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みなみの「さぼのーと」

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目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2005-11-18 結婚式【4.結婚式衣装選び】
2005-11-17 結婚式【3.式場選び】
2005-11-17 結婚式【2.挙式スタイルの決定】
2005-11-17 結婚式【1.そもそものはじまり】
2005-11-16 映画『南極日誌』で思い出したこと
2005-11-16 映画『南極日誌』
2005-10-20 つわりの話 (ありていに言えばゲロネタ)
2005-10-18 ハナちゃんのこと (その1)
2005-10-18 ハナちゃんのこと (その2)
2005-10-18 ハナちゃんのこと (その3)


2005-11-18 結婚式【4.結婚式衣装選び】


この写真は自分たちではありません。念のため(笑)

式の衣装は、神社出入りの美容室にお願いすると
当日に神社の控室で着付をしてもらえるので
そこに頼むことで即決。
ごくフツーに、黒の紋付袴と白無垢(綿帽子)。
2人の趣味で、白無垢と綿帽子は赤ふきにした。
後日、「白だけの衣装よりもよかった」と、家族などから好評。
(致し方ないことですが、式当日にバッティングした他の花嫁さんと比べられるのですな(笑))

以下余談

その美容室では、衣冠束帯・十二単の着付けも可能。
衣冠束帯・十二単での結婚式は、年に4〜5件あるという。
実際にそれを見学してみたら、想像していたよりも違和感がなく、なかなか素敵だった。
特に、痩せ型の男の人は、紋付より束帯の方が似合う気がする。
盲腸君も絶対、束帯が似合いそう。
(体型だけでなく、雰囲気も。平安王朝モノの小説好きだし……)
お値段は、紋付・白無垢のほぼ倍するものの、
どこかの結婚式場で気に入った色打掛を借りたら、それくらいかかるかな?
という程度なので、結婚式の衣装としては、ものすごく高いという感じでもない。
参列者には忘れられない思い出になるだろうし、けっこういいかもね。

先頭 表紙

風斬○さん>ありがとうー。細胞分裂、お嫁さんのプレッシャーにならない程度にのんびり頑張れー。妊娠はすごくデリケートなものでストレスも関係するらしいからね♪ / みなみ ( 2006-01-10 13:03 )
ちゃなさん>クリスマスのキャンドルサービス、いろいろ思うことがありました(多分にネタ的ではありますが)。そのうちupしますね / みなみ ( 2006-01-10 12:52 )
しーのさん>HP作ったら教えてくださいね。たとえ自分の式が終ってしまった後でも、他の人の話を聞くのはすごく楽しい!! 待ってます!! / みなみ ( 2006-01-10 12:43 )
かぜ兄ぃ>いや、教えてたら遠めに生暖かくなんて言わずに神殿の中まで入ってもらうって(笑) ちゅーか人生に「金輪際」はありえないかもよ。人生何があるかわかんないよー。/そうそう、神前式って案外歴史浅いんだよねー。初めて知った時びっくりした。結婚式って、要するに衣装や形式ってのは何でもいいんだろうね……本人たちと周囲が納得すれば。 / みなみ ( 2006-01-10 12:41 )
須木成さん>リクエストありがとうございます。遅くなるかもしれませんがそのうち載せますー。 / みなみ ( 2006-01-10 12:36 )
らいちさん>お友達の結婚式、楽しみですね〜♪ 結婚式の出席ってお金もかかるし、なんだかんだと大変だけど、私はやっぱり好きです。従姉の方が挙げたというらいちさん理想の結婚式も、いいなぁ。そういう素敵な式を経験しているって、人生の財産だと思います。 / みなみ ( 2006-01-10 12:35 )
やまもっちさん>神社での式は、私たち世代になるとあまり馴染みがないですよねー。その分、参列してくれた友達には珍しがってもらえたみたいです。 / みなみ ( 2006-01-10 12:27 )
こまちちゃん>十二単を着る会に入っているお友達がいるとは、さすが国文科卒! もし本当に十二単を着たらぜひぜひ写真を見せてね★ / みなみ ( 2006-01-10 12:21 )
レイさん>そうそう、結婚式や披露宴って準備過程も思い出になりますね。でも絶対、その時に愛が壊れるカップルもいるだろうなと思う(笑) 披露宴での「ウエディングケーキ入刀=2人の最初の共同作業」というモノを今まではちょっとアホらしく思ってたけど(^^;)、その象徴的な意味がわかるようになりましたよ。 / みなみ ( 2006-01-10 12:19 )
ちゃなさん>お礼が遅くなりましたが、学祭・クリスマス礼拝ではありがとうございました。また遊びに行かせてくださいねっ。 / みなみ ( 2006-01-10 12:16 )
さにゃさん>NYで結婚証明書……そんなこともできるんですね。初めて知りました。さにゃさんとfukuちゃんらしく、個性的で面白い! 新婚旅行も兼ねていたのかな。いいですね。 / みなみ ( 2006-01-10 12:06 )
しえろさん>憧れの教会式ができなかったのは残念! かもしれないけど、考えようによっては、ずーっと夢が終らないってことでもあるかも!っていうのはダメかな?(笑)  / みなみ ( 2006-01-10 12:05 )
いまさらだけどおめでとさん。うちは細胞分裂がなかなかはじまりませんわ。どっちが悪いのかよくわからないんですがね。まあ奥さん26歳だしのんびりやりますわ。 / 風斬○ ( 2005-12-23 13:15 )
あ、クリスマスキャンドルライトサービスは12/13の16:30からです。礼拝・祝会のあとはカラオケ大会またやるらしいです(しかも、また学生がいいだした(笑))。 / ちゃな坊 ( 2005-12-09 18:28 )
つっこみありがとうございました。何気に式の日にち近かったんですね(笑)私もいろいろ書いていこうと思います(できればHPにしたいと思ってます)今後ともよろしくです / しーの。 ( 2005-12-07 21:56 )
ちくしょー知ってたら遠めに生暖かく見守りに言ったのに(獏)オレのが金輪際”ありえない”から他人の式でおすそ分けしてもらうんじゃー。近年こういう十二単とか往古の装束で挙式というのもそれなりに増えてるらしいねぇ。ぶっちゃけていうと実は神前式ってのは明治中ごろ以降に広まったモノなんだけど、こういう平安装束でやるのもいいね。 / かぜ@一生独身 ( 2005-11-28 15:42 )
こちらに来て、てっきりお二人の写真家と思った(爆) ぜひぜひ盲腸君とご一緒の写真をプリーズ♪ / 須木成 ( 2005-11-25 00:19 )
私の友人が今度結婚するみたいです。そういう年なんだなぁとしみじみしつつ、みなみさんの日記を読ませていただきました。私の理想は従姉の結婚式なんですよ。神社で式を挙げて親族だけをあつめた小さな小さな式で、仲人も立てないで、アットホームな雰囲気でした☆でも、準備はめちゃめちゃ大変だったらしいですが・・。友人はどういう式をやるんだろう・・・(いつになるかわかんないけど、挙げるみたいです)。式当日の感想もゼヒゼヒ聞きたいです。 / らいち ( 2005-11-24 22:52 )
和装での結婚式(というか神前式)は経験した事がないので、是非参列してみたいです。身内の方からも評判が良かったのなら、式自体も素敵だったでしょうね〜。式を挙げた神社も地元のシンボルというのが、何か運命めいたものを感じてイイなぁ、と思いました。 / やまもっち ( 2005-11-23 00:54 )
わたしもみなさまと同じように、みなみさんが十二単着たのかと思いました!  十二単は一生に一度でいいから着てみたいなぁと思います。友達が十二単を着る会に入ってるので、頼んでるところです(笑) / こまち ( 2005-11-20 19:34 )
うん、私もみなみちゃん、十二単着たの?!って思ったわ。私も次があっても結婚式も披露宴ももうしなくていいけど確かに後から思い返すとその準備だけで十分いろんな思い出ができるかも。なんだか夫のしでかしたいろいろを思い出しました^^; / レイ ( 2005-11-19 20:53 )
たしかに、盲腸君は(ごめんなさい、この表現(^^;)似合うかもしれない・・・と思います。遅くなりましたが、先日はどうもありがとうございました。バタバタしすぎていてお話しとかできなくてすみませんでしたが、久しぶりにお会いできてうれしかったです。また、ぜひ遊びにいらしてくださいませ。 / ちゃな坊@休日出勤中につき未ログイン ( 2005-11-19 17:22 )
私は日頃無宗教なので、式を挙げるつもりがなかったっす。特にチャペルで結婚っつーのは拒否しました。 そこで彼が考えたのはNYの市役所で結婚証明書を発行してもらうって案。 いろんな人種の方々が晴れやかな顔で並んでて面白かったよ。 この証明書は日本で婚姻届を出す際に一緒に提出すると戸籍にもNYにも申請済みって載るらしい。 そこまでする気はなかったので自宅に飾ってます。納得できるお式ができるといいね。 / さにゃえもん ( 2005-11-18 23:50 )
私としてはですね、幼少の頃から、教会でウエディングドレスでの結婚式。に憧れていたのです。幼稚園も中高大学とずっとカトリック系だったし。だけど、だけど、ダ〜リンがど〜〜〜しても、日本人以外の何者でもない。うううううう。いや、私は、ウエディングドレス似合うんですってば。だけど、涙を呑んで、神前結婚。ちっ。 / スーパーしえろ ( 2005-11-18 21:11 )
えむりん>いやーそうだよね、そう思っちゃうね(笑) というわけで注意書きを文頭に持ってきてみたよ。写真ぜひ見て〜。持ってくよーん。 / みなみ ( 2005-11-18 19:10 )
最初に画像みて盲腸君&みなみだと思いこんでたよ(笑)でも盲腸君、絶対似合いそうね。本物の写真も今度こっそりww見せてね〜 / ☆えむ☆ ( 2005-11-18 19:03 )

2005-11-17 結婚式【3.式場選び】


2人の実家や活動拠点が、すべて関東圏内といえ、まったくバラバラだったので、式場の場所をどこにするかは、なかなか決まらなかった。
しかも2人とも都会が嫌いなので、交通の便のよい都心は却下。
神社ということで、式場の数が限られているため、場所は問わず、とにかく気になるところを回ってみる。けれど、なかなかピンと来るところがなかった。

……が。

ついに、ここぞという神社が見つかった。とある山の上の神社。その山は私の地元のシンボルで、子供のころ毎日眺めて育った山でもあった。
決め手は、社務所内の控室に通されたとき。昔の公民館を思い出させるような、古い折り畳みの長机が並べられた、広い座敷。そこにはヘタレた赤い座布団が敷かれていた。

そのB級感溢れるヘタレ座布団を見た瞬間、私は確信したのであった。

こ……これだ! これこそ求めていた神社!!!

霊的に清められ、物理的にも清涼感溢れる夏の空気が、社務所の中には満ちていた。
(私に霊感はないが なんとなくそんな気がしたのさ)
それまで何ヶ所もの神社や式場を回り、そのたびに何かげっそりした気持ちになっていた私が
初めてウキウキした気持ちになれたのも この神社だった。

そして、説明をしてくれた宮司さん、電話でその都度応対に出る人、
いかにも神社らしく、いずれも商売っ気がまったくない。
少々 笑えるくらいである。
結婚式場を併設し、それで儲けている神社には決してありえない態度。
これぞ神社。

というわけで式場を決めたのはいいが、
田舎ということに加えて山の上なので、とにかく交通の便が悪い。
招待客には迷惑をかけたと思う。
覚悟の上ではあったが、交通の下見、手配、案内、といった準備も
想像以上に大変で、一番せっぱつまった時には
「ぬぉぉ!! もっと交通の便のいいところにするべきだった!!」
と、半ば本気で後悔し 自分の選択を呪った。

先頭 表紙

かぜ兄ぃ>参集殿ね、勉強になりました。みくしの自己紹介見たけど、神社詳しいね! ↑は筑波山神社だよ。御祭神はイザナギ・イザナミです。 / みなみ ( 2006-01-10 12:02 )
控え室は「参集殿」ちゅーんだよ。自分らの生活圏内だとか、生まれ育った土地の神社だとか、そういうところで選ぶというのもありかな。神社名聞いたらある程度の縁起やら社格やら御祭神やらわかるかも / かぜ ( 2005-11-28 15:38 )
揚水さん>いえいえおかまいなくー。やっぱ美味しそうな香り、するんですね(笑)。ところで最近、親戚の家の若い犬を触ってみたら、肉付きがよくてびっくり。感動しました。つい足の骨から肉をそいで焼いてみたらと想像してしまい、そうだ、若くて健康な犬ってこんなに美味しそうだったんだっけ、と思い出しました。最近は、この間死んだ、痩せた老犬しか触っていなかったもので。 / みなみ ( 2005-11-18 13:10 )
今回の記事はまだ読んでないです、すんません。下〜の方の火葬のレスです。火力は足りました。美味しそうな香り、ですか……。するんですよこれが(笑)。最初不謹慎かとも思いましたが、開き直りました。焼きながらしばらく腹減ったなあ美味そうだなあと思ってました。 / 揚水 ( 2005-11-18 13:04 )
まるるん。さん>わーい、神社仲間〜♪ 「結婚式場は経営がうまくいかなければ潰れちゃう可能性があるけど、神社はまずなくならないからその点いいよね」と義理の母が申しておりましたよん。確かにそうかも。自分が結婚式をあげたところがなくなったら悲しいですもんね(^^; / みなみ ( 2005-11-18 11:42 )
私も神社 それもものすごく寂れた(苦笑) ダンナ側の家の決めたことで当時は私すごく嫌だったんだ でも、なんだか みなみちゃんのこのお話を聞いたらいい気分になってきた(笑) ありがとう☆ / まるるん。 ( 2005-11-18 02:01 )

2005-11-17 結婚式【2.挙式スタイルの決定】

さて、次に、挙式のスタイル(人前式・キリスト教式・神前式)を決めなければならない。
これはすぐに2人の意見が一致。

・人前式はあっさりスルー
人の前で愛を誓うより、神様の前で誓った方が、ありがたみがあるに決まってる!(<再び貧乏根性)

・キリスト教式もパス
私にとって、教会で祈るより、神社にお参りする方が、ずっと身近で自然な行為だったので。
(そういう意味では仏教式でもよかったけど、仏教式って一般的に見かけない……)
あと、だいぶ昔に、機会があって2人で一緒にキリスト教の宣教師の説教を聴いたことがあるのだけれど、
それがあまりにお粗末だった影響もあるかも。どうもあれ以来、キリスト教に馴染めない。
他人のキリスト教式の結婚式に出席する分には、わーい素敵〜♪ と思うのだけれど
自分たちがキリスト教式で挙式したいかというと、NOだった。
誓いのキスや、父親と腕を組んでの花嫁入場なども、想像するとオゾ気が……!!
(繰り返し言いますが 自分がやると思うとイヤなだけで 他人の式であればよいです)

・そんなわけで神前式
かつて、七五三で着物を着たら大いに気に入ってしまい、幼稚園入園まで毎日着物で過ごしたというワタクシ。
当時の私の夢は、何をかくそう「およめさん」だった。(理由:着物が着られるから)
となれば、幼い頃の自分に殉じてやろうではないか。
最初は料亭に下見に行ったりもしたが、どうせなら本格的に神社で……という結論になった。

先頭 表紙

2005-11-17 結婚式【1.そもそものはじまり】

しーのさんの日記で、結婚式や、その準備の話を拝見し、触発されました。
そうだ 私も忘れないうちに書いておこう。
というわけで 結婚式の思い出を シリーズで書いてみます。



そもそも、わたしたち2人は最初、結婚式に対してあまり乗り気ではなく、
「結婚式はせず、親類との食事会だけ」というのが希望だった。
しかし、

・誰も強く「式をしろ」とは言わないものの、そこはかとなく感じられる双方の親の期待
・私の(当時の)職場のお姉様たちの「やれ! やっておけ!!」という愛に溢れたプッシュ
・それらの結果生じた、「一生に一度のことだし、やっておいた方がいいのだろうか……」という私の気持ちの変化
 (貧乏根性ともいう)

等々(もちろんこれだけじゃないけどね)により、結婚式と披露宴を行うことにした。
最終的な決定は私に一任されていたこともあるが
「結婚式と披露宴をする」という決心をするだけでも、かなりの時間とエネルギーを消耗した。

先頭 表紙

2005-11-16 映画『南極日誌』で思い出したこと

 私の父は以前、山登りが趣味だった。のめり込むととことんのめりこむ人なので、しょっちゅう山から夜行列車で朝帰りするためによく下宿を追い出され(引っ越し歴は10回以上らしい)、母とのお見合いも、登山の帰りに直接、そのままの格好で行ったそうである。私が幼稚園くらいの頃にはヒマラヤに遠征までした。
 その父曰く、一人で雪山にキャンプして、幻聴を聞いたことがあるそうな。テントの中で寝ていると、外で宴会をしている声が聞こえたり、遠くから鈴の音が近づいてきて、テントの前でぴたりと止まったりしたのこと。うひょー。こわーい。
 また、登山中に体力が極限に近づいてきた時、1グラムでも荷物を減らしたくなり、母親(私の祖母)からお守りにと渡された数珠を、谷に投げ捨てたこともあったそうだ。
 映画の中で、副隊長が「少しでも荷物を軽くしたい」と、腕のワッペンを引きちぎり、それを他の隊員が、狂っているといいたげに見守るシーンがあったので、そんな話を思い出した。

先頭 表紙

2005-11-16 映画『南極日誌』

 久しぶりに映画を観に行った!♪
 でもハズレだった!!(笑)


〜あらすじ(公式HPより転載)〜

南極到達不能点を目指して、6人の探検隊員が歩みを進めている。そこは地球最低気温マイナス80度を記録しブリザードが吹き荒れる、地球上で最も過酷な自然条件を持つ、南極でも足を踏み入れる事が最も困難な場所である。ある日彼らは80年前に遭難したイギリス探険隊の日誌を発見するが、やがてその日誌に導かれるように不思議な出来事が起こり始め、遂に犠牲者が出る。

 この映画に、硬派なドキュメンタリータッチのサイコサスペンス(この表現、矛盾してる?)を期待していた私。しかし、実際に観てみると、随所にオカルティックな描写が……。音楽もなんだかそれっぽくて怖い!! 「なんだ、ホラーだったのか! 胎教に悪いな……」と、覚悟を決めつつ観ることに。……でも、アレ? ホラー映画まで行かない、中途半端なホラーっぷり。かといってドキュメント風でもない。サイコな怖さも特にない。

 ただ、ソン・ガンホ演じる隊長が最初から最後まで、一人で狂ってるいるだけなのだ。隊長は、南極到達不能点に到達することにとりつかれており、次第に無茶な行動を取るようになる。そして隊員たちもそれに巻き込まれていく。話が進むにつれて、隊長の様子はだんだん人間ばなれして怪物じみてきて、ゆえになんだか怖くなかった。しかも彼は、エベレストに単独で無酸素登頂を成し遂げたカリスマ探検家という設定なのだが、話の最初から、「いや、こんな人、エベレストに単独登頂なんかできっこないよ」っていう感じ。リアリティが感じられなかった。冒険家にあるべき冷徹な理性や判断力、リーダーとしての統率力、徐々にそれらがなくなっていくというのならともかく、初めからないような気がした。

 探検隊員たちが見つけたイギリス探検隊の日誌も、物語にホラー色をちょこっとつけただけで、ほとんど何の意味もない。イギリス隊員のミイラが出て来たりしても、なんだかチープさが増すばかり。どうせなら、日誌の中の出来事をもっと細かく描き出して、現実に隊員たちの身の上に起こる出来事と徹底的にリンクさせ、ホラー映画にすればよかったのに。

 ニュージーランドでロケをしたという、南極の風景描写は悪くない。ソン・ガンホの演技も別に悪くない。でも全体的に面白くない。助演の俳優がパンフレットでこう言っていた。「この映画は感情移入してもらう映画ではなく、体験してもらう映画」。いや、そこをあえて言わせてもらうが、これは私の趣味だけど、映画を見るからには感情移入させてほしいんだよ。映画の中の世界に連れて行ってほしいんだよ。一時、現実なんか忘れるくらいに。たとえ現実が幸福でもスクリーンの中の極限状況に入り込みたいんだよ。でも、狂気におかされた隊長はもちろん、他の隊員たちにも感情移入できなかったよ。そうか、だからなおさら隊長の狂気が怖くなかった。スクリーンの外から傍観していただけ。あっ、傍観って、体験以下かもしれないね。なんだかなあ。

 さて、私のお気に入りのキャラクターは、マイペースで冷たそうでちょっとイヤミな感じの副隊長。もちろんメガネ(笑)。

 ま、そんな感じで……。チケット代1700円、高かったな。

先頭 表紙

↓あっ、これ、最初の一文の前半を読むと「マイケルさんもつまらないと思うはず!」って決めつけてるみたいな書き方ですねぇ。すみません。(いや、実際つまんないと思われるんじゃないかなーと思うんですが……。<おい。) / みなみ ( 2005-11-17 20:47 )
マイケルさん>ネットで他の感想を探しても良い評判を見ませんが、南極マニアという視点からなら面白い発見があるかもしれませんね。ぜひ感想を教えてください。ユ・ジテは副隊長ではなくペーペー隊員役で、ガンホに次ぐ準主役です。副隊長役の俳優はパク・ヒスンというようです。 / みなみ ( 2005-11-17 20:45 )
南極マニアとしては見なきゃ...と思っているんですが。 ちなみに副隊長ってユ・ジテですか? / マイケル ( 2005-11-17 20:31 )

2005-10-20 つわりの話 (ありていに言えばゲロネタ)

友達に誘ってもらって、mixi登録しました。
mixiの多機能さは使いこなしてみたいなあ。
しかし、ひまじんとどうバランスをとるかで考え中。
二つの日記を別々の内容にするほどには、書くネタもないし、その気もない。
なので、ひまじん撤退も考えたけれど、それもさみしいし。
さらに、「自分のための日記」という意味では、こっちの方がシンプルで使いやすい。
悩み中。



閑話休題。

これは密かな自慢なのだが、私の胃腸は丈夫な性質らしい。
しかし盲腸君は胃腸が弱い。
私は、(それと知りつつ)ちょっとやばめの牛乳など飲んでも
少しお腹が張るくらいで、「やっぱりやめればよかったかな……」と後悔すればすむのだが
万が一、彼がそんなものを飲んでしまったら大変である。
少なくとも数日は体調不良に悩まされるらしい。
(そんなわけで私も食品の賞味期限には敏感になった)
そんな彼は、「胸がむかむかする」とか「胃酸が染みる」などと
よく呟いている。

私にはその胃弱の苦しみはわからなかった。
しかし、つわりを経験した今、私はその辛さを理解したのである!!(ぱちぱちぱち)
きもい! 胸がむかむかする! 胃がヒクヒクするー!! オエェェェ……

というわけで、この3ヶ月で、軽く一生分吐いてしまった。

私は、今までに自分が吐いた回数はちゃんと覚えているのだ。
小学生の時に3回、大学生の時に2回、大学卒業後に2回。
それぞれのシチュエーションもきちんと記憶している。
もちろん、小学生以前に吐いていないことはないと思うけど
小学校入学以降、吐いたのはたぶんそれで全部。

ちなみに、大学生以降の4回は、すべて酒の飲みすぎだった。
…………。
しかし、私のアルコール許容量と、以前の飲酒量を比較すると
4回しか吐いていないのはまるで奇跡のようですよ。
もう、吐くまでなんて飲めない……。

つわりが始まってからは吐いた回数は数えていない。
毎日吐いているわけではないが、かといって毎日吐き気がしないわけではない。
そもそも、私が妊娠に気付いたのは吐き気のせいであった。

告白すると、私は、テレビドラマでよくある、

「若い女の人が吐き気を感じて台所に駆け寄る→妊娠発覚」

という、いかにもフィクション的なパターンを、心底軽蔑していた。
その前に生理が止まるだろ! 生理が! 視聴者をバカにしやがって! アホか!!

……確かに生理は止まっていた。
しかしその時、私は、生理前の腹痛によく似た、
いや、それとまったく同質の腹痛を感じていたのである。
そのため「ま、遅れてるけどそのうち来るんだろう」と、のほほんと考えていた。
今から思えば、痛み自体は同じでも、痛み方のパターンが違ったのだが……。
(ま、基礎体温をつけていればすぐわかったんだけど)
その後調べたところによると、妊娠初期には、来るべき胎児の生長に備え、
ひそかに子宮の拡張工事が行われているらしい。
それに伴う痛さが、生理痛の痛さと同じだったということね。
詐欺だ……。

そうこうするうちに、私は極度の食欲不振と、
普段なら絶対にあり得ない(<というくらい、胃腸の状態把握には自信があった)
吐き気に襲われ、その時初めて妊娠に気づいたのである。
アホは他でもない、自分だった。

しかしこれ、もともと胃が悪くて生理不順だったら、本当に気付かないぞ。



このネタは続くと思われます。

先頭 表紙

なおさ>さんきゅ♪♪ / みなみ ( 2005-11-16 20:57 )
やまもっちさん>ありがとうございます。A君の日記、密かに興味あったりして(笑)。でも見つけるのは難しそう!! / みなみ ( 2005-11-16 20:57 )
ひろちゃん>ありがとうございます。ゲロネタ豊富ということは胃弱ですか? 気のせいか、いろんな人に話を聞いていると、消化器が弱い人は女より男に多いように思えます。偏見かな。妊娠は、今まで使わなかった生命の機能を使いまくっているような気がします……(笑) / みなみ ( 2005-11-16 20:56 )
マチルダさん>ありがとうございます。マチルダさんのmixi、調べてみたけど見つかりません……もうちょっと気合入れて検索しなおしてみます。見つけたら褒めてください。 / みなみ ( 2005-11-16 20:51 )
須木成さん>若いです、社長……。 / みなみ ( 2005-11-16 20:46 )
チャンプルーさん>つわりだったら怖いな。きっとお酒の神様が産まれるんだよ、しらぴょんのお腹から(笑)。 / みなみ ( 2005-11-16 20:45 )
さにゃさん>娘さん誕生おめでとうございます♪ おかげさまでつわり治まりました! さにゃさんは高速バス通勤だったのですか……大変でしたね。走り込みの話は「さすが!!」と思って読んでましたよ。引っ越して知る人の少ない土地での生活、確かにネットにはとても助けられてます。孤独を感じなくて済むし。でもそればっかりに頼っていてもいけないですねー。 / みなみ ( 2005-11-16 20:43 )
つっこみ返しおそくなりました。すみません。 / みなみ ( 2005-11-16 20:40 )
おめでとう。 / なお ( 2005-11-06 04:29 )
遅くなりました!ご懐妊、おめでとうございますッ!!親友ももうすぐ出産なので、なんか親近感わきますー(笑)。ところでmixi、みなみさんも始められたんですねー。ちょっとだけやってた「別日記」というのがmixiだったんですが、あのAくんもやってますので、もしかしたら彼の日記にぶち当たったりしちゃうかも…(笑)? / やまもっち ( 2005-11-05 00:26 )
おめでとう。僕もゲロネタだったら負けないくらいエピソードはあるかな。妊娠に関することはまったく知識がない(男で子供がいなくて知識があったら怖いけど)ので、初耳なことだらけですね。 / ひろちゃん ( 2005-11-03 00:56 )
雅さん>言われてみれば、確かに生理痛とは違う腹痛、ありました。でもそれは、はっきり妊娠したとわかった後だったかな。 / みなみ ( 2005-11-01 14:28 )
ゆこまるさん>7月にそっちへ遊びに行った時、「最近夏バテみたいで食欲がない」って話をした気がするんだけど、どうもその時すでにつわりによる食欲不振が始まってたみたい。意外な展開だったよ……。今はもうだいぶ食欲も戻って体調もよくなりました。 / みなみ ( 2005-11-01 14:26 )
もんたーにゃさん>ありがとうございますー! ミクシィ遊びにいきますね♪ / みなみ ( 2005-11-01 14:24 )
かぜ兄ぃ>まいみく登録サンキュです。よろしくー / みなみ ( 2005-10-31 23:54 )
でむぼつち>自分が妊娠して思ったんだけど、人類発祥から200万年、その前からあわせると本当に星の数ほどの生命体が、自分に至るまで途切れることなく、生活して妊娠してつわりに苦しみつつも出産して子供を育てて〜、と繰り返し繰り返しやってきたのかと思うと、生命ってすごいなぁと思います。/わたしも、mixiとひまじんは同じ内容にするかも。 / みなみ ( 2005-10-31 23:38 )
マイケルさん>あのー、マイケルさんはぜひもっとたくさん日記書いてください(笑) だって楽しみにしてるんだもーん♪   でも確かに、書きたいことも、時間をおくとだんだんどーでもよくなってきちゃうんですよね……。/マイケルさんのmixi、検索させてもらいましたよー。発見!! / みなみ ( 2005-10-31 23:34 )
えむりん>ここ最近、ようやくあまりオエオエしなくなってきたよ。嬉しい……。そのかわり、最近はハラが急激に膨張しはじめているらしく、ときどき少しお腹に痛みがあったり、重苦しかったりする。 オエオエ期、わたしはゼリーをよく食べてたかな。たらみ系のヤツ。 / みなみ ( 2005-10-31 23:26 )
らいちさん>中には、生理時の体調不良よりつわりの方が軽い人とか、出産後にそれまでより生理痛が軽くなったりするケースもあるみたいですよー。つわりは、まったく感じない人から、水も飲めずに脱水症状を起こして入院する人まで、本当に人それぞれらしいです。不思議なものですね。 従妹さんも、お大事に。 / みなみ ( 2005-10-31 23:20 )
レイさん>オエオエ仲間♪ おめでとうございます!! いやしかし、9ヶ月入るまでオエオエはつらいですね……おつかれさまでした(泣) 子育ては、みんな、「育てている間(特に幼稚園まで)は、一生子育てが続くような気がした」と言いますね。なんか楽しみなような、怖いような(笑) / みなみ ( 2005-10-31 23:16 )
マッキィ。>おかげさまでつわりの症状はかなりおさまってきてます。(一般的に、15週くらいにはつわりの症状がなくなることが多いらしいです。私は今、16週くらい) 生理不順であれば、将来、妊娠する可能性のある状況になったら、基礎体温をつけるなどして気をつけていた方がいいよー。本当に案外気付かないものです(^^;;) /ミクシィは、日記を書いてみようと思いつつ放置状態。そのうち書くつもりでいるし、向こうは向こうの面白さがありますが、私もこっちの方が好きっぽいです。(マイペースに書けそうで) / みなみ ( 2005-10-31 23:13 )
ぱぺぽんさん>産む時よりつわりが何十倍もきつかったとは……!! おつかれさまでした。お産自体は安産だったのかな? しかしダンナ様、鋭いですね。感心。 / みなみ ( 2005-10-31 23:06 )
ちゃなさん>ふふふふふ……。学祭楽しみにしています。お誘いありがとうございました! / みなみ ( 2005-10-31 23:04 )
りぃなさん>いやー、妊娠発覚はあまりドラマチックじゃなかったよ……。はっきりいって、ただ物が食べられず、そのくせ吐き気がして気持ち悪いだけです(笑) 子供の血液型によってつわりに差があるのかどうかはわかりませんが、同じ人が何人か子供を産んだ場合、その都度つわりの程度や症状が違うというのは一般的なことみたいです。 / みなみ ( 2005-10-31 23:03 )
おめでとうございます&ご自愛なさってくださいませ。追記:わたしもmixiにおります。 / 町田マチルダ ( 2005-10-31 03:11 )
僕もよく飲み過ぎて吐いてますが・・・ ←お呼びでない??? / 須木成 ( 2005-10-28 03:20 )
(皿)→ (¥皿¥)  にしても大変だね。頑張ってね!o(`ω´*)o / チャンプルー ( 2005-10-27 23:30 )
いったいオイラは何升吐いただろうか・・・。・゜・(ノД`)・゜・。 もちろんツワリニアラズ。。(皿) / チャンプルー ( 2005-10-27 23:29 )
おぉ! 仲間!! 私も胃腸薬知らずの胃腸の強さだったのに調子が悪くて初めて気付きました。 妊娠初期だってのに『走ったら治るだろ』と思って走りこんだアホです。つわり時期って一日中不快だよね。 乗り切れば嘘みたいにおさまるから乗り切ってね。引っ越して気心知れた人が少ない環境の妊娠って辛い部分もあるけどネットもあるし。(私の場合は高速バス通勤で乗り切った)気を紛らわせてくださいね。 / さにゃえもん ( 2005-10-25 00:16 )
ワタシはいつもと違う腹痛で妊娠を自覚したよ。次はきっとわかると思う。生理通とは違う感覚。 / 雅(みやび) ( 2005-10-24 19:45 )
わぁ!今知ったよみなみちゃん☆おめでとう〜(^_^)体調つらいのかな・・・。。。 / ゆこまる ( 2005-10-24 18:00 )
とってもとっても遅ればせながら。おめでとうございます!元気なおこちゃまを産んでくださいね。私も実はミクシーにいます。良かったらあそびにきてねー。 / もんたーにゃ ( 2005-10-24 16:38 )
うお、みくしー来てたのね。わしもあとからマイミク申請するもより。まっきーかKUNちゃん経由で申請してくれてもよろし。 / かぜ ( 2005-10-24 13:17 )
遅ればせながら、色々とおめでとうございます。お体、大事になさってくださいね。 mixiは私も登録してますが使い分けで悩んでます。結局面倒で同じ内容を同時upすることが多いかな。見てる人も違うので。。 / まっきー♪ ( 2005-10-22 21:57 )
mixiもひまじんも同じこと書いてしまう・・・。内容によって使い分ける、と言う部分もあるけれど、両者でつどう人々がちょっと違うもんだから両方使ってたりするよん。      さて、ワシは何か親と違う人生を歩むぞ!と思ってるんだけど、気づいたら少しずつ親と同じことしてます。   もしかしたらこういう妊娠の話も、かつて親が友達どうしで話してたのかもね。 / 電ボ屋 ( 2005-10-21 23:45 )
全然違う方にツッコミでごめん。僕も知り合いから1年前に mixi 紹介してもらって、登録だけはしたけど結局まだ書いてません(爆)。ひまじんとの棲み分けも難しい...僕の場合は書きたいことは山のようにあっても遅筆ゆえにそのうちどーでもよくなることと、興味の対象が広すぎて(その代わりに浅すぎて)まとまりのない日記になってしまいそうだからってのもあるなぁ。 / マイケル ( 2005-10-21 13:00 )
つわり、キツいよね・・・。私も妊娠判明してから4ヶ月に入るくらいまでオエオエしてたよ。食の好みも毎日違ってたりして。私は最初にトマト系にハマり、その後は杏仁豆腐ばかり食べてたかも。つわりに開放されたら、次は食欲を抑えるのに必死よ。早く開放されて食べ物をおいしく食べられるようになると良いね。・・・ところで、レイちゃん。まぁ♪ / ☆えむ☆ ( 2005-10-21 11:55 )
普段からよく吐く私は(今年に入って何回吐いただろう・・・)もし妊娠なんてことになったらものすごいことになりそうな気がします。生理痛もひどいし・・・。自分の体の中にもうひとり人間がいるのって不思議な感覚ではありますが、つわりは正直苦しいですね・・。私の従妹も現在妊娠中なのですが、つわりで非常につらそうです・・。 / らいち ( 2005-10-20 23:37 )
フライングだけど言っちゃおう。私もオエオエ仲間だよ(笑)いろいろ事情があるのでなんとも言えないけど息子の時とその次の時は気がつく前にオエオエが始まってた。ま、心の準備はできてたからドラマみたいに「はっ!」っていうのはないけどさ。一人目の時は9ヶ月に入るまでその状態でした。なんで体重増えるのか不思議だったよ。同じ学年かな。幼稚園までが長いんだよ〜>今から脅してどうする(笑)一緒にがんばりましょう。 / レイ ( 2005-10-20 20:13 )
胃は悪くないけど、生理不順だし、ちょっとのことで体調が悪くなる(疲れやすいとか)ので、多分気づかない。というか、その前にまだ当分1人っぽいし。。。 で、もう、落ち着いたのでしょうか?ここに書けるくらいだし。 mixiよりは、こっちのほうが慣れ親しんでるから好きですね〜。 / マッキィ。 ( 2005-10-20 06:42 )
色々とおめでとうございます。それと、ハナちゃんのことはお悔やみ申し上げます。一度に色々あったのですね。つわりという言葉に反応してしまいましたが…私は子どもを二人産んで陣痛も2回体験しましたが、つわりも2回、ばっちり味わいました。産む時の苦しさの何十倍もつわりがきつかった…。3人目もつわりがあるのかどうなのかついたしかめたくなる今日この頃です。ついでに私は胃が悪くて生理不順でしたので、相方が気づいてくれなかったら自分では気づかなかったでしょう、2回とも。 / ぱぺぽん ( 2005-10-20 02:41 )
おひさしぶりです。おおお、やはり妊娠でしたか・・・おめでとうございます。この寒さにやられないよう、大事になさってくださいませ。体調がよくなりましたら、うちの学園祭(11/5〜6)などにもぜひどうぞ。メールくだされば、ご案内いたしますぞ。(ミスコンとかあります、ハタチの女の子のウェディングドレス姿は目の保養ですわ(笑)) / ちゃな坊 ( 2005-10-20 02:18 )
本当に、出来事がもりだくさんな年になってますね、おめでとうございます!ドラマチックな妊娠発覚、素敵♪出産もドラマチック? 小学生だか中学生の頃、同じ血液型だとつわりがない、という噂がありましたが、それはどうなんでしょう(笑) / りぃな ( 2005-10-20 01:39 )

2005-10-18 ハナちゃんのこと (その1)

「ハナちゃんの具合が悪くなって今にも死にそうだよ
 ハナちゃんがみなみが帰ってくるのを待ってるよ」

と 母から電話があったのが10月のはじめ
だが、1週間後に結婚式を控えている私に、ハナちゃんに会いに行く時間はなかった。

ここ1〜2ヶ月ほど、老衰のためか、ハナちゃんは急激に弱っていて
私が9月に実家に帰った時は、本当にのろのろとしか歩くことができなかった。
16年半前に 私の見ている前で生まれ 私が名前をつけた犬。
いままで私の姿を見てしっぽを振らないことはなかったのに
そばに近づいても感情を表にあらわすことがなかった
なので、その時からあるていど覚悟はしていたのだが……



10月8日、結婚式当日、式と披露宴の間は
さすがにハナちゃんのことを思い出している余裕はなかった。
披露宴会場から実家へは、車で1時間。
当初、披露宴が終った後、近くのホテルに泊まるはずだった両親は
ハナちゃんのために帰って行った。
私も、一日も早く実家へ帰りたかったが
翌日、披露宴会場への支払いや、借りた衣装の返却があるので
予定通りホテルに一泊した。
そして9日の昼、私は実家へ帰ってようやくハナちゃんに会った。

小雨の降る家の軒先で
ぐったりと横たわるハナちゃんはまるでボロ雑巾のようだった。
雨の降った庭を這い回ってしまうせいで、毛皮は濡れて泥まみれだった。
毛の上からあばらが浮き、背骨を丸く掴めるほど痩せていて、
呼吸は浅く、熱のせいなのか がたがたと震え、ときおり手足を痙攣させた。
そして、普段のハナちゃんの匂いとは違う、何かもっと臭い匂いがした。
母の友人によれば、その匂いがしたら、もう、その犬には死期が迫っているのだそうだ。
加えて、そんないくつかの症状がどうでもよく思えるくらい衝撃的な、
文字通り正視できない(少なくとも私はできなかった)恐ろしい出来事が
ハナちゃんを襲っていたのだが、
その具体的な内容は、ここには書けないし 言えないし 聞かれても答えない。
(それは母からも口止めされている)

危篤を知らせる電話以降、さらに母から連絡があるたびに
そしてハナちゃんのことを考えるたびに
「ハナちゃんが死んでしまったらどうしよう」と思って
私はしくしく泣いていたのだが、
実際のハナちゃんを目にしたら、死んでしまったらどうしよう どころではなかった。
もはやハナちゃんの生には一片の希望もなく、
ハナちゃんの命は今、まさに刻々と消えてなくなりつつあり
ハナちゃんは、今日か、明日か、遅くとも数日後には、絶対に、確実に死んでしまうのだ。
目に見える形として、手で触れられる物体として、その実感は私の右手の下にあった。

それはほとんど、泥に汚れ、腐りかけた 不潔な毛皮と肉のかたまりのようにも思えた。
これがハナちゃんでなく 他の犬だったら 私はきっと触れない。
ハナちゃんは 私の想像を絶する苦痛の中にいるにちがいないけれども
こうして 私がそばにいて撫でてやることで ほんの少しでも気持ちが楽になればいいと思った。
いっそ、こうして私が撫でている間に、この瞬間に、死んでくれたらいいのに。

いきものが死ぬということは 決して美しくないのだ。
こんなに絶望的な状況でも、こんなに衰えるだけ衰えてしまっても、生命は生きることをやめない。
生きながら死に冒され それに冒されきってしまったように見えても まだ死ねない。
いきものが生きるということは こんなに恐ろしいのだと 心から感じた。
自分も いきものである以上 それは決して他人事ではなかった。

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2005-10-18 ハナちゃんのこと (その2)

母によれば 私に最初に電話をかけた時点で ハナちゃんはすぐにでも死んでしまいそうで
その後、数日も生きられるとは思えなかったのだそうだ。
だから病院にも連れて行かなかったのだそうだ。
ハナちゃんの様子を見たある人から、暗に「安楽死させたらどうか」と言われたことを母に言ったら
母は、「ハナちゃんはみなみに会いたいんだとばかり思っていたから、
安楽死なんてまったく思い浮かばなかった」と驚いていた。
そして「ハナちゃんはここまで頑張ったのだから安楽死なんてさせられない」と言った。

昼から夜にかけ、何度か注射器で、ヨーグルトや牛乳、おかゆをやった。
ほんの少しずつだが 食べた。
私の結婚式の日は 誰も家にいなかったので、ハナちゃんはきっと一日中、何も食べられなかった。
そう思うとまた涙と鼻水が流れて止まらなかった。

ハナちゃんは どう見てももうそんな体力などないのに、必死に立ち上がって歩こうとした。
立ち上がれず、そして立ち上がれても歩けずに、そのたびによろめいて倒れた。
(以前よくテレビで流れていた狂牛病の牛の様子を思い出してもらえれば それに近いかもしれない)
どこに行こうとしているのか、何をしたいのか、母にも私にもまったくわからなかった。
ただ、ハナちゃんはそうやって、ほんのすこしずつ、すこしずつ、泥の庭の中をもがき動いていた。

夜中になり、母がハナちゃんのある症状について、「見てしまった以上放置できないから」と言い、処置を始めた。
日中にもその症状を見ていたにも関わらず、夜中に突然そう言い出したということは、
母の中で何かがふっきれたのかもしれない。
私は内心、無駄だと思ったが、母はやらずにはいられなかったのだろう。
いずれにせよ私には正視できないことだったので 母の背中から懐中電灯で照らす係になった。
「よくできるね」と母に言ったら
「ウチの人は死に対するとらえ方が普通と違うみたいよ」
と母が言った。「ウチの人」なるものがいったい誰を指すのかは疑問だが
母は明らかに私よりタフだ。母こそ医者になればよかったのに。
(ただし医療ミスを頻発させそうだが)

深夜、ハナちゃんはたびたび鳴き声をあげた。
そのたびに私や家族は庭へ出て行って様子をうかがった。
何回かそれを繰り返すうちに、ハナちゃんは人を呼ぶために鳴いているのではない、と私は思うようになった。
なぜか、立ち上がって歩こうとする時に、ハナちゃんは鳴く。何度も鳴く。
悲しい声を上げながらハナちゃんはどこかへ行こうとする。
一人でその声を聞き、その姿を見ているのは、どうしていいかわからないほど辛くて悲しく、
また同時にとても怖くて、父や母を呼んだ。

9日の午前1時半ごろ、母と一緒に、家の軒下から、ハナちゃんが普段住んでいた犬小屋の付近へハナちゃんを移動させた。
その後、父と一緒に、ハナちゃんの首に紐をつけた。
もはやその必要があったのかはわからない。
ただ、紐をつけておかないと、雨の中によろよろ出て行ってしまい、
屋根のないところで動けなくなってしまいそうなので、それもかわいそうだった。

翌日、10日の午前中、ハナちゃんは死んでしまった。
朝、何度かハナちゃんの声を聞き、窓から動いている姿を確認したものの、
私は結局ずっと寝ていて、
「死んじゃったみたいだよ」と母が呼びに来て初めて、私は本格的に目を覚ました。
ハナちゃんが死んで、私はほっとした。

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2005-10-18 ハナちゃんのこと (その3)

ハナちゃんの遺体は、すでに死後硬直が始まっていた。
いちばん最後に様子をうかがったのは父だった。それからおそらく30分〜1時間くらいで死んだのだと思う。
私が手袋をはめて、石鹸水とぬるま湯を使ってハナちゃんの泥だらけの体を洗い、
最後にタオルで拭いてやった。
あまりきれいにはできなかったが、少しはましになった。
顔面からはすでに体液が流れ出し、頬は触ると毛がはがれて皮膚が露出してしまう状態だったので、
そこは洗うことも拭くこともできなかった。
ハナちゃん、よく頑張ったね、辛かったね、痛かったね。

以前、ハナちゃんの母犬が死んだ時はそのまま庭に埋めたのだが、
ハナちゃんの遺体はそんな状態だったし、フィラリアも患っていたので、
そのまま埋めるのは非衛生的だということになり、ペット霊園に連れて行って火葬することにした。
ハナちゃんを布団でくるみ、段ボールに入れ、父、母、弟、私の4人で出かけた。

それは、偶然にも、私が2日前に結婚式を挙げた神社の目と鼻の先にあった。
年配の夫婦が2人で経営しているらしい。山の中の、小さくて静かな霊園だった。
火葬が完了して、骨が拾えるようになるまで4時間かかるということだった。
弟は、その日の夜、宇都宮でバンド仲間の大事なライブがあるのだと言った。(弟は学生時代バンドマンだった)
骨拾いまで待つと、ライブに遅刻してしまうから、どうしようかと迷っていた。
「でも、骨を拾ってやりたいしなあ」
弟の言葉に、私は内心かなり驚いた。
数年前に祖母が亡くなったとき、友達と部屋でマージャンをしていた弟からそんな言葉が出るとは……。
母も口には出さなかったが、私と同様、驚いていたらしい。
結局、弟は骨拾いを優先させた。

雨の中、車で家の近くまで戻り、近所の蕎麦屋で食事をした。
こうして4人揃って食事をするのは 私が結婚前するまでは まずあり得ないことだったとふと考えた。

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