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あるまじろの「まるまり日記U」

イツデモコンナフウニスギテイクナラ、
ソレハソレデヘイワナマイニチ。。。

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2009-04-01 あの時見た水平線
2009-03-29 本番を終えた今は。
2009-03-27 もう一度〜明日から本番の気持ち〜
2009-03-26 ふと文化って何か、と思う。
2009-03-24 WBCを見終えて
2009-03-16 異国にいるとある女性へのメールから
2009-03-15 雲の上
2009-03-14 あのとき
2009-03-13 誰かに花を贈る心
2009-03-12 春の祈り


2009-04-01 あの時見た水平線

軽い失望感、でもそれはしょうがないことだとも思った。
まだ自分が十代だった時、どれだけ怠惰だったろう。
色々なことを夢にだけ見て、一歩も踏み出そうとしなかった。
ただ流されていたような毎日はとても眠く、
こんな風に毎日はずっとずっと続いていくのだと思った。
自分自身をどう表現していくか、考えようともせず、
なんとなく髪型とかきにしてた。
感受性だけは強くて、頭でっかちの理屈ばかりをこねていた。
若い仲間の中で、少し自分の居場所を見つけただけで満足していた。

本当の恋愛だと思ったことは二十代に待っていて、
本当の失恋は三十代に待っていた。
それさえも四十代、五十代と年を重ねるごとに、
書きかえられるかも知れない記憶。

人に優しくできず自分自身に溺れていた。
学ぶことの大切さは、たった独りで死ぬほどの思いで掴んだはずなのに、
結局学ぶことの本質は、日々の生活の中で一つ一つ経験を通して、
この身にまつわってきたものだけだった。

生きていくことで必要なことは生きていかないと分からない。

大切な誰かを見失わないように。
人の命には限りがあるから、
それが燃えてるうちは瞬きもしないように。
それができないからせめて前を向いて。


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みーさんへ。それほどでもないので、いろいろ迷いながら進んでるんですね。そう言って貰って嬉しいですが。 / あるまじろ ( 2009-04-04 00:35 )
だいじょうぶ。あなたはちゃんと自分を持ってて、前を向いてしっかり歩いていってるから。(なんて知ったかぶりすな!って言われちゃいそう ^^; ?!) / みー@お疲れ様でした。ありがと。 ( 2009-04-02 01:04 )

2009-03-29 本番を終えた今は。

3月初旬の東大宮演劇祭の舞台から、
さらに息の詰まるようなもう一段上がるための稽古を経て、
今日、『丘の上のロビンソン』が千秋楽を迎えました。
たくさんの後かたづけを終えて、
助けに駆けつけてくれた仲間達とささやかに食事をして、
深夜零時を過ぎようか、という時間に帰宅しました。

今更ながら、ご来場頂いた全てのお客様、支えられたスタッフの皆さんに感謝し、
今はなんとか終演を迎えられたことにホッと胸をなで下ろしています。
僕と一緒に芝居をやることって結構大変だと思っています。
それに食らいついてきてくれた仲間にも感謝しています。

前回の『スノウクロニクル』からわずか三ヶ月でこの『丘の上のロビンソン』を仕上げ、
ここまでの作品に出来たことにも満足しています。
全て努力を怠らない役者たちと支えたスタッフの努力の結果です。

それほどに僕は役者たちに多くの緊張と精進を強いてきたし、
彼らはそれに応えてくれた。
僕自身もそれに多くの刺激を受けた。

それほど大規模でもないこの劇団の公演ですが、
僕等はそれほどまでに、とことん自分自身と向き合って、
さらに上の芝居を目指した。

まだまだ下手ですが、
その努力を続けることは今後も約束できると思います。
いや、まあ誰に誓うこともその必要もないでしょう。
僕らはやっぱり芝居が好き、ってだけなのですから。

11月の十周年、またよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。


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ゆーこさんへ。はい、こちらこそよろしく。 / あるまじろ ( 2009-04-08 23:57 )
そう言って頂けると有り難いです。次回もよろしくお願いします! / ゆーこ ( 2009-04-04 21:58 )
ゆーこさんへ。いつもそう言った向上心を持って頂いているので、きみはどんどん上手くなっていくのですねえ。頼りにしています。 / あるまじろ ( 2009-04-04 00:37 )
丘ロビお疲れさまでした。演出の意図していた猪原になったかどうかは今度じっくり聞くとして(おい!)長ゼリの話し方や細かい感情の変化など猪原先生からたくさん教わりました。素敵な役をありがとうございました。もちろんまだまだ未熟ですが、次回からの10周年公演、頑張ります!! / ゆーこ ( 2009-04-02 15:40 )

2009-03-27 もう一度〜明日から本番の気持ち〜

ちょっとびっくりなのは僕が仲代達也さんを観ても、
「もうちょっとこうじゃねーかな」と思っちゃったこと。
でも自分の演技と比べたら天と地だ。
そりゃそーだ。

今日はその道の大先輩に一ついいアドバイスを頂いた。
本番前にこの一言、とってもいいことを聞いたと思う。
よし、それを胸に止めてやってみよう。
相手役の人は安心してね、演技が変わる訳じゃないから。
でもこの舞台で自分なりにその課題に挑戦しようと思う。

いよいよ明日から本番だ。
そこで挑戦するものがある、ということは幸せだ。
僕がまだそこへ向かって手を伸ばせるってことだから。

衣装とか機材とか必要な荷物を車一杯に詰め込んで、
さて、準備完了。
きっちり寝るぜっ!!!

この前、西伊豆で吹きすさぶ海からの強い風の中で見た夕日。
この写真を見てふと思い出した。

あの時、僕は今回の芝居の中のセリフの一つをつぶやいてたんだ。

もう一度仲間に入れてくれないかな。
もう一度一緒にやりたいんだ。

もう一度もう一度、僕が舞台に向かう気持ちは、
もう十年やってもちっとも枯れなかったってことは、
まあ好いことなのかな。

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劇団ぴゅあ#18『丘の上のロビンソン』
3/28 18:00〜
3/29 13:00〜 と 18:00〜
於)彩の国さいたま芸術劇場映像ホール
入場無料・チケット不要・全席自由


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2009-03-26 ふと文化って何か、と思う。

プロカメラマンの方としゃべる機会があって、

「誰でも写真をある程度撮影できる現状の中で、
 あなたがプロであることは、何をもってプロであると言えるのか。」
という質問をした。
失礼で不躾なことだとは思ったが僕にはそれを聞きたかった理由があった。
そしてその人は少しも腹を立てるところもなく穏やかに答えてくれた。

「誰でも写真が撮れるからこそ、プロの地位が上がるんですよ。
 写真を撮ることは誰でも出来る。
 誰でも出来るから裾野が広がる。
 その裾野の頂点に居るのがプロで、それだけの技術がプロの証。」

誰でも出来るのは芝居も一緒。
じゃあ芝居のプロは頂点に君臨するだけの技術を持っているのか。
口だけじゃなくそれを見せつけるほどのモノを見せられるのか。

昨日、僕の師匠のヤナギタさんとタキザワさんにそのことを話したら、
また違うことを話してくれた。

「プロカメラマンとアマチュアカメラマンはお金さえ出せば同じ道具を使える。
 プロ野球選手と高校球児(アマチュア)は同じルールでプレイできる。
 だからプロとしての技術を見せるのは比較的容易。
 でも芝居の場合はルールも勝敗も規定がもっと曖昧で、
 カメラみたいに作品も形として残らない。
 だからプロとしての力量はよほどのモノを持ってないと、
 見せつけるところまでいかない。」

なるほど。
でもアマチュアを淘汰することは違うよね?
芝居の世界で裾野を広げるってことは、一体どうすることを意味するのか。
ロンドンだと高価なチケットを買って、
プロの本格的なシェークスピアを見ることも出来るし、
1000円くらいでやってる市民劇団のシェークスピアだってなかなかだそうだ。
これが文化じゃないのかな。

プロアマ論よりかは文化の育成って問題が根本かもね。


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2009-03-24 WBCを見終えて

ここのところずっとWBCの日本チームの戦いをずっと観続けた。
今日は業務時間ながら職場の上司に大目に見て貰って、
少しだけ最後の当たりだけテレビで観せて貰った。

内川はすごい、さすが日本最高の右バッター。
青木が期待を裏切ることはない、やはり天才だ。
稲葉は必ず結果を残す、やっぱり頼りになる。
そしてどこまでもクールな岩隅。

ダルビッシュが九回に捕まった時に、
昔、甲子園で彼が打ち込まれた時のことを思い出した。
でも今日の彼はそれ以上は崩れないで後続を断った。
そしてイチロー。
ここで打つって信じてた。
信じたように打ってくれた。
これが「持ってる」理由。

そして韓国チーム。
五度にわたる戦いとその最後に待っていた今日の歴史的な名試合は、
彼らがいないと無かった。
最強のライバルは本当に強かった。

最後のバッターを討ち取った時、
そこにいる全員とガッツポーズし、ハイタッチし、握手した。
やっぱし野球っておもろいな。


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2009-03-16 異国にいるとある女性へのメールから

苦しかったです。
相手に対して申し訳ないとも思ったし、失望もしたし、
自分に対しても愚かさを呪ったり、がっかりもしました。
でも全部、あまり意味はなかった。
だって事実は事実で変わらないし、僕自身も次にやることがあったから。
やりたいこと、きっとあると思います。
誰にでも。
頑張ろう、それしかないよ。

今回の役は僕自身を写したような役です。
まあどの役もそう言えるかもしれないけれど。


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2009-03-15 雲の上

演劇連盟の会議で真夜中まで話し合いした。
芝居のことで何時間も会議しちゃう人々、
疲れたけれどすげーすげー。
どうしてこう話は尽きないんだろうね。
やっぱ話してても始まらないんだな。
まずやってみないと。
情熱、みんなあるね。

お知り合いの写真展に足を運ぶ。
実は仕事が押して展示時間に行けなかった。
ちっちゃい鉢植えの薔薇だけでも置いていこう、
と思ってギャラリーまで行ったら、
作者の方たちがギャラリー兼レストランで食事をなさっていた。
そこで初対面のイラストやってる人、写真をやっている人々と色々話した。
ギャラリーは終わっていたけれどこっそり観ていたら、
そこの店員さんにみつかっちゃったけれど、
店員さんは見逃してくれた。
なんか、いろいろ嬉しかった。
その作品展の写真のカードを一枚買ってきたからテーブルに飾ってみた。

劇団民芸+無名塾公演「ドライビングミスデイジー」を観る。
奈良岡朋子さんと仲代達也さんの芝居は初めてだったけれど、とても勉強になった。
奈良岡さんの演技は正確無比で完璧、これぞプロと言った感じ。
仲代さんの演技は普通は真似できないようなもの、これぞ天才と言った感じ。
でも、あれを僕等がやると型どおりの詰まらないものだったり、
適当なまとまらないものになっちゃうんだよなー。

冬ももう終わりだなー。
すっかり冬の勢いが弱まった。
冬が負けるのが春ってところ、面白いと思う。

雲の上にも春は来てるのかな。


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2009-03-14 あのとき

旅が終わろうとしてた時に、
ふと、すぐに次の便に飛び乗りたくなってた。

そこに誰が待っている訳でもなく、
その旅に誰かが同行してくれる訳でもなく。
そういうことは関係なく。

もしかしたら本当に旅に出てしまったかも知れないよ。
そんなことは絶対にできるわけないじゃないか。
そう決めつける自分は嫌だった。

行こうと思えばすぐに次の旅に出られる。
そういう所にいつも自分は居たい。

逃げたい訳じゃない。
自分でも分からないけれど込み上げる漂泊の想い。

一人でどこかに、っていうこの向こうで
何が誘うと言うのだろうか。


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みーさんへ。作品展お疲れ様でした、本番前でなかなか連絡が取れず申し訳ありませんでした。 / あるまじろ ( 2009-03-23 00:34 )
あるまじろさん、連絡取りたいのでメールください。お待ちしています。 / みー ( 2009-03-22 01:38 )

2009-03-13 誰かに花を贈る心

大切にしていたい。
それは自分のためだ。
それでも持っておきたい。


先頭 表紙

みーさんへ。こちらこそお相手して頂いて楽しかったです。わかおさんにもよろしくお伝ください。 / あるまじろ ( 2009-03-23 01:29 )
先日はお忙しいところ、本当にありがとうございました!きっとあるまじろさんが想像している以上にワタシは感動して喜んでいます(^^) お花がキレイだったのでこっちに書いちゃいました(笑) / みー@感謝 ( 2009-03-19 00:29 )

2009-03-12 春の祈り

もしも僕等が出会ったことが誰かに仕組まれたことだったとしても、
それを許せるだけのとんでもない良いことをしでかしてやろう。
人はいつも何かに傷み、傷んだ心は別の人を傷つける。
まだ空気が冷たくて部屋の中も寒い夜にも、
僕は幸せの記憶を辿ってちゃんと布団にもぐりこもう。

僕を傷つけるのも人、僕を救うのも人だ。
僕が傷つけるのも人、僕が救えるかも知れないのも人しか居ない。

向き合って行く。
目をそらさないで行こう。
坂の上から手を振る人に目を懲らしながらも、
目の前に差し出された手を見逃さない。
自分もかくあれ
そういつも祈る。


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