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で む 年 報

☆兼業ギタリストです☆
参加アーティスト
EXILE/COLOR/DEEP/リサ・ハリム/RSP/伊藤由奈
宮脇詩音/玉置成実/Milkeyway/AZU/AISHA/ヒャダイン
HOME MADE家族/三代目J Soul Brothers/アイドリング!!!/Beverly

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2010-02-27 リリース情報
2010-02-07 オンネアー情報
2010-01-10 デアゴスティーニパンチ
2010-01-03 年始です
2009-12-30 年末のご挨拶
2009-12-26 エレキギターの話(1)
2009-12-26 エレキギターの話(2)
2009-12-24 安物ギターの話
2009-12-04 アンプの話(1)
2009-12-03 アンプの話(2)


2010-02-27 リリース情報

■てなわけで以前シングルで発売された曲がアルバムに収録されて発売と
なりました。



2010.02.24発売
玉置成実 NewAlbum 「STEP」
[初回限定盤]UPCH-9544/3,500(tax in)
[通常盤]UPCH-1765/3,000(tax in)


私は2曲目の「Friends!」という曲でギターとベース(スラップのみ)を
弾いておりますです。






■仕事が大変すぎた→お腹に来た→コントロールできない腹圧→痔主(軽度)

 という展開になっております。今日はしばらくぶりの休日でした。ここ数ヶ月
正月休み以外まともな休みが無いですな・・・。

先頭 表紙

みなみつん>ありがとうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。今年もよろしく! / 電ボ屋 ( 2010-03-09 01:12 )
志式さん> いらしゃいませ!ようこそいらっさいました。おそらく今となってはひまじんネットより外部検索でこのページにいらっしゃる方が多いかもしれませんね。 ギターもベースも楽しいですよね。私はベースはたしなむ程度にしか弾けませんが、行きがかり上弾いてしまったという感じなので本業のベーシストの方には申し訳ない限りですがwww。私はしがないサラリーマンですので何も凄くないです。 / 電ボ屋 ( 2010-03-09 01:11 )
お誕生日おめでとうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。 / みなみ ( 2010-03-07 15:42 )
お誕生日おめでとうございます♪何気なく訪問してしまいました。が!電ボ屋さん凄い方でした!!最近ギター・ベースに興味があるので、「STEP」聞いてみたいと思います(*^ω^*) / 志式@初めまして☆ ( 2010-03-07 13:15 )

2010-02-07 オンネアー情報

■お疲れ様です。
最近昼間のお仕事がかなり大変です。局所的な地獄、ではなく
慢性的でボディにジワジワくる感じの。24時間肩こりが全く取れないなんてのは
久しぶりです。運動しても取れない。深呼吸すると肩こりがつらい。
部長がタヌキオヤジで、課長が無責任な真性のバカで、主任が全く頼りにならない
ウチの課では結局自分が何とか立ち回るしかありません。上司の失敗のケツ拭きも
私がやるしかないらしいです。4月から本稼動の新得意先のための立ち上げも
このままだと私が担当になるかも?(すでに骨組みは作ってるので)。
ま、これも自分の経験値を上げる手段だと割り切るしか無いかもしれません。




■さてさて日曜の夜ですから嫌なことは考えないようにしてww
昨年末にRecした曲がテレビでオンネアースタート。

TBS系で土曜の朝10時からやっている「王様のブランチ」ですが、
これの2010年2-3月のエンディングテーマでAZUさんの「Happily Ever After」が
流れています。エレキギターで軽やかにカッティングしていますので
土曜のお昼はTBSテレビをご覧下さい^^。

 使用機材はいつものCrewsManiacSoundのギターとLine6です。今年のRecからは
例の業務用アンプに活躍してもらう予定。

先頭 表紙

しかし最近土曜は出勤で自分で確認できていないという始末!! / 電ボ屋 ( 2010-02-14 00:35 )

2010-01-10 デアゴスティーニパンチ

■ちょっとつぶやきにも

--------------------------------------------------------------
「デアゴ●ティーニの「太陽系を作る」の最終号が今日届いて終了になった。
が、続編「三球儀を作る」の第一号が最終号の付録で付いてきたーーーー!!
見えないパンチが飛んでくるとはまさにこのこと。」
--------------------------------------------------------------


 と載せておいた。

 ちなみに続編はコレだ。
http://deagostini.jp/site/tmt/newseries/index.html


 美しいチェーンドライブで、地球と月と太陽の自転・公転が忠実に再現されていると。
「太陽系を作る」に落とされた人は「この続編でも落ちるだろ」と。そしてその続編第一号が
「最終号の付録」でついてくると。世の中商売上手な人はいるもんだね(←ちょっとグラ
ついてる)。続編以前に本編が完全に未開封なのに!


■さて。

 「見えないところから飛んでくるパンチ」はこの「最終号に付録」攻撃だ。

 しかし。

 「見えないパンチ」をずっと喰らってきたことにワシは全く気づいていなかった。
 それは簡単な算数で表現できる。


-----------------------------------------------------------
 【式】

 Y=今までの「太陽系を作る」 全52巻+バインダー
  =(創刊号×1)+(本編×51)+専用バインダー

 ・「創刊号」に「790」を代入
 ・「本編」に「1790」を代入
 ・「専用バインダー」に「1290」を代入

 Y=93370
-----------------------------------------------------------



Y=93370


 うーん。単位がウォンになったりしませんかね?

先頭 表紙

あと、続編にうっかり申し込むとさらにまた93370円を取られるということなので、思わずうっかりしないように気をつけないといけませんです。 / 電ボ屋 ( 2010-01-11 23:05 )
ポイントは「定期購読」ですね。デアゴスティーニも毎号バラバラに買うのでは なく最終号までまとめて申し込め、という方向で誘導します。しかもサイトには 小さく毎号の値段は出ているものの、それがトータルでいくらになるのかというのは ぜんぜん出てきません。要は「まとめ買い」ではなく「個別の冊子を定期的に届けて もらうサービスの申し込み」なのでトータルでいくらか、ということは掲示しなくても いいということなんでしょう。 / 電ボ屋 ( 2010-01-11 23:02 )
たったったったっ高っ!!!!! でもコレ部屋にあったら和むね。見るたび「9万円……」とか思っちゃいそうだけど。 / みなみ ( 2010-01-11 06:55 )

2010-01-03 年始です

■というわけで今年もよろしくお願いします。ようやく実家から戻ってきました。


ていうか今年の年始は喪中なので年始のご挨拶は失礼させていただきます、
っていう話は去年のうちにしろよという話ですが、肉体的・精神的な余裕が無く
遅くなってしまいました。年賀状を頂いた方々には別途ご返信させていただきます。
まことに申し訳ございません。


■そんなことをしているうちに年末から出ていたレガシィのフロントデフ(左側)からの
オイルにじみが悪化。にじみ→漏れになってきたので正月ですが今日これから
修理に行ってきます(つд`)。。ドライブシャフト外してオイルシール交換かなぁ。。
工賃が・・・(゜д゜)。。見積もりが怖い。



■それ以上にこないだオマケでついてきた(しつこい)業務用プリアンプを
まだ使いこなせていない(説明書は寝る前になるべく読んでいる)のが心配。
はよラックケースも注文しないと。

 仕事始め初日には計画書の提出もあるし・・むむむむむ。むむむむむ。

 今年は激しく忙しくなりそうですがよろしくお願いいたします(つд`)。

先頭 表紙

あと、一部普段年賀状以外でやり取りがない人々は行きがかり上年賀状を出した人もいます。どっちにしろあまりお気にされませんようお願いします。 / 電ボ屋 ( 2010-01-03 22:02 )
ラックケースの注文完了。SKBにしました。今までラック機材は全然使っていなかったので勝手が良く分からない。  そしてクルマの修理完了。新年から3万円もかかりました(つд`)。逆側のオイルシールも劣化気味とか。夏の車検まで持ちますように。。。 / 電ボ屋 ( 2010-01-03 21:49 )

2009-12-30 年末のご挨拶

■いつの間にか年末となってしまいました。仕事の切れ目がないので
全て「昨日の続き」で「今日」があって今日の続きは「明日」になるという
感じで、節目という感覚がほとんどありません。でもたまに写真で自分の顔を
見たりすると確実に老けていて(大人っぽくなってると言いたいw)、
歳月の流れはいやおう無く感じると。




■今年変わったこと。

・昼間の仕事で小さい役職がついたら前より仕事が大変になった。
 (仕事が大変なのはあまり変わってないかもだが・・・)

 判断する仕事が増えて作業的仕事が減る・・・と思っていたら実際には
 判断する仕事が増えて作業的仕事が減らなかった(つд`)。。。

 殺人的な物量では無くなってきたものの、野球で言えばグラウンドの整備を
 してベースを設置してマウンドを作って・・・。試合のときは後ろで
 みんなのこぼれ玉を拾って・・・。乱闘になったら敵軍コーチと
 交渉して・・・。そういう立場です。白髪が増えて目と肩にキています。
 夜は嫌な夢もたくさん見ます。

 ま、このご時勢なので、きちんと生活が成り立つ仕事があるだけありがたいと。
 自分の仕事も多少なりとも認められるってのもありがたいと。

 よく「選ばなければ仕事はいくらでもある」っていうけど、その中で
 継続的にまともな生活が成り立って、クルマ持ったり結婚したり家を建てたり
 出来る(一昔前なら「普通」とされていたことが出来る)仕事がどのくらいあるのかよと。




■今年変わらなかったこと。

・あとは大体同じです。書いているとおり音楽の仕事も続けられています。
 やるのは土日ではなくほとんど平日の夜。睡眠時間は削られるものの、
 自分の出した音が世の中にオフィシャルな形でたくさん残るのは本当に名誉なことだと
 思います。

 ただ、昼間の仕事が立て込んで12月は週に1回ギターの練習が出来ればいいほう、
 という感じになってしまった。さすがに二週間弾いてないと、確実に下手に
 なった気がする(脳みその中の音楽は鍛え続けているので劣化はしないけど)。
 年末年始は毎日時間を設けて練習したい。



■来年はいろいろ変わりそうです。いろいろ。それはまた追って。



■というわけで、今年お世話になった方々、CDなどを通じて私の音を聞いて
 下さった方々、その他もろもろ。今年も一年ありがとうございました。
 いろいろご迷惑をおかけすることもあるとは思いますが、死なない程度に
 頑張りますので、来年もよろしくお願いします。

先頭 表紙

みなみつん>ま、いろいろですわよww。それは追ってご報告となります〜。今年もよろしくね! / 電ボ屋 ( 2010-01-05 00:29 )
「いろいろ」が楽しみですなあ(笑)。 今年もよろしくお願いします。 / みなみ ( 2010-01-04 14:21 )
年内が激多忙だったので年賀状はこれからビール呑みつつ書きますので、元旦には届きません。ご了承ください〜。 / 電ボ屋 ( 2009-12-30 19:14 )

2009-12-26 エレキギターの話(1)

■エレキギターを構造的に分解してみると、どんな機種でも共通しているのが
「振動する弦」と「それを受け止めるボディ・ネックその他本体部分」という
二つの要素に分かれます。

 どんな高級なギターでもどんなに安物のギターでも、弦振動の部分は
同じです。同じ倍音を持っています。音を出す構造体として考えると、振動する弦を
押し付けるボディはフィルタの役目を果たすわけで、その材質・重さ・サイズなど
さまざまな要因によってフィルタリングの結果が変わってくるわけです。


■これは「迷信」と言い切ってかまわないと思うので書いてしまいますが、
ギターには「テンションピン(テンションバー)」というものがあり、ナットに対して
接触する弦に角度をつける役割を果たしています。テンションピンが無いギターは、
ボディに対してネックの仕込みに角度をつけたり、指板に対してヘッドを後ろに反らせて
角度をつけたりしています。

 よくある「迷信」が、「ナットに(ブリッジでも可)対して接触する弦に角度を
つけると、弦のテンションが上がる」「それが証拠に弦の張りが変わる」「チョーキングに
力が必要になる」というものです。



(1)弦が接触部分に平行な場合

   ←弦は5kgの力で引っ張られている→
  _______________________________________________________
      △                △         


(2)接触する弦が接触点部分で角度がついている場合

   ←弦は5kgの力で引っ張られている→
   ____________________________________________________
  /△                      △\  
 /                            \


 つまりこんな感じです。これをギターになぞらえれば、左がナット、
右がブリッジと考えていただいてOKです。


 しかし学校で習った物理から考えてみれば(弦振動の単元を思い出してください)、
接触点に対して弦に角度をつけたからといって張力に変化はありませんよね。
もし張力が変わったら弦の音程が変わってしまいます。弦の太さと長さと音程を
変えないように張力を変化させることは物理的に無理です。
 これは実測によっても確かめられますので、ばねばかりとギターを
お持ちの方は試してみて下さいね。


 さて、迷信と切って捨てたところで、今でもテンション構造が残っているという
ことは、何がしかの意味があるわけです。なので(1)の場合と(2)の場合で、
何が変わるのかといいますと、単純に△の部分にかかる力が変わります。(2)の
ほうが、弦が接触点(ギターの本体)に強く押し付けられます。強く押し付けられる
ということは、フィルタとなる物体の影響をより強く受けますので、弦が単体で
鳴っているときに比べて、倍音成分のバランスが変わります。つまり音色が変化する
わけです。ギター本体の材料の持つ音色が強く出るという感じです。
 「テンションをかける」「ヘッドに角度をつける」「弦を裏通しにする」ということは
大雑把に言えば弦をボディ本体に強く押し付けるという意味になります。

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2009-12-26 エレキギターの話(2)

【ぶっちゃけた話】

※弦高を下げると「テンションが下がる」と言われます。これは半分正しいです。半分というのは、
 弦高の高低によって弦自体の張力が変わるわけではないからです。しかし、フレットと弦の
 距離が狭まる分、指に必要とされる力は少なくなります。より軽い力で演奏することが
 出来ますので、プレイヤー的には「弦のテンションが下がった」のと同じ意味になります。


・エレキギターはアコースティックギターと違って「共鳴」がありません(皆無ではないが)ので
 共鳴ではなくフィルタ効果が主になって音のキャラクターが作られます。よって、弦の持つ
 元々の音色からの引き算のほうが色濃いです。アコースティックギターの場合は、
 「元々の弦振動の音+弦振動によって共鳴胴が共振した音」が主となる音色成分となります。

・しかもエレキギターの場合はこのフィルタ効果に差が出るのは、材料のクオリティよりは
 構造によるものが大きいので、同じ構造のギターで、きちんとセッティングされているものであれば、
 高い材料と安い材料で実はそんなに音の差はありません。目隠ししてしまえば分かる人は
 ほとんどいないでしょう。

・ただし、材料による音の伝播速度は異なるので(同じ木でも部位によって違う)、弾く本人には
 「鳴る」「鳴らない」の差はわりとハッキリと感じられます。上手くなりたければいい楽器を
 使うべきなのは、エレキギターも同じ話です。

・ま、なんでもいいんだよギターなんて(笑)。ちゃんとしたクオリティの楽器なら、あとは
 マニアの人があーだーこーだ言うほどは変わらんよ。というのが持論です。

先頭 表紙

でも、「新しいシャーペン欲しいな」的な感覚で新しいギターが増えたりするのです(汗)。自分の好みの書き心地というのは大体決まっているので、増えていく場合も似たようなギターばっかり増えていきます。欲望の限りを尽くせるほどお金がないので言うほど増えませんが。。。 / 電ボ屋 ( 2009-12-27 17:04 )

2009-12-24 安物ギターの話

■今日音楽仲間が経営するレストランで飯を食ってきたのだが、
そこにはギターやベース、ドラムが置いてあって他に客がいなければ
好きに演奏できるようになっている(笑)。



 さて、そこには安物の(失礼)ヤマハのPacificaがギターとして置いてある
のだが、そのメンテを私がしていて(笑)、予想外にいい音がするので驚いた。

 エレキギターの法則として、

「生音の良し悪しはアンプからの出音とは必ずしもリンクしていない」

 というのがある(ワシの法則w)。確かに今回のPacificaもパーツや作りは
安物感が漂う感じで、生音もそれなりなのだが、プラグインしてびっくり。
まるで本物のストラトのようだ。レスポンスも申し分ない。目をつぶったら
「これカスタムショップ製のストラトだぜ」と言われても「へえそうなんだ」と
思ってしまいそうなくらいストラトだった。もちろん作りは値段なりなので、
実際の「仕事」になったらコンディションを保ったりセッティングやタッチを
追い込んだりするのは難しいだろうが、これはこれでストラトとして充分に
成立しているなと感じた。

 クリップタイプのチューニングメーターをつけると分かるのだが、
こういう安いギターは倍音が整理されていないので、チューナーが迷う。
いろいろな音程が混在しているので、チューナーが弦の主音以外の音程を
拾ってしまうためだ。高いコンポーネントギターは倍音が整理されているので、
チューナーがバシッと結果を返してくる。
 倍音が整理されると、当然楽器の発音はスッキリとしてクリアな音に
なるので、いろいろなシーンで使うのに便利だ(エフェクタのノリがいいとか)。
しかし、倍音が整理されたストラトタイプのコンポーネントギターは、どこか
ストラトらしくない音になってしまう。

 某Fen●er社の言う「Twangy」というのは、日本語で言うと
「ビヨーン」「ミヨーン」という弦振動の音の感じを言うのだが、まさに
ここに秘密が隠されているような気がする。つまり、某Fe●der社のギターや
ベースは、作りやパーツがチープなことにより倍音の整理されていない感じが
逆にあのオリジナルなトーンを生んでいるのではないかと思うのである。
 それが証拠に、他メーカーが気合を入れて贅沢で高精度なストラトを作ると
とってもスッキリして美しい音のストラトが出来上がってしまう。
 よって、F●nderぽさを追求した高級コンポーネントストラトなどは、
高いお金をかけて安い作りならではの音に近づける努力をしている。
(正しくは、高精度でありつつ安いパーツっぽい音になるような感じを追求している)
 何か本末転倒な感じもしないではないが、ビンテージサウンドを追求しつつ
現代的な使い勝手を求めると、そういうふうになってしまうわけだ。

 何が「いい音」になるのかは場合によりけりで、値段とは必ずしも関係ない
という場合があるといういい例になるのかもしれない。



※ただし、製品としては値段とクオリティはリンクしているので、安物を
 買えば幸せになれるというわけでは決して無い。また、業務用に使える製品
 というのは、性能云々だけでなく、耐久性やコンディションの維持の
 ために高級パーツを使用することが多い。個々人がそれぞれ自分のニーズに
 合った楽器選択をしたいのであれば、単純に弾いてみた印象と見た目の好き嫌い、
 後はお財布と相談、という何とも普通な答えになる(笑)。

先頭 表紙

みなみつん>ま、だから楽器なんて何でもいいんだよねw。あとでもう一本エレキギターの話を書くよ。 / 電ボ屋 ( 2009-12-26 13:02 )
面白い(笑)。最後にフツーな答えになっちゃうのがまた面白い(笑)。 / みなみ ( 2009-12-24 16:55 )

2009-12-04 アンプの話(1)

■エレキギターのサウンドは何が肝か。これはいろいろ意見があるだろうが、
楽器は基本的に「弾き手7割」と言われており、まともな楽器(きちんと
調整が効く品質という意味)を使うという前提であれば、リスナーの耳に届く
音色は7割がプレイヤーの質に依存している。事実、上手い人が弾けば
安い楽器でもそれなりの音がするし、きちんと音楽になる。下手な人の場合は
高い楽器を使っても下手さが明瞭に出力されるだけだ(いい楽器ほど
プレイヤーのタッチをクッキリと出すので)。上手くなりたければ
いい楽器を使え、というのは、いい楽器を使ったほうが自分の演奏の下手さが
よく分かるから上達が早いという意味なのだ。


 さて、では残りの3割がどうでもいいのかと言えばそういうこともない。
よい機材を使えば、プレイヤーの演奏を最大で3割押し上げることが出来る
ことになるわけで、この差はかなり大きい。

 プレイヤーの腕を抜きにしたとして、エレキギターのサウンドを構成する
ものは「ギター」と「アンプ」だ。
 ギタリストはどうしても「ギター」のほうが気になる。見た目も美しいし、
実際に自分の手に触れるものなので、個体差による音色の差も
大きいような気がする。「あのギターだったらああいう音がするのでは」
「こんな音楽にぴったりだ」etc....という妄想に耽るのは本当に楽しい。
アンプなんて何でもいい気がする。
 しかし、今までやってきた経験から言って、エレキギターのサウンドの肝は
「6割」がアンプで決まる。録音作業に携わるようになって実感したのは
曲によってアンプのセッティングを変えるのではなく、アンプ自体を変える
ほうがギターの役割を変化させることが出来るということ。アンプによる
音色の差というのはそれほどに大きく、曲が持つ雰囲気への影響が大きい。
また、個々のアンプというのはそれぞれ得意分野があって、いい音がする
セッティングというのは限られていて、曲やアンサンブルによってその
セッティングのバリエーションを探るという感じの使い方になる。
つまり、1台のアンプで使えるキャラクターは限られているのだ。
また、アンプ自体はスピーカー部分があるので大きくて重い。
いいアンプというのは安いものではないし、お金があってもそうそう
何台も自宅に置いておけないのだ。

 そこに革命をもたらしたのが、デジタルシグナルプロセッシング(DSP)
という技術だ。これによって、1台の機材の中に複数のアンプを
シミュレートする回路を持つことが出来るようになった。もう販売されて
いない(売ってても高すぎる)ビンテージアンプなどもリアルに
再現されているのだから驚きだ。
 さらにスピーカーをシミュレートする技術が確立され、わざわざアンプを
鳴らしてそれをマイクで拾うということをしなくてもよくなった。

 つまり、ギターとDSP機材があれば、「立派な」「本物」が無くても
ライブもリハもレコーディングも「リアルな音」を残すことが出来るように
なったのだ。

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2009-12-03 アンプの話(2)

 このDSPという技術を使い、DSPアンプ業界を大きく牽引したのが
Line6というアメリカの会社だ。リアルにシミュレートされた憧れのアンプが
これでもか!というくらいに内蔵され、しかもそれが数万円で手に入る
というコストパフォーマンスが受け入れられた「POD」シリーズは
今なお世界的なベストセラーとなっている。かく言う私も使っている。
とにかく、「こんなリアルな音がこの値段で」という費用対効果では
ほぼ世界一と思える。私が今まで携わったREC作業は全てこのPODを
使っている。

 さて、DSPということは、アナログで入ってきたギターの生音を
デジタル信号に変換し(A/D変換)、デジタル信号で音を作る。そして
完成された音は再びアナログ信号に変換され(D/A変換)、スピーカーを
鳴らすわけだ。
 ところが、このA/D・D/Aコンバータは値段による性能の差が大きい。そして
「数万円」というコンシューマー価格に縛られたPODシリーズは、この
コンバータ類にお金がかけられない。いくら内部のデジタルプロセッシングが
優れていてリアルなアンプサウンドを作れたところで、これらコンバータの
性能が低いと、オーディオ的な意味合いでの音質が悪くなってしまう。
また、音質だけでなく信号変換の時間も長くなると、その時間が長いほど
レイテンシー(音の遅れ)となって「何かレスポンス悪い」「音が遅い」
というストレスをプレイヤーに与えてしまう(実際にはレイテンシーはとても
短いのでリスナー側には認識できないが、プレイヤーの感覚としては実感出来る)。

 最近の製品はだいぶこのコンバータも良くなりレイテンシーも千分の数秒
に抑えられているので問題ないのだが、音声信号変換の絶対的な性能と音質は
高級品に追いつかない。

 そこでLine6などが考え出したのが、「信号を変換しないでそのまま
DAW(PCのハードディスクレコーダ)に入れる」という裏技だ。これによって
安いコンバータを経ることによる信号変換ロスをなくすことが出来るわけだ。
事実、DSPアンプからDAWにUSBで接続することで最高音質が得られる、と
説明書に書いてある。自宅録音のアマチュアならば、それこそPODだけでは
なく自宅のオーディオインターフェイス(これもA/D・D/Aコンバータ)の性能に
依存することなく、PODの最高音質を取り込むことが出来る。条件を絞る
ことで、高い費用対効果を得たわけだ。

 しかし、プロの現場は事情が違う。いわゆる「卓」と呼ばれる音響用
コンソールにはマイクやらその他のアナログ機材が多数接続されている
わけであり、そこにUSBなどはつなぐことは前提とされていない。だいたい、
PODの後段に何かエフェクタをかませたらその時点でUSBでの接続は出来ない。
よって、卓にはアナログ信号を送らなくてはならないのだ。となると、
PODは厳しくなってくる。アンプのリアルさは本当に値段を超えた性能が
あると思うがオーディオ的にはプロ用ではないので、S/N比やセッティングの
追い込み自由度に限界がある。実際、録音した場合の音の明瞭さや太さ、キレは
プロ用機材とかなり違う。ライブやコンサートの現場では、これらの
オーディオ的な音質よりも別の部分(使い勝手や頑丈さ、アンプとしての
音のそれっぽさなど)が重視されるので、PODシリーズでも何の問題もなく
プロの現場で使えるのだが、録音でのシビアな追い込みは正直厳しい。

先頭 表紙


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