2001-11-15 奈良公園の白い鳩〜なに見て御座る
2001-11-15 これも金剛力士像（薬師寺の守り神）
2001-11-15 神様、仏様、大仏様
2001-11-14 秋篠の紅葉〜奈良旅情
2001-11-14 街道の風景〜奈良旅情
2001-11-14 お地蔵さんのミイラ？〜東大寺にて
2001-11-14 秋を惜しむハチ〜奈良花物語
2001-11-14 薬師寺の花〜お腰につけたキビ団子
2001-11-13 伎芸天に亡き母の眼差しを感じた〜秋篠寺慕情
2001-11-13 猫たちの館〜奈良町で出合ったニャンコたち（２）

　奈良公園、鹿だらけ。実は困るのが鹿のフン、転んだりして手をつくと思わず『・・・』という状態になる。ただ、嬉しいのは、こちらの寺社に比べて鳩の数が少ないことだ。今年は被害にあっていないが、夢樂堂は鳩の被害にあう。３年前なんか頭の上に落とされて往生したことがあった。　鳩が少ないと、とても平和な気分になれるのだ。
　この画像は奈良公園で見た白い鳩。全然飛ばないで、人の間隙を縫ってウロウロしている。ホントは手品で使われている、羽の切られた鳥かも。とりあえず、愛嬌のある顔、シャッターをノータイムで押した。

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　薬師寺、新しい塔と古い塔が混在している。多くの人は古い塔が好きだと答えるだろうが、考えたら最初は皆、新しかったんだ。建ったばかりの薬師寺や唐招提寺を見て、当時の人たちは大きな声をあげたんだろうな。タイムマシーンがあれば、ピカピカの大仏を観たいぞ（最初は金ピカだったんだよね）。

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　あー、寝過ごしてしまった。２時に起きる予定が４時、う〜む、２時間のビハインド。でも、これは体が要求していること。寝たことで頭はすっきりしている。さてさて、午前中はダッシュするのだ。これは奈良の大仏、写真撮影が出来る数少ない仏像だ。

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　秋篠寺、花も緑も、そして紅葉もいっぱい。青空を赤く染めようとしている。

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　般若寺から正倉院へ向かう道すがら見た風景。トウガラシの天日干し、何だか時間が逆戻りした感じだ。

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　東大寺はこれで多分６度目、ついフラフラと大仏殿に足が向いてしまう。大仏さん、いつスッカラカンと明るさを感じる。そして、大仏殿の入口の右側にいるのがこの地蔵（多分）だ。怪しさがいっぱいで、本当はこいつが生き返って、大仏と猿沢池にいるかめかめ軍団と戦いそうな気がする。大仏とガメラとの戦い、奈良名物になるかも？？？

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　般若寺の別名はコスモス寺、それ以外にも菊の花が咲いていた。仏像もみないで、花と石仏だけを見ていた変な奴、ハチもそう思ったに違いない。

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　これからはだんだん花が少なくなる季節だ。草花は霜にあたれば、枯れてしまう。てなわけで山茶花や椿などの木に咲く花が主流になる。この花は薬師寺の片隅に咲いていた花。しっかりと開いて、まるで蓮華のようだった。
　足にマメが出来て、かばって歩き続け、体のバランスが狂ったせいか、腰が重い。ところで、ヘタをすると長崎出張の話が出てきそうだ。またまた、同行取材、年末にかけては忙しくなる時期、出来たら勘弁こうむりたい。

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今回の奈良旅行のメインは桜井市にある金屋の石仏のはずだった。しかし、旅のクライマックスはあっけなく初日に訪れてしまった。一つの旅にクライマックスは一度だけでいい。それが金屋の石仏鑑賞を見送った理由だ。パンドラさんに勧められた『秋篠寺』が夢樂堂の心を大きく揺らした。
　秋篠寺は大和西大寺駅からバスに揺られて３つ目の停留所にある。車窓から外を見ると住宅ばかり。競輪場のそばを通り過ぎると、住宅街の一角に秋篠寺があった。奈良のお寺にしてはコンパクトだが、地面に生えている苔を見ると古刹であることがよく判る。受付には好感の持てる若い坊主、門をくぐると建物がコンパクトに並んでいる。空は青空、花も咲いている。ハチもトンボも気持ち良く飛んでいる。ここだけ別天地のような趣だ。
　空と花と虫を愛でながら、宝物館に入った。質素な宝物館で、展示してある仏像類は他の寺に比べて少ないが、これまで見た仏像のなかで、最も美しいものにあった。これは伎芸天で、解説書の言葉をそっくり借りるなら『頭部は天平時代の乾漆像で、体部は鎌倉時代の寄木造りの極彩色立像。伎芸天は芸能を司る神。ヒンズー教の最高神であるシヴァ神を仏教に取り入れたのが、摩醯首羅天（まけいしゅらてん）であり、大自在天ともいう。伎芸天は大自在天の髪際から化生(けしょう)したという天女であり、大自在天女、摩醯首羅天女ともいう。眉目秀麗で芸能を主宰し諸技諸芸に優れている。諸芸成就、福徳円満祈願の神だが、日本での作例はこの伎芸天のみ』になる。簡単にいえば天女ということだ。
　それまで伎芸天の写真は何度か見たことがあった。しかしながら、美しい仏像ではあるが、単にキレイなだけといった印象が強かった。ところが、建物の中に一歩足を踏み入れたとたん、その先入観はどこかへ飛んでいった。伎芸天は優しいオーラを放ち、夢樂堂はまさに、そのオーラとやらに引き寄せられたのだ。可能な限り、さまざまな角度から方向から伎芸天を眺めた。角度だけではなく、微妙に目の高さも変えてみた。すると、ある一定の角度で心が大きく揺れた。小学校３年生の時に亡くなった母の顔が浮かんできたのだ。右斜め前の微妙な角度、紛れもなく母が微笑んでいる。こんなところで、母の面影にあうなんて思ってもみなかった。帰りのバスのなか、一日目の宿泊先へ向かう京都行きの電車の中でも、まだ心は揺れたままだった。
　
＊伎芸天の写真は撮影禁止で撮ることができません。この画像は伎芸天が安置されている建物の鬼瓦、鬼までが優しく見える。
＊この日記、10万ヒットを超えました。わがままで気まぐれな日記を可愛がっていただき、ありがとう。

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　奈良町にあった廃屋、人は住んでいないが猫が５匹、ひっそりと寄り添っている。餌を誰かが持ってきて、それで生活をしている。ひっそりと寄り添っているがなぜか侘しい。これはそのなかのニャンコだ。

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