諸君らは”おなに”という食材を存じているか?
摂取したことのない人は皆無であろうというくらいの代物である。
因みに私は”おなに”を摂取すると下痢に見舞われてしまう。
宿便さえも出てしまうんじゃないかと思う。
けれども好きなのである。
だから、週末(次の日が休み)でないと摂取できない。
では、その食材”おなに”について説明しよう。
”おなに”とは私の発見した略語なのである。
では、言おう。
お・・・・・・おろし
な・・・・・・生
に・・・・・・ニンニク
よくラーメン屋のカウンターに置いてあるそれである。
あとは焼肉屋に行った時にタレの中に豆板醤と共に入れるそれである。
不思議とニンニクの欠片を焼いたモノや煮込んだものを摂取しても下さない。
きっと、”生”がポイントなのであろう。
生ニンニクの成分が腹下しの要因であるに違いない。
ラーメン屋にてカウンターに座り、”おなに”を発見するとラーメンに投下したい欲求にかられる。
ニンニクが入ってるのと入ってないのとでは、随分味が変わるのである。
旨みが増すのだ。
ラーメンを一口啜って、”ウマミ〜〜〜!!!!!”と叫びたくなる。
が、しかし、私はそれでえらい目に遭ってるので躊躇する。
そのえらい目を話出したら長くなるので、カイツマミます。
私が東京にいた頃の話です。
友人とラーメンを食べ帰路についたのです。
場所は、夜の首都高速である。
週末だったため、というか慢性的な渋滞。
その時、腹イタ。
車は中々前に進まず、脂汗。
とにかく、どこでもいいからと出口で降りることにした。
出口、見えました。
・・・・・銀座。
降りてみると、花の金曜日の銀座です。
車を路上に停める所などありません。
空いてる!と、思っても、ヤ○ザの方々が”お兄ちゃん、ここおやびんの特等席だからダメだよ”攻撃。
で、しょうがなく道の角っちょ横断歩道の真ん中に車を停めて、近くにいた石焼き芋屋のおっさんにトイレの場所をきく。
近くのビルの七階にあるとの事。
私は走った。
エレベータに乗った。
エレベータが止まらないことを神様に祈った。
運良く一度も止まらずに七階に着く。
トイレ発見。
トイレ使用中でないことを神様に祈った。
運良く誰もトイレには居なかった。
ドアを開け、閉め、ズボンとパンツを同時に脱いで、便座に太股の裏側が付く寸前に出た。
間一髪であった。
神様に感謝した。
お腹は下したが天は私に罰を下さなかった。
それ以来、気を付けているのである。
”おなに”・・・・・それは、入れたくても入れられない人間のサガを象徴するものである。 |