2002-07-15 こんな日はあの人を偲び、自分に手紙を書きたくなる
2002-07-15 他愛のない噺　　　〜猫のソネット�V、�W
2002-07-14 猫の恩返しの特集を観て　　〜猫のソネット２編
2002-07-14 夏はやっぱりカレーだよね　〜男もすなる料理
2002-07-13 旅の楽しみは食べること
2002-07-13 都会のツバメ　〜一編の詩を添えて
2002-07-12 白と紫の乱舞　〜古牧温泉にて
2002-07-12 名も知らぬ野の花
2002-07-12 海と湖と空と花と星を求めて　〜私の夏休み
2002-07-11 幸せの黄色い花火　〜十和田湖にて

今日はお盆ですね。特定の宗教に帰依していない夢樂堂だけど、お盆は大好きな人で、永遠の別れを告げた人をせめて偲ぶことにしています。大好きな人たちからもらった気持ちという宝石を自分の掌に乗せて話し掛けたいそんな気になっています。
　こんな日は自分が手紙に向けて手紙を書きたくなることがあります。『晩年』は自分が自分に向けて書いた手紙の一つです。


晩年

　久しぶりですね。元気でしたか。
　ところであなたは幾つになりましたか。人生の折り返し点を過ぎて、どのような幕引きをするか考えなければならない年齢になっていますね。でも、それはあなただけではありません。あなたより若い人にも、今、この時に誕生したばかりの新しい生命にもいえることなのです。
　極端な言い方ですが、命を受けている者すべてが晩年なのです。私もあなたも数十年後に死ぬかも知れない。数年後に死ぬかも知れない。数ヵ月後に死ぬかも知れない。数週間後に死ぬかも知れない。数日後に死ぬかも知れない。明日死ぬかも知れない。数時間後に死ぬかも知れない。数十分後に死ぬかも知れない。数分後に死ぬかも知れない。数十秒後に死ぬかも知れない。数秒後に死ぬかも知れない。今、死ぬかも知れない。数十年後か、今この時かは知る由はないけれど、僕もあなたも、そして、あなたの愛している人、あなたが憎んでいる人も必ず死ぬのです。だから、生きている者、すべてが晩年なのです。そんな簡単な摂理が存在しているのに、多くの人はそう遠くないうちに死が訪れることを理解していないだけなのです。
　死に直面せよ―、死を見つめよ―、死を克服せよ―、僕は宗教家じゃないから、わが身を省みないような破廉恥なセリフを吐くつもりは毛頭ありません。そんなことより、今、死神がやってきた時に、「ちょっと待ってくれ」などという言い訳をしたくないだけなのです。だから、今この時、刹那を大事にしたいのです。刹那と勝負がしてみたいのです。
　時の過ごし方は人それぞれです。だから、こう生きるのだと僕は大上段に振りかざす気は微塵もありません。今、あなたが一番大事だと思うことに賭けて欲しいのです。人からみたら、ちっぽけなことでもいいから、成就するために全力を尽くして欲しいのです。客観的な勝ち負けなんか計算しないでください。そんなことを考えていると最初から勝負をしないまま死化粧をしなければなりません。刹那は一瞬だけど、刹那が連続すれば将来になります。あなたの元気が少しなくなってきたので心配しています。いつ死ぬか分らないあなた、晩年のあなた、刹那と戦いながらエネルギーを蓄積してください。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(『Ｍへの手紙』より） 　　

先頭 表紙

　昨日から真夏の天気、
　月曜病重症患者である夢樂堂、
　この暑さで思考が止まっています。
　仕事はしているけど、暑さでテンションは上がらない。
　今日こそ、ソーメンをたくさん食べたいぞ。


猫のソネット�V

街の猫とじゃれあっていたら　猫の魔王がじゃましにきた
ふさふさしっぽを立てて　あいさつしても知らんぷり
そのくせ　ぼくたちをへんてこな猫って大笑いするのさ

仲良し猫たちにも大笑いしろとかみつこうとするのさ　 　
ごめんね　そういって白黒ぶちがおびえ笑い
いいんだよ　悪いのは猫の魔王なんだから…
いうことを聞かないと　食べられちゃうからね

とんがりみみがひくひく　鼻の頭がまっかっか こうなりゃ　
きみとぼくはウルトラマンみたいに大変身さ
あいつが魔王なら　ぼくは大魔王　きみは大、大、大、大魔王に変身さ

きみとぼくのぷにゅぷにゅ肉球で　魔王にワンパンチ
魔王は土星まで飛んでいって　茶色のわっかになっちゃった
ははは　魔王がいなくなったから　ぼくたちも普通の猫にぎゃく戻り
ふさふさしっぽをからませて　きみと駅までランデブーさ


猫のソネット�W

猫の魔王をやっつけた　その評判を聞きつけて
隣の街から果たし状　猫男爵から果たし状　　
仲良し猫は心配で　ふさふさしっぽをたらすのさ

仲良し猫がいうことにゃ　猫男爵は巨大猫
小錦、曙、武蔵丸の三人を　合わせたよりもまだでかい
死にたくなければお逃げなさい　逃げなさいったら　お逃げなさい
だけど、ぼくは逃げないぞ　逃げたくても逃げられない

猫男爵との果し合い　ぼくは大きな鍋抱え　きみはエプロン姿で出陣だ
仲良し猫はリヤカーに　じゃがいも、さといも、さつまいも　いっぱいいっぱい積み込んだ
じゃがいも、さといも、さつまいも、猫男爵の目の前で　大きな鍋で茹でだした
ぐつぐつぼこぼこ　いい匂い　猫男爵はいもが好き　一目散に飛んできた　　

猫男爵が突進だ　大口開けて突進だ　腹を空かせて突進だ
さてさていもがゆであがり　あっちっち　あっちっち　いも爆弾の完成だ
ご馳走欲しさの大口にあつあついもを放り込み　　猫男爵をＫＯだ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(『詩集御伽噺』より）

先頭 表紙

今日、テレビで『猫の恩返し』の特別番組を観ていた。
それを観ていたら、なんだか昔書いていた猫のソネットの詩をここに載せたくなった。
全部で４編しか書いていないけど、自分のヤンチャさが確認できて良かったよ。
猫のソネットは基本的にラブメッセージ、
一日に百万回、愛しているなんていえる自分になりたいと思っているよ。

猫のソネット

きみから　顔がなくなったら
ど真ん中に　高い鼻を描いてあげるよ
きみの大好きな　黄色のパステルでね

鼻が黄色なら　唇の色はグリーンだな
きみとずっと　いっしょにいたいから
鼻の下の二本の線は　一本が黄色
だから　もうひとつは　ぼくの大好きなグリーンでいいだろ

目を書き入れんだったら
半分をグリーン　もう半分を黄色にするんだ
何だか　ぼくたち　猫になりたくなっちゃった

ふたりいっしょに　　とんがり耳をつけよう
とんがり耳で　ぼくの声を聞いてくれるかい
とんがり耳に　きみの声を聞かせてくれるかい




猫のソネット〜�U　

とんがり耳をつけたら　この部屋を出よう
とんがり耳を動かしながら　きみと街を歩こう
でも、ちょっとだけ待ってくれるかい
ふさふさしっぽをつけないと猫になれないよ

しっぽの色は　ふたりの大好きな色
だから、きみのしっぽは黄色、ぼくのしっぽはグリーン
色のついたふさふさしっぽをからませながら街を歩くのさ

ぼくたちのふさふさしっぽをねこじゃらしと間違えて
街中の猫たちが遊びに来るかもしれないね
遊びにきたら　黄色と緑色のしっぽをぴんと立てるのさ
ふさふさしっぽを三回ふって　やあ〜というのさ

街の猫たちもしっぽをふって　やあ〜といってくれるかな
大好き同士でしっぽをからませて　街を歩いてくれるかな
そしたら　きみもぼくも　本物の猫の仲間入りだね。
　　　　　　　　　　　　　（『詩集御伽噺』より）

先頭 表紙

　昨日作ったカレー、　
　そのまま食べるのも癪に障るから
　カレーのぶっかけうどんを朝飯で食べた。

　材料は昨日作ったカレーと冷凍のうどん
　カレーにうどんのツユをいれて煮込み、
　うどんにぶっかけてお終い。
　朝から元気のつく飯を食った。

　夏バテしそうになった時のメニューは
　カレー、ソーメン、焼肉、
　今日は牛■に行きたいな。

先頭 表紙

　旅の楽しみの一つに食べることががある。
　学生時代の貧乏旅行でも、昼飯を抜いて美味いもの代を捻出して食べたりした。
　
　もちろん、旅に出たら食いたいものをためらうことなく食べる。
　大きな声ではいえないが、美味いものをたらふく食べても
　胃腸がちゃんと働くように薬をいつも持参する。
　多分、高知オフで出会った人たちは夢樂堂をよく食べる人と思ったに違いない。

　ところでこの前の旅行先で食べた夕食は以下の通り。
　さすがに次の日は体が重かった。

　（１）お通し（なんだか中身は忘れた）
　（２）枝豆（本場が近いだけに最高だった）
　（３）ふきの煮付け（これも本場、もちろん美味い）
　（４）シマホッケ（関東で食うのと全然違う）
　（５）米茄子のトマトグラタン（旬の茄子でよだれジュル）
　（６）ヒラメの刺身（海の味を堪能したのだ）
　（７）タン塩（厚めのタンで歯ごたえがよかった）
　（８）ホッキ貝の刺身（新鮮なホッキは香りが良い）
　（９）キノコ煮（最高最高、何にもいえない）
　（10）ウニ丼（最高のウニがたっぷり、ご飯に混ぜて食べると天国）
　（11）味噌ラーメン（キノコや山菜、野菜もたっぷり入って大満足）

　特に、ウニは最高だった。隣のテーブルのオバサンがこちらのテーブルを見て注文、
　ウニ丼を食べている実況中継をしていた。これほど感激する美味さだったのだ。
　今度の北海道行きも美味探訪になるといいな。

先頭 表紙

　いつも歩いている場所なのに初めて見つけたツバメの巣、
　とうに孵化して、ここまで大きくなったのだろうか。
　それとも、ここで生活している恋人なのだろうか。
　ヒナ鳥は見えなかった。
　最近は巣を作る場所がなくて、都会からスズメが消えているとか。
　それだけに散歩の道すがらでツバメにあったのは嬉かった。

ホームシック・ダンディ（はぐれツバメの独白）

私の名はホームシック・ダンディ
北国で生まれ育ったはぐれツバメ
そんなイカレタ名前をつけたのは南の島からやってきた女たち
彼女たちは寒くなっても南の空に飛び立たない私を不憫がって
雪の上で翼を広げて遊ぶ私の姿を見て涙を流してくれる

南の島に残した乳飲み子を思い出しているのだろうか
それとも　女たちの傍らで寝息を立てた亭主の匂いを感じるのだろうか
軒先の古電球をつけたままにして私に春を贈ってくれたりする
猥雑な客どもが残したつまみを私に与えようともする

だが、南の島の女たちよ　
私はあなたたちが住んでいた太陽の光の色を知らない
乳をふくませたあなたたちの子供たちも　
ましてや　いとしく体を合わせた男の体臭も知らない
知っているのはあなたたちが南の島からやってきて
いつか帰らなければならない渡り鳥ということだけだ

でも　私は違う
私はここで孵化し南の島を知ろうともしない一羽のツバメだ
場末の軒先を故郷と決めた異端のツバメなのだ
私の母が、父が、兄弟たちが南の島へ渡っても
南の島があなたたちの住んでいた土地であったとしても
厨房からすえた臭いのしてくる20センチ四方の軒先が私の故郷なのだ

優しい勘違いで自分を癒す女たちよ
南の島や愛する人への想いを私に投影する悲しい女たちよ
あなたたちの想いを敢えて否定するほど私は冷めてはいない
ただ　あなたたちが南の島に熱い思いを傾けるように
私も自分が生まれたこの軒先があなたたち以上に恋しいのだ
南の島へ飛ばないことが私自身の存在証明
寒さに身を任せながらも孤高を楽しむ自由が私にはある

だから　私の愛する女たちよ
いつか私の気持ちを知ってささやかな賞賛をしてくれまいか
私があなたたちの足元でうるさいほど遊びたくなるように…
　　　　　　　　　　　　　　　　　（『詩集御伽噺』より）

先頭 表紙

　あやめ、菖蒲、カキツバタ、
　実はその違いが判りません。

　ただ、この花はアップより、
　このようにたくさん並んで咲いているのが好きです。
　

先頭 表紙

　花をたくさんアップしているくせに、花の名前はあまり知らない。
　この日記でも自分で調べず、ライターの方に教えていただくことが少なくない。

　今回も同じだ。
　本人はヒメジョオンのつもりでシャッターを切ったが
　こうしてみると原っぱに咲いていた野の花に見えない。

　よくよく考えれば、無理に名前をつけることはない。
　心のなかに残ったキレイな白い花、これで十分だ。

先頭 表紙

　今年の夏休み、北海道へ行くことにしました。
　催行人数に満たない場合は中止になる可能性はあるけど
　絶対に行けると信じております。

　実は北海道、毎年８月の下旬に仕事で訪問しております。
　しかし、遊びでは久しぶり。
　合計で20回近く北海道に行って訪れたことのない場所があるので嬉しい限りです。

　訪問先は釧路湿原、納沙布岬、小清水原生花園、屈斜路湖、摩周湖
　　　　　知床、阿寒湖、オンネトー
　　
　などだけど、一番楽しみにしているのは美幌峠でのスターウォッチング、それと女満別の日本一のひまわり畑・・・。

　海と湖と空と花と星、そして美味しい食べ物を満喫してきます。

先頭 表紙

　七夕の日、十和田湖で見た黄色い花火
　未来のある旅を祝福してくれたような気がした。
　
　だから、あんなに雲が低くても
　星を見せてくれたんだ。

先頭 表紙