青いガウンを着た卒業生が、列を成して広場にあつまってくる
すごい人
こんな沢山の人、この学校で見たことない。
五月にしては暑い日で、青色のガウンで見てるほうが涼しくなる
着てる方にしては暑いだろうけど。
私は、
この学校のバックグラウンドも文化も肌の色も国も受け入れるリベラルな空気が好きだった。
学長までもがユーモアセンスある楽しい空気が好きだった。
学部の名前が呼ばれるたびに、騒いではしゃぎまくる人が集まる空気が好きだった。
アメリカの未来を担うために図書館に深夜までこもる真面目な生徒が集まる空気が好きだった。
真面目に、自由に、陽気に、そんなインテリジェンスが集まる空気が大好きだった。
「また将来、自らの道を振り返りに、自ら得たものを後輩に残すために、
そしてまた自ら刺激を受けに、コロンビアに戻ってきてくれることを祈っています」
その瞬間、皆が帽子をそらに投げた。
私は投げる帽子がなかったけど、将来は、アメリカかどこかで、
今度はちゃんとしたディグリーを取り、
青空の下でガウンを着て笑う日がくるだろうと
皆の笑い声と歓声が響く空を見て思った
2006/9/5-2007/5/16
As a visiting student at Columbia University in the city of New York. |