ビリルビン代謝
赤血球寿命120日ほか
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脾マクロファージ、肝臓のマクロファージ(クッパー細胞)によって貪食@脾臓、肝臓
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HbのうちヘムはFe2 を失う
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プロトポルフィリン環
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ビリベルジン[緑色]
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ビリベルジンレダクターゼによって還元
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間接ビリルビン(脂溶性)@血液中
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グルクロン酸抱合を受ける@肝臓
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直接ビリルビン(水溶性)[黄褐色]@肝臓で生成、胆嚢に貯蔵
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胆汁色素として腸管内に分泌*1*2
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腸内細菌によって還元
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ウロビリノーゲン[無色]*3
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さらに還元
↓
ステルコビリノーゲン
↓
一部が酸化
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ステルコビリン[茶色]
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便
GOAL!!!!
*1
胆嚢は緑色?だが胆汁は黄褐色
*2
ビリルビン[黄褐色]
↓
胃酸や何らかの理由で酸化
↓
ビリベルジン[緑色]
*3
ウロビリノーゲン
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腸管から再吸収
↓
ウロビリン[黄色]
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尿
国家試験で聞かれるのはせいぜい溶血性黄疸の原因は直接ビリルビンではなく間接ビリルビンってところくらいなんですが。私はこのビリルビン代謝に興味を持ちました。なぜかというと、腸閉塞になったことがあるんですが、保存的治療(手術をしないで様子見て改善するような)では、主に鼻から管を、胃(マーゲンチューブ、マーゲン=ドイツ語で胃)または腸(イレウスチューブ、イレウス=腸閉塞で、イレウスの時に主に使われるからだと思っている)にいれて、消化液を外に出すことをします。その先が詰まっているので、放っておくと吐き続けるし、圧により血行障害もおこす=組織が死ぬからだと理解しています。
で、その管から出てくる液体なんですが、緑色なんですよ。これは、胆嚢が緑色描かれていたのは昔見た記憶があったから、あそこから出る液体は緑色だと思っていたんです。しかし、その後学校に入って教科書にさらっと黄褐色だとか、ウンコの色の元だとか書いてあるんですよ。私の見た緑色はなんだったのか、ということで調べたらやっと理解できました。教科書には載っていないので、普通に勉強しているだけじゃ理解できないのも問題ですが。(よく、知恵袋なんかで質問している医療者がいて、しかも違った回答があります。私も間違えていたら教えてください。)
で、色素っていうのは面白いですね。リコピンとかカロチンも色素だとその後知りました。 |