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日誌

日誌、こちらに増築します。
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2003-02-25 三日目
2003-02-24 メインイベント
2003-02-22 お詫び
2003-02-21 昼寝編
2003-02-20 昼食
2003-02-19 キャンプ
2003-02-18 鼻毛
2003-02-17 道具
2003-02-16 キタのクニから××冬
2003-02-16 キタのクニから××冬


2003-02-25 三日目

戦いはまだ終わらない。

キャンプ最終日が残っているのだ。

むわはははは。

意表をつかれただろ。

ぐえへへへへ。



起きたらすることがある。

朝飯前にしなくちゃならない。

撤収の段取りだ。

テントの中の荷物、シュラフ、銀マット、毛布、ザック等々を外におっぽり出して、テントをひっくり返し、下面を乾かすのだ。

おてんとさんが出ていれば、10分もすれば乾く。

なぜか、俺は、この行為が好きだ。

通っぽくない?

そして、乾いたらテント撤収だ。

ポールを外し、半分に折って、また半分・・・・。

とかっていうことはしない。

ぐちゃぐちゃに丸めて、テント収納袋に、これでもかあ!ってくらいに押し込むのだ。

これは、きちんとした理由があって、毎回、几帳面に折りたたむと、同じ折り目がついて布地を痛めつける為だ。

お陰で、長く使えている。

かれこれ俺のテントは八年戦士だ。

そうとうほころんできたけど、長く使用すると良い味わいがでてくるんだな。

あと、五年はがんばってもらいたい。

テントってのは買うと嬉しくてさ、家の中で組立てちゃうんだよね。

ふだん、メインに使っているヨーレイカの三人用(カリフォルニアにて購入)も日本に帰ってきて部屋の中でおったてたし、スノーピークの一人用のテントも自分の部屋で一晩過ごしたもんね。

朝、おふくろが俺を起こしにきたらビックリしてた。

インドアにしてアウトドアを楽しめちゃうのだ。

で、撤収の段取りのつもりが勢いがついて、そのまま撤収になったりする。

全てを車に積み込んで、ゴミが落ちてないか確認して、クラプトンのサーカスを歌ってみたり・・・。

(この曲は、元々サーカス・レフト・ザ・タウンというタイトルがついてたのだが、アルバムに収められた時に短くサーカスとなったのだ。サーカスが町を去っていったような気分だ、と歌っている。息子が死んだ時の二曲の中のひとつ。もうひとつは言わずもがな、ティアーズ・イン・ヘヴンである。)

和風に攻めるのなら、拓郎の祭りのあとでも可。

ちょっと寂しい気分になりながらも、腹は減っている。

急げ、最寄のコンビニへ!



コンビニで買ったおにぎりなど、ほおばりつつ、帰路へつく。

その道中、良さそうな川があると、釣りをするのだ。

やっと、ここででてきましたね、釣り。

ま、釣りの話はいろいろとあるので、またにします・・・。

と、いうことでキャンプのお話はおちまい。




と、いろんなパターンの中のひとつのキャンプを紹介いたしました。

明日からは紅葉時期におけるキャンプについてです。

・・・・・。

うそ。

いい加減、飽きました。

明日は、ちゃらんぽらん(死語?)に、いきたいと思います。

では、ご清聴、ありがとうございました。

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2003-02-24 メインイベント

昨日、さぼっちった・・・。

寝ちゃったね。

つうことで、メインイベントである。

二日目の晩がメインイベントになるのは、二泊三日のキャンプに諸々の事情によってなってしまうからだ。

キャンプにはキャンプファイヤーや花火が、つきものである。

だが俺は、一社会人として、また一アウトドアラーとして、はたまた一ナイスガイ(強調)として、そんな子供じみた事はしない。

アルコールで火照った体を夜風に預け、満天の星空を見、宇宙の不思議さを語ったり、パチパチと燃える焚き火に心中する虫達をどうする術もなく、こう思ったり・・・。

飛んで火にいる日野昇平・・・・・。

(↑声に出して言ってみてください。語呂がいいはずです。)

そして、おもむろにギターを取り出して歌ったり。

”星に願いを”や”夜空のムコウ”などを・・・。

とか言いながら、そんなこともするわけなく、ホントはクーラーの残りの食材片付け業務に徹するのである。

いつも必ずといっていいほど残るヤツがいる。

卵だ。

十個入りのパックで買うためである。

まだ卵は用途の幅が広いからいい。

ケツの穴に入れたり、肛門に挿入したり、アスホールに突っ込んだり(A限定)・・・・・と。

中には困ったヤツもいる。

それは、カレーを作った時の、あまったニンジンだ。

しかも何故か残るのは一本なのである。

ニンジンってやつぁ、用途の幅が狭くないですか?

ニンジン料理って・・・。

俺は思い浮かばない。

かろうじて、入ってるか入ってないか判らないくらいの大きさにして、チャーハンに入れるくらいだろうか。

皮が剥きづらいし、だいたい同じくらいの大きさに切るのも困難だし、火が通りづらいし、ラッシャーっぽいし・・・。

栄養があるから食べたほうがいいよ、と言う人もいるかもしれない。

しかし、そんな事、俺から言わせれば”クソ食らえ”だ!

うんこだって、まだまだ栄養が残ってるんだもんねえ。

うんこ食べてみろ、みのもんため。

うはははは。

料理ってのは、ウマイかマズイかだ!

もしくは、ちょべぇっとか山盛りかだ。

マズイもの食べて長く生きるより、体に悪そうなウマイもの食べて短く生きた方がいい。

なぜなら、それが俺だからだ!

それが俺の生き様だからだ!



なんか、キャンプの話をしてたんですけど・・・・・。

なんでこうなるのかな・・・・・。

う〜む。

・・・・・。

わかった!

頭に栄養が行き届いてないからだ。

明日からDHA、くうぞおおおおおお。

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2003-02-22 お詫び

一身上の都合により、本日予定されていた”キャンプ二日目の晩、メインイベント”は順延となりました。

楽しみにしていた方はほとんどいないでしょうが、この場にてお詫びいたします。

ごめんなちゃい。

では、打ち合わせという名の飲み会に出席してまいります。

ビバ ヘベレィケェ!

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あの件は”パラオ積み立て”っつうことでよろしいんですね。月々、30万ってことで・・・。向こうでもカモ鍋やりましょう! / りゅ〜じ ( 2003-02-23 20:54 )
いやぁ〜今日の打ち合わせは・・・で、あの件はそういうことで・・・んで、やっぱり豆腐は菅野の豆腐でっていうことで・・・うまかった。 / まん ( 2003-02-23 00:12 )

2003-02-21 昼寝編

昼寝・・・・・。

以前、この事について書いた記憶があるのだが、それは現場においての昼寝である。

今回はキャンプにおけるところの昼寝である。

っていうか、昼寝のこと考えていたら寝てしまった。

気が付いたら日付も変わり午前三時である。

夜寝のつもりが本寝になるとこだったぜぃ。

あびねぇ、あびねぇ。

・・・・・。

ところで、ちょっと話は逸れるが、今まで一番、気持ちの良かったというか印象深い昼寝というのがある。

りゅ〜ぢ、23歳、夏のことである。

アメリカ、カリフォルニア州サンディエゴでの昼寝。

これはね、とてつもなく気持ち良かった。

友人のアパートに滞在していたのだが、着いた次の日くらいだったと思う。

友人は学校へ行ってしまい、俺は暇。

やることもなくて外の景色でも見ようと窓を開ける。

すると、どうでしょう。

東京とは異質の乾いた風が入ってくるの。

それが、時差ボケの体に効く効く。

風:おまえ、いいから寝れよ、さわさわ〜。

風:時差ボケなんか治さなくていから、寝ちまえ、さわさわ〜。

そんな言葉に抵抗できるはずもなく、寝ました、はい。

日本では本寝タイム、アメリカでは昼寝タイム。

”あたい、誰に抱かれたっていいの・・・。で、でも、心は渡せないわ・・・心はあの人だけのモノ。”

そんな感じです。

このアメリカ40日間を記録した日記というか旅記というか手記みたいのがあるのだが、今読み返すと我ながら下らなくてウケます。

そのうち、抜粋してアップすることでしょう。



ここまで書くのに三十分経ってしまった。

ただいま午前三時三十分。

で、キャンプにおけるところの昼寝です。

夏のキャンプで昼間、テントの中はめちゃくちゃ暑い。

そこで登場するのは、タープ。(まんさん所有)

タープというものを知らない人に説明をしなくちゃならないな。

タープ・・・・・でかい布切れ。

そう思ってくれて78%間違いない。

それで風通しの良い日陰を作るのだ。

昼飯でチャパティ食いまくった後、腹膨れ状態、片付けなどしたくもない、テーブルの上はごちゃごちゃという状況。

そんな昼下がりは、寝るに限る。

現実逃避して夢の中へ参りましょう。

イスにもたれて、両足はクーラーボックスの上。

うつらうつらしてると、いつの間にか肌寒くなっていたりする。

って、もう夕刻だあ!

タイムスリップですな。

温泉いかなきゃ、温泉いかなきゃ、温泉いかなきゃ〜〜〜!!!!!

でも、片付けなきゃ、片付けなきゃ、片付けなきゃ〜〜〜!!!!!

現実に引き戻された瞬間です。



明日は、二日目の晩、メインイベントです。

っていうか、もう四時なんですけど・・・。

おやすみなさい。

これって、本寝?朝寝?

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2003-02-20 昼食

昼食。

これは、朝食の後片付けをした直後に戦いが始まる場合が多い。

キャンプ地を離れるのなら戦わずにいるのだが、そこに留まる場合、炎の料理人はビールを片手に戦いの鐘の音を待っているのだ。

で、その鐘の音とはなんぞやということになるんだけれども、説明しよう。

それは、”あ〜、やることねえなあ、メシでもつくっか”という様な、なんとも投げやりな且つ、カンボジアの人達に申し訳ないような、それでいて諦めも若干混ざりつつ、一言で言うなら、暇を持て余す梅宮辰夫風な台詞だ。

その言葉が呟かれた時・・・・・その時こそ戦いの幕開けだ。



ここにとりだしたるは、小麦粉ちゃん。

キャンプには必ず持っていくようにしている。

たいしてレパートリーは無いのだが、お好み焼きでも良し、もんじゃ焼きでも良し、たこ焼きでも良し、と子供心をくすぐるものが作れちゃうのね。

でも、チャパティなんぞを作ってみたりする。

ホントはナンを作りたいのだが、イースト菌いれて発酵させなきゃならない。

ですから面倒なのでしないのだ。

では、チャパティーのレシピ。

小麦粉(適当)に、塩少々、ガラムマサラも少々(異国風味が効く)、水(適量)を入れて練るのだ。

そして、出来上がった生地を、まずゴルフボールくらいかな、団子状にして、いくつもつくります。

その団子状のものを、手でぺったんぺったん、ひきのばして、後は焼くだけ。

なんて、簡単なのだろう。

これで、できあがりです。

いびつな薄焼きせんべい味無し!みたいのが目の前に見えるはずです。

これはね、やっぱカリー(あえてカレーと言わない)につけながら食べるのがいいです。

体に悪そうなレトルトのカリーでもいいよ。

でもカリーはシェラカップに一杯あれば、相当、チャパティ食べられます。

腹膨れるから気をつけよう。



っつうことで、今夜も尻切れトンボ。

明日は、昼寝編。

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2003-02-19 キャンプ

それにしてもあれだな。

キャンプして〜〜〜!!!!!

です。

今年の夏はいけるのかな。

年々、回数が減ってる気がする。



キャンプの醍醐味はなんて言っても、メシだ。

そして、昼寝だ。

食料どっちゃりタープの下でお昼寝キャンプはいい。

釣りだけするのならテントを張らず、車中泊で構わないのだが、なんと言おうか、男の野外料理モードのスイッチを入れたくなる時が年に30回程ある。

って、数えたことないけどね。

それで、キャンプしよ〜!っとなると、もちろん釣り道具は積むが、心のパーセンテージを占める割合が相当変わってくる。

釣りオンリー午前中の場合:釣り80%、昼飯20%(近場のドライブインにて、カツカレー大盛りに期待を寄せる為)

これは午後になると、こうなる。

釣り80%、夕飯20%(富良野の町にて生ビールに期待を寄せる為、ちなみにこれは反省会を兼ねる)

が、キャンプ主体になると形勢は逆転する。

朝、昼、晩飯70%、昼寝20%、釣り10%

と、なる。

初日、キャンプ地に着く頃はお日様も傾き加減な時が多いので、すぐにテント、タープ、調理器具類、テーブル、イス等をセッティングして、夕食の段取りだ。

おっと、その前に焚き火だ。

キャンプ場は焚き火禁止のところが多いのであまり好きではない。

でも、行くけどね。

その場合は七輪攻撃だ。

炎が燃え上がると、キャンプ熱にも火が点く。

とりあえず、缶ビールを飲みながら、一息つく。

で、夕食の支度をするのだ。

最初は塩ホルモンあたりを焼きツマミながら、ついでにご飯を炊く。

シーチキンの缶詰は必要だ。

マヨネーズをぶっかけるだけで良い。

汁モノはカレーもいいけど、初日は質素に済まそう。

インスタントの味噌汁で十分だ。

これが結構、体に悪そうで旨いんだな。

そして、焼きそば等おかずにして白米をいただいてると、夜も更けていきます。



普段、朝食は食べないがキャンプとなるとちがーう!

起きてからの行動は、ま、とりあえず一服しながら朝食メニューを考える。

パンはダメ。

やっぱ、白米だ。

飯盒メシ、マジうま。

それに目玉焼きに味噌汁に焼きベーコンと、簡単なものをチョイス。

でも、大量に食う。

そして、食いながら考えるのだ、昼、何を食べようか、と。

通り過ぎてきた町のラーメン屋でもいい、定食屋でもいい、もちろん自分で作ってもいい。

自由というものを感じます。

朝食後、腸の上から圧力がかかる為か、モヨオシテくるのですね。

待ってました。

トイレがあるのならいいけれど、無い場合、プロノグサーの俺の出番だ。

どれだけ自然に溶け込めるかが見せ所。

って、見せるな!

青空を見ながらするのは、ホント気持ちのいいものです。

自然の摂理を感じずにはいられません。

循環、弱肉強食、色即是空、痔にはボラギノール・・・・・。

いろいろな言葉が浮かんでは消えていきます。

あ、痔じゃないですよ、俺は。

りゅ〜ぢ、です。

と、いい感じでまとまったな?

今日はこのくらいにしておこう。

ははは。

明日、またつづけます。

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2003-02-18 鼻毛

鼻毛処理の問題というものがある。

皆さんは、鼻毛をどのくらいの期間をおいて処理してますか?

毎日という人もいるだろう。

一週間毎という人もいるだろう。

床屋さんに行った時してもらうという人もいるだろう。

したことがないという人もいるであろう。

普段、ホコリっぽい所で仕事してる人は伸びるのが早いのではないだろうか。

俺の鼻毛はそりゃあもうスクスクと伸びたい放題である。

水を得た魚である。

それと、どのような方法で処理してますか?

たいていの人は”切る派”と”抜く派”に分かれると思う。

まさか、”燃やす派”などいないであろう。

まして、塩酸だとか硫酸など使う”溶かし派”などもいないと推測する。

俺は、基本的に”抜く時々切る派”である。

処理するタイミングとして、鼻の中がムズムズしだしたらである。

だから、よく外に顔を出してます。

でも、ヒゲでカモフラージュ。

抜く時に気をつけなくちゃならないのは、鼻の内側のムズムズしたところの毛を除去しようとしちゃいけない、ということ。

あくまでも、ムズムズの対面である。

親指と人指し指で伸びたであろう鼻毛をひっつかみ、ブチッ!っといくのだ。

痛さで涙でます。

嘘泣きはこれに限ります。

で、関係無い周りの鼻毛も巻き添えをくらうこともしばしばあるが、悪い芽は早く摘んでおけ、とよく漫画とかで悪者のボスが言っている。(悪者が悪いというのだから正義なのだ)

されど抜いても抜いても、生えてくるのですね。

ゴキブリ以上の生命力があるのではないか、と思ってしまう。

雑草魂が息づいてるね、ありゃあ。



そもそも、鼻毛は気になるものである。

自分のもそうであるが人の”とびでちゃった”君なんか、そりゃあ、気になってしょうがない。

とびでちゃった君のご主人様と会話なんてできなくなる程だ。

曖昧に頷くのが精一杯である。

今まで、いろんな人のとびでちゃった君と出合ったが、以前農家でアルバイトした時、そこの旦那がスゴかった。

両方の鼻の穴から、飛び出まくり。

使い古しの習字の小筆みたいだった。

一本でさえ、曖昧に頷くのが精一杯なのに、とびでちゃった君のお祭り騒ぎを見ちゃった日にゃ、あーた、我慢大会ですよ。

あんなに笑いをこらえるのが大変だとは知らなかった。

家族の人は何も言わないのであろうか・・・。

っていうか、言え!

俺は死にそうだったんだぞ、こんにゃろ!

あと、今まで出会ったとびでちゃった君の中で印象深いのを、もう一つ。

それは、H中のとびでちゃった君である。

これは、詳細は伏せるが、”あ〜、こんな時にこんなとこで・・・・・な、なんで、君がいるの?”ってなっちゃいます。

この時も集中できませんでした。

”あん、あん”と喘いでるおねえちゃんの顔のほぼ中央で、とびでちゃった君がこんにちわしてるのです。

集中できるかっつうの!

以前、紹介した”うでたまごのA”なんて、そういうのに燃えるのかも。

ギャップがいいんですよね、とかって言いそうだ。



鼻毛って、ほんとインパクトある。

存在感薄めの人は伸ばしたほうがいいかも。

あと、ペテン師類も伸ばしたほうがいいね。

相手に鼻毛集中させるのだ。

目は口ほどにモノを言うからね。



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2003-02-17 道具

大工という商売柄、道具に金がかかる。

今日も、インパクト・ドライバーが壊れて、買ってしまったよ。

必要の無い道具はもちろん買わないで済むのだが、とりたてて使うわけでもないのに、あったら便利だなと思うものもある。

で、あったらあったで使いたくなるものである。

米の国さんよ、そこまで必要じゃないだろ?

使いたいだけなんだろ?

お前達が持たなきゃ誰も持たなかったんじゃないか?

俺は、そう思う。


今日は、短め。

おやすみなさい。

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2003-02-16 キタのクニから××冬

近未来、東京・・・・・。

こう始まると、SFの要素がすごく織り交ぜられてる気がします。

ネオンだらけの高層ビルの隙間を縫うようにして、新しい乗り物が飛び交い、かといってダウンタウンでは身なりの貧しい人間達がひしめき、下水溝では追っかけられてる少年と少女が・・・・・。

みたいな想像がどんどん湧き出てきます。

が。

これが、”近未来、富良野”だったらどうであろう・・・・・。

・・・・・。

ヨボヨボの田中邦衛ぐらいしか、思い浮かばねえよ。

ということで、無理矢理”SFキタのクニから”やってみよう。



近未来、フラノ。

ここから物語は始まる。

冬・・・・・。

雪は木々の枝に重くのしかかっていて、まるでそれは木肌に直接、冷気を触れさせないようにも見える。

むしろ暖かささえ感じられる。

ロクゴウの森の中、ゆっくりとした一定のリズムで何かを叩く音が聞こえてくる。

トーン・・・・・・・・・トーン・・・・・・・・・トーン・・・・・

背中の曲がった老人が薪を割っている。

力を入れてるわけでもないのだが、上手に木の目に沿って割られている。

その老人は木を割るコツを熟知していた。

トーン パカッ・・・・・トーン パカッ・・・・・トーン パカッ・・・

老人は少し疲れたのか、薪割台の上へ腰をおろす。

「ふぅ・・・・・。」

額に滲む汗を軍手をした手の甲で拭う。

この老人の名前は、クロイタ ゴロウ。

「これだけへぇ、わればぁ、もぅ、この冬はこせるなはぁ〜。」

そう呟くと、割った薪を粗末なソリに乗せ家の中へと運び込む。

「おとぉーーーさぁーーーん!」

遠くから声が聞こえた。

ゴロウは聞き覚えのあるその声に振り向いた。

超電導スキーに乗った中年の女性が猛スピードでやってくる。

ウィーーーーーーンッ ズバババババーーー!!!

ゴロウの目の前で九十度板を滑らせて止まる。

瞬間、ゴロウの体は板で削り取られた雪に覆われる。

慌てて、顔の部分だけ雪を払うと、怒りもせず、愛嬌のある笑顔で迎える。

「ホォッタルゥ〜〜〜!」

そう呼ばれた女性はゴロウの長女である。

「あっ、ごめん。・・・・・お父さん・・・・・。」

「なんも、なんも、寒かったしょ、は、はやく家にあがってあたたまりなはぁ〜。」

「はい・・・・。」



ゴロウの家の中、二人は湯のみを両手で持ち、薪ストーブにあたっている。

「どうしたんだはぁ〜、な、なんの用事でここまできたんだはぁ〜・・・・・。」

「やだ、父さん。今日は何の日だか忘れちゃったの?」

「・・・・・。」

「今日は父さんの誕生日じゃ・・・ない。」

「・・・こ、この年になりゃぁ、自分がいくつだなんてぇ、数えるのも忘れたはぁ。」

「もうそろそろ、お兄ちゃんもくるよ・・・。」

「ジュンも来るのかはぁ〜。」

・・・・・。

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2003-02-16 キタのクニから××冬

その頃・・・・・ジュンは急いでいた。

前の晩から咳が出てなかなか寝付けないでいた。

その為、寝坊をしてしまった。

だれも、起こしてくれる人はいない。

ジュンは一人で暮らしていた。

前の妻と離婚して、もう数年経つ。

ホタルとの約束の時間まで、あとわずか。

「いそがなきゃ・・・。」

ジュンは着替えると、慌ててアパートを飛び出した。

小型原子力エンジン搭載の四人乗りホバークラフトに乗り込む。

キーを回す。

シュバッ!

目的地を設定して、浮上レンジのスイッチを押した。

機体は浮き、滑り出す。

後は自動制御なので、ジュンは煙草を取り出し、火をつける。

フラノの街を抜け、一気に上空30mまで上がる。

出力全開で、ゴロウの家へと向かう。

・・・・・。

「目的地まで、あと一分。」

自動目的地制御装置が、こう告げる。

煙草を一本吸う時間もなく到着しそうだ。

このアナウンスが流れると、あとはマニュアル操作に切り替わる。

ハンドルを握るジュン。

・・・・・。

ゴロウの家の屋根が見えてくる。

と、その時、ウォーニングランプが点滅し始めた。

ビー!ビー!ビー!

「や、やっべぇ!!!!!」

「過負荷!過負荷!」

制御装置の無機質な声。

慌てていた為に無理がたたった。

フロントガラスに迫る屋根・・・・・。

瞬間、走馬灯の様に、ジュンの頭に懐かしい光景が次から次へと浮かんでくる。

・・・・・。

「お父さん、ホタル。き・・・・・。」

最後の言葉が聞き取れないうちに、機体はゴロウの家へ衝突する。

ボバ〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!

キノコ雲が上がる。

爆風で木々は倒され、一瞬にして周りの雪は蒸発してしまった。

核爆発を起こしてしまった。

最期、ジュンが言いたかったことは、なんだったのだろう。

こう言いたかったのだ。

「お父さん、ホタル。機体の無理から・・・・・。」



機体の無理から

キタイのムリから

キタのムリから

キタのクニから

・・・・・。



だいぶ無理ありました?



ジュン:これが、この冬の出来事でした・・・・・。

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