母から誘われて
両親と伊豆へ小旅行することになった。
ここ数年
年に一度か二度
両親と旅行に行く。
外国へでも行きたいところだけれど
もう両親も年老いて
そう遠くへは行かれない。
こうして近くの温泉へでも行くのが
本当は奇跡に近いものがある。
父の足腰がめっきり弱くなったのが
ひどく気にかかる。
年のことを考えれば
無理もないことだけれど
娘としては
両親にはいつまでも若く元気でいて欲しいと願う。
もう後何度 一緒に出かけられるだろう。
伊豆は両親のところと 私の所と
中間といっても良いところに位置するので
途中の駅で待ち合わせる。
今は携帯という便利なものがあり
幸い母はそれをうまく使いこなすことが出来るので
待ち合わせることに不安はない。
家を出て 予定の電車に乗ると
早速 予定通り向かっていることを報告しあう。
無事伊東でおちあい
早めの昼食を摂る。
それから観光タクシーを頼んで
椿園を回ってホテルに向かう。
椿はあまり期待していなかったというか
まったく観光そのものが予定外だったけれど
案外種類も多く
華やかさには欠けるけれど
なかなか風情のある花だったことを発見。
観光タクシーといいながらも
ぶっきらぼうな 寡黙な運転手さんには閉口。
ホテルは つい最近母が友達と来て
とても気に入ったところ。
こじんまりとしているけれど
センスの良い
小奇麗で
南フランスにでもいるかのような
可愛らしいホテルだった。
ひとめで私もすっかり気に入った。
宿泊票を書いている間
ラウンジでハーブティーを淹れてもらう。
ここもまた可愛らしく
窓越しに見える中庭もヨーロッパを想わせる。
部屋は広く清潔で
又洗面所が広く明るく
ポプリが可愛らしく飾ってあって
これもなかなかいい。
部屋着も上質な綿で
気持ちが良い。
隣にある美術館に行き
静かな時間を満喫。
初めて見る画家の絵もあったけれど
着物を描いたのが良かった。
絵というより 古来の着物再発見。
お風呂も誰もいないで
母とのんびり満喫できた。
プールもあって 入れるだろうけれど
水着もないし 今回はぱす。
部屋でのんびりおしゃべりをして
時間をすごす。
次から次へとしゃべることが出てくるから不思議。
夕食の時間になって
再び服装をなおしてレストランへ。
小さめだけれど こざっぱりとした
なかなかセンスのいいレストランだった。
食事もなかなかおいしくて
見た目もきれいで
満喫できた。
サービスは先回のホテルの方が良かったけれど。
おなかもいっぱいになって
部屋に戻って 又おしゃべり。
のんびりと時間が過ぎていく。
翌日はのんびり目覚めて
まずお風呂へ。
目が覚めたところで朝食へ。
朝から 結構量も多い朝食だったけれど
おいしく食べてしまった。
しばらくダイエットしなくては。
朝食後 香りのショップで自分だけのコロンを作る。
なかなか気に入った 自分だけの香り。
ゆっくりチェックアウトして
途中の駅で途中下車。
昔の財閥のお屋敷を見学。
旅館になっていた時代もあり
有名な文学者や政治家も愛用していたらしい。
なかなか風情のある
懐かしさを感じさせるお屋敷だった。
のんびり ゆったりの旅で
こんなのもなかなかいい。
後何度 一緒に行かれるだろう。 |