土曜日、昼頃にのんびり起きて、新聞のスポーツ欄を見たらこんな記事が載っていた。
「サッカーのUSA代表、W杯最終予選に備えた調整の為に、Colombia代表を迎えて試合を行う」。へぇ〜面白そう...え、今日?
会場のオレンジ・ボウルは家から車で20分。実はここで新年早々、W杯の一次予選で勝ち点どころか得失点も並んだGuatemala代表とCosta Rica代表の最終予選への進出をかけた決定戦が行われた場所でもあるのだ。(その時は残念ながらPeruに旅行中でした。)普段は大学のアメフトやる場所なんだけどね。
アメリカってMajor League Soccerってのもあるんだけど、あまり盛り上がっていない。ここではどうも女の人のスポーツ、っていう広がり方をしているような気がする。99年の女子のサッカーW杯がアメリカで開催され、中国を下して優勝した時の盛り上がりといい、例えばTVのCMとかで子供がサッカーをやっているシーンは殆ど女の子だったり。
男子サッカーなんて人気はアメフト、野球、バスケット、アイスホッケーの足元にも及ばない...それでも地元開催の94年のW杯ではしっかり決勝トーナメントに出ているし、シドニー五輪では日本を下している。(シドニーにいながら何にも映像を見ていないが...) よし、その実力をこの目でしかと見届けようではないか!
しかし、試合以外に実はもう一つのお楽しみがあったのだ。初期からの「旅の恥は書き捨て」読者にはお馴染みの鳥オヤジだ。ひょっとしたら感動の再会があるかも? オヤジと一緒に撮った写真を持参でスタジアムに駆けつけた。もちろんプレゼントする為に。
思いがけない工事渋滞などで前半20分過ぎたくらいでの入場。試合そっちのけでオヤジを探すが...いない...(;△;) やはり調整試合程度ではわざわざやってこないのか〜残念!
Miamiは中南米からの移民が人口の大半を占め、場所によっては英語が通じないというとんでもない街。案の定、客席の大部分がColombia国旗の黄色で埋め尽くされている。「コ〜ロンビア!」の大合唱、黄色いウェーブまで起きている! アメリカサポーターは一体どこに? おまけにアレパ(ColombiaやVenezuela人の主食。トウモロコシで作ったパンにチーズが挟んである。ホカホカで美味!)の売店まで!
つまり今日、アメリカ代表は自国にいながらにしてアウェーなのだ。そんな馬鹿な...ま、それも狙いなのだろうけど。
試合は前半はくそつまらない展開。お互いにパスが全然繋がらない。追いつめられて苦し紛れにボールを蹴ったら敵に渡る、みたいな。高校生でももっとマシなんじゃないの? ってな感じ。ところが後半になったら別なチーム?って思うくらいにColombiaのパスが面白い様に繋がる。後半8分頃にColombiaが均衡を破る1点を先取。その後も良い感じで攻めて行くがシュートまでなかなか持ち込めない。
後半の真ん中あたりからはアメリカがボールを支配する時間が長くなるけど、どうも攻めきれない。シュートどころかセンタリングすら打てない。唯一の決定的チャンスもGKのスーパーセーブに阻まれ、このまま終了。
Colombiaは最後まで攻めの姿勢を持っていたところが好感触。一方アメリカは度々オフサイドトラップが決まるなどディフェンスの統率力ではColombiaを上回っていたけど、攻撃面で課題多すぎ。今回どのくらいのメンバーが戦線離脱しているのか解らなかったけど、今日見た限りではどちらも日本の相手にはならないような気がしたなぁ。FIFAのランクではColombiaは15位、USAが16位。日本は40位ですけどね... |