2002-10-30 そして
2002-10-30 ちびたちがいなくなって
2002-10-20 ついに
2002-10-17 あの日
2002-10-14 海
2002-10-13 赤ちゃん
2002-10-12 ちょうど１年
2002-09-28 みんとは
2002-09-24 どんどん
2002-09-21 精密検査

生後４１日目の３匹の子犬たち。
らん自身も生後５０日目には我が家に来ていたから
たぶん４０日前後で親から離されたことになる。
やっぱりこれくらいが一番いい時なのかな。
夫と息子とsamiとで１匹ずつ抱っこして
ペットショップに向かう。
その間ももう逢えないね。元気でね。
いい人にかわいがってもらうんだよ。
ちゃんと食べるんだよ。なかないでね。
何度も何度も同じことを繰り返して。
３匹同じウインドウに入れられる。
よかった。３匹一緒だから淋しくないね。
寒くないよね。
温かい手の中から急に冷たいケースに入れられた子犬たちは
訳がわからずに追いかけてガラスに止められる。
そしてもう届かないガラス越しの息子の手を
一生懸命に舐めようとしている。
それを横目で見ながら１匹４万円。３匹だから１２万円。
はい。って渡される。
そこから血統書の手続き費用約３万円を支払って
samiの手元に９万円と少し。
それを受け取ってしまっていいのかどうか
一瞬samiには判断できなかった。
でもね、samiには６匹も育てられないよ。
だからね、仕方ないんだ。
いい人にかわいがってもらう方が幸せなんだ。
そう自分に言い聞かせて。
売ったんじゃないよ。これはね、使えない。
だってこのお金はらんの哀しみと引きかえだもの。

最後に振り返って見た子犬たちは
とても遠くそしてかわいかった。

先頭 表紙

家の中が少し広くなった。
いなくなった時家中を探し回ったらんも
最後にいたバスケットの中の匂いをかいで
とっても哀しそうに鳴いたらんも
今は少し落ち着いてミントとミルクと
３匹で仲良く暮している。

すっかり大きくなった。
一番大きいのはハーブで生まれた時は
１２０ｇだったのに７３０ｇになった。
キングが１２０ｇから７２０ｇに。
ミルクは１１０ｇから７１０ｇに。
そして一番小さくて９０ｇしかなかった
ココアも６６０ｇになった。
離乳食も鶏のまるごとミンチに粉ミルクを
混ぜたものを手にのせて口元に持っていくと
べちゃべちゃ舐める。舐める。
すごく小さいかわいい舌で。
誰に教えてもらったわけでもなく、
ただひたすらにけなげに母をしているらんも
４匹が先を争っておっぱいを探す時には、
さすがに逃げ出す姿も見られるようになった。
うん。そう。らんの細いからだは
４匹に吸い尽くされてもっともっと細くなった。
もういい。そう思った。
あのね、子犬たちは成長してどんどん大きくなる。
離乳食もどんどん食べる。
でも昼間仕事をしているsamiは朝と夜しか離乳食を
食べさせてあげることができないんだ。
だから昼間どうしてもらんに負担がかかる。
お腹がへった子犬たちはいつまでも母離れができない。
だからね、もういいって思ったんだ。
これ以上ただかわいいからって飼えない子犬を手元に
置くのはsamiの我侭だなって。

生後４１日目。
キング、ハーブ、ココアの３匹はペットショップに行きました。
もうひとつ離乳食の食べが悪いミルクは居残り。
一度にいなくなったら淋し過ぎるから。

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お別れの時が来ました。
今日はペットショップに並ぶという
約束の日です。
今日の引渡しは２匹。
オスとメスということで
ココアとバーブがお別れです。
ココアなんてまだまだ赤ちゃんで
まだちゃんと歩けないでうずくまって
ミュウミュウ鳴いているのにと思うと
思わず涙がこぼれます。
きっとすぐに注射されるんだろうなって思うと
生まれて初めて痛い思いをするこの子達を
手放すことがほんとに哀しくて。
最後の写真を撮りました。
samiの顔も入った写真も撮ったよ。
もう逢えないんだねって思うと哀しくて
でもいい人にかわいがってもらうんだよって。
だっていくらかわいくてもsamiに６匹全部を
育てることはできないからね。
ごめんね。
もう少しもう少し大きくなるまで親子で一緒に
過ごせたらよかったけど、ほんとにごめんね。

涙のお別れをしたつもりでもペットショップに向う足は重く
ゆっくりゆっくり歩くからsamiだけ遅れて
でもお店の外までご主人が出てきて迎えてくれました。
入り口にはパピヨン近日入荷の張り紙。
やっぱりいなくなるんだなって覚悟を決めた瞬間。
ところがまだまだ幼く小さいハーブをみて
かわいそうだよねぇ、せっかく来ていただいたけどもう１週間後でもいいですよ。
もう少しお母さんと一緒にいた方がいいよねぇ・・・そう言ってもらいました。
やった♪もう１週間一緒にいられる！！
もっと離れるのがつらくなるかもしれないけどでも素直に嬉しい。うれしい！！！！
帰ると急にいなくなった２匹を心配していたのからんが大騒ぎ。
匂いをかいで２匹のそばを離れない。ごめんね。
あと１週間だけ一緒にいられるよって話したけどきっとわかってないんだろうなぁ。
写真は最後のお別れをしたハーブとココアです。よかったね♪

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ほんとうはね
もうsamiは逢えないと思っていたんだ。
あそこでみんなで笑いあったのも
もうずーーーーっと昔のことみたいに
思っていたんだ。
でもね、ちょっとの勇気を出して
逢いたいって言葉にしたら
そしたら逢えた。
ずっとずっとどきどきしてた。
ずっとずっとうれしかった。
いつもと同じように流れていく時間が
とってもとっても貴重だった。
指の間からさらさらと流れる砂のように
あの日の時間は流れていった。
いろんなことが実はあったんだ。
もうあんな風に笑えないと思ったことも
あったよね。
でももっと大きなものがsamiを包んでくれていた。
そんなことなんでもないよって
誰かが背中を押してくれていた。そんな気がする。
今はね、信じることができる。
またいつか逢えるって。
仲間だから。
ただただ仲間だから。

雅さんからあの日のビデオテープが届いたよ。
何回も何回も見て元気をもらってる。
雅さん。想い出を形にしてくれてありがとう。

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久しぶりの海の匂い。
さびきで小鯵を山ほど釣ろうと
思って出かけたのだけれど
かかるのは山ほどのふぐばかり。
たまぁに間違えてちゅうこうがかかったり
グレがかかったりするんだけど
それがね、みごとに小さい。
かわいそうなくらい。
海の底で暮らしている魚に
なりたいと思ったり
自分の中の自分と対話するのに
いい空間だったかな。
海はいい。
もっと大きな何かに包まれて
自分をずーーーーーーっとひいて
見詰めることができる。
海はいい。

そうそう。
鯛はね、隣で釣ってたおっちゃんが
くれたんだ。
ありがと。

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どんどん大きくなる。
遂に離乳が始まって
らんのえさを食べに来る。
あわてて離乳食にミルクを混ぜて
手に乗せて舐めさせると
ペロペロ舐める！舐める！！
こんな大きなのが４匹も
らんの痩せたおっぱいに吸い付くと
さすがにらんもつらそう。
しっかりお母さんをしていたらんも
すこーし遊びに出る余裕も出てきた。
一緒に過ごせるのもあと少し。
その時手離せるのかなって
心配になってきた。
かわいい。
寝ていても起きていても
歩いても舐めても何をしても
とにかくかわいい。

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１年が過ぎた。
何？って。
うん。あのね。
くまさんと出逢ったのが
１年前の今日なんだ。
「ご近所さんを探せ」に
登録していたsamiに
ほんとに偶然メールを
くれたのが今日。
二人で１周年のお祝いをしました。
あの時はこんなに長く
メールが繋がっていくとは
思っていなかった。
すごく不思議な気がする。
くまさんからもらったりんどうは
ちゃぁんとラッピングされて
きれいにリボンがかかっていて
１００点満点。合格でした。
お誕生日に文句言ったからねぇ。
今度はちゃんとリボンしてって♪
りんどうの花言葉は
「正義」「満ちた自信」

あー・・・またくまに怒られるなぁ。
くまにプライバシーはないぞ。

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近づくとらんに吠えられる。
全然遊んでもらえなくて
全然かまってもらえなくて。
samiもどうしてもらんと
赤ちゃんの方に目がいってるから
みんとが淋しい思いをしていることに
気が付かなかった。
ある日突然えさを食べなくなった。
あれ？食べてない？って
気が付くのもたぶん遅かったんだ。
その日からsamiはまた
みんとと寝るようにした。
抱っこして寝ている。
トイレのトレーニングができてないから
みんとと寝るとたいてい悲惨な目にあう。
でも、それでもみんとはえさを食べるようになった。
今日はらんがトイレに行っている間に
はじめて赤ちゃんと対面。
「ぼくがパパだよ」ってみんとが
言ったかどうかはわからないけど
みんとはうれしそうだった。
赤ちゃんの目が開いた。ほのぼの幸せ。

先頭 表紙

大きくなる。
らんはガツガツって感じで食べる。
すると缶詰そのままって感じのう○ちが出る。
ほんとに臭いもそのまま缶詰って感じなんだけど
でもそれはやっぱりう○ちで
そしてすごい勢いでえさがなくなる。
おまけに４匹分のミルクを製造しないといけないので
せっせとチーズを食べさせる。
それがまたそのチーズが高い！！
人間用とどぉ違うのぉって思いながら
でもコワイからやっぱり犬用のチーズを食べさせてしまう。
いったいどこまで犬に奉仕したらいいのと文句言いながら
でもそれでもどんどんどんどん大きくなっていく子犬は
文句なしにかわいくて。

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8月の終わりに受けた人間ドックの結果が来た。
要精密検査。紹介状付きです。
よくよく見ると腫瘍マーカーのCA125っていうのが高い。
5〜35が正常範囲なんだけどsamiは67.2もある。
でもそもそも腫瘍マーカーって何？
CA125ってのが高いとどうなるの？
頭の中が？？？？？だらけで。
婦人科を受診するようにって書いてあるから
婦人系なんだなってことはわかるけど
でもよくわかんないからネットで調べてみた。
ネットの「人間ドックについて」によると
腫瘍マーカーのCA125の値は卵巣癌の時に高くなるらしい。
それ以外でも子宮内膜症で高い数値を示すことがあると書いてある。
それを見るとなんか急に不安になってきた。
癌だったらどぉしよう。
急にいろんなことを謙虚に考える。
samiらしくないといえばsamiらしくないが
samiらしいといえばすっごいsamiらしいことなんだな、これが。
とりあえず不安な気持ちをほっておけずにあちこちにメールする。
夫とくまとkikiと○○さん。
雅さんには本気で心配しそうで倒れるとコワイからやめとく。
夫からすぐに「明日検査に行って来い」って電話があった。
うん。うん。すぐには行けないから来週にでもね♪って軽く答えて
kikiも心配してメールくれる。うん。ありがと。
だいじょうぶだよぉって思いながら何か気になって寝れなかった。
次の日にさっそく病院に行ってみる。
結果は卵巣は腫れてないから癌じゃないって。
子宮内膜症らしい。よかった。ほっと一息。やれやれ。
生理痛がひどいのはそのせいだったのかと妙に納得。
治療は生理痛の緩和と貧血についてのみ。６ヵ月後に再検になった。
やっぱ自分のからだは自分で管理しないとね。
無理や無茶ばっかやってるとどこかに危険信号が出るんだから。
もう若くないしねぇ。もっと自分のからだをいたわろう。
そう。そう。くまから来たメールがひどかった。
心配してくれる気持ちはよくわかるんだけど
「きっと治るから心配するな」ってあのさぁ・・・

らんの赤ちゃんはどんどん大きくなる。
今体重は大きい子で220ｇになってしっかりどっしりしてきた。
生きてるってすごいよねぇ。
いのちってすごいと手の中の赤ちゃんの温かさを楽しんでるんだ。

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