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みなみの「さぼのーと」

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★お買い物ブログ 「こんなものを買った」

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2004-03-06 『たそがれ清兵衛』観たYO
2004-03-05 無題
2004-03-04 親知らず、その後
2004-03-04 『刀と首取り』 (その1)
2004-03-04 『刀と首取り』 (その2)
2004-03-01 憂国
2004-02-29 今月の映画、ラスト一本 『ラスト・サムライ』
2004-02-29 今月観た映画と、その個人的なみどころ
2004-02-29 芥川受賞2作 『蛇にピアス』 『蹴りたい背中』 その1
2004-02-29 芥川受賞2作 『蛇にピアス』 『蹴りたい背中』 その2


2004-03-06 『たそがれ清兵衛』観たYO

今日は仕事が忙しかった 悲喜こもごも卒業発表
でも 4月になったら 今日なんか問題じゃないほど連日忙しくなるらしい
しっかり寝てしっかり食ってしっかり遊んで
元気に仕事できるように自分のすべてを整えましょう そんな3月
2月は高熱でぶっ倒れ 親知らずに振り回され 体調にばかりわずらわされておりましたので

******

『たそがれ清兵衛』

テレビで映画を観ると、劇場で観る時の10分の1くらいしか集中できません……
これ劇場で観たかったな  いい映画ですね 今からでも観にいこうかな

さりげなく映像凝ってた
光と影の使い方が上手だな〜
思わず「うまーい」と呟いてしまったのは、暗い屋敷の中の斬り合いで
雨戸を破ったら、そこに鮮やかな菜の花が咲いていたところ
うまい……うまいよあれは

戸外のシーンは、いつも外光が黄色がかってた
あれってまさに北東北の太陽の色だね
青森へ行った時、あんまり太陽の光が黄色くてびっくりしたことを思い出した

役者は、真田広之@清兵衛もいいが……田中泯@余吾だね! 余吾!
「もはや人ではない、獣だ」と言われるだけあって、狂気じみた面構え
酒を飲み語る低い低い声、鬼気迫る殺陣。
くずおれる姿が舞のようだ、と思ったら、田中泯は舞踊界の重鎮だとか……
いやあ、迫力あってよかった

先頭 表紙

Artghaさん>おおお! 嬉しいです。今後も楽しみにUP待ってます。お報せ、ありがとうございました!     つっこみはおしゃべりだと思っているので、日記に関係ない内容でも断りはいらないですよ。 / みなみ ( 2004-03-10 22:53 )
電ぼつち>眠い時は身体が睡眠を欲しているのだー! 疲労溜めないでね。 / みなみ ( 2004-03-10 22:51 )
ちゃな坊さん>ほんと、卒業発表は悲喜こもごもでした。ていうかみんな、単位は余裕持って取ろうよって感じですマッタク。かと思えば、「卒業判定合格したけど、就職が決まっていないので留年したい。留年させてくれないのはおかしい」なんて言ってくる学生もいて……。新学期の忙しさ、想像するだけで凄まじそうですね。ちゃな先生も頑張って♪ / みなみ ( 2004-03-10 22:50 )
チャンプルーさん>あ、わたしそのシーン見逃してるかも……。どうもテレビだとよそ見が多くなってしまうんだ(涙)。 / みなみ ( 2004-03-10 22:47 )
登夢さん>きゃ〜、いらっしゃいませ! こんな辺境の拙宅までおいでいただき、痛み入ります。途中で水や食料が尽きそうになったり、蒙古軍に襲われたり、しませんでしたか?(笑)   たそがれ清兵衛、しみじみといい映画でした。画面づくりが本当にきれいだったので大画面で観てみたいです。たそがれの真田広之、えもいわれぬ魅力がありました。キャラクターの性格や信条がしっかり伝わる役作りでしたね♪ / みなみ ( 2004-03-10 22:46 )
電ぼつち>周囲のお客の反応は確かに気になる。でもやっぱり、大画面の迫力が恋しくてね〜。目が悪いのでテレビの小さい画面じゃよく見えないの(泣)。あと映画館の座席に座って予告編を観たりする時の雰囲気が好きなので、わたしはやはり劇場派かな。  / みなみ ( 2004-03-10 22:38 )
本文と関係ないカキコですみません・・・日記再開しました。お知らせまで。。 / Artgha ( 2004-03-10 21:11 )
そして誕生日ツッコミありがと♪今日は有休とったのに、結局力尽きててずっと寝てますた・・・。おかげで今眠くない・・・。 / 電ボ屋 ( 2004-03-09 02:11 )
卒業判定の悲喜こもごもっていうのが非常に実感できます…。入学時に忙しくなるのは,学生が新しくなって制度が分かってないのがうろうろうろうろうろうろするためだと思われまする。基本的に文章とか読んでくれないからね(TT) / ちゃな坊@2年経過してだいぶなれた ( 2004-03-08 16:33 )
ごはん食べ終わった後にお茶碗に水を入れて沢庵で洗って食べるシーンがなんか一番沁みたんだよね。なぜか。 / チャンプルー ( 2004-03-07 20:16 )
みなみさん、オモリ隊隊長さま。遊びにきました〜。私、この映画リアルタイムで映画館で見ました!米侍の真田広之より貧乏侍の真田広之の方がかっこええ!と私は思いましたよん。 / 登夢 ( 2004-03-06 11:37 )
「たそがれ」非常によかった。    だけどワシは劇場だと自宅の10分の1しか集中できない。。。周囲の客が気になってしまうのだ。泣きの場面で周囲がスンスン言い始めると、もうそれで一気に興ざめ。 / 電ボ屋 ( 2004-03-06 00:52 )

2004-03-05 無題

オランダの博物館にて。
他の展示物をすべて差し置いて、ぱっと目をひくものがあった。
それは2本の槍だった。
それが視界に入った瞬間から、遠くからでも視線が釘付けになるほど、
洗練されていて美しかった。
「ずいぶん綺麗な槍があるなあ」
そう思いながら近付いていったら、それは日本の長刀だった。

とても驚いた。
自分には、紛れもなく、日本的な美的感覚が染みついている。
そのことに、とても驚いた。
わたしは日本人なんだなぁ、と、生まれて初めて芯から思った。

その色、その艶、その曲線、そのたたずまい。
日本で作られた美しい長刀を美しいと思うこと。
日本で作られた美しい長刀を美しいと思えること。
意識などしないままに骨の髄から徹底的に叩き込まれた、土着の美的感覚。
わたしはそれを備えている。
それはとても嬉しく、とても誇らしいことに感じられた。

文化 という血が、この身の内に流れている。
わたしはこの土地の者としてこの土地の生み出したものを愛せる幸運に恵まれた。
それを思うと幸せで幸せでたまらなかった。もちろん今も。

先頭 表紙

みほちゃん>うん、育った場所の感覚は、まさに「アイデンティティ」とjか「染みついている」という言葉が似合うかな。。。みほちゃんのように違う国で暮したら、違う国で生まれ育った人と親しくなったら、それがもっとよくわかるのかな。 / みなみ ( 2004-03-10 23:03 )
てんぴーさん>わたしはあまり余所の国の文化に触れたことがないので、それをどう自分の中に取り込むかというお話は興味深いです。 それにしても、オーストリアで音楽とは、本場で勉強なさってたんですね〜!     自分は、日本に生まれたから日本のものが好きなだけで、他の国に生まれていたらその国のものを一番好きになったんだろうなって思うんですけど。でもその偶然に感謝したくなるくらいわたしも米と和紙と墨の文字が好きです。あと味噌汁も♪ / みなみ ( 2004-03-10 23:00 )
自分のアイデンティティを置いている国には、どうやったって裏切ることができないんですよねぇ・・・。 / みほ ( 2004-03-08 18:04 )
他国で心惹かれた物が日本の美だったんですね。以前オーストリアで音楽の勉強をしてたとき、そこの文化に触れたくて近づきたくていました。でも、私には思いこんだり真似るのが精一杯。かといって日本の文化をいつくしむ感覚も中途半端だったような気がします。あらゆる情報を自分の中の感覚として取り込むのでいっぱいいっぱいでしたから。ごくごく最近ですね、自分自身の感覚で目で心で自然に見られるようになれたのは。私も米と和紙と墨でかいたひらがなが好きなので日本人でよかったです(笑)。 / てんぴー ( 2004-03-05 23:03 )

2004-03-04 親知らず、その後

わたしの勤める学校は、明日が卒業発表!
ここ最近は、卒業見込みの学生がちゃんと卒業できるか、留年するか、
その判定にかかわる仕事が続いていました。
テストの成績をコンピュータに読み込んで、それで一発OK!
かと思いきや、けっこういろいろ大変なんです、卒業判定って。
今まで知らなかった。

******

親知らず、その後

抜歯から11日目。痛みはほとんど引いたが、まだかなり違和感がある。

■噛み合わせの変化

親知らず(左の上下)を抜いてからというものの、噛み合わせが変わったみたい。
わたしはもともとかなり噛み合わせが悪い。それが良くなったとも、悪くなったとも言い難い。
でも確実に、今までとは違う。まだその感覚に慣れない。
親知らず仲間のOさん(職場の人。今週親知らずを抜いた)に聞いてみたら、
彼も噛み合わせが変わったと言っていた。
それまで、上下の前歯の隙間の位置がぴったり合っていたのが、ずれたという。
見せてもらったら、確かに2ミリぐらいずれていた。

■薬の処方

Oさんの通っている歯科の先生は、極力薬を出さない主義らしい。
歯を抜いた後も、痛み止めを1錠くれただけ(!)という。
それも、「とても強い薬だから飲まないでください。お守りだと思って持っていて」
と渡されたそうな。
失礼ながら、もしやその先生、ヤブなのでは? と思ったら、
いろんな説明もきちんとしてくれる、信頼できる先生らしい。
歯の矯正にも懐疑的だとか。ナチュラル派なのかな。抜歯後も縫わなかったというし。
ちなみにわたしの通っている歯科では、抗生剤、胃腸薬、痛み止めを3日分処方して
くれた。わたしは、薬なしでは辛かったと思う。クスリ万歳。

■神経、無事

親知らずを抜く前に、先生がレントゲンを見ながら説明してくれた。
「あなたの親知らずは、抜くときに、30%くらいの確率であごの神経を傷つける可能性がある。
もし傷つけた場合は、皮膚感覚が鈍くなって、回復に半年から1年かかりますから、
覚悟しておいてください」
わたしはもうすでに体のあちこちの神経がおかしくなっていて
手の感覚なんか、15年前からずっと鈍くなったまんまだから、そういう感覚は想像できるし
慣れているけれど、さすがに聞いて嬉しい話じゃなかった。
幸い、神経は無事に済んだみたい。よかった☆

先頭 表紙

空木さん>職場のOさんが抜いたのは、下だそうですよ〜。   わたしも上は縫っていません♪ 下は縫いました。 / みなみ ( 2004-03-10 23:06 )
てんぴーさん>親しらずは、まだ穴があいていますが、おかげさまでだいぶ良くなりました。てんぴーさんは親知らずを抜いていい影響がありましたか。わたしもそうだといいな。 / みなみ ( 2004-03-10 23:05 )
職場の方が抜かれた歯は、上の歯なのかな〜? 上は縫わない所もあると聞いたことがあります。 / 空木 ( 2004-03-06 08:50 )
私は親不知を抜いてとても良かったです。影響、だいぶあったように思います。みなみさんもなにはともわれ痛みが引いたのならよかったですね。 / てんぴー ( 2004-03-05 22:28 )
↓錯綜しやすい、というのは語弊があるか。錯綜しやすい要素を持ってる、くらいが適当かも。いやほんと、いったん成績評価がつけられた後、先生が修正したりするケースって想像以上に多いんだヨー。 / みなみ ( 2004-03-05 01:12 )
でむぼつん>うわ、まじで? それはあってはいけない事だけど、実際、ありうるかも……と思うくらい、卒業判定は錯綜しやすいよ(汗) ちなみにあの大学は、学部単位で判定をかけている。うーん、明日は何も間違いがないといいなぁ……。 / みなみ ( 2004-03-05 01:04 )
ワシはつまりその卒業判定でひっかかって「未卒業決定者」の仲間入りをしてしまって掲示されたことがあるのだが・・・・。むむむ。 / 電ボ屋@もと「みなみ」学校卒業者 ( 2004-03-05 00:40 )

2004-03-04 『刀と首取り』 (その1)

 最近、日本の歴史を勉強したいと思っている。なぜなら、小説や映画などのフィクションを楽しむためには、歴史の教養がないと大損をする、と気がついたから。わたしの日本史の知識は小学生以下なので……。そろそろ現実をてきとうなところで切り上げて、フィクションの世界に移住しようかという人間がこの様子では。ビザがとれません。

 というわけで、本屋へ行って、勉強になりそうな本を漁ってみた。鈴木眞哉著、『刀と首取り』。日本刀という武器について、また戦場での日本刀の使われ方について、わかりやすく書かれている。この本がとても面白くて、しかも実用的だった。「実用的だった」というのはもちろん、「小説や映画を楽しむために有用な知識を手に入れられた」という意味である。ああ薀蓄語りてえ。
 というわけで語ります。もちろん、重箱の隅もつつきます。

 以下、作者の鈴木氏の検証より。

・日本の戦では、弓矢や鉄砲を使う遠戦志向が強く、接近戦は避けられていた。あくまで飛び道具が武器の主体であり、刀や槍は二次的なものだった。鉄砲が伝来してからは、武将たちはこぞって鉄砲を導入し、弓矢に替わる主力武器とした。また、日本の騎馬武将は、基本的に騎馬弓兵であり、刀ではなく弓を装備するのが一般的だった。「馬に乗って白刃を振るう武将」「戦=刀による斬り合い」というのは、あくまで後世につくられたイメージにすぎない。
→ほえー。「武将が馬に乗って刀振り回して突撃」ってゆーのは、現実にはそうそうあったもんじゃないのね。そういえば、『ラスト・サムライ』では、時代は明治に下ろうというのに、勝元の軍隊には鉄砲が一丁もなかった。最新の重火器を備えた西洋式の軍隊に制圧されるサムライが、生意気に、互角に鉄砲なんぞ持ってちゃ、東洋の神秘が台無しだからな。ところで、トム・クルーズの日本刀の銘、小学生並みに幼稚な字だったのがチャーミングですた。あの字、小道具さんが苦労して彫ったのだろうなぁ〜。

(つづく)

先頭 表紙

登夢さん>いらっしゃいませ、朝青龍たちに捕まらなくてよかったです(笑) 『戦国自衛隊』、ずいぶん昔にTVで見ました。タイトルが強烈に印象に残っていて、内容はほとんど覚えていません……。改めて観てみたくなりました! 『刀と首取り』はとりあえず終わり、ですが、同じ歴史家の書いた他の本をいま読んでいます。また何か思うところがあれば日記に書きますネ。 / みなみ ( 2004-03-12 00:30 )
蒙古軍の目をかいくぐってまたやってまいりました!(笑)古いカドカワ映画の『戦国自衛隊』ってご覧になってますか?当時はたいしたことない、って思っていたのですが、数年前深夜のTV映画でやってたのを見て、スゴイ映画だ!と思いました。『刀と首取り』の続き楽しみにしてます。 / 登夢 ( 2004-03-11 17:38 )
登夢さん>『ラスト・サムライ』はよくない意味でいかにもハリウッド的な映画だったなー、というのがわたしの率直な感想です。ハリウッドの国の人が喜ぶような、エキゾチック・ジャパンを演出するのがあの映画の目的のひとつで、日本の文化を正しく描くことは最初から度外視されているでしょうね。それはいいとしても、フィクションとして、どうにも「うすっぺら感」が漂うのは痛いです。どうせなら、それが現実の日本とかけ離れていてもいいから、「サムライの国ニッポン」をもっともっと作り込んでほしかった〜と思います。 / みなみ ( 2004-03-10 23:24 )
登夢さん>パンフレットを読んだら、「勝元は敢えて刀や槍で戦った」というようなこと(←かなり乱暴に要約してます)を言っていた解説があって、なるほどそういう見方もできるのかと思いました。どっちみちわたしは、あの戦い方には物語上の説得力をなんにも感じられませんでしたが……。 / みなみ ( 2004-03-10 23:14 )
あんな流暢な英語がしゃべれて西洋文化に興味をもってる勝元が、最新兵器を否定するのって、数学の博士号を持ってる学者がコンピュータを否定してそろばんしか使わないみたいに違和感感じてしまいました。刀の銘の意味も取り違えてるし、あの監督ってホントに日本文化の勉強したの??? / 登夢 ( 2004-03-06 11:41 )

2004-03-04 『刀と首取り』 (その2)

(つづき)

・日本刀は、武器としては脆弱で、たいして威力がない。接近戦に使われた武器としては槍が実用的で、刀は、槍を相手にすると、ほとんど勝てる見込みがない。
→確かに刀と槍ではリーチからして段違い。『MUSA』の槍使い・ヨソルが強いわけだねっ☆ 彼が手合わせする相手は皆、得物は刀だったような……。日本刀じゃないけど。

・刀は武器としては軽視されており、実際に、戦闘にはあまり使われなかった。刀が活躍したのは、戦場における「首切り」においてだと思われる。「首切り」は、戦の功名を証すためのものとして広く行われていた。首を取った時の状況、その首がどういう階級の敵のものか、というような要素によって「首取り」の功名はランク分けされ、それによって恩賞が左右された。中には、厳しく禁じられていたにもかかわらず、「味方討」といって、味方の首を取るものまでいた。
→武士にとって、戦場っつうのは、職場なんですね。体張って稼ぐための。そうやって戦わなければならなかったのは、中級・下級武士だったらしいので、功名の多寡が生活に直結したことでしょう。大将首や一番首を狙いに行くのは、今のサラリーマンに例えるなら、一発でかい契約取ってボーナス稼ぐぜ! 昇進狙うぜ! みたいな感覚なのかな。いや、どっちかというと年末ジャンボ宝くじかな。(どっちにしても切迫感のない例えだ)
 ところで、『燃えよ剣』だったかな? 「会津戦争では、明治新政府軍の兵士が西洋式の軽装だったのに対して、会津藩士たちは鎧兜を身につけ、敵を倒すといちいち首を切って腰に下げていた。重い首を下げて、ふらふらしながら戦っているのには閉口した」というような描写があった。会津藩士たちの時代遅れなふるまいがいかに非合理的で滑稽か、ということで、それをあざ笑うことは何の知識がなくてもできる。でも、その「首切り」の行為の背景にある風習、価値観はいったいどんなものだったのか。それを知ったらそのちょっとした描写がさらに面白くなったです。勉強も悪くないわな。

先頭 表紙

登夢さん>わたしも戦国時代と幕末に興味があります♪ 『ラスト・サムライ』はですね、『MUSA』とはそもそも内容を比べられませんっ(苦笑) でも、『MUSA』と『ラスト〜』の動員数を想像してみるとちょっと悲しくなりますね。いやはや、ハリウッドの力って偉大です。 / みなみ ( 2004-03-10 22:35 )
スイマセン。↓下のコメントは「らすとさむらい」のところに入れようとしたものです。m(__)m日本の歴史ものは幕末&戦国ものがおもしろいですよね。やっぱり時代の転換期はドラマが生まれる。 / 登夢 ( 2004-03-06 11:51 )
いや〜、この映画があまりにもつまらなかったおかげで私は「MUSA」の偉大さを知ることができました。感謝!感謝! / 登夢 ( 2004-03-06 11:46 )
須木成さん>あらまあ♪ 光栄に存じます。 / みなみ ( 2004-03-05 01:22 )
まやひこさん>そうらしいですね。でも、耳や鼻は、取ったときの状況をスムーズに説明できないと、女性や戦病人を殺したと疑いをかけられてしまうこともあったとか。 / みなみ ( 2004-03-05 01:19 )
ひろちゃん>おっ、熱い(笑)。 字数のかぎられたツッコミから、歴史好きの波動がビシビシ感じられます。ぜひぜひ、この歴史初心者めにいろいろ指南してください。m(,. .)m / みなみ@まずは「峠」をメモ ( 2004-03-05 01:16 )
Haolahnさん>いらっしゃいませ、はじめまして! 歴史って面白いですね〜。時代によって、現在とはまったく違う価値観が人々の間にあったというのが何より興味深いです。たとえば武士道とか。つい、現代の道徳や価値観こそ、もっとも正しくて、絶対的なものって考えてしまいがちだけれど、そうじゃないんだなって思います。それは時代とともに移り変わるもので、今の人々の価値観や生活もそのうちの一つにすぎないんだなって。昔の日本は異世界みたいだけど、でも確かにそれが今につながっているんですよね。 / みなみ ( 2004-03-05 01:10 )
みなみさんてやっぱりおもしろい方ですねぇ♪ 次は何に興味を示されるのか、それがまた楽しみだす(笑) / 須木成 ( 2004-03-04 22:38 )
簡易版として、耳や鼻を切って行くなんてのもあったそうですよ。 / まやひこ ( 2004-03-04 07:53 )
幕末は、会津、薩摩、長州、土佐、肥前、幕臣、将軍家、そして新撰組と組織だけでも千差万別、魅力ありますよ。やはり、新撰組と坂本竜馬が幕末入門として入りやすいですね。大体主要なところを読まれたら、司馬遼太郎の作品で越後長岡藩の河合継之助が主役の「峠」がオススメです。日本史上では全く重要ではありませんが、江戸時代の社会の本質、幕末の一側面、政治家とは等なかなか面白いです。 / ひろちゃん ( 2004-03-04 01:54 )
どうもこんばんわ、そして始めまして〜ちょいと来ちゃいました〜、実は私も最近思い初めているのですが…日本の歴史って、すんごい面白いですよねぇ〜今でこそ、その面白さがわかると言うか…調べれば調べるほど、その奥に秘められた面白さがあって…今の様な情報化社会だからこそ、一層面白く感じるのかも知れませんが… / Haolahn ( 2004-03-04 01:43 )
しかし一番目からウロコだったのは、「白兵戦」=「刃のある武器を使った戦闘」だと知ったことです。生まれて初めて青池保子のマンガで「白兵戦」という言葉を目にしてから、ずっと「接近戦」のことだと思っていた。ま、結果的に大して差はないわけですが. / みなみ ( 2004-03-04 01:03 )

2004-03-01 憂国

ほんとうは2月26日にこのタイトルで日記を書こうと思っていた。
が、すっかり忘れた。その夜のわたしは親知らず日記を書くために全精力を傾けていたのだ。

2月26日が、いささか特別な日づけとしてわたしの頭にメモされている理由。
それは、古くからの友達の誕生日だから……。
あともう一つは『憂国』。三島由紀夫の。

2・26事件なんていうと、はるか昔、明治あたりに起こった事件のような気がしてしまうが
相変わらず元気なわたしの祖母に言わせると
「あの日は大雪で真岡線が止まっちゃって、女学校まで歩いて行った」
のだそうである。
そういえば武山中尉の軍靴は雪と泥に汚れてはいなかったか。
2日ぶりに妻の待つ家の敷居を跨いだ彼の靴は。

『憂国』を読んだのはそう昔のことではない。
はたちか、21か、22か。そんなところ。
表紙を閉じて溜息をつき、
「この小説を中学生や高校生のころに読まなくてよかった」としみじみ思ったものだ。
はたしてそれから数年後の自分は、仕事を休んで病の床で。
「いやまあ、たった数年でも歳はとってしまうもんだ」なんて思いながら
同じ本の頁をはらはら捲っている。
つまりわたしはいちばん良い時期に『憂国』を読んだのかもしれない。
制服を着ていたころに読んでみたかった、という思いは捨てきれないが。

もはや『憂国』を読んでも身の危険は感じない。
「この選択ははたして至誠と呼べるのか」なんて余計な茶々まで入れたくなる始末。
しかし、ここに描いてある死への軌跡はやはり美しい。
”今度は自分がその謎を解くのである”
その言葉がとても、いちばん、いまでも、わたしは好きだ。

というわけで毎年2月26日が来るたびに
「ああ今日Nりんの誕生日だなあ、ユーコクの日だなあ」
とわたしはヒトリ思うのである。

先頭 表紙

えとうさん>ま、ロマンに殉じて死ねるのは紛れもない才能ですわね。普通なかなか死ねませんし、そこまでのロマンも持てません。 / みなみ ( 2004-03-04 01:01 )
こたさん>すごい! それは貴重な体験ですね!! わたしも三島を思い浮かべると、こたさんと同じ、「究極のナルシスト」って言葉が出てきます。過度なコンプレックスをもっていて、おそらくはそれを克服しようとするあまり、それに引きずりまわされていた人という感じ。 / みなみ ( 2004-03-04 01:00 )
まやひこさん>わたしは三島の思想がわかるほど三島は読んでいませんが(長編読むと息が切れる! 一本も読み切った作品がありません)……それでも、天才的なバカという評価にはうなずけるものがあります。わたしの評価は、kotarouさんと同じく、「究極のナルシスト」。 / みなみ ( 2004-03-04 00:56 )
革命夢見れるだけ幸せや。起こせるもんなら起こしたいし、割腹してさっさと果ててしまいたい、と思う気持ちもある。1つのロマンじゃないんすかね。 / えとう ( 2004-03-03 00:48 )
三島のあの事件。私は現地でリアルに体験した一人。現場から半径500m以内に住んでいたから、町中の喧騒やヘリの爆音など、今も生々しく記憶に残ってる。天才的なバカてどあると同時に究極のナルちゃん、という印象かな。だけど何故かいつもココロにある人。 / kotarou ( 2004-03-02 10:12 )
Kyucoさん>由紀夫君みずから主演なさったというアレですか……。正直なところ、わたしは、一生その映画は目にすることなく死にたいと思っています。といったらちょっと三島由紀夫に失礼でしょーか。でもなぁ……。三島由紀夫、わたしのイメージでは、文豪というより変なひとです。なんていうか志茂田景樹とか叶姉妹的ヘン……。(意味不明な発言でスミマセン) / みなみ ( 2004-03-02 00:35 )
三島由紀夫は、文章の天才だとは思いますが、その思想に関しては1mgの共有すら拒否したいです。実際、天才的なバカというのが、現在のわたしの三島に対する評価です。 / まやひこ ( 2004-03-02 00:25 )
私も最近ようやく「憂国」を読みましたよ。私の場合みなみさんと違って、今まで読んだことがなく、しかもこの作品との出会いは、まず、三島主演の映画のほうでした。(その映画でワーグナーの音楽が使われている関係で、偶然、ワーグナーの展覧会で観ることになったのです。)これが、(不意打ちだったこともあるのでしょうが)、とっても後味悪く感じました。本を読んでみて、やっぱり先に本のほうと出会いたかったなぁ、と思っています。彼の日本語センスあってこその美しさかな、と。映画はやけに生々しく感じました。 / Kyuco ( 2004-03-02 00:09 )

2004-02-29 今月の映画、ラスト一本 『ラスト・サムライ』

観ちゃった、観ちゃった。
昨年の夏、予告編を見た瞬間、「なんじゃこりゃ! 絶対観なければ!」
と思った(Bな匂いを期待していた)わりに、だんだんどーでもよくなってきて、
そろそろ上映が終わるという今ごろ、ようやく観に行きました。

場所は八王子シネマ。マナー悪いんだあそこ。
今日も、前の兄ちゃんがスナック食べてて、ずーっとガリガリボリボリうるさい。
てめーの家でビデオ観てんじゃねーんだよ! せめて口閉じて食えー! と内心キレ。
耐えかねたので注意しました。逆ギレされなくてよかった……。

■感想

ひえーい★ 期待通り、真田広之ステキ★★ 立ち姿が美しい★★★
殺陣も美しい★★★★ 戦装束も乱れ髪も素晴らしいッ★★★★★

声を大にしていいたいコトはそれくらいです。

それ以外は、小声でボソッとつっこんどく。一応、ネタバレはしていません。

・もうちょっと奇天烈なニッポンが観られるかと思ったら、そうでもなかった。
 (製作者の努力が感じられる一方、ちょっとつまんない)
・無学なせいで、いまいち時代背景が理解できなかった。維新前後の歴史は新選組で勉強します。
・主演は、トム・クルーズというより渡辺謙っすね。ワタシ的には真田広之ですけどね。
・てゆーか、今回のトム君の役は、当たり触りがなかったなあ。1ヶ月後には記憶から消えていそう。
・勝元の弟を演じる役者さん。あんなに日本語の演技ヘタクソでいいんですか? 日本人なのに。
・鎧武者の軍勢が騎乗して霧の中から現れるシーンはちょっといい。
・かぶとをかぶった鎧武者というのは、完全に「異形のもの」であるようだ。
 外国映画だから、過度に不気味に、エキゾチックに描写されているという所為もあると思うけど、
 鎧兜は、もともと、戦いに挑むための装束として、敵に威圧感を与える目的も兼ねてデザインされているのだろう。
・トム君、いくら切羽詰ってるからって小雪が片肌脱いで髪洗ってるとこに話しかけるな。無礼すぎです。
・で、小雪は目の演技がよいですね。ただ、どうしても子持ちに見えないんですけど。
 未亡人演じるには生活感なさすぎ。
・ところで、あんなにゲームちっくな戦ってアリなんすか? 全然、命がかかってる感じが伝わらない。
・天皇役の中村七之助くん、ああいう顔好みです。ヘビ顔、ヘビ顔♪
・というか、書いてるうちにもう記憶が頭から抜けてきました。

先頭 表紙

↓タレ撫ちゃんって……へが抜けました。とほほほほ。ごめんなさい。>撫ちゃん / みなみ ( 2004-03-02 00:29 )
タレ撫ちゃん>なにゆえにヘタレ? 謙さんはさすがに悪くなかったですが、正直なところ、どうも、これぞ侍、っていうよりは「ヘンな殿様坊主」ってイメージでとらえてしまいまして……ゴメンナサイ。侍とは何か。なんとなく理解できるようにも思うのですが、確かに難しいです。ちょっと勉強してみたい今日このごろ。 / みなみ ( 2004-03-02 00:05 )
えむさん>おお同志! ヒロよねサナディーよねやっぱり! (←興奮のあまり意味不明) わたし真田教に入ってもいい。わたしはフジヤマドドーンな横浜港(まあ、お約束かと)以上に、村にっひとつだけあった丸い田んぼに笑いました。ねえよあんなもん。 / みなみ ( 2004-03-02 00:02 )
ひろちゃん>あ、そうなんですか(笑) やっぱり歴史の素養がないと、ダメですねー。つっこむんでケチつけるという楽しみ方ができない、なーんて(笑)。幕末維新の流れ、わたしは日本語で2時間きっちりレクチャーされたとしても理解する自信がありません……。 / みなみ ( 2004-03-01 23:56 )
謙さんかっこいい!「武士道とは信念に死すことと見つけたり」ってまさにそのものでしたね。日本の文化や歴史を勘違いしている外国人の方に見て欲しいです。でも「侍」って説明の仕方が難しいというか、なんて答えていいかもわかんない。 / ヘタレ撫子 ( 2004-03-01 19:48 )
私的にも真田広之がよかった!謙さんもよかったが、真田に惚れ直した。横浜港で真正面にでかでかとフジヤーマが見えるのはにんともかんともでしたが・・。あと斬首もあんなにスパッと切れんっちゅーねん。 / ☆えむ☆ ( 2004-03-01 14:34 )
時代背景は完全にフィクションで、史実とはかけ離れていましたよ。まあ二時間で、幕末維新の時代設定を外国人に理解させるのは無理なのであのようになったのでしょう。 / ひろちゃん ( 2004-03-01 13:54 )
剣のけいこって楽しそうだなーと思いました…… / みなみ ( 2004-02-29 23:49 )

2004-02-29 今月観た映画と、その個人的なみどころ

■『ミスティック・リバー』……けいこさん、M氏と
・主人公の奥さんの胆の据わり具合
・恋人を殺されたかわいそうな若い兄ちゃんがブチ切れるシーン
・唯一観ていて安心できるケビン・ベーコンのハイブロウなたたずまい

■『半落ち』……けいこさん、M氏、マイケルさんと
・じっくりと役者の表情に迫る丁寧なカメラワーク
・伊原剛志の華麗なる自棄酒
・伊原剛志の華麗なる上腕筋(あ、その腕で押し倒してくだすって結構です、みたいな)
・柴田恭平の華麗なる長い足
・『北の国から』の純ちゃんの浮きっぷり
・いい映画でした。すいません泣きました。
・純ちゃんは、本当に完璧に一人だけ浮いてました。
・彼の演技力が問題なのではなく、明らかにミスキャストかと。

■『Happy End』……ひとりで
・ジンモくん(バカ殿)の華麗なる肉体
・ジンモくん(バカ殿)の華麗なるセックスシーン×3ラウンド
・ジンモくん(バカ殿)の華麗なるオタクファッション(含む眼鏡)
・ジンモくん(バカ殿)の華麗なるパンツ2枚重ね
・っていうかジンモくん(バカ殿)
・後味悪い映画が好きな人にはお薦め。マジで後味の悪いこと請け合いです。
・生気のかけらもないミンシク兄さんが観られます。

先頭 表紙

2004-02-29 芥川受賞2作 『蛇にピアス』 『蹴りたい背中』 その1

■金原ひとみ『蛇にピアス』

 勢いがあって、一気に読めた。実によくまとまっているし、ストーリーはパンチが効いてる。主人公の恋人のアマという男の子、これがまたとっても可愛く、かつ危ない男に描けててイイ♪ 同時受賞の綿矢りさもそうだけど、男の子描くの上手いな。金原ひとみ、綿矢りさと同い年くらいの男の子が女の子を描写したら、いろんな理想が入りすぎて、こうはいかないような気がする。と思うのは偏見か。
 文体はもっと洗練される余地があると思う。
 
■綿矢りさ『蹴りたい背中』

 『蹴りたい背中』といいつつ、実際蹴ってるじゃん! そこんとこ大笑いした。
 『蛇にピアス』のような、一気に読ませる力は足りない。でも、『蹴りたい背中』は、「なんだかよくわからない、言葉にしきれないもの」を、グレーのなまま取り出して描写することを主眼にしているような気がする。10代って、白黒つけたがる年代ですよ。若干19歳で、モヤモヤをモヤモヤのまま描写できる作者に、わたしは器の大きさを感じた。
 読んだ後に「あー、面白かった」と思えるのは『蛇にピアス』なんだが、「もう一度読むならどっち?」と言われたら、「『蹴りたい背中』にしとこうかな」と答えたい、ような、一度では消化しがたいひっかかりのようなものを感じた。そういうものって大事だと思う。

(つづく)

先頭 表紙

2004-02-29 芥川受賞2作 『蛇にピアス』 『蹴りたい背中』 その2

(つづき)

■インタビュー

 金原ひとみ「不登校とパチスロの日々に父は」 ……すごいタイトルやな。これだけで小説の題になるだろう。つけたひと上手いな。スロットについて熱く語っているところが微笑ましい。どこでどんな生活をしていても、父にメールで草稿を送った、というエピソードにはなるほどと思った。小説がこの親子の重要なコミュニケーションツールなのか。面白い親子もいるものだ。

 綿矢りさ「太宰治を片端から読みながら」 ……いやもうなんか、落ちつく。金原ひとみのわりと強烈なインタビュー読んだ後では特に。本が好きな普通の大学生って感じ。身の回りにいそうだなこういうひと。
 
 2人のインタビューに共通して出てきた作家の名前が、村上龍、山田詠美。われわれ若い世代にとっての文学の入口が、このあたりの作家なのか? たしかに村上龍も山田詠美も、一読してそれとわかる天才だとは思う。

■選評

 選評は、短いながらに、その人の感性や表現力が野ざらしになるので、面白い。受賞作に対する見方は人それぞれ。それは当然のこと。だけど、石原慎太郎いわく「『蛇にピアス』はピアスが象徴する現代の若者のフェティシズムが主題となっているが、私には現代の若もののピアスや入れ墨といった肉体に付着する装飾への執着の意味合いが本質的に理解できない」、そう断じる彼の感性と姿勢と読解力って、作家として一体どうなの? かなり疑問。っていうか恥ずかしくないんだろうか、そんなこと書いて。感性や好奇心の乏しさと怠惰さをみずから露呈してるとしか思えない。
 村上龍いわく、「現在の出版不況は構造的なもので若い作家二人の登場でどうにかなるものではない」。まあ、そうなんだろうなあ。文藝春秋買ったはいいけど、芥川賞関連以外には読みたいと思える記事がありません。これもどうなんだ。

■個人的に思うこと

 金原ひとみも綿矢りさも、さすがに芥川賞を受賞するだけあっていい言語センスしてる。それがわかるだけわたしのアンテナも錆びついていないと思うよ。

 ところで、最近のわたしは、純粋に自分の楽しみのために小説を書いてみたいと思っているのだが、ひとつ困っていることがある。憂鬱とか悩みとか諦めとか屈折とか、そういう、どちらかというと「ブルーな範疇に属するモノ」ばかり糧にして詩や小説を書いてきた経験しかないわたしには、そういうものに立脚しないモノガタリを書くにはどうしたらいいのか、よくわからないのだ。

 今回の受賞作2作も、主人公が心身のバランスを崩して痩せていったり(『蛇にピアス』)、クラスの輪に溶け込めない女の子だったり(『蹴りたい背中』)、話の根本にあるモノが屈折していてブルーである。偏った見方かもしれないけれど、若いうちは(いや、若くなくても)そういう話は書きやすいのだと思う。

 わたし自身は、憂鬱とか屈折とか、そういうものはあまり要らん。他人の物語として楽しむ分にはいいけど、自分には要んない。となると、それを除いたいま、自分に残っているものは何だろう、何かが残っているとして、それをどうカタチにすればヨイのか、という、そういう話です。

先頭 表紙

マッキ〜>そうそう、ハツにとってはかなり、にな川はもどかしい存在だよなーって思いマス。オリチャンのことばっかり見てるし、ハツのこと全然見ていないのかと思えば、的外れな(ケイベツした目で見てる、とか)観察をしていたりするし。はたしてあの2人のその後は、などと想像の余地が残されているあたり、面白いなって思う。付き合いそうな気もするし、友達でいそうな気もするし、あっさり離れ離れになるような気もするし。 / みなみ@わたしも小説読みたいモード ( 2004-02-29 23:46 )
文藝春秋買って、マッキィも読みました。「蛇にピアス」の方が同じくスーッと読めました。一週間経って、「蹴りたい背中」は、ハツ→にな川のベクトルで、にな川→モデルのベクトルでだから、ハツはにな川が気づいてくれないもどかしさで背中を蹴りたくなったのかなぁ?と思いました。最近全然小説を読んでなかったけど、また小説読みたいモードになってきたかも! / マッキ〜 ( 2004-02-29 20:34 )

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