himajin top
で む 年 報

☆兼業ギタリストです☆
参加アーティスト
EXILE/COLOR/DEEP/リサ・ハリム/RSP/伊藤由奈
宮脇詩音/玉置成実/Milkeyway/AZU/AISHA/ヒャダイン
HOME MADE家族/三代目J Soul Brothers/アイドリング!!!/Beverly

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2010-12-19 再録とセルフライナーノーツ
2010-12-02 AISHA.EP
2010-11-28 クリーンサウンドでこそゲインを上げる
2010-10-31 ひさびさリリース告知
2010-10-10
2010-09-03 New相棒来訪
2010-08-21 再認識
2010-08-07 ああ勘違い
2010-07-27 音楽と仕事について
2010-07-03 CFSとBFTS雑感(1)


2010-12-19 再録とセルフライナーノーツ

■さてさてその間にも昔の焼き直しというか、再録されたCDが発売されているので
ご紹介。

・私が初めてメジャーレーベルでギターを弾くきっかけになった思い出の曲が
伊藤由奈さんの「Urban Mermaid」という作品だったのですが、それがシングル
ベストに再録されて発売されました。

 LOVE 〜Single Best 2005-2010〜
 M8. Urban Mermaid

 これに使ったのはAIRCRAFTのAC-7。アンプはPOD2でした。当時は(今もですが)
何も分からずとにかく必死で弾いた記憶があります。結果的には押尾大先生
(マナブさんではなくコータロー大先生です)をFeatureする企画モノだったので
私のギターは当初のアレンジに比べてかなり薄くされましたが、自分の名前が
大好きな(好きなんです)伊藤由奈さんの作品のCDジャケットに載った、というのは
夢の第一歩を踏み出したスタートラインだった気がします。


・EXILEさんも何曲か参加させていただいておりますが、EXILEさんは同じ曲が
いろいろな作品に再録されることが多いので実は何回も別のアルバムに入って
いるのですが、最近のところですと初めてギターソロのようなものをメジャー
レーベルで弾いた「Your Smile」という曲がLive DVDに収録されていますので
もし機会があったらご覧になってください(ライヴは私が弾いてるわけではありませんが)。

 EXILE
 DVD / EXILE LIVE TOUR 2010 FANTASY
 M4. Your Smile

 使用ギターはCrews Maniac Soundのアリストテレスです。見た目よりTwangyかつ
ザクザクしていて乾いたサウンドのギターですが、音が太くよく鳴るいい子です。
一時期はこのギターだけでRec作業を全てこなしていました。HSH仕様で幅広く
対応できるのですが、真骨頂はやはりGibsonサウンドが出るハムPUだと思います。


というわけで今日はAishaのライブを見に行ったという話を書こうと思ったのですが
紙面切れということでまた次回に書きますねww。

先頭 表紙

2010-12-02 AISHA.EP

■10/31の日記でもお知らせしましたが、こないだ弾いたAisha(アイーシャ)さんの
デビューミニアルバムが本日発売になりました。というわけで我が家にもそれが
届きました。


・・・いやいやマジ半端ないっす、、という若者言葉を使ってしまうほど凄いです。
カッコイイです。自分が弾いてるからということを差し引いても凄いカッコイイ。

そして自分が弾いている曲はその中でももっともカッコイイwww。
間違いなくここ数年のうちの自分が参加した中でのベストクオリティだと
思います。

http://www.sonymusic.co.jp/Music/Arch/ARI/aisha/BVCL-159/index.html



■ギター的な立場で言いますと、私は「Fly」と、「Who's that girl」という
2曲で参加させていただいておりますが、前者はAIRCRAFTの整ったストラト
サウンド、後者はCrewsのザックリ系かつタイトなディストーションを聴くことが出来ます。
ちなみに「Fly」でのワウはMorlyのBad Horsie2というスティーブ・ヴァイの
ワウをノーマルモードで使用しております。


そして、何よりAishaさん本人の天才的なボーカルを堪能していただければと
思います。メディア露出も少なく地味な売り方なのですが、音楽が好きな人は
必聴じゃないですかね。そしてこの作品に携わることが出来たことを本当に
光栄に思っています。音楽続けててよかったなと。そんな気分。

先頭 表紙

2010-11-28 クリーンサウンドでこそゲインを上げる

■先日発売になったKARAのファーストアルバム、なかなかいいですね。
音楽的に優れているかとかは抜きにして、正しくアイドル歌謡曲の路線を
突き進んでおります。サウンドクオリティの高さもK-POPの進化を感じさせます。
ダンスもかっこいいよなぁ。踊れるアイドル大好きです。
しかし遠めに見るとかわいいのに、一人ひとりじっくり見るとあれ?、誰が可愛かったのか
分からなくなる・・・ゲフンゲフン。



■さて先ほどまでAZUさんの曲でRec作業をしておりました。今日は前回と同じ
AIRCRAFTのAC-7に、FASのAx-FX Ultraアンプという構成です。

 こないだMusicLand Keyで増崎孝司さんのFASアンプ使いこなしクリニックが
あってその動画を見ていたのですが、彼が言っていてやっぱりなと思ったのが
「クリーンサウンドでは歪む手前目一杯までプリゲイン(ドライブ)を上げる」
ということでした。クリーンサウンドではプリゲイン(ドライブ)を下げて
ポストボリュームを上げるという人が多いと思いますが、それだとプリアンプの
美味しい部分が出ないんですよね。プリゲインを上げると、ピックアップや
ボディの音のディテールがしっかり出てきます。ピッキングのニュアンスも
よりクッキリと表現されます。ミッドやローも豊かになるので、音が太くなります。
ゲインを下げると、弦振動だけが拾われる感じと言ったら分かりやすいでしょうか。

もしちょっと歪んでしまったらギター側のボリュームをちょっと絞る、くらいの
感覚でセッティングするといい感じになると思います。それくらい思い切って
プリゲインを上げてしまっていいと思います。これはFASに限った話ではなく
どんなチューブアンプにも使える考え方なので、ぜひ試して頂きたいと思います。


■今日のRec分もそのうちシングルに収録されて発売されるとのこと。マスタリングを経て
どのように聞こえるのかが楽しみです。

先頭 表紙

フジゲンのギターも慣れてくると「鳴り」の質が分かってくるもんです。ある意味他のギターよりよく鳴る。けどその分確実なタッチを要求される。で、その感覚をそのままエアクラフトとかに当てはめると、けっこういい音でます。 / 電ボ屋 ( 2010-11-28 05:02 )

2010-10-31 ひさびさリリース告知

■8/21の日記(http://www.himajin.net/diary/p373.html#714752)でも
書いたRecのCDがリリース決定のようです。

http://tower.jp/item/2787382/AISHA-EP
発売日 2010/12/1
aisha(アイーシャ)
「AISHA.EP」

私は2曲目と3曲目の「Fly」と「Who's that girl」で
エレキギターを弾いております。前者がAIRCRAFTで、後者がCrewsの
ギターを使用しています。アンプはいつものFAS。なかなかいい音で録れて
いると思います(完成品はまだ聴いてないですが)。




■10月後半は昼間の仕事の慰安旅行で香港に行っていました。反日デモ
吹きすさぶ中国にこの時期に行くなんて、と思いましたが、香港は
そんな様子は全く見られず、とにかくバブリーな好景気を謳歌している様子が
伝わってきました。やれることは全てやってみたい、というバブル期特有の
何でもあり感に街全体が包まれている感じ。食事は美味しかったです。

マカオ連絡船のジェットフォイルがえらく揺れたのと、ビクトリアピークに
行く観光バスが公道ラリー状態で攻め攻めに走るのがかなり大変でした
(ビクトリアピークに行くなら登山電車のほうがいいですね)。


さて明日からは11月、早くも年末進行に突入です。体調に気をつけてみんなで
2010年を乗り切りましょう。

先頭 表紙

今夜はひさしぶりにレコーディング作業。デモを聞きながらイメージ膨らませ中。。。 / 電ボ屋 ( 2010-11-27 15:08 )

2010-10-10 絆

■先ほど、2010年10月10日の午前零時に婚姻届を出して夫になってきました。

 公私でお世話になっている皆様、今後は夫婦ともどもご指導ご鞭撻のほど、

 何卒よろしくお願い申し上げます。


先頭 表紙

摩人氏>ありがとうごぜいます! 駆け出しの夫婦ですが頑張りますです! / 電ボ屋 ( 2010-10-23 01:06 )
おめでとう♪二人の未来にご多幸あれ! / 摩人 ( 2010-10-17 09:05 )
まっきー>ありがとう!体調はどうかな?しばらく会っていないけど、こっちもあれからいろいろあって紆余曲折を経てこうなりました。 / 電ボ屋 ( 2010-10-15 06:10 )
みなみつん>こっちもありがとう!! 結婚という法制度に対して無縁だと思っていたワシがいつの間にやらこのとおりですよwww。こう、自分の不得意分野はサポートしてもらって、自分の得意分野はこっちもサポートできる、そういう関係が見つかったからなんでしょうな。ありがたいことです。 / 電ボ屋 ( 2010-10-15 06:01 )
スーパーしえろ様>いえいえそんな申し訳ないだなんて。お祝いの言葉ありがとうございます。そうなんですよねぇ、いいときもありますが悪いときもある。これからは何でもかんでも一人で頑張らなくてもいいのかなと思うようになりました。自分が大変なときも、相手が大変なときも、二人で立ち向かえばいいわけで。 / 電ボ屋 ( 2010-10-15 05:58 )
おお、ほぼ読者無人化しているこちらにもツッコミが!wwwありがたいことですな。  / 電ボ屋 ( 2010-10-15 05:55 )
おめでとうございます! / まっきー♪ ( 2010-10-13 17:47 )
こっちでも、おめでとう!!! っと。 末永くお幸せにっっっ!!! / みなみ ( 2010-10-12 19:43 )
わたくしめなどが、ここにつっこんだりして申し訳ないと思いつつ、でも、一言言いたくて。。。おめでとうございます!良き時も、そうでない時も、お二人で末長くお幸せに。 / スーパーしえろ ( 2010-10-10 23:11 )

2010-09-03 New相棒来訪

■夏休み初日。しばらく前にオーダーしたストラトが
仕上がりましたので、今日はお店まで受け取りに行ってきました。


コンセプトは「普通のストラト」でした。3シングルのストラトです。
組み込み精度が高く、プレイアビリティが高く、ピッチが良く、チューニングが
安定したものが必要でした。そしてお値段が良心的であることはもっと必要(笑)。


というわけで、今回はFUJIGENさんにお願いして、「普通のストラト」を
自分流にカスタマイズして作ってもらうことにしました。


■気になる仕様

 ポイントがいくつかあって、まずはマッチングヘッド(ボディと同じ色で
ヘッドを塗装)にしたことです。
ペグは弦交換が早くてラクなのでSparzel Trim lockにしました。

 ナットはTasq(人工象牙)を採用してみました。アコギでは最近メジャーな
材料になってきましたが、エレキだとどんな具合かなという興味があって採用。
結論としては「とてもいいけど良質な牛骨との差は分かりません」(笑)。

 指板は22Fにしました。フレットは理想を言えばJDの6105にしたかったのですが、
全て打ち換えになると大変なので今回は国産の214フレットとなっています。
自分にとってはちょっと低いかな?

 フジゲンなのでサークルフレッティングシステムとなっています。
CFSの効能については意見が分かれるところだと思いますが、個人的な印象
としてはピッチ感が良く、ハイポジションでもコードが濁らないなといった感じです。整ってる感じがします。
 レギュラーフレッティングのギターと弾き比べると、確かに違います。
いいか悪いかというわけではなく「別物」と感じました。
レギュラーフレッティングのピッチ感のほうが「懐かしい」と感じます。

 また、指板の湾曲がCompound Radiusなのですが、慣れの問題なのかも
しれませんがローポジションとハイポジションの弾きやすさが際立つ反面、
真ん中あたりのしっくり感があいまいになっているような気がしなくもないです。

 ブリッジはVG-300で、今回ボディにベタ付でフローティングさせませんでした。
「普通のストラト」を意識してみたわけですが、フローティングさせない分
左手のニュアンスはつけやすいです。ピッキングしたときの音色変化も違うなと
感じます。今までフローティングのギターばかり使っていたので新鮮な感覚です。
WilkinsonにしたのはJames Tylerを意識したので気分的なものです。

 PUセレクターは普通の5wayなのですが、通常2つあるtoneのひとつを
「フロントPUとリアPUのMix」をするスイッチに変更しました。これはTelecasterぽい
アプローチをしてみたのですが我ながらなかなかナイスアイデア(笑)。
1vol/1toneのほうが使いやすいしTelecasterも大好きなので、いいとこどりです。
 実際の音も「それっぽい」感じで、クリーンも歪みも非常にいい感じです。

 PUはフジゲンオリジナルです。気に入らなければJamesTylerか
SuhrのFLに変えようかと思っていましたが、弾いてみたら予想外に良く、バランスも
取れていたのでしばらくはこのまま使ってみようと思います。

 カラーリングもオーソドックスでいい感じです。ジャンルを問わない
フィニッシュになり、どんな現場にも違和感なく持ち込めるストラトに
仕上がったと感じています。塗装はポリウレタンなので充分薄く強いです。


先頭 表紙

大人っぽい仕上がりにグッときます。眺めながらビール呑みたい。 / 電ボ屋 ( 2010-09-04 07:45 )

2010-08-21 再認識

■さて二週間ぶりくらいでREC作業でした。冬くらいにリリース予定らしい。
Singerの歌がちょう上手くて、リリースされたら絶対に買いたい。サンプルくれる
かもしれないが自分でも買いたい。いやいやかっけー。




■さて前回の雪辱を晴らすため(笑)、今回はEMG搭載のAIRCRAFT AC-7を使用。
EMG-SAのJazzyなまでのあたたかいトーンに胸を打たれました(つд`)。この
「どフュージョン」仕様のギターがこんなSweetなストラトサウンドを
出すとは目からウロコでした。前回音が出ないからと言ってギター内の断線や
故障を疑ってゴメンよ、と(笑)。EMGピックアップも、こんなにWoodyな音が
出るのかというのを再認識。Xシリーズならさらにレンジが広いのかも。


 特に今回みたいな曲の場合は、Front Single Coil PUの美味しいところが
生きてくるアレンジだったので、AC-7で正解だったなと思いました。


 また、FASのAxe-FX Ultra(例の業務用アンプ)ですが、オリジナル
アンプのFAS Clean/Crunch/Leadのシリーズはとてもいいですね。

特にFAS cleanというアンプはClean CHでもDrive値を上げていくと
音の質感が変わっていくので、かなりこだわった音色でのカッティングや
アルペジオ、クリーンでのリードを弾くことが出来ます。

Drive値ゼロだとチャリチャリした感じでかなり軽いですが、
Drive値を上げていくとそこにスウィートさとサステインが加わって
きます。6割くらいにDrive値を上げるといわゆるチューブアンプらしい
上質なクリーンになり、それ以上上げていくとSweetさを保ったまま
Over Driveサウンドに近づいていくという感じです。Drive全開で
軽く歪みます。

なんかこのFASアンプだけでも独立して販売されないかなと切望します(笑)。

先頭 表紙

2010-08-07 ああ勘違い

■さて昨晩もREC作業でした。コンペ用のデモにギターを入れる仕事でした。

 準備万端でさぁギターを接続、といったところでトラブル発生。ギターの音が
出ない。出ないというかInputの値が反応ゼロ。なんじゃこれ。というわけで
「断線か」「EMG用電池が消耗したか」「プリアンプが逝ったか」など
考えたけど分からず、別のギターに交換しようということになり自宅に戻ったため
往復80分余計に費やしました。しかし新しいギターでも全然音が出なくて
何が起きているのか完全にわからんちん、となり、バックアップ用のアンプに
切り替えようとしたときに、「別のInputから挿してみましょうよ」と言われて
アッー!と気づいたのが・・・・表ではなく裏のInputにOutputの端子を挿してた(つд`)。
・・・得てして大トラブルの原因はローテクな理由だったりしますね。

しかしそんなこと恥ずかしいというか申し訳ないというか、本当の理由なんて
言えない(涙)けど「もしかして物凄く初歩的な理由でした?」気づかれた〜(つд`)。

とにかく体力と気力を消耗し睡眠時間を削り迷惑をかけたのが
原因かは別として、自分の仕事ではない部分も当初の予定のようには
いい結果にならず、失意の帰宅となりました(T_T)。あーでもないこーでもないと
いろんなパターンも長時間弾いたので徹夜になり指も痛い。サウンドも何となく
思い通りにならず。



■結局、InputとOutputを間違えたのは、要はアンプの前にワウなどを
つなぐかもしれないと想定したので、いつもInputを上側にして置くところを
今回は下側にしたのでした。そしたら裏側のOutputも上下が逆になることを
忘れていて、逆に挿したのが原因でした。。

いつもと違うカバンにすると何か忘れ物をしたりしますが、良かれと思っても
構築された流れを変える場合はよっぽど慎重に確認・点検が必要ですね。

先頭 表紙

というわけで、InputとOutputを間違えるだけで人生の教訓が学べると(そう思わないと生きていけないwww)。 / 電ボ屋 ( 2010-08-07 12:51 )

2010-07-27 音楽と仕事について

■というわけで今日もREC作業終了。今日はループものだったので作業も
早く終わりました。でもここ数週間しっかり練習していたのも作業時間短縮に
一役買っているような気がする。微妙な違いを求められてもそれを反映・再現
できるかどうかというのは、やはり日々の練習が無いと理解できないし
実際に体現できないわけで、忙しくても(7月は4回の休日出勤ですが)
練習は大事だなと思いました。
 私の伯母が「そこまで(自分の中の音楽を)育てたのなら、昼間の仕事が忙しい
からといって、音楽の訓練をおろそかにするのはよくない。もっと大事にしなさい」
と言っていたのを思い出しました。

 私は正直な話、音楽で生計を立てるかどうかということには今や全くこだわりが
なく、プロだろうがアマだろうがその人がいかに充実した音楽ライフを送るか
ということが一番重要なのだと考えています。

 実際のところ、音楽だけで生計を立てるというのは大変厳しいことであり、
それが出来ているのは自称「プロ」のうち3割と言われています。そもそも
音楽でお金を儲けるというのは一部の権利所有者以外ありえない話であり、
まぁ採算の合わないというか全然儲からない業界です。特に楽器演奏者は
専門職なだけで収入の構造が肉体労働・日雇いと同じですから、軌道に
乗ったとしてもそれだけでサラリーマンと同様に年間数百万の年収を稼ぎ出すのは
大変なことです。収入の見通しが立たないと家庭持ったりローン組んだりするのも
大変ですよ。
 音楽で「生計を立てる」ことに固執すると、音楽をやることが社会生活としての
責任や義務などを帯びてくるため、そこがうまく乗り越えられない場合
(食えない場合も含む)に悲惨なことになります。音楽をやる上で大事なのは
生計を立てることではなく、いかに自分の音楽を磨いて育てて豊かなものに
していくかということです。
 私が思うのは、生業(なりわい)というのは「自分のやりたいこと」じゃなくても
いいと思うんです。「その時の自分が一番稼げること」でいいと思うんです。
生計を立てることは大変重要なことですが、そのことだけに全てのエネルギーを
注いでしまうと他のことが見えなくなります。また、「貧すれば鈍する」ですから
食えない生活が続くと音楽の感覚もどんどん鈍ります。

 私は、とにかく「どんな形態であれ音楽を続けられる」ことが大事だと考えています。
人によって「適した音楽との付き合い方」は全く違います。
プロの演奏者になりたいと熱望している人がプロの演奏者としての生き方が
その人の音楽の付き合い方に合っているとは限りません。

 だから私は、もし自分に音楽に才能があったのだとすれば、単に「やめなかった」
ことなんだと思っています。どんなに下手っぴぃな人でも、10年真面目に
やっていれば、限られた分野ならばちょっとした職人芸の世界です。

 これから音楽の道を志す人に伝えたいのは、とにかくどんなことがあっても
音楽をやめないで欲しいということ。やめずに続けた奴だけが、自分が死ぬときに
笑えるんです。やめずに続けた奴だけが、自分の人生を音楽に乗せることが
出来るんです。そして、自分の生き方の選択肢を狭める必要は無いということ。
音楽を仕事にするかどうかということで自分の音楽をスポイルしてしまったら
本末転倒であるということをお忘れなく。

やめることなく音楽と付き合い続けられるやり方が、その人に
合っている音楽との付き合い方なんだと思いますから、そこを拠り所
として考えれば、間違うことは無いと思います。

先頭 表紙

あと、まぁ単純な話で、自分は音楽の演奏だけで生計を立てる実力はありません。こういうセミプロミュージシャンでバイトするくらいが限界だと思います。でも、音楽やるってそれだけが目的なの?って話じゃないですか。ていうか、そう思えるほど自分の中で音楽をやることが一般化できてきたのかもしれません。 / 電ボ屋 ( 2010-08-09 00:05 )
みなみつん>いい意味での話、と受け取っておきますね。でもねー、正直な話、プロになりたい、っていうことで視野が狭くなってしまってる人ってたくさんいると思うんですよ。仕事でもなんでもそうだけど、手段まで自分の思い通りになるなんてことは稀で、大枠で見て自分の望んだ方向に動いていれば、人生はうまくいったほうなんだと思いますよ。 / 電ボ屋 ( 2010-08-08 23:57 )
ここ数年の状況や心境の変化をここで読ませてもらっていただけにこの日記は何か感慨深いですね。 / みなみ ( 2010-08-08 18:18 )
fukuさん>セッションもいいですよね。私は正直な話ジャズはようできんので、いわゆる「スタンダードをやるセッション」みたいなのは苦手ですが、曲の研究とか準備の質を変えてくれるような気がしています。 / 電ボ屋 ( 2010-08-07 11:50 )
マッキィ>ま、今はどこの業界が安定してるなんて無いよね。サラリーマンも(意識的に)続けていればプロの仕事だし。だから仕事なんて何やっても本質は一緒だと思うんだよね。続けられる・稼げることが仕事になればそれでいいと思うわけですよ。 / 電ボ屋 ( 2010-08-07 11:45 )
おー耳が痛い(笑)。確かに続ける事は大事だね。久しぶりにセッションに行きたくなったです。 / fuku ( 2010-07-29 10:16 )
音楽はたしかに厳しい世界よね。所属グループのほか、有名な人のサポート、楽器を教えたりして、がんばってるんだなーと、彼らと距離が近くなってわかったよ。サラリーマンも今は金銭的に厳しいね。安定や保障は少しはあるけれど。 どんな道でも、続けることが大切だなーと思うよ。仕事も、語学も、音楽も、なんでも。 / マッキィ ( 2010-07-27 21:48 )
今回はAZUさんではなく別の人でした。 / 電ボ屋 ( 2010-07-27 03:32 )

2010-07-03 CFSとBFTS雑感(1)

今日は半分仕事で職場にいるので腹いせにww、音痴な楽器である
ギターのチューニングを解決しようとする二つの考え方について言及します。


CFS(サークル・フレッティング・システム)は、弦をフレットに
直交させることで、ネックポジションによるピッチの変化を
最小に抑えようとする装置。つまり、ローポジションで
コードを押さえて(ここ重要)合うようにチューニングすれば、
その音程間隔をハイポジションでも維持できます。

通常のギターは開放弦で合わせると、開放弦のみの音程が合っている
ので、フレットが弦に直交していない場合はローポジションでも
ハイポジションでも厳密にはコードを押さえた瞬間に和音のピッチが
崩れます。ローポジションのほうが崩れ方は目立ちにくく、
ハイポジションのほうが目立ちやすいです。
1音あたりの弦長が音が高いほど短くなるので、弦とフレットが
交わる角度は同じでもハイポジションのほうが音程のズレが大きく
なるわけです。
 実際、弦がフレットに直交していないことによる音程のズレは
ローポジションではほとんど気にならないと思います。それより
平均律による「AコードにあわせるとDコードが変だな」というズレの
ほうが問題になるでしょう。

平均律という意味では元々「きちんと響く」位置からはズレています
ので、CFSはそのズレは直してくれません。Aコードにあわせたら
Dコードはなんか違う、というあのズレはCFSでは直りません。
つまりギターならではの「コードによる響きのズレ」は解決できません。
ただ、フレットが弦に直交しているので、ノーマルフレットの
指板よりも基本的なピッチ感はローポジションでも向上しており、
特にハイポジションでもローポジションなみのピッチを維持できるので
その「基本的なピッチ感の向上」に気がつくのがハイポジションである
ということになります。

先頭 表紙


[次の10件を表示] (総目次)