2003-11-12 タダより安いものはないなり…の巻
2003-11-11 ビバ・ワールドカップバレー♪…の巻
2003-11-10 しまなみ海道・激走５８キロ！？その後…の巻
2003-11-08 しまなみ海道・激走５８キロ！？その７…の巻
2003-11-07 しまなみ海道・激走５８キロ！？その６…の巻
2003-11-06 しまなみ海道・激走５８キロ！？その５…の巻
2003-11-05 しまなみ海道・激走５８キロ！？その４…の巻
2003-11-05 しまなみ海道・激走５８キロ！？その３…の巻
2003-11-04 しまなみ海道・激走５８キロ！？その２…の巻
2003-11-03 しまなみ海道・激走５８キロ！？その１…の巻

こないだゲームボーイが当たって
味を占めたってなワケでもないのだが
今度はコンサートの招待券に応募してたのよ。
それはピンクレディーのなんだけどさぁ…
見事に外れたわいな。
そうそう当たるもんではありませんな〜

そして今はジョージアのポータブルＤＶＤを狙い
缶コーヒーのシール集めに余念がないのである…

って、ピピピ、ピンクレディー！？

読み流してはなりません。

いや、別にまりなはイントロがかかったら
無意識に踊り出し最後まで踊りきれてしまうような
そんな世代ではないんだけどぉ…
タダなら行こっかな〜ってなもんで。

で、招待券には見事に外れたのだが
あなた様は２次抽選で優待券に当選したですって！？
へ？２次抽選？優待券？？
そんな事は応募する時には書いてなかったがな。

５名様までチケット代６８００円のところを
特別に３５００円で…ってコレ
要はチケが売れてないって事なんじゃないの？
ったく、売れてないなら招待しやがれ〜〜〜！
まりなお得意の“渚のシンドバット”を踊らせろ〜
３人めのピンクレディーになってもいいくらいよ…
いや、そんな世代じゃないんだけど
ガラガラだったら可哀相じゃないのよ〜
６８００円が３５００円ねぇ…
おっと、うっかりイベンターの姑息な手段に
踊らされるとこじゃったがな。

まりなはワールドカップ男子バレーのチケに
５０００円を出せても
ピンクレディーに３５００円は出せませぬ〜！
いやはや、あはは。

あ。イベンターに踊らされて
ＵＦＯを踊ろうかってな御仁が
おられますれば、優待券を差し上げましてよ♪

先頭 表紙

今宵のポーランド戦は白熱しましたな。
こないだの韓国戦に勝るとも劣らずじゃ…
ええど。ニッポン♪

いかにも、サイクリング顛末記を
ダラダラダラとまりなが書いてる間に
日々、熱戦が繰り広げられていたのである。
お尻が痛いなんてボヤいてる場合ではないのよ〜！

テレビスポーツ観戦が大好きまりなも
なにせホレ、バレーボール部の腐っても
元・花の女子マネージャーだからさー
なんだかんだ言っても
そりゃやっぱバレーが最も熱くなりましょう。
つーか、腐っても…って、あーた
まだ腐りきってはおりませぬぞ。
なんでも腐りかけが一番美味なんだから…あはは。

そんなワケで、まりなの贔屓は
あの年齢で全日本女子を引っ張る吉原なのよ。
って、どんなワケよ！？いやいやいや（汗）
ともかく、プリンセスメグなんて可愛らしい
キャッチフレーズなんてついてないもの。
あのなんともいえない存在感は
さしずめクィーン…いや、キング吉原！？
気迫に圧倒されちゃう〜〜！
女が惚れて男が惚れない女かと…
かっちょこい〜！！

世界最小セッター竹下もええ仕事をしておるのだが
いかんせんチビっこい。
やっぱ中田久美よなぁ…
あーたも解説なんかしとらんと
キング吉原にトスを上げてみてはどーよ？

あー早く男バレが始まらないかな〜
チケット買って手ぐすね引いて待っとるどー！
うきき♪

先頭 表紙

　１１月１日（土）快晴

泣かないでＹ王子…
どこかでみかんは買えるから。ね？
まりなが買ったみかんをむいてあげちゃう〜
ホレ、お食べ。あーん。
ホレホレ、Ｎ王子も。あーん。
おいすぃーい？
野趣あふれるお味のみかんなり。

１１時４５分にスタートしたサイクリングが
終わったのは１７時１５分…
ご、ご、５時間半！？
いや全く、よくがんばりましたなぁ〜
いやはや、よく考えてから決行せにゃねぇ…
互いに称え、おのおの反省し
みかんを食べながら、ダンプは進む。

いやしかし、サドルから解放されたら
あまりクッションのよくないダンプでさえ
心地いいじゃないのよ〜！
つーか、急がねば…
晩餐会に遅れちゃう〜ぅ！！

生口島の道すがらにみかん直売所があったので
寄っちゃう？急がば回れ〜！？

Ｙ王子がみかんセレクトしてる間に
試食しちゃお…わわわ。
こりゃまた甘いみかん…むむむ。
１ネット５００円！？
高いけどせっかくだから買っちゃう〜〜〜
うきき。

「もう寄り道はしませんからね…姫様」
「あい。あ、Ｙ王子。お疲れならば、運転…代わりましてよ？」
「姫様。余計に疲れそうなので結構です。」
「なら、シフトチェンジ係になりましてよ？」
「そんな係…聞いた事ありません！」

なにせ、まりなは真ん中に座ってるから…
ほどよき所にシフトレバーがあんだもん〜
グイグイっとやりたくなっちゃうワケよ。
けど、教習所以来一度たりとも
グイグイっとやった事などない…
やる気だけはあるって事を見せてみたなり。

さようなら…しまなみ海道！
ダンプは尾道を通過中。
さようなら…尾道ラーメン！？
あぁ〜。

「王子さま方。今度は尾道ラーメン食べましょうね」
「今度は塩ラーメンも食べましょうよ。姫様」
「今度はちゃんと作戦を練りましょうね。姫様」

喉元過ぎれば熱さ忘れる…
しまなみ過ぎたら痛さも忘れる！？
再度、しまなみ海道サイクリングをやる気かい！？

懲りない面々に栄光を〜〜〜！

パリ島到着１９時４５分。
当然ながら大遅刻の晩餐会…
その会場では食事よりもストレッチに余念のない
まりななのでありました。

アイタタタ。

先頭 表紙

　１１月１日（土）快晴

その時、時刻は１６時半。
このうえ急いだところでもうねぇ…

５００メートルしかない【大三島橋】を
渡りきったらあのウネウネしてた坂を
ウネウネと下りましょ〜
爽快に〜v

いやしかし、来るときよくまぁこの坂を
元気に上ってきたものね。

ひ〜〜〜やっほぅ♪

あとはひたすら平坦なサイクリングロードを走り
ゴールっつーかスタート地点を
目指すのみだわっ！

うりゃー！
誰が一番に着くか勝負じゃ〜
負けへんで〜
３人抜きつ抜かれつのデッドヒートである。

ほーら【多々羅大橋】が見えてきたじゃないの〜
もうちょっとじゃないの〜
ここまで、泣き言も言わず弱音も吐かず
よくがんばりました…

「もうイヤだ〜！」
「あ。ついに言っちゃいましたね…姫様」
「ヤダヤダも〜！！」
「あはは。思いっきり言ちゃいましたか」

声高らかに弱音を吐いたまりなかな…

アイタタタタ。

お尻の痛みはとうに限界を超えており
まりなはマウンテンバイクごと乗っけてもらおうと
何度ヒッチハイクを試みようとしたことか…
だってほどよい軽トラがいっぱい通るんだもん〜
ダメよ。ダメダメ。
最後までペダルを漕ぎ通すんだもん！
ここまでムチ打ってまいったのだが
ちとロングスパートをかけるのが早かったのねん。

あー。
先に行ってダンプで迎えに…
来てはくれないのね〜〜〜
泣き言をひとり言いまくるまりなを後目に
デッドヒートを繰り広げる王子さま方の
いったいどっちが先にゴールしたのか
それすらわからないくらい引き離されつっつー！

遅れる事しばし、ヨタヨタしながら
なんとかゴール！

する前に…

みかん買おーっと♪

道路の反対側にある駐車場で王子さま方が
ダンプにマウンテンバイクを積んでる様子が
ヨタヨタながらも見てとれたので
こっちに迎えに…来てくれるよね？ねねね？

道の駅“多々羅しまなみ公園”の売店は
すでに蛍の光がかかってるじゃないの〜
まぁ。こんなに入って２００円？
お尻の痛みも忘れる安さかな…
レモンも買っちゃお〜
うしし。

みかんもレモンも買ったし
まりな的にはこれで無事にゴール！！
パチパチパチ。

「姫様。迎えに来ましたよ」
「ありがとう。ゴールする前にみかん買ってましたの」
「見てましたよ」
「すごいお安いのよ。買ってらしたら？」

ガラガラガラ〜

絶妙なタイミングで売店のシャッターが
閉まるとはこれいかに。

つづく…のか？

先頭 表紙

　１１月１日（土）快晴

コンビニの駐車場にだらしなく座り込んで
何か食べてる輩をいつも苦々しく思っていたのだが
よもや、まりながその輩になろーとは〜〜〜
あぁ。嘆かわしい…
だが、背に腹は代えられませぬ（汗）
菓子パンをパクつく王子さま方の横で
まりなはホットドックの一気食いなり。

トリャーっ！漕げや進めや
ホットドックパワーでいざ行かん…

「姫様。だいじょ…」
「もぐもぐ」
「静かだと思ったら鯛焼き食べてたんすね」
「もぐもぐもぐ」

辛いもののあとは甘いものなんだもん。
コンビニで秘かに買っておりましてよ〜
鯛焼き食べながら余裕の片手運転！？
おうよ。まだまだ行けるで〜v
上り坂は押して歩くけどね…

あらま。もうココまで戻って来たんだ〜
往路は長く感じても、復路は短い…
コレがＵターンのよいところ？？？
この先がどーなってるかわかってるっつーか
残りの距離感がはっきりしとりますわな。
うっしっし。

ホレもう【伯方・大島大橋】が見えてきたぞー！
って事は…橋へのプレリュード？

はふー。

って事は…ぐるぐる迂回してる
下りは爽快なあの坂が待ってるワケね？

ひゃっほう♪

伯方島に戻って来ましたがな…
あ〜。塩ラーメン〜〜〜

「姫様〜。今度は食べましょうね」
「は〜い！」

独り言なのに…また聞こえちゃったのねん。
さようなら。伯方の塩ラーメーン！

あ〜。みかん〜〜〜

「姫様。食べたいんですか？」
「あい」
「けど、盗んだら泥棒ですよ」
「買って帰るに決まってるじゃないですの」

手をのばせばすぐそこにあるんだもん。
取ってくれと言わんばかりに…
わかっております。
盗んだりしなくってよ〜〜〜！

おぉ。そーこーしてる間に
もうすぐ【大三島橋】じゃないですのん。
って事は、またまた地獄のプレリュード！？
いや、コレが最後の上り坂…

あぁ〜〜〜〜〜〜（涙）

いやしかし、なんだかいいカンジで
あたりも黄昏てきましたな〜
Ｎ王子のタンクトップ姿を筆頭に
一同揃っての夏衣装が景色にそぐいませぬ…

急がねば〜！

早くしないと日が沈むなり。

つづく…

先頭 表紙

　１１月１日（土）快晴

橋の上のベンチでは、おちおち昼寝もできませぬ〜
行楽の秋のしまなみ海道でも【来島海峡大橋】は
特に行き交うサイクラーが多いなり。
なのでまー、サイクラーウォッチングなどしながら
のんびり痛いお尻を休めとこ〜っとv

そこでどのくらい休んでたのであろうか…
ん？聞き覚えのある話声が接近してくるぞ〜

通過しちゃいやーん！

「お、王子さまがたぁ〜！待って〜」
「ひ、姫様。そんなとこにいらしたんですか？」

５メートル先で急停止…
お昼寝してたら気付かれないまま
先に行かれるとこじゃがな〜（汗）

「ここでお帰りをずっと待っておりましたの」
「ここより先には進まずに？」
「え、ええ」
「通行料２００円も払うことなく？」
「ええ」

料金所が真ん中あたりにあるのを知ってたもんねー
いや、だからと言ってケチったワケではなく
あくまでも体力温存…
つーか、お尻を休める為なのよ〜〜〜

再会を喜びなにげに時計を見ますれば…
時刻は１４時４５分！？ひょえ〜
急がねば急がねばっ！

まりなは１９時からパリ島で晩餐会…
Ｎ王子は２０時半からパリ敷で晩餐会…

ホントに急がないと間に合わないわ〜〜〜！！

あー。
けど、今さっきひーこら漕いで来た道のりを
これから順ぐりにまた戻って行くんよなぁ…
まりなのキライなＵターンなのね〜！
それ以前に、あの行程を思い返しただけで
軽い目眩が…クラクラクラ〜。

まりなの人生修行はここからが本番！？
ッシャー！

「それでこそ我らが姫様」
「あたぼうよ〜」

さようなら来島海峡…
またいつか来るしま〜〜〜

うっほほーい♪

下りのループ橋のなんと快適な事か…
けれど、幸せな時間は得てして短いものである。
その瞬間を楽しみに人は生きているのである。
そして、楽してのみ得る幸せのなんと薄っぺらな事か。
苦楽をともにしてこそ幸せな人生なのよー！

って、どっかで聞いたような人生論はええから…
ともかく、ペダルを漕ぎなされ〜
大島の上って下る上って下るを繰り返す
サイクリングロードはハードで長いのよー！

やはり王子さま方も相当お尻が痛いのねん。
なにせまりなより１０キロは多く乗ってるもんなぁ…

そして一同、上り坂にてマウンテンバイクからおり
無理せず押して上がりましょー！
あーそうしましょう。そうしましょう。

つーか、漕ぐよりこっちのが早いのでは？？？
お尻が痛いだけで、その他はいたって元気だもんね〜
んで、下り坂は猛スピードで下りましょー！！
はい。そうしましょう。

「あ。もうすぐコンビニですわね」
「おぉ。寄ってきますか？」
「あいあいさー」

時間はあんまりないけど、先は長い。
腹が減っては戦はできぬ〜！？

つづく…

先頭 表紙

　１１月１日（土）快晴

まりなに物産館をウロつく余力などなく…
つーか、サドル以外のものに座りたし〜！
代わりにＹ王子が褒美のエサを求めて
館内をウロついてくれてる間に
まりなは外の椅子に座って一点を見つめる！？

揚げたてのじゃこ天〜♪

「館内には特に何もなかったんですが…姫様」
「Ｙ王子殿。ならば、アレを〜！」
「じゃこ天っすね」
「はふはふ」

あちち…
あ！揚げたてで熱いから。気をつけてね…
って、売店のおばちゃんったらもー
まりなも子供じゃないんだからさー
落としたりしなくってよ〜
いやいや、あはは。

あんまりお腹すいてないと言っていたＮ王子も
あまりにおいしそうに食べてる
まりなとＹ王子にに釣られてお買いあげ〜

じゃこ天パワーでいざ行かん！

けれど、またまたまた橋へのプレリュード…
あぁ。
ココのサイクリングロードはループ橋なので
先行く王子さま方がスイスイ上っていくのが
下の方からでも見てとれる…

「姫様。がんばって下さーい！」
「ふぁーい」

上の方から励まされ、まりながんばるv
がんばって追いついたけど…アイタタタ。
お尻の痛さは限界かも知れませぬ〜

「王子さま方。もう私の事はお気になさらずに…」
「せっかく橋上まで来たのに…姫様。一緒に行きましょうよ」
「いえいえ、ホントにいいんですのよ」
「そうですか…じゃあ先に行ってます」

２人を見送り、超スローペースで
橋の上を進んでくまりななり。

全長６、２キロの【来島海峡大橋】を往復したら
１２、４キロ…長い。あまりにそれは長過ぎる〜〜〜

あ〜。
かつての記憶が蘇るじゃないの〜
そうよ。まりなはこの橋を渡ったが事あんだもん。
橋とはいえ、ゆるい坂になってんだもん。
行った先がどんなだかも知ってるもーん。
いいじゃんもう。別に行かなくても…ねぇ。

ここで帰って来るの待ってよーっと♪

おいおい！

第一、第二、第三と、３つの橋で成っている
【来島海峡大橋】の、そこは第一大橋…
渡りきったところにある休憩スポットだわよ。
いいカンジのベンチもあるしねー
ここで寝そべって待とうじゃないの〜！

コラコラ！

なにせホレ、天気もいいしさー
海の風を感じながらお昼寝するにゃあ
橋の上はもってこいだわよ〜

あー極楽極楽。

人生苦あれば極楽もないとねーv

つづく。

先頭 表紙

　１１月１日（土）快晴

ココからもう見てとれる
次なる【伯方・大島大橋】まで残り２キロ弱。
塩アイスパワーでいざ行かん！
この時、時刻は１２時４５分…出発してから１時間！？
こんなペースで大丈夫なん？

そして、再び橋へのプレリュード…ほっ。
今度はグルグル迂回してて距離は長いけれど
サイクリング用にちゃんと整備されてる
ゆるゆるの坂だから漕ぎやすかったがな〜
って、多少なんだけどね。
はぁはぁ…

息を整え、いざ【伯方・大島大橋】じゃ〜！
わーいわーい♪

ひとり通行料５０円ずつ払って行け進め〜
その距離、全長２、６キロ…
橋上サイクリングを堪能するには適当な長さかと。
眺めもいいしねーv

景色もじっくり堪能堪能。
けど、また下りるのねん…あぁ〜
いや、下りはめっちゃ爽快でいいんだけどさ〜
苦あれば楽あり、また苦あり！？

ずーっとこのまま高いとこを走らせてくれー！

下り立った、そこは大島。
もちろん伊豆大島でも奄美大島でもなく
対岸の四国に一番近い島で
今治にかかる【来島海峡大橋】までは…１１、５キロですと！？
長ーっ。

サイクリングロードも最初こそ
海岸線沿いを走る平坦な道だったけれど
あとは上ったり下ったり上ったり下ったり…
しかも、坂の途中で赤信号にかかったり…
もぉー！

王子たちと喋りながら併走どころか
追走もままならなくなり
黙々とペダルを踏むまりなである。

あ。カルビ丼だって〜
おぉ。お弁当、いや、おにぎりもなぁ〜
あら〜。ケーキセットねぇ〜

おっきい島なので食堂やらコンビニやら喫茶店やら
やたらと目に入ってくるワケで
自然とまりなの独り言は食べ物関係に…

「姫様。お腹すいたんですかー？」
「あらら。聞こえちゃった？」
「はい。はっきりと」
「おほほほほ」

お腹がすいたと言えばすいてんだけどさー
どっちかってーと、気を紛らわす為の独り言！？
お尻が痛いんだもん〜〜

「王子さま方。お尻は痛くないんですの？」
「痛いっすよー」
「やはり…痛いのですか」
「当然っすよ」

餅は餅屋よ。マウンテンバイクはマウンテンよぉ〜！

「姫様。大丈夫ですか？」
「大丈夫。痛いのはお尻だけですもの」
「がんばって行きましょう！」
「はいなっ」

しかし、これまで遅れがちとはいえ
独り言が聞こえる距離だったのだが…
ここにきて、上り坂途中の信号に
まりなだけひっかかってしまい
ついに王子さま方の後ろ姿が見えなくなっつーっつー！
あぁ〜。

けど、坂を上りきればまた下りだもんねー
ひゃっほぅ〜♪

「あら。王子さま方…お待たせ〜」
「よくぞご無事で…姫様」
「信号にひっかかっちゃいましたの。はぁはぁ…」
「すごい汗ですよ。休憩しましょう」
「ふぁい」

そこはにはもう次に目指す【来島海峡大橋】が
ででーんとそびえ立っておるではないの〜！
そのふもとにある“いきいき館”なる物産市場で
アップダウンのある１１、５キロを
無事、漕ぎきったまりなに
褒美のエサをくれたまえ〜〜〜

つづく…

先頭 表紙

　１１月１日（土）快晴

サイクリングロードの案内表示板には
これから目指す【大三島橋】まで４、８キロと…ふむ。
まぁ、先は長い事だしさー
とりあえず、ゆっくり走ろうしまなみ海道〜♪
ちゅーても、３人の足並みは揃えとかないとねぇ。

「王子さま方。どんくらいのペースで行きますの？」
「学校が終わりぺちゃくちゃ喋りながら家に帰るカンジで…」
「はいはい。そんなカンジね…」

あー。どんなカンジだったけかなぁ…
自転車通学時の遠〜い記憶の糸を手繰りよせながら
ペダルを漕ぐまりなである。
んー。こんなカンジ…だったけなぁ。

大三島のサイクリングロードは海岸線に沿っており
景色を堪能しながら余裕のサイクリング♪

マウンテンバイクはマウンテンを走行する用だから
マウンテンバイクなワケで
サドルもタイヤもアスファルト対応じゃないのかぁ…
なるほどねぇ、そーよなぁ…
だから、すでにちょっとお尻が痛いのかぁ〜

などと、ぺちゃくちゃ喋りながらの快適サイクリングも
海岸線が終了すると同時に終了！？
ウネウネしてるげな普通の上り坂が目の前に…
ひ〜。

島と島にかかる橋は島の上にかかっておりまして
当然ながら橋を渡るには島の上の方まで
ひーこら上って行かねばなりませぬ〜
あぁ〜。

太股にかなりきたけーど
なんとか６段変速を巧みに使い上りきったがな〜
ぜぇぜぇ…

息を整え、いざ【大三島橋】じゃ〜！
わーいわーい♪

ひとり通行料５０円ずつ払って行け進め〜
その距離、全長５００メートル…って、短っ。

苦労して上ってきたのに、もう下りるのね〜〜〜
けど、下りはめっちゃ爽快！
ひゃっほう♪

苦あれば楽あり…まるで人生のようである。
あ〜。

下りたった、そこは伯方島。
次なる【伯方・大島大橋】までは３、３キロか…ふむ。
なんだ、さっきより短いじゃーんv
距離的には…ええ。

ココのサイクリングロードは海岸線沿いじゃないのよぉ。
急な坂道じゃないにしても
緩く長い上り坂はしんどいっちゅーの！
けど、上るからには下りがある…
苦あれば次に楽がある…
王子まりなは学ぶ女でございます。
けれど、王子たちとぺちゃくちゃ喋りながら
併走する勢いは失われつつあるまりななり…

「姫様。大丈夫ですかー？」
「大丈夫ですわー」
「がんばって下さいねー」

あぁ。伯方といえば“塩”よなぁ〜
塩ラーメン食べたいなぁ〜

「姫様。お腹すいたんですかー？」
「いえいえ、そんな…」

独り言なのにぃ〜
先行く２人に聞こえた模様なり。
そして、すぐそこにあるのは
“マリンオアシス伯方”なる道の駅…

「姫様。休憩して行きますかー？」
「はーい」
「けど、塩ラーメン食べてる時間はないですよ」
「は、はい〜」

ちぇっ。伯方といえば“塩”なのになぁ〜
あーっ！塩アイスぅ〜？！

「食べたいんですか？姫様」
「あい」
「食べて行きましょう！」
「あ〜い」

ボトっ…えーん（泣）

買ったばっかの塩アイスを見事に落とすって
あーたもう、幼稚園児じゃないんだから〜
２人の王子たちに呆れられながらも
売店のおばちゃんに再びのっけてもらい食した塩アイスは
甘からずしょっぱからず…まいうーなり。

つづく。

先頭 表紙

かつてまりなは、伊予の国・今治から
大島にかかる全長６、２キロの来島海峡大橋を
レンタサイクルで往復した事があるのだが
あれは…冷たい風がびゅーびゅー吹く
めっちゃ寒い冬だった。
笑けるぐらい寒かった。
それはそれで楽しく満足もしたのだが
できれば時候のいい時にまた行きたいなぁ…
んで、足腰鍛えてもっと長い距離に挑戦したいなぁ…と。

あれから約２年。
ついにその時がやってきたなり〜v

とはいえ、コレ急遽３日前に決まったので
足腰なんざ鍛えるヒマなどなく…
つーか、まりなはここ数ヶ月とゆーもの
自転車なんかにゃ乗っておりませぬぞ〜
ヘタに鍛えて当日に支障が出ても困るしなぁ…
おうよ！ならば本番一発勝負なんじゃ〜！！
特に何もせぬまま…
出たとこ勝負に賭けてみたぞ。

ええ。
これがまりなの生きる道…アーメン。


　　１１月１日（土）快晴　

絶好のサイクリング日和である。
ふむ。予想最高気温は２４℃ですと！？
暑いのキラーイ！ならば…薄着で行くまでよ。

集合はパリ島某所に９時。
同行の民…いや、舎弟ども…
いやいや、宮殿の姫を慕う年若き王子様たちが
お待ちかね！？
２ｔダンプにマウンテンバイクを積み込み
いざ出発〜！！

運転席にはＮ王子、助手席にはＹ王子…
するってーと、まりなは両手に花ならぬ
両サイドに王子様！？いやん。
つーか、狭っ。

「姫様。がまんして下さい」
「いいんですのよ。なんのこれしき」
「それでこそ我らの姫様」
「おほほほ」

そんな身動きのとれないきゅうきゅうの車中で
しばしサイクリングに無関係な話で盛り上がる…

「ところで王子様がた…今日はどんな作戦ですの？」
「特には何も考えておりませんが…」
「あら。そうですの」

って、みんな行き当たりばったりなんかい！
さすがはまりなを慕う王子様たちだけはある…
はいはい。そんな事もあろーかと
まりなは２年前のサイクリング資料を持参してきたぞ。

「さすがは我らが姫様」
「近うよれ〜」

行く時点で決まっていた事項といえば
１９時にはパリ島に帰り着いておこう…それだけ。
資料を参考に逆算して、ココぐらいかなぁ〜
かなり適当にサイクリング出発地点を決め
作戦も決まり落ち着いたところで
スタミナドリンクをぐいっと飲み干すまりなかな…

「姫様。やる気満々ですね」
「おほほほほ」

とんちんかんな３人組とマウンテンバイクを乗せ
一般道を地道に走行してきたダンプも
ついに、しまなみ海道に突入じゃ〜！
おぉ…紅葉にはまだ早いけーども
みかんが鈴なりの向島、因島、生口島を通過して
着いたそこは大三島。

道の駅のでっかい駐車場にダンプを止めて
各人愛用のマウンテンバイクを降ろす…
つーか、まりなのは借り物なので
まずは駐車場内を試走したのちサドルを調整し
準備はＯＫよ〜。

１１時４５分。
道の駅“多々羅しまなみ公園”から
サイクリングの始まり始まり〜♪

つづく…

先頭 表紙