2002-11-11 たかがタトゥーされど刺青（モンモンな今日）
2002-11-02 旬をすぎた王子様。。。（フラフラな今日）
2002-11-01 今日から発売だそうです…（ワンワンな今日）
2002-10-30 セカンドビジネスは十人十色（美香ちゃんのケースVol.2）
2002-10-30 セカンドビジネスは十人十色（美香ちゃんのケースVol.1）
2002-10-28 戦慄の蛞蝓洗顔！！！（復讐するは我にあり）
2002-10-23 来るか？文楽ブーム！？（日本伝統芸能の良さを痛感）
2002-10-18 犯人みぃっけ！
2002-10-15 自然からの素敵な贈りもの
2002-10-07 几帳面な父と心配性の娘、そして超マイペースな母の夜

友人のT君はアメリカ在住のフリーのグラフィック・デザイナーで2人の子持ち。
そんな彼はただ今、3ヶ月のバケーションで帰国中。
先日、帰国の一番の楽しみであった「温泉」に家族で行ったそうな。
しかし楽しいはずの家族旅行が悲しい結末になってしまったのだそうだ。

久々の大きいお風呂を子供とワイワイ満喫していると、突然スタッフのおっちゃんが現れ、

「申し訳ございませんが、刺青の入った方はご入浴をお断りしておりますので・・・」

と、彼の子供の目の前で断られ、追い出されたと嘆いていた。

確かに彼は刺青、ちゅーかタトゥー（アメリカの）を三ヶ所に入れている。
でも彼が入れているのは、二人の子供の名前（しかもハートと天使に囲まれて）とサルとカニの
イラストというかなりキュートなものである。
（申年で蟹座なので猿蟹合戦にかけた、なかなかの出来の本人によるイラスト画）
刺青と書くと、桜吹雪が舞う中に観音菩薩が鎮座してたり、鯉が滝登っちゃってたり
いわゆるヤーさんの迫力のモンモンを想像してしまうが、そんな可愛いものでも

アカン！のだそうよ。
キビシイんだねぇ、つーかあんまりじゃない？子供の前で・・・。
何がいけないんだか、私には理解できましぇ〜ん。
そーいえば、以前に今はつぶれてなくなったワイルドブルー横浜に友人数人で行った時、
ワンポイントだけのタトゥーを入れてた友人がフタッフの兄ちゃんに「何かで隠して下さい！」
と言われ、「エッ、ウッソ〜これだけでぇ？」と騒いだっけ。。。

確かに良く見る注意書き『入れ墨お 断り』だけど、それってホンマもんのだけかと思ってた。
一応タテマエだけの断りかと・・・。
彼いわく、タテマエだけじゃなく本当にダメなところが多いらしい。（日本の場合）

私の幼少時代、家風呂がなく毎晩通っていた銭湯には、ホンマの立派なモンモンの入った
オッチャンが男湯にはちらほら居たもんだよ。
またそんなオッチャンにかぎってイイ人だったりして、特に問題起こすような要注意人物でもない。
子供心に怖いと思ったこともなかったのになぁ。うまく共存してたのに。
怖い怖いと決めつけて避けるよりも、現実みせなきゃ教育にならんよ、と思うんだけど。。。

また、同じように『外人の入浴お断り』が問題になっている。
ちょうど今日のニュースで、断られた米国人男性が訴訟を起こし、その判決が
「人種差別撤廃条約などに違反するとし、経営会社に計300万円の支払いを命じた」と出た。
もともとマナーが悪い外人客が多かったということから拒否につながったそうだが、
きちんとしたマナーを守るように教えることが大切なんじゃないのかい。
だいたいじゅっぱひとからげ（十把一絡←へ〜こうゆう字なんだ）にするのも悪い。立派な差別行為だよ。
しかし日本人ってどーしてすぐ臭いものにはフタをして無かった事とチャンチャンにしてしまうのかね。
公園の遊技具で子供がケガをしたから、即撤去したりさ〜。
なんかどんどん過保護でつまんない世の中になってくのもイヤなこったねぇ。

先頭 表紙

ホアキン・コルテスの「Live」という舞台を観てきた。
ホアキン・コルテスといえば、今や世界的に超有名なフラメンコダンサー。
他の誰も知らぬとも、彼はご存知の方も多いでしょう。

甘いマスクにセクシーな肉体美。アルマーニを華麗に着こなし、スーパーモデルと浮名を流し、
色男の名を欲しいままにする泣く子もだまるフラメンコ界のスーパー・プリンスである。
（スペインでは歩く男根と言われてるとか・・・？）
そんなこともあってか、通常のフラメンコの舞台では見かけぬ若いお嬢さん達で会場は満員御礼。

今回はバックにいっさいの舞踊団もつけず、完全なる彼の一人舞台。
2時間出ずっぱりのショーは、正に圧巻の一言。
女性もかなわないエレガントな身のこなし、バレエ並の連続ブエルタ（回転）、
息をもつけぬ激しくこれ以上ない速さのサパテアード（足さばき）には、もうため息しかでない。
（もう震えてるといった方が正しい。アル中？と思わせるほどなのダ！・・・ずいぶん例えが陳腐だけどさ）

ただ・・・
前回の公演にくらべると、

もしかして、腰の辺りがひとまわりふくよかになられて？

もしかして、おでこが少し後退してまして？

その影響か否かは存じませんが、「ちょっと動きが重くなった・・・？」感じ。
彼ひとり2時間ぶっとおしで踊りまくる、休むヒマもない。
そんな中、あれだけやれば十分、いや他にできるダンサーは居ないであろう。
でもあえて、おもいっきりな素人の身勝手な意見で述べさせていただくと、
（客ってほんと勝手だね、いっぱしにエラそうな評価をし文句をタレるんだから）

途中、彼のオハコとする連続ブエルタやプンタ（つま先打ち）とタコン（踵打ち）のサパテアードで、
数回ではあるが重心がグラついていた・・・！？
べつに気にするほどのこたぁない。ほんとに十分過ぎるほどの素晴らしい踊りである。
もちろんそれはわかっちゃいる。
でもね、そうではなかった彼が以前に居たのも事実・・・
やはりピークは過ぎたのか・・・な・・・

御年33才、ダンサーとして（男性としても）熟れ熟れ真っ盛り、正真正銘のエンターティナーである。
だから観るたびに期待が大きくなってしまうのは仕方ない。
最高のダンサーゆえに、もっと高度なテクニックを求めてしまう。
人気アイドルがだから、ルックスやスタイルの崩れが心配になる。
50才の彼は果たしてどうなっているのだろうか？
たとえ、でっぷりとしたお腹になって、落ち武者のようなハゲ頭になったってイイ。
サパテアードやブエルタもそこそこでイイ。

それでもMuy bien! Guapo! とまた言える踊り手であるよう年を重ねて欲しいと思う。
オレ！ ホアキン！

先頭 表紙

もの凄いスピードでいろんなモノが開発され便利になっているこの世の中、
クローン化の成功、犬型をはじめあらゆるロボットはいまや常識。
ついにソロモンの指輪ならぬ、犬の言葉が理解できる代物（バウリンガル）も
登場するご時世だ、何が出てこようがあまり驚かなくなった・・・

しかし！

ありそうでなかったモノがまたもや開発されたとな。
それは本日11/1「犬の日」（知らんかった…じゃ猫の日は？）を記念して発売される


犬・猫の治療用コンタクトレンズである！！

その名も　「メニわん治療用コンタクトレンズ」 by メニコン
→詳細はこちら


いや〜スゴイです、ビックリです。
実は、1997年に「白内障治療用の眼内レンズ」が既に開発されていたらしいが、
それ以外の用途では初めて。

外界からの刺激や乾燥、逆まつげから角膜を守るためのものだそう。。。
乾燥に逆まつげですと・・・ウ〜ム、まるっきし人間様と一緒ですな。
（視力を矯正するためのものではないらしい）

ちゅーことは、やっぱそのうち「カラコン」なんぞも発売されるんでしょうか？

思いっきり”和の柴犬”がブルーアイで、シベリアンもどきになるってのもアリ！？
うぎゃ〜そんな犬が街中を散歩する光景が繰り広げられるようになったら、、、
世も末ですな。。。（でもちょっとやってみたい気もする）

先頭 表紙

ことの次第はこうだ。

そもそも知り合いに頼まれて、とある会社社長の電話秘書のようなことから始まった。
この社長は国内外と出張だらけで一年中過ごし、一番困るのが「朝起きられない」ということだと言う。
結局、彼女の仕事はモーニングコール係となったわけだ。
（この時点でこの社長からは月々2万の契約で、ほんとにただのモーニングコールしかしていない）
それから半年くらいして、その社長から「他にもモーニングコールをしてくれと頼まれてるんだけど」と言われ、楽な仕事だしと二つ返事で引き受けた。そんなこんなで1年後には、彼女の顧客は5人になった。（それだけでも月々10万！）

ところが、中には絵に描いたようなスケベオヤジがいるもので「美香ちゃん、今パジャマなの〜」なんてことがはじまり、お決まりのパンツはどんなの？だのになっていったらしい。美香ちゃんも美香ちゃんで、正直に答えてたというからすごい。（理由は誤魔化すとそれ以上にしつこいからだと言う…まぁある意味もっともな意見とも言えるが）
案の定それがだんだんとエスカレートしていき、そのオヤジから「3倍出すから！付き合ってくれ（電話で）」と言われたそうな。

そして、また口コミで顧客は広がり、美香ちゃんは現在4人のスケベオヤジを抱えている。
中にはスケベな話ばかりではなく、いわゆる「赤ちゃん返り」するオヤジもいて、「いい子ちゃんでちゅねぇ」とか言ってそれに付き合ったり（ウ〜さぶいぼっ）、いろーんな愚痴をただひたすら喋るだけ、また「馬鹿野郎！」と罵声を浴びせたりと、そりゃ〜いろいろらしい。（お互い朝っぱらからようやるわ・・・）

そして彼女の収入はこの副業だけで毎月20万以上！になるというではないか！
（実働時間は朝の一時間くらいでっせ〜）

しかし私の歯に衣着せぬ辛口な物言いに美香ちゃんは、
「やりませんか〜？怒られないと起きれないっておじさんがいるんですよ」だと。
ハイ？いい加減にしてくれ、そんなくだらないオヤジの相手してるほどヒマじゃないわヨ！
だいいち朝が大の苦手であるアタシも怒鳴りつけられるまで寝てるタイプなんだから、こっちが雇いたいわぃ・・・。

とにもかくにも、本業一本で暮らしていけぬ、キビシイ世の中なのである。

先頭 表紙

不況不況と騒がれてだいぶたちますが、いつになったら明るい未来がくるのでしょうねぇ。
一流企業に入ったから一流大学卒業したから、といった肩書きもまったく通用しなくなったいま、みなさんいろいろな副業をお持ちのようで。。。（私も一応二足のワラジを履いてる身ですが）そんな美香ちゃん（仮名---本人が叶美香好きということで）もセカンドビジネスに励む一人であった。

昨晩、友人に誘われ食事に行った。そこに美香ちゃんは居た。26歳、某商社の事務職で派遣社員として働きブランドもんで固めた、いわゆるティピカルなOLさんである。（友人とはゴルフ教室のお仲間らしい）
多少ハデだが外見はいたってフツー、ヴィトンのバッグにプラダの靴までは良い。しかし、ピアジェの時計にショパールのリングというのはフツーのOLではなかろーよ。。。私はまるっきりブランドオンチなんで良く存知ませんが、これらが超高級ブランドだってことくらい知っている。（美川憲一とかが、さんざんぱら盗まれてるやつでしょ）

聞けば、派遣の手取りは20万くらい。その上の都内一人暮らしだ。さては実家がお金持ちとか？いやいやこれもいたってフツー。それにしては、結局ご飯もおごってくれるし、いかんせんハブリが良い。さては、パトロンでもいるのかなと思っているとこへ、友人が「この娘、すごいセカンドビジネスしてるのよ！」と言う。「ン？ちゅーことはフーゾク？」と頭をよぎった。

すると美香ちゃん、まるで「庄屋でバイトしてるんです〜」とでも言うようにカジュアルな口調で、

「一応モーニングコールなんですけど、まあ内容から言って

おじさん相手に早朝テレフォンセックスみたいなもんですね」とあっけらかんと言ってのけた。

「エ？そーちょーてれほん☆せっくすですとぉぉ？ナニソレ！？」（のけぞるわたくし・・・）


※あっ字数足りなくなっちゃったよ・・・次回つづく。


ぜんぜん関係ないけど、「毛糸のパンツ」を購入してみた。
（ああ、アタシャまるっきり色気ゼロだわ・・・）

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今夜、あまりにショックな、良く言えば貴重な体験をしました。

読めますくあ？「蛞蝓」・・・
これは「ナメクジ」と読みます。（私も変換して初めて知りました）

あてくし、ナントその蛞蝓で洗顔してしまいましとぅわぁぁぁ！！！
”しかも2回もっ！”

以前、ウチのフロには毎日毎日、複数のナメクジが寄りあいをしていると書いた。
あの時、しっかり根こそぎ駆除しなかったのがいけなかったのか・・・。
だけど、すっかり寒くなってパッタリと見かけなくなっていたのさ。
でもね、あんなところに潜んでおるとは・・・！

いつものようにおフロでメイクを落とし、洗顔ネットでおろしたての「清肌晶 」で
ゴッシゴッシ泡を立てまくり鼻歌まじりにＷ洗顔に勤しんでおりました。
雑誌を読みながらながながと半身浴をし、あがってからまた洗顔。
その後、泡だらけの洗顔ネットをゆすいでいると、

「ン？」
なにやらゴミのようなものがひっかかっているではないか。
ネットにからまったそのゴミを出してみる。


「このヒジキのやうなものは、なあに？」



「エ・・・！ますあくわ！！？？」
私が夏の間、毎日にように熱湯地獄の刑に処していた、ナメさん達の亡き骸に似ている！
ってゆうか、そのものぢゃん！
マンガのようにずいぶんと時間差があったが、風呂場で奇声を上げたのは言うまでもない。
（そんな中、寝たら起きない母はじめウチの家族は誰も起きてきませんでしたけどね・・・）

もしやこれは、さんざん殺戮を繰り返してきた彼等からのリベンジか！？

いずれにせよわたくし、今夜はショックでとても眠れそうもありません。。。
（あの粘膜がコラーゲンとか含んでて、お肌に効くなんてことないのかしら・・・）

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先日の土曜日、「曽根崎心中」という公演を観てきた。
曽根崎心中・・・といっても人形劇、もとい人形浄瑠璃ではない。
たしかに人形浄瑠璃では近松門左衛門の有名な心中モノであるこの演目だが、今回の公演ではなんとこれをフラメンコでやるっちゅーことであった。内部事情を言うと、わたくしのお師匠さんが歌で出演するんで、観に行ったのだけど、いやはやここ最近の舞台の中でベスト３には入るであろう、素晴らしい舞台であった。

はじめ、思いっきりワビサビな日本伝統芸の文楽と太陽燦々ラテンの国のフラメンコ、いったいどんなものになるんじゃい？という懸念があったが、始まってすぐにグイグイ引き込まれ、日本のものとかスペインのものとか、そんなつまらない先入観は吹っ飛ばしてくれた。ま、よくよく考えてみれば、物語的には男女間の恋愛や醜悪を描く生々しい人間ドラマであり、フラメンコには十分通ずるところがある。（そう考えると、「女殺油地獄」はもちろんのこと、「八百屋娘お七」「四谷怪談」なんかも合うかもしれぬ。またパタデコーラで「鏡獅子」をなんつーのもアリだったりして・・・）

それにしても、全編で歌われる日本語のカンテ（いや〜師匠の声がいつもとぜんぜん違うんで、おったまげましたよアタシャ）にギターの代わりに琵琶や篠笛が鳴り響く中、フラメンコの振り、靴音がこんなに合うものなのか！とまったくもって驚きであった。そういえば、パルマもかなりイイ味付けになってたなぁ。
でも特筆すべきは、主演の踊り手達。
特に鍵田氏のズバ抜けた身体能力とバイラオーラという枠では収まりきらない表現力には脱帽！（これはちっとでも踊りの大変さを知っとるから余計にわかる。簡単そうに見えるがエライ運動量なのよ）

ところで、北野武監督（私にとってのイメージはこんな芸術家様々ではなく、いまだにビートたけし、それも「アルプス工業」の鬼瓦権造なんですけど…）の「Dolls」も人形浄瑠璃にインスパイア（やはり前出の近松の「冥途の飛脚」がモデルらしい）されて撮ったものだとか。。。
最近改めて、日本古来の伝統というものを大事にじなきゃな〜、エラそうなこと言えば、後世に伝えていかなきゃいけない義務があるのでは？と思う。（和泉元彌っ、聞いてるか？オマエに言ってんだよ）
もちろんアートな面でも素晴らしい伝統芸能を継承し残すことも大切であるのは言うまでもないが、人間が人間らしい感情でストレートに生きていた江戸時代が取り上げられることに意味があるのではないかと思う。当時の生き生きとした文化・生活に比べ、感情がだんだんなくなり画一的になっている今の世の中への反抗というべきか。。。

だから先祖より「おめぇさん、一番でぇじな人間らしさってモンを忘れちゃいけねぇよぉ」と言われてるような気がするんである。

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9/30に怒りの日記を書いたわたくしですが、その犯人が見つかりました！

実は、「コイツじゃねぇか？」なんて容疑者がおったんですけど、いかんせん犯行現場での
現行犯逮捕とはいかぬ密室のため、完全に断定はできなかったのです。
しかし一昨日、その容疑者が使用した直後の個室で「芯のみ残されている」状態が私と
同僚を含め、合計3回になるのだから、
三度目の正直ってことで「こやつだ！」と99%と確信を持ちました。

それだけ確信が持てたとしても、あからさまに「アンタだね？」なんてハッキリ言うのも、
「なくなったら補充してくださらないこと？皆が迷惑しますのよ」などと叶姉妹風丁寧口調で
言っても、カドがたってしまうのは目に見えている・・・。

ちゅーわけで総務のオネーチャンに『警告張り紙』をしてもらうことになった。
効果はいかに・・・？
犯人に少しでも残っている良識を信じて・・・。

先頭 表紙

日曜日にやっていた特番、「北野武と色彩の魔術師たち」は非常に面白かった。
数人の色彩に関するクリエーター達にスポットをあて、色とは何かを探求していく内容。

私もデザインを職業にして10年が経つが、この「色」というものはまことに難しい。
一番頭を抱えるところは、デザインの構図でもなくやっぱり「色」だから。
現在はWebデザインを仕事にするようになって、確実な色がコンピューターで出てくれるが、以前はテキスタイル（生地）のデザインをやっていたので、イメージする色を出すのにとても苦労していた。またその色が出たとしても染色をしてくれる職人さんに伝わらないなきゃ意味がないし、またドンピシャな色が出てくるとも限らない。色をつけないで済むなら、どんなに良いことか・・・いや楽か。と格闘の日々であった。でも偶然の産物として、偶発的に出た考えもしなかった素敵色と巡り合う面白さもあった。

取り上げられた色彩の魔術師達は、トトロや千と千尋でおなじみの、スタジオ・ジブリで活躍している色彩設計をしている女性。彼女の頭の中にはいつでも二千もの色がすぐに出てくるという。彼女なくしてあの素晴らしいアニメの成功はないそうだ。また、モノトーンの世界を確立したデザイナー山本耀司氏。白黒だけが有名になっているが、彼の色へのこだわりも服作り以上で、それはクリエーターというより職人に撤していた。

中でも一番興味深かったのは、「ルイス・バラガン」というメキシコ人建築家。メキシコという陽気で明るい土地がかもし出す風土にぴったりと合う無理のない計算しつくされた「色彩美」にはただただ感動。壁一面が鮮やかなピンクやブルー、赤と塗りたくられている。これがエライモダンなのである。日本じゃ考えられないことだが、これ全てメキシコの気候のたまもの。決して枯れることのない緑、いつでも澄み渡るスカイブルーの空・・・。そのシュチュエーションあって成り立つものである。

山本耀司氏も言っていたが、旅先でハッとするくらい素敵な色に出会うことがしばしばある。「なんなんだ！？」と思って感動し自国に持ち帰ってみるが、日本で見ると一瞬にして色褪せてしまう。（例えば、南国に行って日本じゃ絶対手に取らないようなド派手な洋服なんか買っちゃったりしません？結局、日本の風土には合わず、タンスの肥やしとなってしまう。。。あるでしょ？そうゆう経験）かといって、日本における伝統色であるくすみがかった萌葱、黒鳶、浅葱などをメキシコになんか持っていけば汚らしいだけで、合うはずがない。やはりこれも日本という風土が生み出したものなんだから。

郷に入れば郷に従えじゃないけれど、デザインとはなんたるやなんて事はひとまず置いといて、もっと身近なものに目を向ける、観察する洞察するという事が必要なんだな〜と考えさせられた。

私が最も尊敬する芸術家、アントニオ・ガウディ氏も言っている。
創造というものは神以外にはできない。
自分はただ自然からヒントをもらい、造形物を造っているだけにすぎない。

「すべては、自然という本から出てくる」と。。。

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一昨日の夜中、いや明け方頃、すぐ近所で火事があった。

基本的に私って野次馬根性がまったく無いんですわ。
なんか事件・事故、または有名人がいるという現場でも見向きもしない。
よっぽど大事であれば別なんでしょうが、あんま気にならないのよね。。。
ましてこんな夜中に起きて見に行く根性などない。
シカトして寝ようと思ったけど、次から次へサイレンの音がして、
あげくどーやらウチの前で止まっている模様・・・

「おや？これは？？？」と思い、珍しく窓なんぞを開けてみた。
すると、眼下の道路には、消防車が3台、パトカー2台、救急車1台がが
ズラリと勢揃い、近所の人も勢揃い、部屋までキナ臭いにおいが漂ってきた。
窓を乗り出し左手をうかがうと、

わぉ！火の粉がボウボウしてるぢゃん！！
距離的には50mくらいか、さすがに心配になりちょっと外に出てみた。

隣のNさんと「どこかしらね〜放火かしら〜怖いわね〜」など奥様会話をして
いた前を横切る男性が。
野次馬のみなさんは着の身着のままのパジャマ姿。
当たり前である、現在時刻は夜中の4時半。
なのにそんな中この男性といえば、オッサン、ゴルフでも行くのかいな？
というような一人ポロシャツ＆チノパン姿。

そのオッサン何を隠そう、ウチの父ッ。。。
数十人くらい居た野次馬の中で、パジャマでないのは彼だけ。
なんでこの夜中に一人普段着？怪しまれるで・・・！？

当然、彼はわざわざ着替えて出てきたのである。
この父、わずか10歩で到着する目の前のゴミ集積所にだって、パジャマや
ステテコ姿では、絶対に行かない。きちんと着替えるのだ！
まーね、小汚くしてる不潔そ〜なオッサンよりはいいけどさ。
（どのみち、年取るとルーズになってきてしまうんだし…）

そんな中、私といえば、見物より眠気が襲い早々と退散。
しかし・・・カギをどーするか？おやじは出てったきりだ。。。

火事場狙いの空き巣が心配になったのである。
カギを開けっ放しで野次馬に行き、人が多くごった返し、おまけに皆そろって
火事にしか気を取られていない！狙われやすいのですよ、気をつけましょう。
（消防車と一緒に出動する空き巣犯がいるそうですから）
結局、勝手に閉めるわけにもいかず、寝るに寝れず、オヤジの帰り待ち。
こんなことなら一緒に見に行けばよかったか・・・？
（今度から野次馬に行く時はカギかけて行きませう）

それはそうと、母は何をしてたんだ？
彼女は私以上に野次馬っ気のない人、おまけに寝たら絶対起きない。
さすがにあれだけうるさかったので、いったんは起きたようだが、
「すごい近所みたいよ」という私の言葉に
「あっそう」とそっけない返事を一言残しまた寝てしまった。。。

なんだか我が家の勝手な面々を垣間見た夜だった。

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