大相撲の立浪親方(元小結旭豊)と夫人で先代立浪親方(元関脇羽黒山)の長女、幸世さん(38)との離婚が今年2月に正式に成立していたことが21日、分かった。部屋後援会関係者が明らかにした。幸世さんとの不仲から娘婿の立浪親方と先代立浪親方は、離婚訴訟をはじめ、養子離縁請求、係争中の年寄名跡をめぐる民事訴訟で対決するなど、名門立浪部屋は前代未聞のお家騒動となっていた。
双葉山、羽黒山らをはじめとする横綱、名力士を輩出した名門・立浪部屋の親方夫妻が、結婚から8年目で破局を迎えていたことが分かった。
後援会関係者によると、立浪親方夫妻の間で離婚が成立したのは、今年の2月中旬。平成13年7月に、夫人の幸世さんが離婚を求め、先代立浪親方夫妻が養子縁組の解除を求め、立浪親方を相手取って東京地裁に提訴。約1年半、法廷で激しい争いを繰り広げていたが、今年2月中旬に立浪親方が相手側の主張を受け入れ、“絶縁”する形で、離婚、養子縁組を解除することに合意。すでに長男の親権、療育費などの調整も済ませている。
2人は、立浪親方が現役時代の平成7年4月に結婚。同時に、立浪親方が安念家に養子として迎えられた。平成11年初場所を最後に現役を引退した立浪親方が、先代立浪親方が65歳で日本相撲協会の定年を迎えた同年2月に、年寄「立浪」を継承していた。
順風満帆の親方生活をスタートしたが、その後は、先代夫妻との間で税金をめぐるトラブルから関係が悪化。これがきっかけとなって夫婦間にも大きな亀裂が生じ、3年ほど前から完全別居していた。
昭和62年12月に、横綱双羽黒(当時)がおかみさんを足げにして廃業した前代未聞の事件をはじめ、スキャンダルばかりが目立つ名門立浪部屋。親方夫妻に離婚が成立したものの、年寄名跡については現在係争中。現親方と先代親方の争いは泥沼化している。
(サンケイスポーツ) |