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あるまじろの「まるまり日記U」

イツデモコンナフウニスギテイクナラ、
ソレハソレデヘイワナマイニチ。。。

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2009-05-27 トラアナ
2009-05-26 じわっと格言part2
2009-05-25 じわっと格言
2009-05-24 久々多忙
2009-05-19 舞台が待っている
2009-05-18 緑の日々
2009-05-16 雨の週末に
2009-05-14 ビル風
2009-05-13 「晴れ男」から「雨男」
2009-05-12 シンクロニシティ


2009-05-27 トラアナ

「虎の穴」という名の芝居のワークショップに通い始めた。
僕がここまでで手に入れた演技上の理論に合致する部分も多くあり、
また全く新しい知識やイメージもふんだんにある。

理論は丁寧に説明され、すぐにその場でしっかりと実践される。
今回の印象で得たのは「セリフはまるで弓矢のようだ」というもの。
ある一定の高低の音の中で、セリフは役者から吐き出されるが、
それは夜の闇の中、見えない鵺に放たれる弓矢のようだ。

弓矢の場合、ある程度の勢いで放たれた矢はいつでも放物線を描きながら、
射手のイメージ通りに目標に向かっていく。

ところがセリフの場合は、もっと自由だ。
自由な分、制御は難しくなる。
いきなり高くも低くもなりその曲線は綺麗な放物線を描く方が難しい。
「文節の最後で少し落ちる」ために「張る必要性」がある。
それは放物線を描くためのコントロール法のイメージを伝えている。
平井堅が歌を歌っているのを聴きながら書いているので思い当たるが、
彼も盛り上がる部分でいきなり声を張ったりはしない。
楽曲全体の放物線のイメージが出来ているからだろう。
だから「腑に落ちる」。

放物線を外れる高低や強弱は、違和感を伝えるのだ。
一語一語のイントネーションも大事だけれど、
ここの高低とはアクセントや声量のボリュームのことではない。
イメージの中の高さ低さであって国語学上の発音上の問題でもない。
その感度を受容することも難しいし、理解も難しい。
それはそもそもが講師である若林氏のイメージだからだ。
けれど相対してその言葉を素直に耳に入れていると、
やがて、おぼろげにイメージを共有することが出来るような感覚が生まれる。
「理解」ではなく、「共有」だ。「共有」は信頼感を生む。

芝居を作るときイメージを共有できない人は信頼できない。
それはその時々に変化する感情で固定化されるものではないけれど、
理解の段階で自分のイメージを押しつけてしまったり、
自分のイメージに固執してしまうと共有とはほど遠いモノになってしまう。
そこから離れられる勇気が、役者には必要なのだ。。

偶然だけれど僕は前回のワークでたまたまワークを受けている人々の真ん中で、
たった一人で演技を40分つけてもらった。
最初は固くなっている自分自身が分かるほどだ。
それでもなるべく身体をフリーにして脱力を心がけた。
次にどうしても今までの経験の中でついた癖が幾つも出た。
それも一つ一つ指摘してもらった。
そしてそれを直す。
まだ表情が固い。
それを直してやっと1ページほど通して演じることが出来る頃に、
40分が過ぎて稽古は打ち切らざるを得なかった。
そしてその稽古の後に「勇気」という言葉を頂いた。
「気迫」という言葉も。

改めて脱力は力を抜くことではないことを実感した。
必要な部分には入れる。
これも自由度がありすぎるから困難な作業だ。

典型的な面白い動きを借りてくることも違う。
それはもう固まっていてフリーになっていない。
自意識のみでその動きが出てきているからだ。

演技は自意識との戦いであり、
自意識を離れた脱力が求められている。
そんなことに触れたワークだった。

これから8月までにあと数回この「虎の穴」に通う。
一体どれほどのものをつかめるだろう。

このほとんどの技術は日常にはほとんど必要のないモノだが、
僕には必要だ。
こういうものがきっと宝物と呼べるモノになるのだろう。


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2009-05-26 じわっと格言part2

一部にささやかに好評をいただいた「じわっと格言」。
では続いてもうちょっとおつき合いを。
今日は応募作も交えて。

 8 かゆいところに毛が届く    (ってゆーかそのせいでかゆいのではっ!?)
 9 井の中のお水         (・・当たり前だ・・井戸なんだから・・)
10 時には母のナイトのように   (お母さん・・・騎士??)
11 嘘八百屋           (本当の仕事は・・何っ!!??) 


そして埼玉県の方に送るローカル作品。

12 青天の志木駅         (なんか・・・のんびりしてる・・・) 


さらに猫好きな貴方に送る「猫シリーズ」作品。

13 猿も木からおりる、猫もおりる (その木、みんな嫌なんだ・・・) 


そして今回の傑作。

14 三歩進んで二歩進む      (・・なぜ、一回立ち止まった??)

いかがでしょうか。
あいかわらず伝わらない人には伝わらない、
「じわっと格言」でした。

今日もあまり関係ないですが、
写真は「見猿、聞か猿、言は猿」。


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☆のさんへ。いや、ほんとそんなに凄くないんですよ。隣で聞いてると普通なんですけど。 / あるまじろ ( 2009-05-29 23:25 )
雅さんへ。大変深いご理解を頂きO橋くんも喜んでいると思います。素敵な日常を持った人には言葉はまた別の輝きを放つのだと改めて感じました。 / あるまじろ ( 2009-05-29 23:24 )
9番が好きです^^ いや凄い人ですね〜 / ☆の ( 2009-05-29 08:16 )
全部心に沁みます。特に10番。まわりにけっこういるし。普段は甘えたり反抗したりしてるくせにいざとなると。「僕がママを守るんだ!」っていう4歳のナイト。14番もいいなぁ〜。一気に進まないところがいいですね。私、多分この格言ひとつひとつで1時間は語れるかも・・・。ステキなご友人をお持ちなんですね。あ。でも応募作もあるんでしたね。どんな方が何番を? / 雅(みやび) ( 2009-05-28 23:28 )

2009-05-25 じわっと格言

今年、職場の隣の席に座ったのは新人のO橋くん。
そのO橋くんが、たまにつぶやく変な語録を、
僕は密かに「じわっと格言」と呼んでいる。

最初に聞いただけではその面白さは分からない。
後から「じわっと」その深い面白さが伝わってくるのだ。

格言のようでいて、ほとんど無意味なその語録を紹介しよう。

1 逃がした魚は泳いでる  (逃がしたやつが泳いでるの見えるんだ・・・)
2 ぬかにキュウリ     (普通のぬか漬け・・だよね・・・)
3 馬の耳を見物      (ただみんな耳を見てるんだ・・・)
4 話の腰を揉む      (なんか媚びてる・・・マッサージ・・・?)
5 猫にこんばんわ     (なんで挨拶してるの・・・???)
6 首を長くして立つ    (まさしくただのキリンさん・・・だよね?)

こんな感じである。
最初に読むとそれほど面白くないんだけど後に来るんだよ。
その最高傑作がこれ。

7 犬も歩けば猫も歩く   (ただペットがたくさん居る通りなだけじゃんっ!!)

いかがでしょうか?
この面白さ、伝わった?
あー自信ないなー。

皆さんも「じわっと格言」あったらツッコミで教えて下さい。
ちなみに「抜けるような蒼井そ○」とか下ネタはだめです。
ご応募は↓こちらまで。。。

写真は関係ないけど、日光の眠り猫。


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雅さんへ。いやそんなに深い・・・かな。ありがとうございます。。。 / あるまじろ ( 2009-05-28 22:06 )
きょんくんへ。二度もつっこんでくれてありがとう。。。 / あるまじろ ( 2009-05-28 22:05 )
☆のさんへ。他にも考えてご応募下さい。 / あるまじろ ( 2009-05-28 22:03 )
深いぃ〜。スキだわ、こういうの。 / 雅(みやび) ( 2009-05-27 22:25 )
爆笑☆ / きょん ( 2009-05-27 09:50 )
爆笑☆ / きょん ( 2009-05-27 09:50 )
つぼです^^ / ☆の ( 2009-05-27 09:06 )

2009-05-24 久々多忙

ただでさえ色々あるのに休みを取ってる。
それはそれで理由はあるのだけれど、まあここでは言わない。
ただ痛いのは痛い。
休んでいるから当然、なんとなく仕事が山積みだ。

休み前の仕事はばっちりのはずなのにそれ以上に被さって来る。
明日の仕事なんて担当者がやんないからこっちが飛び回ったりして。
そして自分の総会の準備はびっくり。
なんとしあさってが本番だった。。。
なんで気づかねーかなー。
人の仕事してる場合じゃないんだけどなー。
明日からも大わらわ。

祭りの企画させる仕事も目前。
今週末はマツキ老人会だし。
7月の慰安旅行の手続きとかしてる場合じゃないんだけど、
こればっかりは他に人居ないしねえ。

欅の稽古とか行って調子が好いのは台本ちゃんと事前に読んでるからだし。
川越の虎の穴の台本も、もうセリフ入れるよ。
所沢ミューズも目前なのですけど、木曜日はヒアリングの後に母の所に行きます。

あれ、まだぴゅあの稽古のことや台本のこと挙げてないのに、
充分テンパってる感じ?

6月6日までに台本も上げよう。
いいよ、こんなのなんでもない。

クラゲみたいにふわふわしながら、
なんとなく乗り越えちゃうよ。


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2009-05-19 舞台が待っている

少しずつ天気が下り坂の昼下がり。
なぜか眠い。
仕事もあまり進まない。
台本のことを考えてもまとまらない。

どうしてそんなことばかりするのだろうと、
人は僕に尋ねるかもしれない。
それは先に進むため。
全てが今一つ上手く行ってないことなんてとっくの昔に分かってる。
怖い考えが僕を抱きかかえないうちに、
止まらないで逃げ切るんだ。

はっとして立ち止まる。
長い長い廊下には誰も居ない。
遠く遠くに本番前の客席のさざめきが響いてる。

舞台が待っている。
僕と僕らの芝居を。
そう信じてるから今立ってる場所でさえ不確かなのに、
もう一歩踏み出せてる。

はっとして立ち止まる。
長い長い廊下には誰も居ない。
遠く遠くに本番前の客席のさざめきが響いてる。


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みーさんへ。光栄です、とても嬉しいです。最近なかなか日記更新できないですが。。。 / あるまじろ ( 2009-05-25 23:43 )
あるまじろさんは言葉に命を吹き込むことができる魔術師のようですね。なんとなくふとそんなことを感じました。 / みー ( 2009-05-24 21:53 )

2009-05-18 緑の日々

ちょっと夜更かししたので眠い。
でもちゃんと顔を洗って家を出た。
楽しいことは羽目を外しすぎないトコにある。
自重自重。。。

隣の席の占い師が言うことにゃ、
今年は南に凶兆あり。
よし、家に引きこもるか・・・。
体調がやや悪し。
自重自重。。。

今日は昨日の悪天候が嘘のように五月晴れ。
気持ちがいい爽やかさ。
緑を渡る風が気持ちいい。

悪い病気が西の方で流行っているのが嘘のよう。
皆様、ご自愛ください。
悪い病が早く消えていけばいいのに。

頬に気持ち良い風が緑を渡っていく。
西風よ、この国を覆う悪い気を一緒に連れ去っておくれ。


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2009-05-16 雨の週末に

何があってもまあ、楽しくやっちゃうのは才能。
今度は今日来れなかった人とも楽しく騒ごう。
どんなことでもなるようになっていく中で楽しんでしまおう。
笑い飛ばして次に行こうか。

週末一時帰宅をしていた母を、
病院に送った後で父と彷徨う夜の東京。
ぼーっとしていたら道を間違えてしまった。
でも車の中でいろいろ話をした。
そんなにお腹は減っていなかったのだが、
父が「ラーメンを食べていこう」と言うので、
一緒に店に入る。
父が好きだったから子供の頃からラーメンが好きになった。
それは確かなことだ。

父も母も僕も、一つの流れの中で年を重ねていくしかない。
僕も大人になるから父も母も老いるのだ。

僕もいつかそういう年になった時に、
今日、父が話したような気持ちを持てたら良いと思う。


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2009-05-14 ビル風

仕事を終えて母の居る病院へ。
夕方の銀座は平日でも人が多く、
タクシーがどんどん割り込んでくる。

少し話すと母は笑った。

その後、病院を出た後、
強いビル風に煽られて振り返れなかった。


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雅さんへ。温かいお言葉、ありがとうございました。 / あるまじろ ( 2009-05-18 00:30 )
お母様、顔をみせてくれる息子さんがいてお幸せね。どうかお元気になられますように。 / 雅(みやび) ( 2009-05-15 23:56 )

2009-05-13 「晴れ男」から「雨男」

なんだろう、ちょっとお茶する時間も無かった。
今日はずいぶんと忙しくて「ハイ、次っ!!」って感じで片付けてた。
ああ、一日出張で職場を空けたからだ。
でも助けてくれる人が居るとこんなピンチも一気に打開。
やはり持つべきは仲間ですね、多謝多謝。

書類の山を一つ一つ事務方と行ったり来たりしながら削っていく。
途中イレギュラーでハードな飛び込みの仕事も入ったりして。
退屈させないね、さすが俺の職場。

今日とある女の子に「芝居やってみたらどうよ」って言ってみたら、

「セリフとかあんま覚えられないし。
 舞台の上でトチったりしたら赤っ恥じゃないですか。」

と言われた。
いやー、でもさホントの役者はそんなこと毛ほども気にしないワケよ。
やっぱ芝居はやってみなけりゃ分からないよね。
赤っ恥くらいなんでもない人たくさんいるぜ、役者には。
まあ、きみには無理だね、今の段階では。

さてさて。
どうでもいいけど今週末は晴れろよな、
いつからだろ?
昔は晴れてばっかりだったのに、
いつの間にか雨に降られるようになった。

いつの間にか「晴れ男」から「雨男」になったのだな。
いつかまた天気変わるかな、俺の。
変わると好いな。
誰か変えてくんないかな。

あ、明日はちょっといい天気だって。
湿度も低いんだって。


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にゃんこさんへ。お久しぶりです、声を掛けてくれてありがとう。 / あるまじろ ( 2009-05-18 00:38 )
変わるよ、きっと。誰かが変えるんじゃなくて、あなたが変えるの / にゃんこ ( 2009-05-15 20:19 )

2009-05-12 シンクロニシティ

どうしても実感がないってのは、
やっぱりそれ程でもないのかもね。
まあいいけれど一つ一つを経ていくときに、
否応なく差は歴然としていくだろう。
立ち位置が違うなら分からないものも同じなら分かるだろう。

もう一つ伝わりきれない感じは愛想の良さに惑わされずに伝わってくる。
何を考えているのだろうか。
まあ頼りにされると断り切れないから取りあえず同じだけれど。

隠していても裏切りは伝わってくるものだ。
それを知られても大したことはないと思っている以上に、
それを知ることは落ち込む気分にさせる。

自分の進む方向に凹凸がありながらそれを楽しみにしていても、
それはそれ程のことでもなく過ぎていくことが多い。
それよりも一声掛けてくれた思い掛けない言葉が嬉しかった。
そういうことが多くある毎日。


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