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せんきちの「日々是口実」


24時間、現実逃避!

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目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2003-11-11 娃娃夫人
2003-11-10 小情人(3)
2003-11-10 小情人(2)
2003-11-10 小情人(1)
2003-11-08 空飛ぶロダン
2003-11-07 牧子の「寄り」
2003-11-04 ふたりの恋物語(2)
2003-11-04 ふたりの恋物語(1)
2003-11-01 何にもない何にもない全く何にもない
2003-10-31 「あの人は今?」とも言われないあの人は今?


2003-11-11 娃娃夫人


昨晩、お休み前に樂蒂の映画『萬花迎春』(1963)を観ようと思い、VCDをセットしたところ、おまけで付いている予告編集(邵氏作品のVCDには、必ず本編の前に宣伝も兼ねた別作品の予告編が入ります)の中に『娃娃夫人』(1972)という映画がありました。

でも、それ、まるっきり『おくさまは18歳』映画化もされています。原作は漫画)なんですよねえ。

びっくり。

しかも、監督は韓国を代表する名監督・金洙容(キム・スヨン。こんな映画も撮っています)。

二度びっくり。

映画会社のほうが「こういう映画を作ってくれ」と指定したのか、それとも金監督が『おくさまは18歳』のファンだったのか。

いったいどっちだったんでしょう?

先頭 表紙

ぷるぷる様:岡崎友紀。。。。人気ありましたよねえ。いまじゃ「おもいっきりテレビ」と、変なシルクのパジャマの広告(松方といっしょのやつ)ぐらいしかないみたいですが。 / せんきち ( 2003-11-12 23:00 )
tomohiko様:どうやらあの頃の香港映画や台湾映画は、大映テレビの影響が濃厚みたいです。誰か研究してくれないかと思っています。 / せんきち ( 2003-11-12 22:58 )
わたし「ママはライバル」が好きでした。ママ役の人が美しくって。岡崎ユキが憎たらしく思えたものです。でも今、あらためて当時の写真を見るとユキもめちゃキュート。 / ぷるぷる ( 2003-11-11 22:27 )
私が幼少の頃、おくさまは18歳の再放送をやっておりまして、岡崎ユキにはときめいたものです(笑) / tomohiko ( 2003-11-11 22:20 )

2003-11-10 小情人(3)


『南北一家親』は、脚本を作家・張愛玲が手がけた作品で、主要キャストは『南北和』と同じです。

今度は向かい同士で張り合うレストランを舞台に、上海人の兄妹と広東人の兄妹がそれぞれ恋に落ちるという設定。
丁皓は、ここではラジオ(広東語放送)のDJを演じ、恋人の家族と会うときには広東語を駆使、家族は彼女が広東人だと信じ込み、結婚に賛成します。
しかし、恋人の北京語があまりに下手なため、彼女の両親には彼が広東人だとすぐにばれてしまい、いったんは反対されるものの、彼の職業が衛生署の職員だったことから、商売上の利害を考えた父親は結局賛成、両家の顔合わせが行われます。
ところが、日頃何かと対立している相手がそれぞれの父親だったことがわかって、その場は険悪なムードになります。最終的に、両家の父親が大喧嘩を始めてしまい、顔合わせは不調に終ります。
その後、互いの知人が仲介に入りますが、また喧嘩になり、仕方なく兄と妹が代理に立って結婚の相談を始めますが、その二人も恋に落ちてしまいます。
兄と妹の機転でどうにか結婚式を終えた二人はハネムーンに出発、一件落着しますが、今度は兄と妹が「実はぼくたちも結婚したいんだけど」と切り出し、びっくりした二人の父親は気を失ってしまうのでした。

臭豆腐と大根もちといった、些細ですが決定的な味覚の対立や、レストランで父親が喧嘩を始めると、居合わせた他の客がどちらが勝つか賭けを始める趣向、ラジオのDJという当時最先端の職業を取り上げていること等、いろいろバージョンアップしていますが、トータルでみると、最初の『南北和』の方が面白いです。
じっさい、興行成績も『南北和』の方がよかったそうです。
この後もう1本、『南北喜相逢』(1964)という映画が撮られますが、この時には丁皓はすでに電懋を去った後でしたので、鍾情(1933〜)が代わりに上海娘を演じています。

と、ここまでの3本、全てモノクロ・スタンダードサイズの映画ですが、この頃すでにライバルの邵氏ではカラー・シネスコサイズが主流になっていました。
作品のクオリティーはともかく、こうした技術競争に出遅れたことも、電懋が凋落していく原因の一つだったのだなあと、今回つくづく残念に思いました。
いい映画なんだけどねえ。(おしまい)

先頭 表紙

ぷるぷる様:わたくしも、北京語映画中心に見ているので、広東語の古い映画の方は明るくないんですよ。いづれそちらの方も見たいと思っているのですが。 / せんきち ( 2003-11-12 22:53 )
せんきちさんの日記を読んでいると、すごく香港映画が観たくなります。(最近観てない…)しかも昔の。今度行ったら古い映画のVCDをいっぱい買ってこようっと。 / ぷるぷる ( 2003-11-11 22:29 )

2003-11-10 小情人(2)


『南北和』は、戦後、特に新中国成立後に香港に移住してきた大陸出身者と、香港の地元民との対立と和解をコミカルに描いた喜劇。
現在でも、香港では大陸からの新移民が増加中ですから、この映画で描かれたテーマは、香港に住む人々にとっては今もなお進行形の問題のようです。

隣同士にテーラーを構え、しかも住まいも隣同士の上海人・李(劉恩甲)と広東人・張(梁醒波)は、何かといえばすぐに張り合う犬猿の仲。しかし、李の娘でスチュワーデスの翠華(丁皓)は流暢な広東語を操り、広東人の機長で張の甥っ子・麥永輝(張清)と熱愛中。
一方、張の娘・麗珍(白露明)は、翠華を訪ねてやって来た上海人・王文安(雷震)と偶然出会い、互いに一目ぼれ。
しかし、娘の相手を知った李と張は激怒、交際を禁じてしまいます。
李の店と張の店は、互いに無理な競い合いをした結果経営困難に陥り、李の店には取引先の支払い催促が相次ぎ、張の店では出資相手が出資を取り消すから金を返せと迫ってきます。
その時、王が現れて李の店の取引相手に交渉、支払いを待ってもらえるよう取り計らってくれました。実は、王は繊維会社の重役だったのです。
さらに、張の店の出資相手には麥が金を支払い、やはり窮地を救います。麥は翠華との結婚に備え、こつこつ貯金をしていたのでした。
娘の交際に反対していた李と張もこの姿には感動、交際禁止を取り消し、二人は和解、共同でテーラーの経営に乗り出すのでした。

電懋の広東語映画に出演していた梁醒波(1918〜81)、白露明(1937〜)、張清(生年不詳)を起用、作品の中では北京語と広東語がめまぐるしく飛び交い、かなりリアルな設定です。
ただ、京劇と粤劇、北京料理と広東料理といった争いは、上海人の場合、越劇や上海料理の方がよかったような気もします。
ま、そうなると、北京語と広東語も、上海語と広東語にしなければならなくなってしまいますが。

この映画、公開当時は大変なヒットを記録、邵氏もさっそく同じネタで『南北姻縁』(1961)を作っています。いかにも「香港には著作権はない」と豪語(?)していた邵氏らしいやり方です。
といっても、日本でも東宝のサラリーマン映画(社長シリーズ)が当たれば、他社が似たような映画(次郎長社長)を撮るといった按配でしたから、いづこも同じということでしょうか。
そして、この映画の好評を受けて電懋で製作されたのが、姉妹作『南北一家親』(1962)です。(つづく)

先頭 表紙

ぷるぷる様:またそこで、民族問題が。。。。内戦にならないだけよいですが。 / せんきち ( 2003-11-12 22:51 )
↓なるほどね〜。私の先生は「自分は中国人じゃない、香港人だ」といつも誇らしげに言っています。 / ぷるぷる ( 2003-11-11 22:31 )
この映画、タイトルバックや劇中で『春が来た』『夕焼け小焼け』が使われていたり、両家が仲直りのしるしに日本料理屋で鍋をつついたり等、思わぬところで日本が登場します。 / せんきち ( 2003-11-11 20:32 )
↓「契機となったの出来事」って、変な日本語。。。。「の」を抜いて下さいね。 / せんきち ( 2003-11-10 22:54 )
広東省をはじめとする大陸からの移住民が多かった香港でいわゆる「香港人意識」が芽生えるのは、ここ20年ほどのことに過ぎないようです。香港で生まれ育ち、広東語を母語とする人たちも、自分は広東人だと考えていたみたいです。そんな人々の意識が変わる契機となったの出来事が、香港の中国への返還決定でした。 / せんきち ( 2003-11-10 22:53 )

2003-11-10 小情人(1)


先週、香港からドバッと8本もVCDが届いて(って、自分で注文したくせに)、目下、せっせと映画鑑賞に明け暮れております。
全て、電懋(キャセイ)の1950年代から60年代にかけての映画。
昨日から今日にかけて、電懋生え抜きのスターで「小情人」こと丁皓(1939〜67)の映画を3本観たので、ちょいとばかり、彼女のご紹介をしてみたいと思います。

丁皓(本名・丁寶儀。英文名・Kitty)は、1939年(一説には37年)10月9日、マカオで生まれました。幼少時を広東省ですごした後、国民党軍の参謀長であった父と共に中国西南部を転々とし、ベトナムに住んだ時期もありましたが、終戦後は上海で暮らします。
1950年、香港に移住し、14、5歳の頃、國際(電懋の前身)の俳優養成クラスに加入、『青山翠谷』(1956)『曼波女郎』(1957)『小情人』(1958)等に出演、映画のタイトルから取られた「小情人」の愛称で人気を博します。
60年代に入ってからも、『母與女』(1960)『南北和』『遊戯人間』『體育皇后』(1961)『南北一家親』(1962)等で主役を務めますが、62年、彼女の有力な後ろ盾であった電懋の社長・鍾啓文が退社、彼女も翌63年末に電懋を辞めることになります。
同年、華僑と結婚して一子を設け、64年からは広東語映画に転じて数本の映画に出演。が、65年に結婚生活が破綻し、66年には子供と共にアメリカに移住。新たな生活に入ります。
しかし、1967年5月23日、丁皓は子供の写真を握り締めながら自らの命を絶ちました。享年27歳。

さて、今回観た彼女の映画は、『體育皇后』『南北和』(1961)『南北一家親』(1963)。
『體育皇后』は、香港版学園スポ根ドラマ。新界の農民の娘が街の女学校に進学、はじめこそ「田舎者」といじめられますが、彼女は徐々にスポーツの世界で頭角を現し、バスケットボールチームに所属、「体育皇后」と呼ばれる学園のアイドルになります。ところが、スポーツに打ち込み過ぎて試験で落第点を取り、怒った父親は彼女にスポーツをすることを禁じてしまいます。彼女が抜けたチームは連戦連敗、困った校長や教師たちは一計を案じ、それが功を奏して彼女はぶじチームに合流、ライバルチームに快勝します。

セーラー服に体操着、ブルマーにスコートと、おじさん好みのファッションが満載の楽しい映画です。
どうでもいいけど、この頃からサンバイザーってあったのね。(つづく)

先頭 表紙

↓間違いました。正しくは、こちら。 / せんきち ( 2003-11-11 23:15 )
いま、こんな映画特集やってますが、買ってきたDVDを日本語字幕なしでまんま流すだけみたいなんで、著作権、だいじょぶなんだろか。。。。。 / せんきち ( 2003-11-11 23:14 )

2003-11-08 空飛ぶロダン




写真は、東宝映画『空の大怪獣 ラドン』の香港公開時宣伝チラシ。

なぜか、RADONがRODANになっています。

「考える人」が、空を飛ぶ。。。。

先頭 表紙

2.3トンの高さっていったい。。。。豚2.3匹分の高さ。。。。 / せんきち ( 2003-11-10 20:33 )
私の地元スーパーの立体駐車場の注意書きに「最大車両重量2トン 最大車両高2.3トン」と書いてありましたが、最近いつのまにやら書き直されていました。残念。 / おにぎり ( 2003-11-09 11:57 )

2003-11-07 牧子の「寄り」







←思わず「寄るな!」と叫びたくなるのは、わたしだけでせうか?

先頭 表紙

tomohiko様:ご参考までに。。。。 / せんきち ( 2003-11-08 22:24 )
誰だかわからず検索した結果、「寄るな!」と叫びたくなりました。 / tomohiko ( 2003-11-08 11:35 )

2003-11-04 ふたりの恋物語(2)


(つづき)康威は声優をやりながら一家を支え、その後自ら映画会社を起こし、監督業に乗り出しました。
夫妻の間には次男(子維)も生まれ、息子たちの教育のことを考えた康威と胡燕妮は、一家でアメリカへ移民、康威は保険業、胡燕妮は美容業と、実業界に転身します。

夫妻より一足先に結婚してアメリカへ渡っていた鄭佩佩(1946〜)は、ロサンゼルスでアメリカ在住中国人向けのテレビ番組を製作していましたが、夫妻の移民後、製作上のアドバイスをしばしば康威に求めるようになりました。
また、『あなたの世界』という情報番組では、美容と保険部門のアドバイザーとして、夫妻をゲストに招いていました。

1988年、台湾では蒋経国総統が没し、副総統の李登輝が総統に就任しますが、このとき、国民党主席への同時就任を蒋介石未亡人の宋美齢が妨害するという事件が発生しました。
これを知った康威は鄭佩佩に「今こそ、社会時評番組を作るべきだ」ともちかけ、番組を制作、自ら司会を務めました。
が、番組中で康威は、あろうことか宋美齢のことを「長くて臭い牛のうん○」とこき下ろし、外省人系の移民から猛反発を食らいます。
しかし、康威は断固として持論を曲げようとはせず、結局、番組は打ち切りになってしまいました。
そのせいかどうか、鄭佩佩の番組制作事業自体もうまくいかなくなり、1992年、香港へ戻って女優業に復帰しています。
そののち再びアメリカで暮らすようになった鄭佩佩は、今でも康威・胡燕妮夫妻との変わらぬ友情を保ち続けているそうです。

夫妻の息子たちはそれぞれ独立、次男が男優・尹子維(テレンス・イン)として活躍していることは、周知の通りです。
周囲の反対を押し切って結婚した当初こそいろいろと嫉妬された康威でしたが、現在では、二人の恋物語は香港映画界における美談の一つとして広く知られるエピソードとなっています。(おしまい)

先頭 表紙

ナルさん:出会いはあるかもしれませんが、長続きする例は少ないかもしれません。 / せんきち ( 2003-11-07 22:11 )
おにぎり様:はい、そうですね。よかったです。これで離婚なんかしてたら、何言われてたか。。。。 / せんきち ( 2003-11-07 22:10 )
こんな出会いと恋愛、結婚が出来る男女がどのぐらいの割合で居るのかが知りたい今日この頃です。(笑) / ナルでしぃ〜。 ( 2003-11-06 02:21 )
尾張除ければ全て葦。 / おにぎり ( 2003-11-05 21:08 )

2003-11-04 ふたりの恋物語(1)


『狂恋詩』のところで、主演の胡燕妮(ジェニー・フー。1945〜)が、私生活では大恋愛のすえ康威と結ばれ、二人の息子に恵まれた、という話をちょこっといたしました。
そこで今回は、彼女と康威の恋物語を鄭佩佩の『戯非戯』の記述に基づきつつ、まとめてみることにいたします。

1964年頃のこと。
台湾でスカウトされて、香港の邵氏(ショウ・ブラザーズ)へやって来た二人の若い女優がいました。
一人は何莉莉(リリー・ホー。1946〜。リンク先の生年間違ってます)、そしてもう一人が胡燕妮。

当時、邵氏はスタジオの側に大きな宿舎があり、所属俳優やスタッフはそこで共同生活を送っていました。
新しく宿舎にやって来た二人の美女の内、何莉莉に男優の王羽(ジミー・ウォング。1943〜)が一目ぼれ。友人の男優・康威を誘って、王羽と何莉莉、康威と胡燕妮のダブルデートを計画しました。
しかし、王と何の仲はうまくいかず、お付き合いで参加した康威と胡燕妮が恋に落ちてしまいました。

この二人の熱愛に慌てたのが、邵氏の上層部。
なにしろ、売り出し前の大切な商品(女優)にちょっかいを出されてしまったのですから、怒り心頭です。
上層部は二人の仲を引き裂こうと画策、康威が台湾ロケに行っている間に裏で手を回して(どうやったんだか)香港のブラックリストに彼を入れてしまい、康威は二度と香港に戻ってこられなくなりました。
一方、理由はよくわからないのですが、胡燕妮も台湾側のブラックリストに名を連ねており、彼女も二度と台湾に戻れない身となっていました。
というわけで、二人はお互いが住む土地に行きたくても行けないという、悲劇の恋人になってしまったのでした。

邵氏の上層部は、「しめしめ。若い二人のことだから、二、三年も引き離しておけばあっさりあきらめるだろう」と思いましたが、そうは問屋がおろしません。
二人の恋の炎は、引き裂かれることによって逆に一層激しく燃え上がってしまったのです。

康威は、あらゆる手を尽くして密かに香港に渡り、胡燕妮と結婚しました。
このとき人々は、二人の結婚に関して「ありえないよ。彼女は馬鹿じゃないのか?康威と結婚するなんて」と囁いたといいますが、二年後、胡燕妮は妊娠、長男の子洋を出産しました。(つづく)

先頭 表紙

tomohiko様:障害もないし、燃えたこともないわたくしでありました。 / せんきち ( 2003-11-07 22:09 )
燃える恋愛に障害はつきものですね。 / tomohiko ( 2003-11-04 22:08 )

2003-11-01 何にもない何にもない全く何にもない


『狂恋詩』(1968年、香港)に続き、『猟人』(1969年、香港)の感想なんぞを。
監督は、『狂恋詩』と同じく楊樹希こと中平康。
中平監督が1964年に撮った『猟人日記』(戸川昌子原作。映画にも出てます。怪演!)の半端リメイクです。

結果は・・・・まるでダメ夫。

オリジナルでは、主人公(仲谷昇)には妻(戸川昌子)がいましたが、奇形児を産んだことが原因で妊娠への恐怖(また奇形児を産んでしまうのではないか)から性交時に痙攣を起こすようになってしまい、ために夫婦生活は困難を来たして、耐えられなくなった夫は外で女漁り(これすなわち「猟人」)に励み出し、やがて犯罪に巻き込まれて無実の罪(連続殺人犯)で逮捕されるという設定。
これに対し、半端リメイク版では、主人公(金漢。ゆうたろうね)には婚約者(方盈)がいるものの婚前交渉を拒まれているため、有り余る精力を別の女たちに向けたあげくに連続殺人犯として逮捕されてしまうという、単なる薄っぺらなエロエロ君のお話。

真犯人はというと、『猟人日記』では妻で、しかも主人公が関係を持った女性のことを記録していた日記(猟人日記)の1ページ目に妻のことが実際には処女だったにもかかわらず「非処女」として記されており、これを盗み見た妻が怒りと絶望に打ち震えるという設定が、とてもなまなましかったです。
しかし、『猟人』では、真犯人は主人公の部下で、主人公の婚約者に懸想しての犯行という単純極まりないもの。

そして気になる映画のオチは、オリジナルでは真犯人として逮捕された妻は精神に異常をきたして入院し、妻を助けて犯罪に加担した家政婦は自殺、釈放された主人公は結局何もかも失ってしまうのに対して、半端リメイク版では「彼はそんなこと(殺人)をするひとじゃないわ!」という愛情深い婚約者が主人公を救うために奔走した結果、主人公は無事出所して婚約者と結ばれるというハッピーエンド。

なんのこっちゃ?

この他、オリジナルでは主人公の血液型が「Rh-AB」だったり、真犯人探しの過程でソープランドやゲイバーが出てきたりするのですが、そんなことはリメイク版ではすっぱりカット。

それにしても不思議なのは、自分の婚約者が別の女とさんざんやりまくっているというのに、それでも愛し続けることができるのかなあということ。

皆さんは、いかがですか?

先頭 表紙

tomohiko様:映画ですので。。。。 / せんきち ( 2003-11-07 22:05 )
恋愛についてはなかなか難しすぎてコメントできない事の方が多いです(汗) / tomohiko ( 2003-11-04 22:06 )
おにぎり様:「お古」ですからね。やっぱり中古よりも新品のほうが。。。。←もっとえろ。 / せんきち ( 2003-11-04 21:03 )
ぷるぷる様:『猟人日記』、丸山(美輪)明宏が出てきますよん。なかなかいい声でした。ミーたん、最近は、ホットカーペットに貼り付いています。 / せんきち ( 2003-11-04 21:02 )
ミーたん。。。 / ぷるぷる ( 2003-11-04 01:13 )
カストリ雑誌を思い出しました。(思い出したといってもそんな世代じゃないんですが。)なんだかねぇ、笑えないエロ話ってイヤですわ。 / ぷるぷる ( 2003-11-04 01:09 )
あたしゃ絶対無理!!!他の女に使用したモノを受け入れるなんて無理。←えろ。 / おにぎり ( 2003-11-03 15:08 )
ナル様:前半のエロエロ部分は、けっこう楽しめるんですが(巨乳炸裂!)、後半がだれるだれる。眠くなりました。 / せんきち ( 2003-11-02 23:14 )
jing様:やっぱりそうですよねえ。しかもこの婚約者、「あたしがやらせてあげなかったのがいけないのね」とか反省しちゃうんですよーん。でも、こんなに焦らし焦らされたあげく、相性が最悪だったら笑えませんねえ。 / せんきち ( 2003-11-02 23:13 )
ミー様、ステキ過ぎざます!!!あたくし、ちょっとやそっとの浮気も許されない性質なので、、、こちらの映画の主人公は論外な対象と思ってしまいました。(苦笑) / ナルでしぃ〜。@しかし見てみたい。(笑) ( 2003-11-02 11:00 )
私は無理で〜す♪ / jing ( 2003-11-02 01:12 )
キネ旬のデータベースや日本映画データベースでは、オリジナルでの弁護士(畑中)役を「宮口精二」としていますが、実際には「北村和夫」がやっていました。 / せんきち ( 2003-11-01 22:04 )

2003-10-31 「あの人は今?」とも言われないあの人は今?


1961年の東映映画『花と嵐とギャング』(石井輝男監督)。

この映画で、鶴田浩二演じる香港ジョーに寄り添う金髪女性を演じていたのが、リー・スミス
当時、テレビやラジオで活躍していた、おもしろ外人タレントのはしりだったようですが、日本人青年との心中未遂事件を起こし、結局、それからまもなく本国(たしかカナダ)へ帰っていきました。

あれから42年。
テレビ業界でも彼女を覚えている人は皆無らしく、「あの人は今?」でも取り上げられる気配がありません。

彼女のその後が気になるのは、私だけでしょうか?

先頭 表紙

ぷるぷる様:スマイリー、スケベでちょっとオツムが足りないけど、憎めないやつです。あ、ポスター、リー・スミスの写真と入れ替えてしまいました。すんません。何れ別の日記の時にまた載せます。 / せんきち ( 2003-11-04 21:00 )
リンク先の【高倉健 タカクラケン (スマイリー健)】にぶっとび!!スマイリーて… / ぷるぷる@このポスターいいわ。 ( 2003-11-04 01:12 )
『猟人日記』、面白かったっす。『猟人』の100倍は面白かったっす。中平監督は、香港で生気を吸い取られてしまったのね。井上梅次監督みたいなタイプが、やはりぴったんこだったのかも、香港には。 / せんきち ( 2003-10-31 22:25 )

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