himajin top
「短歌日記」

いしざきともこのページENTER

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2007-09-30 空の見取図
2007-09-29 私生活
2007-09-29 あれこれ書いたんだけど
2007-09-27 生命線
2007-09-27 Sinus Rhythm
2007-09-26 病床
2007-09-23 暁のそら
2007-09-22 朝のタクシー
2007-09-22 せんせい
2007-09-21 わたしの花瓶


2007-09-30 空の見取図

■鉛筆を耳にはさむのゆるすから描いてねまたね空の見取図
■はこばれるときはねたふりとくいだよ握ればいつも鉄くさい腕

先頭 表紙

2007-09-29 私生活

人に身の上を聞かれるときに、なぜか口ごもってしまう。
後ろめたさからだろうか。でも、何に対する?

わたしの話にはたいてい起承転結がない。とりとめがない。
見境もない。過去も現在もあるけど未来はあまりない。未来求む。
急募未来若干名。うそです☆
未来は求めるものではなくて一日一日の積み重ねから
じぶんでつくってゆくものですね。でも、つくれてんのか?きちんと。

短文のなかにどれだけ詰め込めるだろうって四苦八苦するのは楽しい。
つくづく暗い趣味かもしれない。

■愛妻家と歩く夕暮れ何もないとこでつまずくなんてバカだね
■誰とでもできることだろバスタブに湯をはればじきに しらじらと夜
■私生活閉じて出かける朝のドアゆうべのことはなかったことだ

先頭 表紙

そうですね、選ぶ^^ 選ぶためにはいろいろなものを捨てなくちゃいけないんですね。わたしも暗くていいと思います(笑) / いしざきともこ ( 2007-09-30 19:24 )
詰め込むと言うよりも選ぶ作業とオレは思います。四苦八苦するのは同じですけどね(笑)最近は暗いのも案外悪いことじゃないと思っています。自己弁護かな。 / まあ ( 2007-09-30 01:05 )

2007-09-29 あれこれ書いたんだけど

■鉄棒をゆがませたの誰 さかあがりできないまんま初潮迎える


やっぱり長々とあれこれ書くと最後の方でイヤになっちゃうんですね。全て。

先頭 表紙

2007-09-27 生命線

亡くなってゆくものの手を握ると、
いつか一緒に連れていかれてしまうような気がします。

生と死、そのどちらも、容易ではないことですね。


■生命線みずみずしくある105歳のやわき手のひら茶碗載せおり

先頭 表紙

2007-09-27 Sinus Rhythm

■生と死が岸へ岸へと寄せ返す洞調律の崩れゆく音

先頭 表紙

2007-09-26 病床

■わたくしが刻んだものか父親の皺の一つをふかくあいする
■確実なP波うつくしく父にありと告げる昨日の電極のこと

先頭 表紙

2007-09-23 暁のそら

■いま何を掴まんとする天井の凍みの先へと伸びる手のひら
■どんな母でどんな娘であったかは知りかねる者へする縦結び
■今死にし者の瞼を閉ずる手の重さを知れよ暁のそら

先頭 表紙

>まるとさん 世界一周船の旅いいなぁ。でもホームシックになりそう。定型のリズムっていったん離れるとなかなか戻らないので、細々と続けています。 / いしざきともこ ( 2007-09-24 23:04 )
あなたから離れるために船に乗りどんぶらこっこと世界一周 こんばんは、エライですねぇ毎日更新。私も俳句を頑張りたいです。天井の歌はわりと好きです。             / まると ( 2007-09-24 21:01 )

2007-09-22 朝のタクシー

■あかねさす朝のタクシー丸めがねの運転手と聴くアヴェ・マリアかな


世間のお休みにはとことん逆らいがちな勤務形態のため
今日も明日も仕事なのですが、
自分にとって仕事は単なる労働ではなく、今のところ唯一、
わたしと現実社会との関係を繋ぎとめてくれているものなので
大切にしなければ、と思っています。

先頭 表紙

2007-09-22 せんせい

■ねむってるあいだに痛くしたでしょうひどいせんせい、せんせいひどい/いしざきともこ



■なおしてるのこわしているのせんせいは継ぎ目だらけのからだを抱きぬ
■完璧なまつり縫いってこんなふう先生わたしに何を埋めたの

先頭 表紙

>まあさん 短歌は自分で作るだけでも短歌だけど、誰かに拾ってもらった短歌は、新しい世界と顔を持てる気がします。それは短歌にとっても作り手にとっても幸せなことです。どうもありがとう。 / いしざきともこ ( 2007-09-23 20:41 )
作者の意図とは全然違う部分で惹かれているような気がします。でもとても好きです。こいういうシルエット。 / まあ ( 2007-09-23 04:47 )

2007-09-21 わたしの花瓶

■たしかに今あなたはいない 現実と夢のあいだに花瓶を置けり
■知らない手ばかりつぎつぎ現れて白き花瓶に花差し込みぬ



今日は図書館に行った。以前借りた本をまた借りてしまう。
気軽な感じで読み始めたはずなのに
斎藤史の短歌が心の隅に残って眠れなくなった。

先頭 表紙


[次の10件を表示] (総目次)