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koedaの「踊る踊る毎日」

映画が大好きな親子の日常
最近観て良かった映画は
夫「ウォンテッド」
私「コッポラの胡蝶の夢」
タバサ「ラースとその彼女」
蜜ちゃん「おくりびと」
(私以外は推測)
みなみさんのところの【一日5分努力する会】に参加中
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目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2003-04-24 「半落ち」横山秀夫
2003-04-23 桜がちゃんと見られなかった気がする
2003-04-21 生活実態調査とうちの実態
2003-04-20 楽しい保護者会
2003-04-19 「ドリームキャッチャー」を見に行く娘
2003-04-17 「ヘブン」
2003-04-12 「猟奇的な彼女」
2003-04-10 「太陽の雫」 その2
2003-04-10 「太陽の雫」 その1
2003-04-03 「戦場のピアニスト」


2003-04-24 「半落ち」横山秀夫

最近、この方原作のドラマがよく2時間ドラマになっている。
ついに今クールでは、仲間由紀江主演で連続ドラマにもなっていることと
以前ぴぴさんのところに感想がアップされていたので家族の看病がてら読みました。

ある警察官49歳9カ月が妻を殺した。
アルツハイマーということで嘱託殺人、そして完全に自白していると言うことで
完落ちかと思われた事件。
殺人その後に疑問が残り、関係者の間では完全に謎がとけないという半落ちの状態。「事件後、自白までの空白の二時間」が問題になる。

その関係者の目から見た事件のことをそれぞれの目で追っている。
尋問を担当することとなった刑事48歳。落としの志木の名にかけて真実を追究したい。
東京地検から赴任してきたエリートで身柄が送られてきて担当することとなった検察官43歳。
地方紙の記者32歳。その上司47歳。
数年前まで六本木で開業していた弁護士で今はイソ弁の弁護人49歳。
アルツハイマーの父親を抱える裁判官
定年まで一年を残す刑務官

ここに登場する人物は、妻殺しをした警部をはじめ誰もが内情を知ることがなければエリートにみえる人たち。
それぞれの人生がこの事件の中心となる梶という男の人生と交差して
それぞれがそれぞれの思いを込めて裁判のゆくえを見守る。

事件後に書かれたと思われる書「人間五十年」
昔はそうであったかもしれない。
が、今はそれからどう生きるかをもっと考えるべき時代だと思うし
それを越えても生き生きと生きて来た人たちは尊敬すべき対象なのだと
改めて思った。

そして今家族みんなの風邪もそろそろ終息。この本の感想を書いていられるしあわせ。

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2003-04-23 桜がちゃんと見られなかった気がする

とは、月曜日ラジオで吾郎くんが自身のラジオ番組で語ったもの。

舞台の話と一緒に
「舞台稽古中でなかなかお休みがなく
いつの間にかに咲いていていつの間にか
散っちゃったって気がするんですけれどね。」
って言ってましたので
上の娘に話すと
舞台稽古に精進している様子でうれしい。
とのこと。
でも
同じ舞台の共演者である谷川清美さんのホームページによると
「稽古場の近くは桜が満開。」
だそうで、
どこを見て歩いているのだろう。
お花は好きだそうで、いつぞやは、春の夜自転車に乗っていると
明かりに照らされた桜がきれいだとどこかと書いてあるのを
見たような気がする。

ところで去年の秋に同じく吾郎くんのラジオに刺激されて買った
『ハナミズキ』
そろそろ蕾が大きくなってそろそろ咲きそう。
吾郎くんの家の前の『ハナミズキ』もそろそろ咲いている頃だろうか。

本日は、夫が頭痛を伴う風邪のため欠勤。
暑くなった後の冷えにやられてしまったようだ。

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2003-04-21 生活実態調査とうちの実態

下にも書きましたが保護者会で生活実態調査を元にしたアンケートを見せてもらいました。
・平日の勉強時間
・誰に勉強を見てもらっているか
睡眠時間、携帯の使用金額など。
全体のアンケートを見たときに自分の子供が書いたであろう結果と
実際に子供が記入した個人の用紙を見て
随分の違いにいつも驚かされる。

長男が小学6年の時、夏休みあけに調査が行われ
その中に夏休み中どれだけテレビを見たかという項目があった。
一番長い子が確か3時間で、先生は
「憂慮すべき結果だと職員会議でも問題になった」と保護者会で言われました。
うちはあまり見ない方なので帰ってから子供に尋ねると
息子曰く
「「そのアンケートには、夏休み中に一日のうちどれだけテレビを見たか」と言う項目があり、一番長く見た時間を書くのだと思い3時間と答えた」
と申します。
確かに一日平均なんてどこにも書いてなく息子としては、
テレビを見ることに罪悪感もなく、夏休みだから長い映画とかドキュメントを
見られて良かったくらいに思って書いたらしい。

そんな訳で生活実態調査なんてほとんど信用していないのだが、
まさか蜜ちゃんまでが勉強時間を0なんて書くとは思っていなかった。
蜜ちゃんの説明では、一年間平均すると限りなく0に近いとのこと。
最近はちゃんと予習もしていると言っているのにかなり勉強する速度が速いのかもしれない。

次に本代にお小遣いのほとんどを費やす蜜ちゃんの一ヶ月に読む本が
月に1,2冊と言うのも解せない。しかも小学校の時の読書マラソンではいつもトッフクラスのページ数だったし。
これも聞いてみると
一度読んだ本を読むことが多くので、それは入れていないし、短編集だと一冊全部読んでいないことがあるから
とのこと。

親がいかがかなと思う回答はこうやってチェックするけれど、
実は、毎朝6時前に起きているなんて、ちゃんとした答えの方に
ちょっとずるがあるかも。(実際は食卓のところでうたたねしていたりする)

そして今日は、先日来の風邪が治らず休み。
熱は下がったものの胃がやられているそうで、食事がのどを通らない。
医者から寝て直せと言われたのでなるべく寝てすごしている。
昨日は夜眠れないと言うので、私が読みかけのボーン・アイデンティティーの原作「暗殺者」を読み聞かせていたのにやっぱり私が先に寝てしまった。
(「途中からじゃわからないでしょ」とつっこまれたけれど、私の手元にはあと「半落ち」とパックン爆笑問題の「英語言論」しかなかったし…。)
今日はちゃんとした子供向けの本を用意しておこう。

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2003-04-20 楽しい保護者会

娘は相変わらず、熱があるようだけれど
昨日、保護者会がありました。

お母さん一人一人が子供の最近の様子を話したのですが、
とても印象的だったのは、勉強が好きになったと言う子供が多かったことです。
部活で疲れて帰って来ても、なんかこの頃勉強が好きになったみたいと
教科書を開けていたり、その日にやったことを見返して見たりしている様子の子
どんなに疲れていても緊張して授業を聴いているとのこと。そしてそれがちょっと楽しそうとか。
一人で四つも委員を引き受けて、しかもしっかりやりにくと頑張っている子。
仕事を持って働いているお母さんまでが、子供のそんな様子にコンビニ弁当を持たせることが度々あったけれど、今年度は、5時起きして頑張ってお弁当を作っているとか。

うちの娘も少し前、照れくさそうに
「勉強ってちょっとやるとすごく色々なことがわかるようになるから実は勉強好き」
なんて、言っていて、
「「勉強が嫌い」と言う人がわからない。」
なんてほざいておりました。
ところが生活実態調査を見せてもらったら、うちで平日にやる勉強0時間だそうで
それを先生に言いましたら
「色々なお子さんがいまして、蜜ちゃんはよーく考えてちょっと控えめに書いたんじゃないですか。まだまだ余力ありますからね」
っておっしゃってました。

そして普通だったら波乱の委員決め。
一番最初に、
「どんな役員でもやります。」
と言うお母さんが現れ、他の役員も立候補者が相次ぎ、来年の役員まで
決まって約5分後には、拍手でそれぞれの委員会も決まり無事終了。
先生が
「本部役員はたいへんですよ。一年じゃ終われないかもしれないですよ。」
なんて逆に言い出す始末。
それでもみんな笑顔で引き受けてくれて
無事会は終了。
いい感じでした。

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みみずくのりこさま。 お母様たちがとってもいい感じなんですよ。 / koeda ( 2003-04-21 09:06 )
やっぱり担任ですか…。いつもニコニコしている先生なんですけれど、子供達は厳しい先生だからきちんとしないととちょっとおそれているのです。 / koeda ( 2003-04-21 09:05 )
スーパーしえろさま。 うちの娘もまだ大変だけど、と言うことはわかっていないと思うのです。  / koeda ( 2003-04-21 09:03 )
とても穏やかで、いい雰囲気のクラスですね。先生方の子供を見る目も暖かそう。 / みみずくのりこ ( 2003-04-20 18:22 )
家の子供たちも勉強は好きだよ・・。宿題はあまり好きではないけど。(爆) でも、勉強が好きな子が増えたって言うのは、担任の先生の雰囲気かもね・・・。 / 織姫 ( 2003-04-20 16:31 )
勉強って、知らなかったことがわかるようになるってことだから、本当は楽しいことだと思うんだ。大変だけど、楽しい。。。その感じ、わかってほしいなあ、うちの子にも。 / スーパーしえろ ( 2003-04-20 11:15 )

2003-04-19 「ドリームキャッチャー」を見に行く娘

[監督][製作][脚本]ローレンス・カスダン
[出演]モーガン・フリーマン/トーマス・ジェーン/ジェイソン・リー/ダミアン・ルイス/ティモシー・オリファント/トム・サイズモア/ドニー・ウォールバーグ

人類が想像すらできなかった超常現象と直面する圧倒的な恐怖、そして、意外な展開の末に待ち受けるヒューマンな感動を体験できる、まったく新しいサスペンス・ホラー超大作。

            * * *
この映画を見に行くと娘から携帯にメールが入ったのは、まだお昼だったので、「パルコ劇場に行くと「謎の下宿人」のチラシがもらえるそうよ」と返信を返すと、
しばらくして電話が入った。
「なんか大きくて紙の質がいい」と興奮したような声。
帰って来るのが楽しみだ。
            * * *

娘は映画を観てくると一通り説明してくれるのだが、この映画は全く未チェックなので、怖そうだということしかわからないが、演技のうまそうな人たちが沢山出ているので、面白いかもしれない。

うちでは、末娘の蜜ちゃんが昼すぎからトロトロトロトロ寝てばかりいるし、起きて来た時もしばらく私と学校の話をしていたが、話しているうちにうとうとと寝入ってしまっていた。
夕方になって私のそばに来たら体が熱いので体温計で測ってみたら39.5℃あった。

彼女が熱があるのも知らずに私と夫は、ふたりで「ザ・ワン」(出演:ジェット・リー、デルロイ・リンド、ジェイソン・ステーサム、カーラ・グジーノ )などをビデオで観ていた。
ジェット・リーが疲れ知らずのアクションをするのだが、大わざのアクションより細かいアクションの方が観ていて引きつけられる。
奥さん役のカーラ・グジーノとのバランスがいい。
「キスオブザドラゴン」より好きかも。

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2003-04-17 「ヘブン」

監督トム・ティクヴァ
出演ケイト・ブランシェット ジョヴァンニ・リビージ

ある女性が家を出る前に時限爆弾をセットし鞄に入れてあるビルへと向かう。
どうやらある会社の会長に的を絞っている様子。
彼女は、彼だけをねらうために秘書に偽りの電話をして彼女も彼のそばから離れさせる。
それなのに運命のいたずらか掃除婦がその爆弾の入ったゴミ箱を片付けてしまい思わぬ人々を爆破に巻き込んでしまう。
彼女はそれさえも知らずに捕まって尋問を受ける。
舞台はイタリアなのだけれど、彼女は英国人なので英語で尋問に答えたいといい
その通訳を買って出た青年がもう一人の主人公となるフィリッポ
彼は彼女の美しさ。彼女の夫を麻薬づけにして死に至らしめた男性に対する怒りと自分がセットした爆弾が罪もない子供の命を奪ってしまったという嫌悪感から失神してしまうのだが、その尋問を受けている時の美しさに恋をするのだけれど。
それよりもなによりもケイト・ブランシェットは、すごくスタイルがいい。
ジーンズで歩く姿がすごくカッコいい。
彼の一途な思いで彼女を救いだすのだが。。。。
ある教会まで逃げて来た時、彼は彼の父親(レモ・ジローネ)に会う。
父親は自分と一緒に来ないかと二人を誘う。彼女は彼だけ連れて行ってくれと
頼むが、父親は「息子はあなたを愛している。あなたはどうなのか」と尋ねる。
こういう時の父親の気持ちというのはどんなだろう。
父親であり、同じ憲兵隊にいるものとして、その時のフィリッポは彼の目にどんな風に映ったのだろうか。
「人生の大事な時にうまい対処の仕方が見つからない」と吐き出すように言う彼は
どんなにか苦しかっただろう。
息子にお金を渡して言うだけのことを言い、二人の元を離れて行く彼の向こうにみえる景色が広々としていて明るくてすごく悲しかった。
ラスト二人の姿がどんどんと小さくなっていく。
真っ白になったスクリーンを見ながら、どうにか生きていてほしいと思った。

先頭 表紙

シュガーさん。 そうなんですよね。冒頭にゲームのヘリコプターのシーンがあって、ヘリコプターの高度には限界があるって言っていたじゃないですか。だから…、余計気になってしまいます。しかも最初は女の人の顔だったのが、途切れる間際に男の人の顔になっていたりしましたし。その他にもフィリッパとフィリッポも最初は、あきらかに接点がなかった二人なのに、後に行くに従って双子のように相似してくる。終わったあともいつもとは違った意味で席を立てない映画でした。 / koeda ( 2003-04-17 09:21 )
あの〜私もヘヴン見ましたが、最後のシーンで「ああだからヘブンか」って変に納得しましたが、あれは死ぬってことなのでしょうか?すっごく気になった映画でした。 / シュガー ( 2003-04-17 00:22 )

2003-04-12 「猟奇的な彼女」

監督 クァク・ジェヨン
出演 チョン・ジヒョン、チャ・テヒョン

「猟奇的な」とは、日本でいう怪奇的なという意味ではなくて、活発なとか突飛なとか言う意味に使われるらしい。ちょっと不満。
ところでこの映画は、キョヌというぼんくらな大学生がしとやかできれいな女の子をひっかけようとしていたのに、
外見は彼の理想だけれども、とんでもなく行動的で意志のしっかりした女の子にかかわることになってしまったというお話。
キョヌ君から見れば、振り回されぱなしで、とんでもない女の子に見えるかもしれないが、彼女にしてみれば、心がすごく痛んでいて、人の事は考えられない状態。
一瞬でも元の彼のことが忘れられない状態なのだ。
彼女の気持ちがひしひしとわかる。
ネタばれをしてしまうと大好きな彼が亡くなってしまったのだから、悲しくて
悲しくて見るもの聞くものが彼に繋がってしまうのだ。
キョヌくんだけではない。こんな時彼だったらとか、考えているうちに
ろくでもない男がぬくぬくと生きていて彼のような素晴らしい男性がこの世に
いないことが不条理で仕方ないのだ。
キョヌくんは、彼女の不憫さを癒してあげたいと健気に思うわけで彼に罪は
ないのだけれど、それが逆に彼女の悲しみを一層深くしてしまっているのかもしれない。
取りあえず女性側から見たら彼女に同情の余地はかなりあるし
前半戦では、キョヌくんはイケていないし、うっとおしい存在かもしれない。
後半戦、彼の努力で、このままではいけないと思えるようになって来るが
それでも彼女の気持ちの中では中途半端。
彼女も気持ちの整理をすることに。
そして感動のラスト。なんだけれど、一応延長戦に突入したというところで
キョヌくん、一層の努力をお願いしたいですね。

彼女がシナリオを書くのが好きというわけで、時代劇とか、アクションシーンまで飛び出してなかなか楽しい。
食事がいつも汁っぽいのは、キョヌくんの好みなのか韓国料理はそういうのが多いのか。
高校生の制服も日本とかわりなく、町のにぎわいやら、大学生の様子やら、想像以上に近いものがあるし、言葉も似ている言葉がかなり出て来て興味深い。

彼女のうちは遠くから見ると金持ちのようだが、門から玄関までが近かったり、部屋の色使いが金持ちっぽくない。あとキョヌのうちも彼女のうちもご両親の感じが少し古い時代のお父さんお母さんぽく、ちょっと老けてみえた。

キョヌくんも彼女も自分の好みではないけれど、感動ものなのにカラッとしていて良かった。

先頭 表紙

もうすぐ調布のパルコシネマでもやると思います。最後の音楽もとても素敵です。 / koeda ( 2003-04-16 23:29 )
あ、これ、友達からすごいおもしろいから是非見るようにって言われた。 / スーパーしえろ ( 2003-04-12 22:42 )

2003-04-10 「太陽の雫」 その2

最後に明るい映像で終わるのだが、彼ら一家三代の歴史を綴るのに三時間は、短すぎた。三時間もの大作なのに、展開が早くてレイフ・ファインズがずっと見事に三代を演じてくれたので、この一家の運命が余計鮮明になったが、そうでなければもっとわかりにくかった。でも逢い引きのシーンはもう少し減らしてもいいかもしれない。
二本の柱となったヴァレリーの方はうまく母子で演じ分けたので、雰囲気が変わらずに良かった。
後はもう少し世代交代するときの繋がりをうまくすればもっとわかりやすかったのかもしれないが、もう少し見ていたい役者さんたちが沢山出ていて見応えがあったと同時に、これほど波瀾万丈な人生はそうそうないだろうが、少なからずどんな人でも人生山あり谷ありだと思います。でもいつも次の世代が幸せになれるように周りの人たちが幸せになれるようにしたいものだと思いました。

 この映画を観ていて、第二次世界大戦後でも、これほどまでに大変だった人たちがいたことがわかりました。これからイラクでも戦後処理が始まるだろうが、戦争で傷ついた人たちがこれ以上傷つかない方法で解決されることを願っています。

先頭 表紙

2003-04-10 「太陽の雫」 その1

監督・脚本:イシュトヴァーン・サボー
レイフ・ファインズ(イグナツ/アダム/イヴァン)
ローズマリー・ハリス (ヴァレリー)・ジェニファー・エール (ヴァレリー娘時代)
レイチェル・ワイズ (アダムの兄イシュトヴァーン嫁グレタ)
モリー・パーカー (アダムの妻ハンナ)
デボラ・カーラ・アンガー(イヴァンの愛人キャロル)
ジェームス・フレイン(若き日のグスタフ)・ジョン・ネヴィル(晩年のグスタフ)
19世紀末ゾネシャン家の父は家で実験をしている最中爆発を起こしあっけなく死んでしまった。
12歳のエマヌエルは残された弟と母親を養うために町に出て醸造所に働きに出る。
あっけらかんとした始まりにこの一家にふりかかる様々なドラマは想像できなかった。25歳になったエマヌエルは、その父親の残してくれたレシピを元に薬酒で財をなし、二人の息子と弟が亡くなったため引き取った娘と三人順風漫帆の生活をしていた。20世紀を迎え希望で満ち二人の息子も法律家と医者娘は写真家となり、幸せな生活であったが、イグナツが、ヴァレリーと結婚したいと言い出した頃から、影が差して来た。
彼らユダヤ人は出世すればするほど、ユダヤの壁が立ちはだかる。
まずは、ゾネシャンという名前がユダヤ的ということで改名を勧められる。
子供たち三人そろって改名に出かけ、ヴァレリーが新しい名前を書くところで間違ってゾネシャンと書きかけ斜線で引く。こんな些細なところにもドキッとさせられる。
戦争中イグナツは政府とともに従軍、以前から貧しい民衆を救って来たグスタフは、やがてハンガリーの皇帝が倒れた時にフランスに亡命。皇帝や権力にすがるイグナツを見切ってヴァレリーは、離婚を申し出る。
大分前に見たので細部は忘れてしまったが、やがてヴァレリーと子供二人の穏やかな暮らしが戻っている。ある時、兄の勧めで弟はフェンシングを始める。アダムの上達は早かったがいくら頑張っても将校クラブの人たちには勝てないし、正規の戦いにも出られない。改宗すれば将校クラブに入れると言うことで、彼は改宗のためにキリスト教会に通いそこで後の妻になるハンナに出会う。
将校クラブに入った彼は次々に成果を収め、ベルリンオリンピックに出て金メダルを手にする。その頃アメリカ移住を勧めてくれた人もいた。
そして第二次世界大戦。
ユダヤ人の定義からうまくはずれたかに思えたゾネシャン改めショルシュ一家だったが、アダム達は収容所に送られ2000人の捕虜の前で拷問、裸のまま木につるされてしまう。オリンピック選手だっただけに裸になっても高貴で返って無惨だった。
その場にいた息子イヴァンは「たった13人のゲシュタポの横暴を何故止められなかったか」と後にグスタフに言われるが最後の最後まで信じられない光景だったのだろう。
やがて戦争も終わり収容所から帰って来たイヴァンに与えられた仕事は、ファシスト狩り。上に立つものの加減でどこまでが敵でどこまでが味方かわからなくなってしまう毎日。最後には上司のクノールまで尋問しなければならなくなる。
彼の「何のためにアウシュビッツから帰って来たかわからない」の言葉がやるせない。

先頭 表紙

レイフ・ファインズは、とても目が印象的な俳優さんですね。ちょっと彼の作品は、肌の露出が多いものが多いような気がして次を見る勇気がなかなか / koeda ( 2003-04-12 17:09 )
こんにちは!太陽の雫見に行きました。レイフさまのファンなので!彼の股にあるものを見たときはなんかショックでした。たとえ好きな人のでもみたくないんです。今日は見れたらレイフさまの「スパイダー」を見に行く予定です。 / シュガー ( 2003-04-10 10:07 )

2003-04-03 「戦場のピアニスト」

 1939年8月、ドイツ軍に占拠されたワルシャワ。ラジオ局でピアニストとして働くシュピルマンは、ユダヤ人に対するゲットー(ユダヤ人隔離居住区)への移住命令により、住み慣れた家を追われる。
ユダヤ人に対する迫害がエスカレートし、いよいよシュピルマン一家を含め多数のユダヤ人とともにが強制収容所行きの鉄道に乗せられるという時、ある人物呼び止められに引き止められ「とにかく逃げろ」と言われる。
 監督は、ポーランド人の母親を収容所で亡くし、自身も幼少時にユダヤ人狩りの対象となった巨匠ロマン・ポランスキー監督。
主演は、ウワディスワフ・シュピルマンを演じるエイドリアン・ブロディで、「シン・レッドライン」でちょっと気になる存在でしたが、『サマー・オブ・サム』『ブレッド・&ローズ』『マリー・アントワネットの首飾り』などにも出演されている。

先日何気なくラジオから流れてくる声に耳を傾けていたら
シュピルマンの息子さんがゲスト出演されていた。
小さいときからピアノの練習をさせられたが才能がないので
ピアニストは無理だと言われ、ピアノで稼げないのなら
それ以上やることはないと言われたとか。(うろ覚えですが)

試写会の頃はとても見たい映画だったのですが、映画の宣伝の文句ばかりが
一人歩きしてしまってちょっと見る気が失せていました。
しかし先日のアカデミー賞のエイドリアンのスピーチとこのラジオの話が
気になって観てきてしまいました。

ゲットーでの日々、市街戦を目の前にした隠れ家の日々は、まさに今
イラク戦争のまっただ中で報道を続けるジャーナリストの人たちに重なり、
戦争のむごたらしさを感ぜずにいられません。

シュピルマンの頭の中で鳴っていただろうピアノの音、目の前にしながら音を
だせずにいた鍵盤のタッチ
どんな苦難もただピアノをもう一度弾きたいと言う強い思いが
一見ひ弱に見える彼を生かし続けて来たのだろう。
とにかくあまりの恐怖の連続に涙すら出ず、ただただその一瞬一瞬を
生き抜いていてほしいという思いだけを感じ、ネタばれになりますが
恐怖の中でピアノを弾く場面、弾いているうちに、体の中から不思議な力が出て
こちらまで気持ちよくなっていくのがひしひしと伝わって来ました。

この映画はポーランド
「アンネの日記」は、オランダ
「バティニョールおじさん」は、フランス
「この素晴らしき世界」は、チェコ
「暗い日曜日」は、ハンガリー
「ライフ・イズ・ビューティフル」は、イタリア

先頭 表紙

暁さん。 ぜひ誘ってみて下さい。 私も娘につきあってから(「夜曲」)稲垣吾郎氏を応援しています。 / koeda ( 2003-04-04 08:14 )
ティンカーベルさん。 難しい映画ではないと思います。こんなピアニストがいたことを観て感じることが大事だと思います。 / koeda ( 2003-04-04 08:10 )
口車大王さま。 下の娘がキューリー夫人を好きなので外国に行くならポーランドと言っていますが、こんな歴史があったとは。 / koeda ( 2003-04-04 08:08 )
口車大王さま。 ホーゼンフェルト大尉は、大勢のユダヤ人を救ったのですよね。彼の日記があるならぜひ読みたいです。あと昨日府中美術館の「ショパン展」を見に行って来ました。大変なにぎわいでしたがそこで一緒に展示されている「戦場のピアニスト」のパネルを見て改めて悲しみがおそってきました。 / koeda ( 2003-04-04 08:04 )
まりなさん。 お久しぶりです。もうすぐ終わってしまうので、上映中にぜひ大きいスクリーンでご覧になって下さい。 / koeda ( 2003-04-04 07:58 )
舞台があるみたいで、ちょっと惹かれています。スポンサー(母)を誘ってみようかな。 / ( 2003-04-03 23:44 )
一度、映画館で見てみようかなー。私に理解できるでしょうか? / ティンカーベル ( 2003-04-03 09:44 )
ワルシャワゲットーは、スタレ・ミアスト(スタレは古い、ミアストは街という意味で旧市街)と隣り合わせで驚きました。はじっこの壁のあたり、結構歩き回っているんですわ。 / 口車大王 ( 2003-04-03 04:17 )
ナチスドイツはショパンの曲の演奏を禁止していたから、本当に命がけだったのです。原作も読むことをお勧めします。ホーゼンフェルト大尉の日記が掲載されており、これを読むとさらに映画の印象が強くなります。 / 口車大王 ( 2003-04-03 04:14 )
お久しぶりです〜。私もコレ、観る気が失せてたんですけど…やっぱ観たいな。 / まりな ( 2003-04-03 02:32 )

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