音信不通だった。
それに伴い、家族も離散していたようだった。

おそらく葬儀にも顔を出さないだろう、と母は言った。
雄ちゃんの日に焼けた顔がふっと脳裏をよぎったのも、
今が夏だったからだろう。

もう一人、僕が社会人になって最初の赴任先でお世話になった、
ナカザワさんという方に久し振りに電話で話した。
懐かしかった。

まだ二十代の僕はいきがって強がって誰彼ともなく突っかかって、
「自分のことがまだ何者かであるかのような錯覚をして」いた。
そうこの言葉は先輩のスギハラさんに言われた言葉だ。
ナカザワさんはそんな僕のことを、
「それはそれでいい」と見守ってくれていた方の一人だ。
そう、僕の最初の赴任先にはそんな人ばかりだった。

良く本を貸してくれたコミヤさん、
仕事の上でのあるべき姿を常に示してくれたタキザワさん、
厳しく責任を持って僕を躾ようとしていたくれたスギハラさん、
身近な先輩として気にくわない僕にも常に声を掛けてくれたオクさん、タジマさん、
頼りにしてくれるような振りして僕を支えてくれていたイガワさん、
良く飲みに連れてってくれた酒癖の悪いスドウさん、
そして僕を芝居の世界に引きずり込んでくれたヤナギタさん。

きっと他にもまだ沢山居たはず。
ナカザワさんにそのことを言うと、
話をするのも十年ぶりなのに、またこう言った。

「まあ、それはそれでいいんじゃない。」

そんな風にして僕は今もこうしているのだろう。


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2009-07-22 The summer of that time comes again

昔、14だった頃に、
たまたま同じ方向に帰る女の子を、
自転車の後ろに乗せて走ったことがあった。

「乗る?」って聞いたら
「うん、いいよ」って言った。

なんだ、いいよって。
と思ったけれど乗せた、乗せたかったから。

あの時、季節は夏の初めで、
特に好きでもない女の子だったのに、
その女の子を好きになった気がした。
その子とはそれ以外何もなかったけれど。

一緒に歩いたりするだけのことが楽しかった。
相手の顔も見られなかった。
でも少し浮かれたような二人の声に、
自分でも心が浮き立った。

「あのさ、夏どっかいくの?」
「うん、海」
「海いきたいな」
「いきたいね」

14の僕には彼女をどこかに連れ去る力もなかったけれど、
今の僕にはない別のものを持ってたのかなって、今では思う。
いや、まだ持ってるかな。


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2009-07-21 この連休は。

ずっと芝居してました。
家族のこと、病のこと、仕事のこと。
ここのところ気に掛けていたことを振り払ってずっと。

そしたらやっぱり違ってきた。
それがいいかどうかは、まだ分からないけれど、
でも演技は違ってきた。
舞台に乗ってそれを出せたら好いと思う。
そういう演技がところどころで、
出来たような瞬間があった。

同じ場面を共有する役者と張りつめながら、笑いながら、
芝居に打ち込めたと思う。

土曜日にレインボー城のお芝居を銀座まで観に行った。
それも刺激になったかも。
日曜日にホサカくんが稽古場に顔を出してくれた。
それもプラスになったのかも。
月曜日の今日は一日ぴゅあの稽古場で過ごした後に、
夜2時間、欅の稽古場で演技した。

どんだけ好きなんだよ、芝居。
好きなんだよ、本当に。

土曜日、芝居を観た後に仲間と見上げた東京タワー。
真っ暗な夏の空にすっと伸びてた。


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2009-07-20 草刈りとコアリズム

近隣合同の草刈りに仕事の出張が重なって参加できないので、
草刈りの日の前にある程度、僕の分の草を刈っておくことにした。

それで3日連続で早朝草刈りをした。
毎朝六時半から小一時間草刈りをした。
汗を一杯かいて、草刈りをした。

稽古でコアリズムをした。
三日間連続でやらせて貰った。
「その場でマーチ」した。

あと三日間は一日中芝居の稽古した。
それで三日間で2.5s減った。
やっぱり身体を動かすのが一番いいのかな。
気分も良いしね。

稽古の後で虹が出ていた。
ラジオでも言っていたので、
みんなでそれを聴いて笑った。
虹を見て笑う。
これって幸せ?


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2009-07-16 きっとそう

台本が進みません、ごめんなさい。
今週は色々忙しかった。

欅の方は一度全て消えてしまった音ネタを再び作り直して、
演出のOKももらい直しました。
セリフはまだまだ甘いですが稽古には出ているので、
イメージはゆっくりと豊かになっていく気がします。

他の人の良いところや自分の出来ないトコも分かるようになってるのは、
虎穴のお陰かな。
あの理論もただ頭で分かってるのと、
現実の舞台を経験しているのとでは活用の仕方が違うと考えている。
もちろん、あの理論だけでは足りない。
僕の芝居は僕のものだ。

でも僕に必要な「脱力」を身につけるには、
とても良い示唆を与えてると思う。

先日松木先生の前で演技している時に、
「羨ましいね、君の力のいい感じに抜けた演技は」と言われた。
少し前、脱力できないことが僕の直すべき事だと教えてくれた方がだ。
これはとてもとても嬉しいことだった。

もっともっと磨かねばなるまい。
そしてもう一つ先の物を手に入れよう。
それはトータルで素晴らしい物を作ることだ。
僕が面白いと思う物を。
この十年ずっと観客の前で試されてきたものを。


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2009-07-15 言われなくても分かっている

去年の芝居に成立していなかった、それは自覚していたことだ。
しかし去年、届かなかったとはいえ、
分かっていなかった訳ではない。

まだまだそれを手に入れるのには時間が掛かるのだ。
これから作るものは三年くらいはかかるんだ。
見てろ、今僕が手に入れたものはあとちょっとしたら、
この狭い県を簡単に飛び出すぞ。

全ての中心に一人の人が居るわけではない。
ましてや、その周辺に居るだけである一定のラインに届いていることなどない。

僕の演技も去年とは違う。
ずっと自分で考えて追い求め続けているから。
足を止めなければ怖れる物など「なにもない」。


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2009-07-14 緑色濃く

午前中、高校生たちにダンスを教えることに。
芸は身を助く。
何か一つ芸があるとこういう時いい。
そのうち籠宮さんのとこにダンス習いに行くかな。

午後松ちゃんのとこに芝居の音ネタの録音に。
けして暇な時間ではないはずだが、
松ちゃんはこころよく僕等に手を貸してくれる。
いつもながら助かる。
録音は多少テイクを重ねつつも時間通り終了。
次回メシをおごります。
ありがとうございました。
役者たちはもう少し修行が必要だ。

その後、欅の通しに向かう。
遅刻して来た役者も居たが最終的に無事、キャスト全員そろった。
まだ台本から手が離れないが、一応通した。
僕が担当する音響もすでにネタはそろっている。
人の演技はうんぬんしてる場合ではない。
そろそろ自分の演技も本腰入れて作っていかないと。
個人の技術に溺れずに、
魅力的な一場面を他の役者と構成していきたい。

帰ってから2つの芝居のMDの編集。
なんとかその日のうちに作業は終了した。

すべきことをそれぞれがやっているか、
それは分からない。
もしかしたら自分の日常に埋もれて何もして居ないかも知れない。
自分がそうならないように仕事をしておくだけだ。
仲間がやっていると信じて先で待っている。
そのくらいの気持ちで進めていこう。

暑い空気が梅雨の終わりを告げている。
夏だな。
稽古のない時には、
草刈りでもして汗を流そうか。


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