2003-06-06 赤線、八王子
2003-06-05 必要性
2003-06-05 ジュピター（ＤＶＤ）／バンプ・オブ・チキン
2003-06-05 オブスティネート・ロッカホリック／ヒーセ・ウィズ・デューズ
2003-06-05 フィクションに力をもらって。
2003-06-02 機影、箱根ヶ崎
2003-05-31 鯉のぼり
2003-05-28 　
2003-05-27 考え、悩み、模索する
2003-05-23 打倒・恋愛至上主義

口を半開きにしながらウェブを眺めていたら
八王子に、かつての赤線地帯があるという情報を得た。
調べてみたら、家のすぐ近くだった。
日が暮れるのにも間があったので、てくてく行ってみることにした。

……フェミニズムとか女性の人権とか　そういうものはさておいてだ。

友人と二人で　海外の歓楽街を歩いたことがある。
「私たち女だし　本来の用事はないのに、なんでこんなに面白いんだろうね」
私たちはそう言いながら、路地から路地へと半裸の娼婦を見て歩いた。
彼女たちと私たちを隔てるガラスのドアは、現実とファンタジーの世界の境目。
私たちが男だったら　そしてその気になったなら、
その二つの世界を地続きにすることもできるのだが
そうでない私たちは、それこそ　少女たちがやおい小説を楽しむような気楽さで
うきうきといかがわしい街を歩くことができるのだった。

八王子の遊郭跡には、古びた妓楼がいくつか残っていた。
しかし、そうと知らなければまずわからない。
人が住んでいるところもあったし、ほとんどボロボロの
廃屋と化していたところもあった。
「ああ、映画『鬼が来た！』に出てきたな、こういう建物。
　死んだ兵士を町の日本人たちが迎えるシーンで、
　慰安婦が２階の格子から顔を出して泣くんだった。」

遊郭跡は、非常に小さく限定された区域で、中心に一本、
幅の広い道路が通っている。幅が広すぎて少し異様な感じがする。
周辺の街並みはあまり整理されておらず、こまこまと入り組み、
古臭くて、なんとも私好みである。
家の近くにこんなに良いところがあったのかと改めて思いながら
歩いた。

調べてみたら、この周辺はむかし、甲州街道の宿場町として
たいへん栄えたそうなので、遊郭があったのもその関係だろう。
歴史も、興味を持って調べると面白い。

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ここ1週間ほど、22時から23時の間には寝るようにしている。
すると朝の6時半から7時半くらいに目が覚める。
たぶんそのあたりで薬が切れるのだと思う。
比較的さっぱりした気持ちで、もうこれ以上寝る必要はない、と思う。
思うのだけれどまた寝てしまう。
あとはもう泥のように寝てしまう。目覚まし鳴っても起きられない。

アタマだけで「起きなくちゃ」と思っても起きられないんだ。
別にこれは目覚める時だけに限ったことではなく
もっと違う次元で必要性を感じなくちゃ何もできないんだよな。

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いまさら、という感じだけれど、買いました。

世の中には何故、いまいちセンスの足りないＰＶが多いんだろうなぁ。
その道のプロが作っているんだろうに。
どうしてそこでそうゆう風にソレを映すよ、とかさ、
これちゃんとシナリオ練ってんのかな？　とかさ、
曲の長さを持て余してるんじゃないの、とかさ。

（余談だけど、ヒーセ・ウィズ・デューズのＰＶは迫力があって凄いと思った。
　店頭で観て、音声が出てなかったんだけど
　カメラが、ヒーセのベース弾く姿と一緒に、上手いこと　がつんがつん揺れてて
　もうそれだけで、音まで聞こえてくるみたいに思えた。あれは良かった。）

私は単に動いてるバンプが観たかっただけだし
バンプはそのいまいちダサい感じがまた魅力だと思ってるから
いいけどさ。変に洗練されても困っちゃう。
ほら、皆が楽しそうに演奏しているの見てたら、少し元気出てきた。

ていうか、藤原君ですよ、ふふふふふふふふふふふふ藤原君！　藤原君！！！
私は藤原君が好きなんですよ。
彼の作る曲も詞も好きだが、何より、彼の歌声が好きで、
その中でも、特に、低音域が好きで、好きで。
なんとも言えず優しげで、ほんとにいい。たまらない。流れてしまう。
この愛をなんと表現したら良いのだ。

ルックスも好みですよ。
目が細いとか、ひょろひょろしてるとか、のどぼとけがゴリゴリ出てるとか。
良くない？　ねえ良くない？　きゃっきゃっ。（死）

昔、ひとに言われたのだけれど、私は不健康そうな人が好みなのか？
否定できない、確かに。

つくづくツアーのチケット取れなかったことが悔やまれます。
藤原君のＭＣを聞きたい……。

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イエロー・モンキーのベーシスト、廣瀬洋一（ヒーセ）のソロ・ユニット。のアルバム。
ようやく買った。
４曲目、「NAMELESS LOVER」
12曲目、「ケセラセラ」
あたりが好き。

初めて視聴した時、「なんだこれなら別にイエロー・モンキーでやっても
良いじゃん」って思ったのね。それ言っちゃおしまいなんだけど。

私のイメージでは、廣瀬洋一という人はすごく乾いてる。そしてあたたかい。
よく晴れた湿度の低い日に干した布団みたいな感じ。
このアルバムもやっぱ乾いてて、ねじれてない感じがする。良い意味で。
そうか、やっぱり、イエロー・モンキーではできないね、これは。
元気なロックおやじ、相変わらず。

やっぱりライブ行けば良かった。
でもいいもん、夏は行くもん。

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前にも書いたかもしれないけど、

もうずいぶん前のこと、
精神的につらいことがありました。
そのときに、図書館に入って本の背表紙を眺めていたら
その間だけはつらい気持ちをきれいさっぱり忘れられました。
フィクションの持つ力ってすごいな、と思い知ったのはそれからです。
（こうやって文章を打つことも、私にとっては、
　フィクションの世界に入っていくということと同じなのかもしれない。）

例えば、のーみゅーじっく　のーらいふ　とか言う人がときどき居るじゃないですか。
正直、そういうのってちょっと理解できないなぁと思っていました。
でも、最近ちょっとわかってきました。
趣味とか生き甲斐とか好きとか嫌いとかそういうのとは別のレベルで
私もまた必要とするものを持っている人間だなぁと思ったのです。
私にとってはそれがフィクション。
他人の作り出す物語とか音楽とかそういうもんです。
他人の考えてることとか感情とか夢とか希望とか、そういうものを圧縮させたもの。
それらを媒体にして私は自分を社会に適応させることができる、と思う。
フィクションに接して、自分のやる気とか感情とか欲とかを掻き立てて
いけば、ドツボにはまっていてもなんとか抜けられそうな気がして。

現実に対峙していく力を失ったとき、
どうやってそれを回復すればいいのか、その方法をひとつ見つけられたかも
しれない。今だ実験中ですが。（社会復帰に向けて……歩いていきます）

さて、

10分前に睡眠導入剤飲んだのですが、それがすごい勢いで効いてきました。
祖母（薬剤師）に、ここ数日、処方してもらっているんですが
この薬が効いてくると味覚が変になる。飲んでから10数時間は、自分の唾やお茶が苦くなります。
苦さのイメージは緑。
それ以外は、左半身がちょっとクラッと来る感じ、でも、それならば酒の方が断然強烈。
アルコールを一緒に飲まないように！　と注意されました。

そういえばここだけの話、私のたんすからヘロインが出てきたことが
あったの。このたんす、前は死んだ祖父が使ってて、私が使い始めてからも
彼の持ち物がいくつか入ってて。そこで青いビニールに包まれた薬品を見つけたから
「これなに？」って祖母に訊いたら、「これは駄目、ヘロイン！」って言って
ひったくって行った。内心、ちょっとシマッタと思ったことは秘密にしておこう。

以来、ヘロインのイメージは青いビニールです。

外国に行ったときにね、完全にハードドラッグで行かれたジャンキーのおっさん
（ヒッピー風、手足激細）を見てしまったときにね、ここまで行ってしまったらお終いだ
って思ったの。自分の内部の楽しみだけに没頭して、外との接触を断ったらこうなってし
まうんだなあって。ほんの一瞬すれちがっただけだけど、彼には会えてよかったと思っ
ている。

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八高線に乗った。
憂鬱で憂鬱でもう死にそーだったから
どこか知らないところへ行ってみようと思った。
それが一番手っ取り早く楽になれる方法だろうと思って。

電車に乗った時点ですでに17時近かったし
あまり遠くへ行くと帰るのが面倒なので
箱根ヶ崎で下りることにした。



東京都　西多摩郡　瑞穂町　箱根ヶ崎。



電車は1時間に2本、
ホームとホームの間は屋根のない歩道橋。
駅前のロータリーは再開発されていなくて
市営の駐輪場の隣に、民営の自転車預かり屋がある。
あちこちに畑や雑木林や草むらや文化住宅があって
最高だよ、本当にこういう風景好きなんだよなぁ。
学校帰りの高校生たちがたらたらと歩いていて
それがなんだかとても懐かしい感じがする。


……それにしても驚いたのは、
ヒコーキが



で



か



い



。



すぐそばにある横田基地へ着陸する軍用機。
キーンという音と一緒に、10分弱に一機くらいの割合で降りて来る。
うちのある八王子でも、横田発着の飛行機はよく見かけるけれど
さすがにそれとは比べ物にならないくらいでかい。
これはもしかして落ちるのかしらというくらい。
移動すればしただけ、違うものを見ることができるんだ、やっぱり。

地元の人は慣れきってなんとも思わないみたいだったが
民家の屋根の間を
縮尺を間違えた模型みたいな飛行機が降りてきて
その下を女子高生が並んで歩いているのは
かなりシュールな光景だった。

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雨の音を聞いていて、なんとなく思い出したこと……。

ゴールデンウィークに実家に帰った。
母親の運転する車に乗って出かけた時
むかーし好きだった人の家の前を通った。
庭に鯉のぼりが揚がっていた。

しみじみするような感傷は
出会った頃のその人と、現実の自分が
同じ年齢になった時に使いきってしまったから
今さら、もう別にないけれど
そういえば、
短いながらにも
私にも楽しい時間はあったんだなあと
思えた。

このネタ小説に使えると思ったけれど
やめた。

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というわけで芝居に行ってきました。
芝居自体は非常にたいくつで
一番後ろの、一番端っこの席だったのをいいことに
ずっと、映画『ボウリング・フォー・コロンバイン』に出てくる
マリリン・マンソンみたいな姿勢して見ていました。
(あのマンソン超かっこよくない？　かなり好みなんですけど……)
あいかわらず鼻はズルズルで、ＢＧＭが大きくなるたびに
鼻をかんでいました。
が、友達と久しぶりに喋ったりして、人心地がついたもようです。
はー。
（中途半端に出来のイイ芝居だったりしなかったのが良かったのかも。
　内心罵倒しながら見たので、その分ストレスが発散された
　のかなぁ。）

明日は一日、また養生します。
約束キャンセルしちゃってごめんね＞友人

つっこみありがとうございました。m（__）m

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最近、大塚英志の『キャラクター小説の書き方』という本を読んだ。
読んで、文学的な視点の有用性というものを生まれて初めて理解した。
私はたぶん今まで、文学というものを、娯楽とか、教養とか、芸術とか、
ファッションとか、そういう点からしか考えていなかったけれど
もっと実際的な、生活に密着した点でも役に立てられるんだなあと思った。
学生の時、文学科の友人たくさん居たけど、奴らこういうことを授業で
習っていたのかもしれない。
そうか、私にはそもそもこういう素養が欠けていたんだ、
だからたまに奴らの会話について行けなかったんだろうな。

卑近な例を挙げれば、この日記を書くにあたって
書く自分と書かれる自分の間に、どれだけ距離を置くか？
どのようなキャラクターを自分に与えるか？（どれだけキャラクターをかますか？）
どういうスタンスで書くか？
そういうことを考える時に、文学的な分野の考え方の枠組みを身につけていると
それが何らかの手助けになるんじゃないかということ。

＊＊＊＊＊＊

先週から風邪をひいています。
辛い。いい加減風呂にも入りたい。

一方、精神的にはだいぶ元気になり、
気力も出てきましたので、溜まっていたメールの
お返事など近々致します。
ご迷惑をおかけしております。

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盲腸君が私の顔を見て
「老けたねえ」
と言う。出会ってから8年近くも経つ、そりゃ老けるだろう。
「昔はほんとうにかわいかったんだよ。この間、昔の姿が夢に出てきた」
と言うので
「この人って本当に私のことが好きなんだなあ、すごいなあ」
と他人事のようにしみじみ思った。そんな夢見ねーよ、ふつー。
なんていうか、
「昔のコミケは面白かったんだよ。毎回徹夜して行ったもん」
と言われて、
「徹夜って禁止だろーよ、常識なくすくらい若かったんだね……
　っていうかあんな疲れるもんによく徹夜で行く気になるよな。
　本当に好きだったんだね……」
と感心してしまうような気持ちだ。あぁしみじみ。

ちなみに、盲腸君は一体なぜ私のことが好きなのであろう。
そう質問したら、
「つまらないギャグを言っても笑ってくれるから。
　『いま何時？』『おや時・でん分・が秒』とか。他の女の子じゃ絶対笑ってくれない……」
だそうだ。確かにその肌寒いギャグはもう５回くらい聞いた。
反対に、私は盲腸君のどこが好きなのか。
訊かれるとそのたびに即答する。
「目が細いところ！！！」

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