2001-08-18 治療日記１
2001-08-18 治療日記２
2001-08-13 走る酔人大ピンチ２
2001-08-02 「きょうもビールが旨いぞ」
2001-07-21 夏の主役　ウクレレ
2001-07-20 メキシコ人の土産
2001-07-07 朝日のようにさわやかに
2001-07-03 友、遠方より来たる。
2001-06-30 走る酔人、大ピンチ
2001-06-24 スペイン・ポルトガル報告３５「行き先は風に訊いてくれ」

いよいよ「バッシ」の日なのだ。バッシといっても縄文時代
の風習「抜歯」ではない。
タダでさえ怪我で顔は傷だらけ、口の上は６針の酷い状態なのに
この上に前歯を抜かれたら、もうこれは各地のオバケ屋敷を巡回して歩
く以外にないではないか。
シーズン中はいいがシーズン　オフには何をして生きていけばいいのだろう。

あ、今思い出したが数年前沢登りやっていて滝壷に落ちて前歯を
二本折ってしまって以来既に私の前歯はないのだ。既に義歯だったのだ。
こうして考えてみると私の顔はずいぶんひどい目に遭わされてると思う。
私は私の顔に生まれてこなくてよかったとしみじみ思う・・・・・？？

抜歯で思い出したが高校の日本史の授業で「抜歯」の説明をしている時
先生が「抜歯ってどうやって抜くか知ってるか？」と聞いた。
生徒　「・・・・」（おおよそ見当はついているが）
先生　「バッシ！！と抜くんや」
生徒　「・・・・」（やっぱり）
しばらく間があって先生もちょっとまずかったと思ったのか小さい声で
「すまん」とつぶやいたのがせめてもの救いである。
しかしそれ以来私は教師という職業に憧れを抱かなくなった。

話は長くなったがきょうは「抜糸」である。
麻酔無しなので痛いけど我慢してくださいと先生はおっしゃっていた。
あ、、この先生というのは日本史の先生じゃなくって医者のことね。（あたりまえだ）

ここの病院の外科は４人ほどの医者が日替わりで外来患者の診療にあたっている。
当然治療にも個性がある。
バンソウコウひとつ貼るにしても、傷の形、食事のし易さを考えて丁寧に貼ってくれる人
もいれば、適当にパンと貼って少々口の上にかぶさっていてもお構いなしの人もいる。
おいおい、どうやって飯食うんじゃ！餓死させる気かーーー！！
医者を指名できればいいんだが・・・

「はーい●○せんせーい。ご指名入りましたーー。ありがとうございまーーす。」
なんていうアナウンスが病院内に流れてもコワイ。
「ご指名ありがとね。おやおやPAOさんおひさしぶりーー。まさか浮気してたんじゃ
ないでしょうねーー。きょうはちょっとイ・タ・イかもよーー」
なんて医者に迫ってこられたら、最悪である。いや待てよこういうシチュエーション
オカマでマゾの制服フェチにはたまらないかもしれない。

きょうの担当医の表を見たが土曜日なので「当番医」と書かれてあるだけで
名前が入っていない。
私の名前が呼ばれる。治療室に入る。看護婦さんと話しているうちに医者が入ってくる。
あ”〜バンソウコウ　パンッ！！の先生だ--
この先生少々手荒いが、肩書きは「医長」なので仕事は確かなのであろう
・・・と思いたい。
でも多分このひと小学生の時成績表で理科と算数は常にAだが学習態度の欄コメントに
「勉強はよくがんばってますが、結果を急ぐあまり多少雑なところがあります」
なんて書かれてたんだろうな。

治療日記２↓に続く

先頭 表紙

（治療日記２）↑１から先に読んで下さい

治療台に上向きになって寝る。そして静かに目を閉じる。

先生から看護婦に指示が飛ぶ

先生　「サバキーナ」（もしかしたら聞き違いかもしれないが）
私『ん？なんやねん　サバキーナ？？　鯖キーナ？
　　鯖来ーな？確かに私は釣りで　ずいぶん罪の無い鯖の口に針を引っ掛けたり、
　　辛い目に遭わせてきたかもしれない。こんな形で鯖の復讐を受けようとは・・
　　でも仕方ない。それが私の犯した罪というのなら、この罰は甘んじて受けよう。』

先生　「モスキート」
私『え？蚊もつれてくるんかぁ？まあ確かに蚊にもずいぶん迷惑をかけてきた。
　　一家を惨殺したこともある。カイカイ地獄でもなんでもしてくれーー　』

と思っているうちに糸を抜く感触が。少し痛いが縫うときのことを思ったら
我慢ができる。
何本目かの糸を抜くときツボに入ったのかいきなりくしゃみがしたくなった。
でも先生の手元が狂っては大事である。私は顔を歪ませてくしゃみを耐えた。
先生が「もうすぐですから、がまんしてくださいねえーー」

そう先生は私が痛がってると思っているのだ。
私は少し悔しかった。私はこれしきの痛みに耐えられぬ男ではない。
くしゃみだ。くしゃみなのだ。
成績表に「雑なところがある」とかかれた男に何がわかるというのだ！
ところが次に引っ張った糸はほんとに痛かった。私は痛みのために顔を歪ませた。
『わかった。わかった。だからもうちょっとやさしくしてちょ--！！』
という風にして私の「バッシ」は今朝無事終了したのである。　

先頭 表紙

2日前の夕方私は自転車で走っておった。

肩にかけていたカバンのマジックべルトがはずれそれを左手で受け止め
右手でブレーキを握ったのが悪かった。

愛車CNNON　DALEに搭載していたVブレーキのききは評判通り素晴らしく
前輪ロックして私は顔から地面へ突っ込んだ。その途中ご丁寧に
顔をハンドルに強打！

よろよろと立ちあがった私の顔から大量の血が・・・
手を当ててみると鼻と口の間が引き裂かれて陥没している。

とりあえず自転車を道端へ寄せ、近くの家の呼び鈴を押し助けを求める。
土曜日で病院を見つけるのが大変だというので救急車を呼ぶことに。

病院ですぐに手術が始まり鼻のしたを６針縫う。

その他顔をはじめ全身傷だらけのローラである。

それから２日経った私の顔や手にはでかでかとバンソウこうが張りつけてあり、
街を歩けば目立つことこの上ない。じっとしてればいいんだろうけど、
普段多忙の身であり、仕事がOFFの休日なんてめったにないので、銀行がらみの
用事がたまっている。
ミイラ男みたいなこの格好じゃあんまりだというので、キャップを目深くかぶり
マスクで口と鼻を隠すが、銀行に行くのにもっともふさわしくない風貌になってしまった。この格好で銀行に入れば直ちに警備員と警官に包囲されてしまうのは間違いない。

仕方なくミイラ男のまま用事を済ますのであった。


おまけに昨日からパソコンが全く繋がらず設定をいじっているうちにますます
復活できなくなり、試行錯誤のうえLANカードを交換し今やっと復活したところである。

医者から傷の回復が遅れるということでアルコールはとめられており、食欲もなく
日々やせ細っていくPAOなのである。
（ダイエットでもなかなか減らせなかった体重をこういう形で減らすことになろうとは）

とほほの夏休みなのであった。

先頭 表紙

きょう馴染みの居酒屋「和彩あきら」へ仕事の帰り寄ろうと電話を入れたら
あいにくマスターが漁港へ仕入れに出るところということで、帰りスーパーへ
寄り材料を仕入れ、前から気に入っていた和彩あきらメニュー「夏野菜のみぞれかけ」を
再現してみることにした。

　　�@　茄子とキュウリを適当な大きさに切って茄子のあくを抜きたっぷりの
　　　ごま油で炒める
　　
　　�A　オクラを熱湯でさっと茹でてスライスする

　　�B　トマトを細かく切る

　　�C　ガラスの小鉢に�@〜�Bを入れ、茄子、キュウリ、オクラ、の熱いうちに市販の
　　　　そうめんのツユをだぼだぼっとかけ混ぜ合わせる

　　�D　ボールに氷水を入れその中で�Cの粗熱をとった後、大根おろしを上からかけ
　　　　ラップをかぶせフリーザーに入れる

　　�E　冷えたら上から鰹節をふりかけ出来上がり

　　サザエのつぼ焼きも衝動的につくった。ビールが旨かった。
　　

　

先頭 表紙

和歌浦湾の片男波ビーチ近くにある野外ステージでウクレレワークショップ＆ライブが行われた。

メインプレイヤーはウクレレ奏者の第一人者山口岩男

潮風と波音とせみの声を背景にゆっくりと時間が流れていく。

観客の多くがＭＹウクレレ持参である。
演奏の合間合間にウクレレのワンポイントレッスンがあるのだ。
南国的夏の夕方の過ごし方でした。

やっぱりウクレレには海辺がよく似合う。

先頭 表紙

メキシコ人にもらった土産である。

確かに気持はありがたい。

しかしこれを家の何処へおいたものか・・・
私の家にはこういった海外の客人からの土産の置物がごろごろしている。

確かに気持はありがたい。

私の家にはトーテンポールや木彫りの面、角型のワイン入れその他
適当に処分はしているが、どんどん増えてくる。

確かに気持はありがたい。

しかしみなさんどうしてこんなに大きくて重いものを
持ってくる気になるんだろう。

確かに気持はありがたい。

私の同僚はイエスを抱いたマリア様の石像をもらって困り果てていた。

確かに気持はありがたい。

そういえばトルコの出張の帰りがけ、現地スタッフに巨大な額縁入りの
リリーフ画を頂いたことがある。どうやって持って帰れというのか。

確かに気持はありがたい。

我が家は民族博物館と化している。

確かに気持は・・・・

先頭 表紙

私は朝が弱い。
目覚めてからしばらくは、頭がほとんど働いていない。

私をよく知る人で「おまえの頭は少なくとも起きてから１７時間は正常に働いていないのではないか」などと失礼なことを言う奴もいるが、馬鹿にするのもいいかげんにして欲しい。こんな私でも「記憶消去能力」においては誰にも負けない自信があるのだ！

出社に間に合うぎりぎりの時間に起床する私が、目が覚めてから出社までの短い時間に
する動きの手順は毎朝決まっている。トイレに始まり新聞の取り込み、朝食、歯磨き、
体重計に乗る、コーヒーORハーブティーを沸かしてポットに詰める等々細かい手順まで
秒刻みで手順が決まっている。おまけに短時間に全てをこなすため並行作業、トリプル
作業という高度なテクニックも組み込まれており、それが全て半覚醒の頭脳で無意識の内に行われていくのだ。

私の朝の行動は海外の工場長や経営幹部が視察に来てもおかしくないくらい合理的で
無駄がないのである。もしかしたら私が気がついていないだけですでに視察団は
来ているのかもしれない。その証拠にたまに私の飲んだ覚えのないビールの空き缶
が床に転がっていることがある。そうだきっと視察団の仕業に違いない。

この調子で仕事もこなせば私は「できる社員」としてボーナスも倍くらいになるのかも
知れないが残念ながら11時半くらいに目が覚めてくる。（11時半まで目が覚めないのか!！）それから頭が正常に働き出すのであるが、私の脳ミソは容量が小さいばかりでなく
どこか故障しているのであろう、余計なことばかり考えてしまい仕事の邪魔になって
仕方ない。困ったものである。

その日私はいつになく早く目が覚めてしまった。時間を持て余した私は夕食のために
ジャガイモの下茹でをしておこうと考えた。今考えるとそれが間違いの出発点であった。
メールのチェックをしたりヒゲを剃ったりしている内にすっかりジャガイモのことを
忘れてしまい茹ですぎてしまったのでそれを潰してポテトサラダを作ることにした。
ポテトサラダも出来上がりふと時計を見るとシマッタもう家を出る時間である。
あわてて身繕いをして車に飛び乗る。仕事場までは10分ほどである。

会社の駐車場に車を停め職場に向かって歩いている途中、違和感を感じ足元を見ると、
なんと片方のズボンの裾がきっちり靴下の中に挟まっていた。いわゆる「もんぺ状態」
である。間抜けである。私はあわてて裾を直し、何事もなかったように歩き始めた。
職場に辿り着き、コーヒーをいれ始業までの時間を過ごそうと椅子に座り何気なく下
を見ると・・・・・・・「全開」であった。
そうズボンの服飾用語でいうところの「前開き」、俗称「社会の窓」がフルオープン
であったのだ。
するとなにかぁ？私は駐車場から「片足もんぺ、秘所全開状態」で歩いていたのかぁ？

私は週明け早々総務部に「好青年⇒自堕落オヤジ変更届」を提出するつもりである。
同時に私は記憶を辿って目撃者をリストアップし抹殺リストを作成中である。

いつもと違うことをしようとすると人生まで変ってしまうのだ。

先頭 表紙

今週から３週間、メキシコ人とアメリカ人を相手に仕事をしている。
そのアメリカ人Ｍ氏とはもう１３年の付き合いになるのだが、
約２年毎に来日しているため、聞きかじった妙な関西弁を話すのだ。

私「How are you　doing?」
Ｍ氏「あきまへーん」
私「How is your business going?」
Ｍ氏「ぼちぼちでんなー」
と言った具合である。

コンピューターに向かってたびたび
「さっぱりわえや」とか「ＯＨ！やってしもたー」
と独り言を言っている。

彼と会うたびに私は１０数年前のあの悪夢のような出来事を思い出すのである。

その日我々２人は大阪空港から成田へ飛び、ニューヨーク行きの飛行機を待っていた。
トランジットタイムは４時間以上あり、自販機とトイレしかない狭いスペースで
我々はヒマを持て余していた。
搭乗時間が迫ってくると我々の周りにフライト待ちの人たちがどんどん増えてきた。

その時Ｍ氏は何を思ったかいきなり大声で「チチ、モミモミ〜〜」と叫んだのである。
一斉に周りの人たちが私たちの方を見る。
そこに立っているのはアメリカ人と日本人。
普通に考えてアメリカ人が日本語でそんなこと言うわけないから全ての疑いは私にかけられる。
私を見る冷たい目！目！目！
そんな事態を収拾する術を持たない私は「いつかこいつに仕返ししてやる」と固く心に誓うのが精一杯なのであった。

先頭 表紙

昨日の飲み会でちょっと飲みすぎたため、きょうは軽い二日酔い。
しかしジョギングは欠かすわけには行かない。

じとーーっとした空気が体にまとわりつき、すぐに汗が吹き出してくる。
走る前に水分は補給しているが、のどもすぐ乾く。やはり昨日のアルコールのせいであろう。
いつもは１時間ほど走ったところの自販機でスポーツドリンクを買って給水するのだが、今日は少し早い目に給水しようか。・・・まあもう少し我慢しよう。
漸く遠くの方にヨットハーバーが見えてくる。その近くにいつもの自販機があるのだ。
うう・・・のど乾いた。

自動販売機にやっとたどり着いてランニングパンツのポケットを探る。
いつもは１２０円ちょうど持って走るのだが、今日は２０円がなかったので１００円硬貨が２枚入っている・・・・・・あれ・・・・いやな予感。
２枚のうちの一枚が軽い。・・・まさか・・・。
手のひらに載せてみる。１０１円である。間違えて１円玉もってきてしまった。
どっからみても１０１円。ひゃくいちえん。百一円。ヒャクイチエン。ワンハンドレッド＆ワンyen.
自販機の前では全くの無力である。
自販機に「すんまへんなあ、今日はこんだけしか持ってきてまへんのや。ちょっとまけといてえなぁ。ええやろ？いつもこうたってるし。」と言っても通じるわけがない。

手のひらの上の１円玉をじっと見る。「なんでおまえ１円玉なんや。ほんまに役立たずやのう。」製造コスト２円でありながら流通価値たったの１円の間抜けな奴なのだ。
「１円を笑うものは１円に泣く」なんてもう信じない。
明日からは「１円を笑う門には福来たる」でいってやる。
たとえここに「中途半端に親切な人」が足りない１９円をくれたとしても、１円玉が入っている限り私の喉を潤してくれることはない。

私はまた走り始めた。給水できなかった私の精神的ダメージは大きくわたしは「へなちょこくん」になってふらふら走っているうちにビーチへ出た。いつもは海風が気持いい砂浜も今日の私にとっては砂漠である。

２ｋｍ程さらに走ってやっとカップ入り１００えんドリンクを見つけた時は、オアシスに辿り着いた砂漠の旅人の心境であった。

先頭 表紙

ミロの美術館で作品を見終わった充実感と軽い疲れを感じつつカフェでビールを飲む。
空気が乾燥しているので冷たいビールがまことに旨い。体全体にじゅわじゅわーとしみわたっていくのだ。

私は行き当たりばったりでその日の気分と天気しだいで行く場所を決めることが多い。
その日もビールを飲みながら地図とにらめっこしてその日の予定を決めていた。

目的地が決まって歩いていても、気持よさそうな芝生が目につくと、急遽予定を変更してごろごろ寝転がっているうちにうたた寝してしまうこともよくあるから、まあそこらへんの猫とやってることはあまり変らない。

先頭 表紙