himajin top
「短歌日記」

いしざきともこのページENTER

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2004-10-28 きょうのうた
2004-10-25 きょうのうた
2004-10-22 台風23号
2004-10-16 きょうのうた
2004-10-15 きょうのうた
2004-10-09 きょうのうた
2004-10-03 きょうのうた
2004-09-29 きょうのうた
2004-09-18 きょうのうた
2004-09-16 きょうのうた


2004-10-28 きょうのうた

■へその緒を持たない大人だからだろう愛されててもさみしい僕ら/いしざきともこ


 寒さが深まるにつれて、性格が暗くなって嫌・・・。もともと暗いのに、
 これ以上暗くなってどうすんだろ・・・って感じ。

先頭 表紙

2004-10-25 きょうのうた

 

 先週はなんだかばたばたとしていて、夜は9時過ぎとか10時には
 すでに布団に入ってるような生活をしていました。
 そういう日々も久しぶりに充実感があっていいのだけれど、
 やっぱりお休みの日がすきだなぁ。なんにもしないでぼんやりと
 ひとりで過ごすのが何よりもすきです。

■持つときの軽いためらい鋏とは切るためにある わかっていても/いしざきともこ

■目の中にひろがる宇宙あのひとの手紙の文字は転写のように/いしざきともこ

先頭 表紙

2004-10-22 台風23号

■このままでいたいあなたの足元に捧げっぱなしの献花のごとく

■あいされるたびに螺旋階段の一段ずつが消えてゆく罰


 

先頭 表紙

2004-10-16 きょうのうた

 秋は好きな季節なのだけれど、空気の感じが急に張りつめてくるし、
 なんだか精神的に不安定な感じになる。
 気が付くともの思いにふけってしまうし、毎年そうだなあと思う。
 ある程度の強さは持ち合わせているつもりでいるけれど、
 隙間から何かがこぼれてしまう気がする。

■守りたいものなんてない いつだってどこかほつれる秋のセーター
  /いしざきともこ

先頭 表紙

2004-10-15 きょうのうた

 期待するような未来は何もなくって、ただなんとなく毎日が過ぎる。
 それなりに楽しいことや充実感があって、それなりにストレスもあって
 日常は進んでゆく。夢の中でだけわたしは自由で、ゆめをみることができる。
 世界の中心が何処にあるのか実はよく知らないのだけど
 わたしのゆめの世界の中心は、とてもはっきりしている。
 ゆめのなかの、どこでもない場所。
 ひきつけられたり、急に遠くへ追いやられたりしながら、
 不安定な引力を感じつつ、
 その周りを衛星みたいにぐるぐると回っているみたい。
 とても狭い世界だけれど、そこから出て行きたいとは思わない。

先頭 表紙

2004-10-09 きょうのうた

 西の国に晴間が広がったころ、東の国に嵐が近づいていた。

■見て 樹が揺れている根をちぎりあなたの国に運ばれたくて / いしざきともこ


 物思いにふけっていたら、いつのまにか台風は過ぎていた。


■ぎんいろのトレイにのせて捧げたいひどくこわれたたましいのこと / いしざきともこ

先頭 表紙

2004-10-03 きょうのうた

■しかたなく洗面器に水をはりている今日もむごたらしき晴天なれば/花山多佳子

いや、今日は雨なんですけどねぇ。秋の雨、といった感じの雨。
雨は基本的に好きではないけど、同じ雨なら、春の雨のほうが好き。

■目を閉じて降られてみても虚しかろ雨で流せるもののなきこと/いしざきともこ


天気とその日の気分。割りと強く影響を受ける方だと思う。
人間関係においても、深く関わると、知らないうちに影響を受けている。
いい影響も、悪い影響も、波紋みたいに体の中に広がっていく気がする。


誰かの声を聞いたあと。
体のなかにすうっと広がっていって、そのあとに残る微熱。
ずっと保っていたいと思うような、熱もあるんよね。
そういう日は、そらをみても、陸をみても、
その先に誰かがいるような気がして、こころのなかが、じんわりとする。

■待つときの淡いゆらめき蝋燭の炎消えゆくまでのゆらめき/いしざきともこ

先頭 表紙

2004-09-29 きょうのうた

いろいろ書きたいことはあるのだけれど、書きたいことは書けないことだったり。
だいたい、わたしの書きたいことや言いたいことは、あんまり人に言えることでは
ないような気がするから、ここも日記といいつつ日記風なことは全然書けない。
 
■どのような形になってもかまわない君の手を待つ粘土細工よ
 /いしざきともこ ネタは某女性から借りました(笑

先頭 表紙

2004-09-18 きょうのうた

 「また」と言ひあいて別れし晩夏よりおのおのの身に時は積もれり/横山未来子

「また」というのは一時の別れなのか、永遠の別れなのか。
それによってもずいぶん解釈のしかたが変わって来ると思うけれど。

例えばどんなに人を想う日も、
結局は一人なのだなと思う気持ちに帰結することが多かったような気がする。

 約束のひとつを命綱として渡ってみたい海があります/いしざきともこ

先頭 表紙

2004-09-16 きょうのうた

夢と現実の境界線って曖昧だな、と時々思う。
夢の中で現実を見て、現実の中で夢を見たりする。

夢からさめたあと、誰かの感触が残っていて
いるはずのない人をなぜか探していた。
夢の残像って、なかなか消えない。

 鈴の音のまた遠くなる兆ししてふいにあなたが消えてゆく夢/いしざきともこ
 

先頭 表紙


[次の10件を表示] (総目次)