2003-01-15 「艦長ー　！　　　た、　大変です　！」
2003-01-13 ちょっぴり　凹んじゃう事　
2003-01-12 お向かいさん
2003-01-07 「おっ　　おれか?・・やべー(汗)　」
2003-01-05 こんなひとも　いるんだ
2003-01-02 いまひとつ　盛り上がらない理由
2002-12-29 昨日より外泊中　・・・てことで　　日記開始　　

軍曹/「敵潜水艦と　目が合ってしまいました。」 艦長/「なにーっ！　本当かっ！」
軍曹/「はい　たぶん」　艦長/「しかたがない・・・取り舵一杯　急速潜航」　副艦長/
「取り舵一杯! 急速潜航ー!」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　艦長/「この広い大海原で　見つかってしまうとは・・」　　　　　　　　　　　艦長/「これより　ドックに戻り迷彩塗装をして再出発する　　以上」
　艦長/「ふむ・・・敵もなかなかおちゃめさんだわい・・・」



　　あ゛ー　あしたから　点滴だー

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この病棟の　この階には　看護婦２０人ちよっといるらしいんだけど　顔と名前が　最近になってやっと　一致してきた　平均年齢は　かなり若そうだ　はっとするような　美人もいる　（名前は　まだわからない）　　　最近　何人か　急に　優しく声を　かけて
くれるようになった　　　最初　わからなかったんだけど　　どうも　おいらの　ある姿を　目撃してから　病人として　気にかけてくれるみたいなんだ　（実は　上顎を　切除しているため　上の歯は　右半分の６本しかなく　あとは　特殊な入れ歯で補っているんだ　その入れ歯を　はずした時のおいらを　みたとき　みんな一瞬　フリーズ　してたみたいなんんだ　おどろかせて　申し訳ない　　　よっぽど　ギヤップがあるんだろうね）
　　　以前は　男前と　いわれてたのになあ（笑）　　はあ・・・　女の子だったら　おおごとだろうね　　おとこでよかった　　　
　
　　ここは　大学の付属病院なので　すべての患者は教材である　なれると　べつにいやではない　学生用の　教授回診と　医局向けの回診とがある　おいらの　教材的価値は
どうも　病名の　珍しさと　上顎の拡大切開のサンプルというところらしい　再発を防ぐ為に　思いっきり大きく切り取ったはずが　再発したって事だ　どうしてくれるんでええ　（笑）　　という事だ　

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向かいの　ベットのひとと　少し　話をした　顎の下のリンパ節に腫瘍が　再発しているらしい　化学療法　で　点滴しているが　本人は　サイバーナイフという　放射線治療
を受けたいらしい　　日本に９台しかないらしい　しかも　今使用中止中らしい　
患者は　いろいろ情報を仕入れて　悩んでいるんだ　　　　おいらも　サイバーナイフ
なるものの　お世話になりたいが　障害がありそうだ　　実は１０年前に　開頭手術を
受け　金属クリップが　入っている為　MRIが使えそうにないのだ　癌の位置の特定に
問題ありだ　　医師に相談してみないと　なんともいえないが　　　　　　　　　　　　　１６日１７日で化学療法２クール目をやる予定　　　今頃になって髪の毛が　抜け始めたが　毛が多いので　何にも変わらない　　　　そういえば　主治医が　顎のしたにてを
あてて　しこりがないか　いつも　やるのだが　お向かいさんは　先の自分姿か?
{先生　次転移するとしたら　顎のしたですか?今　目の後ろなんだから　脳のほうには行かないのですか? 」「唾液腺由来だから・・」と逃げてしまう　　しかたない　症例少ないし　転移しそうなところが　わかったら　誰も苦労しないよな

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消灯時間は　９時で　４人部屋の患者は　みんな　眠りかけていた　　そこへ　けたたましい　着信音　「あっ　おれだ　しまった　マナーモードにするの　忘れていた」　　
あわてて　飛び起きて　携帯つかんで　病室から　１階ロビーまで　ダッシュ　(ちがった・・・静かに早足)　　　履歴でかける　「俺だよ　たけしだよ　入院してるって?・
・・・・そのうちみんな　引き連れて見舞いに行くよ」　(おい　まだ　群れるつもりかよ)(いや　ビジネスはいってんな　納得)　でも　ありがたいことだ　久しく　あってない顔がみれるかもしれない　　

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http://www2.inter-pro.ne.jp/~ina/
弟が　　本を持ってきた　「えっ　読んだ感想?」　　
「うーん・・」としか　　表現できない
今日　少し仕事をした　　夜　病院に戻る予定

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「今回　CAP療法を　やろうと思いますが　副作用で　しんどいだけで　効果なしという　事もあり得ます　」　「あなたの　癌の場合　進行が遅いので　生存率でいうと　10年　２０年の単位になります　ただ　遠隔転移があるので　気を付けなくてはいけません」　
　どういう事? 自分なりに解釈してみると　「あんた　癌には違いなく　転移して　新　たな展開の可能性もあるけど　　まあ　放って置いても　１０年２０年　どうってこと
　ない可能性も十分あるし　化学療法も　効き目なさげだけども　やるだけやってみまし　ょうか?」　　こんな感じかな?　　　ということは　たとえば風邪をこじらせて肺炎で
　とか　　交通事故にまきこまれてとかで　死亡する確率と同じ確率じゃん　まてよ
　１０年もあったら　自然治癒してしまう可能性も　捨てきれないな　闘病記なんて
　おこがましくて　恐縮します　まーいっか　　たいくつだし

　

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久々に パソコンの前に座った　病院でネットさせてもらえないのだ　各ベットの前まで
LAN端末がきているのに　　ストレス一杯だ　　不定期更新　独り言的に　日記を
思いついた　　　自分自身今日までの　流れを　整理してみよう
　最初は　４年前　腺様嚢胞癌ということで　上顎切除　　　本人は　多少の言語障害あ　　　　　　　　るも日常にもどったと理解　　早期発見でなおったと判断していた
　ところが最近　左眼の様子が　おかしくなる　内転筋が　萎縮したのか　　　　　　　　　　　　　　　眼球が外に回らなくなった　　再発であった　　
　化学療法を　試みるため　１２月３日より　入院となる　　１６日１クール開始
　　　　　　　CAP療法というそうだ　　
　点滴後１２時間がきつかった　胃の中何にもないのに７回嘔吐　しかし以後回復し外泊
させてもらった　しかし　２日は　血液採取してもらうために　病院まで行くことになっている　血球量が気になるそうである　　　　なんとも大げさなことだ　　と思ってしまうこれは心得違いか? 治療する側の人に失礼なのかもしれない　いやそうに違いない
テンションの低い患者を治療する医者の身になってみよう　　「勝手にしろっ」となるのは　時間の問題だ　　　ここはひとつ　こころ素直に　自分を見つめなおす時なのかもしれない　　

　　　

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