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ヒポコトリの「書を捨てないで 町へ出る」


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はじめまして    chCCygEPcF

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2010-03-08 スーツ姿の男性の正体
2010-03-07 僕の小規模な生活
2010-03-07
2010-03-07
2010-03-04 朝鮮学校が高校無償化から外れそうなことについて
2010-02-27 法人税(企業に)、個人所得税(給料から)、付加価値税(消費に)
2010-02-27
2010-02-27 探すまでもないが、2時間単位で読める、1日1冊消化したい本
2010-02-27
2010-02-27


2010-03-08 スーツ姿の男性の正体

自殺率[1万人当たり](全30カ国)
   1960 1980 2005
韓国 ---   102*   247(1位)
洪牙 256   414    210(2位)
日本 251   180    194(3位)
芬蘭 216   241    165(5位)
米国 114   116    101
愛蘭 _30   _71    _92(24位)
英国 _97   _81    _60(27位)
伊太 _62   _67    _55(28位)
希臘 _41   _31    _29(30位)

平均 126   151   114

*1985データ
<OECDホームページより>


自殺の原因:病苦37%、生活経済問題27%、家庭問題11%、精神障害11%、孤独感3%、男女問題2%、学校問題0.%
<岐阜県警察より>


@日本
・男(8割)>女(2割)(2003)
・男の主要年齢層は70代(1950)→50代(2003)に推移(→経済問題の可能性大いにあり)
<厚生労働省大臣官房統計情報部 人口動態統計特殊報告からの主観>


●未詳
・イタリア、ギリシャが低いのは何となく分かる、イギリスが低いのはなぜだろう
・病苦と長寿大国日本の関連性はあるのか
  →病苦自殺の主要年齢層は高齢者
    →日本に限って時間で比較すれば、1950時ほどの差はみれない
      →関係なし
  →病苦自殺の主要年齢層は壮年・中年・若年層
    →関係なし
・病苦自殺は入院中のものか
  →YES
    →本質は病苦ではない→入院生活環境の改善の余地あり
  →NO
    →本質が病苦の可能性あり
    →本質が地域社会形態の可能性あり
・現在の自殺者の主役は男性50代(経済問題が原因)に見える
  →男性が、「経済が社会を呑み込んだ時代(byポラニー)」を一身に引き受けている
    →スーツ姿の男性・このあいだの飯田橋などで漂う不快なものの正体





∴50代日本男性が、「19世紀に生まれてから今も続いている、経済が社会を呑み込んだ時代(byポラニー)」を一身に引き受けている。就活してる人も内定率低いといいながら大企業志向というから、若い人も当てはまりそうなものだ。





(失業手当てというのは、デキない人のためにあるんではなく、効率化のためにある…というのは経済学の自明です。技術を導入しない企業はつぶれるし、ある地域に競争相手が入ってきたら負ける方がいるわけだし、日本は不況を脱す可能性は大いにあるそれは日本には小売業が多く残っており小売業とは非効率の形態であるからと言い切る経済学者もいるし、あと資本主義は景気不景気が必至らしい(未調べ)。

効率化=便益最大化=自己調整経済システム下の必至=近代国家の必至

∴リストラ・失業・転職は当たり前。
(それによって新しい産業や効率的な企業に人を移動させる)

なぜこれがアナウンスされないのだろう?…ということは経済学を読んでいると沢山出てくるものです…。中3で教えてほしいものです。

デュルケームは”変化の起こる時に自殺は増える”と結論づけてたと思いますが、ポラニーも変化の速度という観点をとても重要視している人です。)

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2010-03-07 僕の小規模な生活

 10年くらい前に建ったアパートはロフトをつけるのが流行ったみたいで(あるいは今もそうなのかもしれないが だってこんな便利なものは無い しかしやたらめったらにつけられていて チープな印象があるらしい)、私の家にもついている。Jが住むようになるまではここで寝ていたが、Jが布団を下に敷くので、そんな発想があったのかと見ていたら、ちょうど夏の時期だったので、下で寝た方が涼しいのでそうするようになったが、台所に布団敷くみたいな感覚があって気は進まなかったが他人が平気そうだと平気になるもんだなと思いながら、寝るのが苦しくて汗まみれで4,5時間もがいた日があったのを思って、下で寝るようになった。そしたら布団を干すのも楽になったし、そのうちに本を上に移動するようになって、完全に散らかったので、冬が来ても下で寝ていた。冬の下では寒くて起きることもあったのに…

 ようやく色々な用事が落ち着いて、こんな風に書くのはダメ人間のようで今まで書くときは自虐として書いていたが、今日岡崎祥久の『文学的なジャーナル』を読んだら、そういえばこういう人もいるんだよな、と思い出して、私がこういう生活を自虐として見ているというのは、生きるということを否定しかねないな、と思ったので、今日はとりあえず自虐として見ない。つまり私は大学4年が終わった春で、親が死んで相続金を貰ったブルジョアよろしく仕事の責任もなし何時に起きても何時に寝てもその間の時間をどうつかっても構わないという生活をして1ヶ月が過ぎた。そしてバイト先に棚を作りたいということで、作業場としてついにロフトを片付けた。そして棚がつくられた後、今度はそのぽっかりあいたスペースに、下で使っていたパソコンと机を置いて、完全に屋根裏部屋的になった。これはいいぞ! それで今そこにいるわけだが、しかも今は早く寝たもので24時に起き、寝る前に作るはずだったちゃんこ鍋もどきをしかけたものだから、足に触れるところが湿っているほどに湿度を感じていて、私は構わないが電子機器とか木造の家とか結露によるカビとかの心配をして、100%の安堵を感じているわけではない。そうか、私は、これはいいぞ!状態の空間がつくれたというのに必ずしも100%の安堵を感じているわけではないということを認識したかったのか、と今思った。上からここまでの文字は、「鍋をしかけたから、ロフトは湿度が高い、ということを、滅多に使わないロフトにのぼったから気づいた」ということを書きたくて始めたのだが。


 岡崎祥久をずっと読みたかったのだ。それは新聞の記事を読んだときまでさかのぼる。

「読まずに語れば  岡崎祥久
 よい本を読んでいると、頭と心の働きが活発になる。すると、すばらしい考えが浮かんできたり、とても大切なことを思い出したりする(自分の過去と無関係であるにもかかわらず、なぜか”思い出す”感覚になるのだから不思議だ)。そうして私は眠たくなる。
 自分の頭と心とが、せっかく活発になったというのに、それを無糸して本に深入りするのは、いわば自分自身に対する裏切りである。といって、本をパタンと閉じるのも、よい本に申し訳ない。というわけで私は、後ろめたさから逃れつつ、自分自身の思想を夢みるために、ウツラウツラとする。

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2010-03-07 〃

 だがこれはべつに、まちがった読書ではない。お話はそっちのけで絵本の絵の細部について、根掘り葉掘りたずねる幼児の“読書”が誤りではないのと同じように。
 いっそのこと、思うがまま自分自身の夢想へのめり込み、二度ともとの本へ戻ってこなくても、ちっともかまわないのだ。その本を「読んだ」と断言しにくくはなるが、それは大したことではない。些細なことである。いや、むしろ有益と言うべきかもしれない。
 このところ、『読んでいない本について堂々と語る方法』という本のタイトルが、周囲の微笑を誘っている。もしタイトルどおりのことが可能であれば、書評など、もはやおそるるにたらぬ。批評やレポートはおろか、読書日記ブログの更新も苦にならない。われわれは、いくらでも語れるではないか! ということになる。
 だが用心深く、猜疑心のつよい読者なら、もしや『読んでいない本』という本があるのではないか? などと勘繰るかもしれない。それに、いくらでも語れるって、いったい何を?と。
 われわれにとって最良の書物とはつねに、まだ“読んでいない本”である。しかもそれは、自分の手で書かれるものである。なおかつそれは、一生かかっても完成しない。生きているあいだずっと、われわれはそれを読み書きしつづける。
 読書生活というのはつまり、“読んでいない本”を読もうとするためのものであり、語るべきは“読んでいない本”についてである。沼の底から自分自身をひきあげるようにして、われわれはそれについて語るのだ。
 というわけで、この一文も、いわゆる書評の類ではない。タイトルを聞いたり、流し読みをしたりするうちに、ウツラウツラしてしまったのである。
 (おかざき・よしひさ=作家)」
東京新聞夕刊 2009年3月17日 5面

 これは連載とかではないポッと載りの珍しいものだった。顔写真がついていて、メガネにマッシュルーム頭で無表情、いつかファミコンのMOTHERの本で一番最後に載っていた想像力をかきたてられる文章の作者に似ていたので、という理由で主観的な好感を持った。

 とってもいい感じがするなあと思ったのだ。それで切り抜きをずっと手帳に入れていた。1年間ずっと気になってたというのはすごいことだ。そして1年間ずっと気になってたのにほったらかしていたというのもすごいことだ。このコラムの時ほどの衝撃は無かったが、もっと読みたいなと思った。香山リカなんかを読むよりよっぽどしがみつかない生き方をしたい人には役に立つと思うが…

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2010-03-07 〃

 ところで世の中の人は“読書”を何だと思っているのかね?と思う、それはまず「どの作家が好きなの?」という質問が当たり障りのない流儀になっている現象はどこから生まれてきたのだ?と思う ここでノンフィクションの作家でも出そうものならまた説明がいるし、つまり作家とは小説家のことを指して言ってるのだと思うが、小説は趣味だろうと思う。対して読書とは、シュタイナー教育で言う朝の数時間かけてやる(らしい)今週の特集みたいなことだと思う。つまりテストには出ないが、ものごとはとても詳しいことで成り立っているということに触れられるということだが、それに触れられるのが本だと思う。小説はその一部だ。本ぎらいとは小説ぎらいから来ているのではないか?…とは誰かが指摘してそうだな。作家ではなくて最近何がおもしろかったですかと聞けばいい。ところで大波小波は文学の話題が多くていやだ。

 それと本屋で見かける光景のほとんどがいやなんてくだらないという感じからだ。そんな光景の極めつけは、リッチな暮らしみたいな言葉の文庫本で、それに一目散に向かって来た30代の女の人が2冊目の本を抜き出したが、1冊目の本が飛び出て帯もとれて売り場が悲しいことになったのに、原生林の山に車からペットボトル投げるみたいな感じで、レジの流れに向かっていったというものだった。あれも堂々とした600円くらいの立派な読書だ。私と近くにいたおじさんにはあっけにとられるっていう言葉が降ってかかった。「あらひどい人」って言えなかったが、先進国になる前は言っていたのかなと思った。友達と2人でいたら言えるんだけど…


 とにかくあと1ヶ月弱で、ちゃんと経済学とフランス語と日本史と消化したい本を消化できるよう意識を持ち直さなければならぬ。あとは村を訪ねられたらと思うんだが…

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2010-03-04 朝鮮学校が高校無償化から外れそうなことについて

 外交とは、かけひき、なのだろうか。何でも許してしまっては、自分の国が弱くなってしまうからだろうか。しかし、平和のための協調…それは経済(自己調整的市場)がうまくいくために保たれた平和だ、とカール・ポラニーも20世紀に言っていた。

 そして私は、自分で考えたい。自分の目と耳と時間と体験で作られた頭で考えたい。犬養道子は、日本は難民に冷たい、ほとんど受け入れいていない、と言っていたが、私は逆に、この国が難民を必要としていると思った。

 この国で生き辛かった理由は、ただ一つの価値観しか見ることができなかったからだと思った。小学校、中学校、高校、人間の生き方に模範が用意され、答えの定まるテストが学問にすり替わり、クラスメイトは同じ境遇で、野ブタをプロデュース。的な価値観が生まれていたあのくだらなさ、学校の外には私は市街地に住んだせいかもしれないが、何も、何も無かった。

 そしてこの一つしかない価値観は、作られたものだと思う。その要因の一つは、難民を受け入れないことだと思う。

 朝鮮学校が近くにあったので、何度か会うことがあったが、何よりもその、共同体ってこのことだよね、というのが羨ましかったし、一人の人間として見ても魅力的だった。必然的に社会に興味を持つ境遇からか、皆がちゃんと社会に対して何かしら"認識"を持っている、その時点で、同世代のほとんどの日本人がこの人たちには叶っていないと思った。

 在日朝鮮人は難民とは違うが、またしても価値観の閉塞的な国づくりへと近づかないために、署名をやっているらしいので、賛同することに決めた。
http://yaplog.jp/network2009/

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2010-02-27 法人税(企業に)、個人所得税(給料から)、付加価値税(消費に)

アイスランド 法% 所% 付24.5%
アイルランド 法12.5% 所20-41% 付21.5%
イギリス 法21〜28% 所20〜40% 付17.5%
スウェーデン 法26.3% 所29.58〜57?% 付25%
ノルウェー 法28% 所28〜49% 付25%
フィンランド 法26% 所17.5〜47.5% 付22%
デンマーク 法25% 所38-59% 付25%
ベルギー 法33.99% 所25-50% 付21%
オランダ 法20-25.5% 所33.6〜52% 付19%
ルクセンブルク 法21% 所0-38% 付15%
スペイン 法30% 所24-43% 付16%
ポルトガル 法12.5〜25% 所0〜42% 付20%
モナコ 法33.33% 所0% 付19.6%
イタリア 法31.4% 所23-43% 付20%
フランス 法33.33% 所5.5〜48% 付19.6%
スイス 法?〜8.5%+?% 所?〜42.69% 付7.6%
ドイツ 法29.8% 所15〜47.475% 付19%
ハンガリー 法16%* 所18〜36%* 付25%
オーストリア 法25% 所21-50% 付20%
ポーランド 法19% 所18〜32% 付22%
ルーマニア 法16% 所16% 付19%
ブルガリア 法10% 所10% 付20%
チェコ 法20% 所15% 付22%
トルコ 法20% 所15-35% 付18%
マケドニア共和国 法% 所% 付18%
スロバキア 法19% 所19% 付19%
スロベニア 法21% 所16〜41% 付20%
クロアチア 法20% 所15-45% 付23%
ボスニア・ヘルツェゴビナ 法% 所% 付17%
セルビア 法10% 所10〜20% 付18%
ウクライナ 法25% 所15% 付20%
モルドバ 法% 所% 付20%
モンテネグロ 法9% 所12% 付17%
エストニア 法21% 所20% 付20%
ラトビア 法15% 所23% 付21%
リトアニア 法20% 所15〜20% 付19%
ロシア 法20〜24% 所13% 付18%
キプロス 法10% 所20-30% 付15%
マルタ 法35% 所15〜35% 付18%
ギリシャ 法25% 所0〜40% 付19%
モロッコ 法35% 所0〜41.5% 付20%
チュニジア 法30% 所15〜35% 付18%
コソボ 法% 所% 付15%
サウジアラビア 法20% 所20% 付0%
イラン 法25%* 所25%* 付?%
イスラエル 法25% 所10〜45% 付16%
グルジア 法% 所% 付18%
カザフスタン 法% 所% 付14%
パキスタン 法35% 所0〜25% 付15%
エジプト 法20% 所10〜20% 付10%
ザンビア 法35% 所0〜35% 付16%
南アフリカ共和国 法28% 所0〜40% 付14%
インド 法30.90〜41.2% 所10〜30% 付12.5%
ネパール 法% 所% 付13%
スリランカ 法% 所% 付15%
タイ 法30% 所5-37% 付7%
ベトナム 法25% 所5〜35% 付10%
シンガポール 法+所18%? 付7%
マレーシア 法25% 所% 付0%
フィリピン 法30% 所5-32% 付12%
インドネシア 法28% 所5-30% 付10%
中国 法25% 所5〜45% 付17%
韓国 法22% 所% 付10%
台湾 法25% 所6〜40% 付5%
香港 法16.5% 所2-17% 付0%
日本 法30% 所5〜50% 付5%
オーストラリア 法35% 所17-45% 付%
ニュージーランド 法30% 所0〜39% 付12.5%
アメリカ 法15〜35% 所15〜35% 付0%*
カナダ 法19.5% 所15-29% 付5%
パナマ 法% 所% 付5%
ジブラルタル 法27% 所0-40% 付%
ブラジル 法34% 所7.5-27.5% 付%
ドミニカ共和国 法% 所% 付16%
メキシコ 法28% 所0-28% 付15%
エルサルバドル 法% 所% 付13%
ガイアナ 法% 所% 付16%
トリニダード・トバゴ 法% 所% 付15%
ベネズエラ 法% 所% 付9%
コロンビア 法% 所% 付16%
エクアドル 法% 所% 付12%
ペルー 法32.87% 所15〜30% 付19%
ウルグアイ 法% 所% 付22%
パラグアイ 法% 所% 付10%
アルゼンチン 法35% 所9-35% 付21%
チリ 法% 所% 付19%

先頭 表紙

2010-02-27 〃

ARCレポート、wikipedia、各国在日大使館HP、財務省HP、WORLDWIDE-TAX.COMより

※古い情報の可能性大いにあり、日本でいう国民保険料・年金など雑多な情報は調べ次第「*」のような形で付記


*ハンガリー…+職業訓練基金拠出金(企業1.5%)+技術革新税(企業0.3〜?%)+健康保険(企業18%、個人8.5%)+失業保険(企業3%個人1%)
*イラン…社会保険税30%(雇用者23%+被雇用者7%)←被雇用者給与の?
*アメリカ…小売売上税8.375%程度
*カナダ…+小売売上税8&程度



○消費が罪にならない税例
25%→12%食料品、ホテル代、交通費、…
  →6%書籍、新聞、文化事業に関わる一部商品やサービス(スウェーデン)
25%→0% 新聞、医療、教育、旅客輸送、輸出品、…(デンマーク)
20%→10% 家畜、食肉、ハム、小麦粉、米、薬、…
  →4% 医療補助器具、野菜、牛乳、バター、チーズ、書籍、パン、パスタ、…(イタリア)
7.6%→3.6% ホテル
  →2.4% 食料品、薬品、本・雑誌・新聞(スイス)
15%→6% 食品、飼料、本、雑誌、新聞、医薬品、輸送、ホテル、レストラン、映画などのチケット、ゴミ収集、清掃、修理(スペイン)
17.5%→5% 国内燃料
  →0% 飲食料、生活必需品(イギリス)
19%→7% 食料、書籍
19%→0% 家賃、医療費、コンサートなどのチケット(ドイツ)
19%→10% 食品、子供用品、役務、サービス(ロシア)
19%→9% 食品、薬品、電気、交通
  →4.5% 書籍、雑誌、チケット(ギリシャ)



●奢侈税的なものの例
自動車、タバコ、酒、石油、砂糖、コーヒー、ココア、エチルアルコール、塩…(スイス)
15%→28% 自動車、船舶、航空機、貴金属、高級皮革製品(スペイン)
+10〜150% ガソリン、蒸留酒、テレビ、ディーゼル燃料、ビール、ワイン、高級車(登録料180%)、自動車(ギリシャ)

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2010-02-27 探すまでもないが、2時間単位で読める、1日1冊消化したい本

『林芙美子 巴里の恋』林芙美子 今川英子編
(p61)室内よりも外がいゝと云ふ事は何と云ふかなしむべき事なのだらう。

(p61)別府氏来訪、私は此人の来訪を好まない。第六感というアダナがあるそうだ。自分の心配を人にまでうつされてはやりきれない。(p63)とても朝早く森本氏来訪、何の事だと思ったら昨夜のろけを云つて済まないと云ふ事だった。馬鹿へしい。男と云ふものは、ましてエトランゼのせいか、少々ぬけてもゐる。私が好きで仕用がないと云ふ事だ。へえ!こんなやぶれた女がね。(p64)また森本氏来訪、此男とは絶好する必要がある。本当はいゝ人なのだろうが、学者にはどうも、精神的ケツカン者が多い。

(p68)すばらしく道に迷よつた。帰へつたらヘトヘトになつた。

(p72)藤森成吉夫妻が巴里に見えたそうだが、誰もアドレスを教へてくれない。巴里の日本人は何ていやな奴が多いのだらう。

(p75)岡倉氏の茶の本を読みあげた。とても面白い理論だが、ひどいこじつけもある。

(p79)外国がへりの日本人の各々の随筆を読むが、何とすさまじいきめの荒さ、外国からかへれば女と酒とあそびの帰朝談「あちらでは」か、おそろしいものだ。

(p90)だいぶロンドンにも馴れたが、やっぱり脂気のない街だ。王様がゐると、こんなにも、脂気がなくなるものか、芸術的アトモスフヱヤは少しもない、女は勿論プアである。

(p91)いざたつとなると、やつぱり心残り、どうもこんな気持ちでは貧乏旅行は出来ない。

(p99)声が出ない。

(p101)雨せうざう、巴里の雨は実にゐゝ。

(p112)
大将閣下の胸にピカピカ光るクレヨンは何じやいな
あれは可愛兵卆のしやれこうべ、ポコポンのポコポンポン
キゾクのメカケの頭にピカ へ 光るダイヤモンドは何じやいなあれは可愛工女の油汗、金持ちのコツプの中なるピカピカ光るはあれやシヤンパンか、あれは可愛百姓の涙汗――
石黒氏の秀唄

(p120)朝街を早起会の楽隊通る。日本を思ひ出した。(p128)平山来る。感のない友情は全く困りものだ。いゝお嬢さんだが、こゝをいゝ遊び場にされてはたまらない。(p129)平山嬢を呼び、カニを食べ、九時頃より腹痛はげし。躰を切られるやうに痛む。せいいつぱいに吐く。疲れて綿の如し。夜更四時頃まで眠れず、カニ中毒のおそろしさを知る。カニをたちませう。

(p132)――夕更け、前家の夫婦ゲンカの声を聞く、失業夫婦を怒りつぽくするか、気の毒にてねむれず、朝方までウツ へ する。

(p133)スシをたべ下痢をして夜中困つた。

(p138)あゝ金の二千円もほしいものだ、皆たすかるだらう、だがみんな助素かつたところで、どうなるのだらうか。

(p139)あらゆるものへ絶望する。新聞の広告に自分の小説の名が出てゐる。恥多し、全く、命ながければ恥多しだ。体が痛んで仕方がない。

(p147)あゝ金がほしい。株屋になる事を考へても見る。株を少しやつて見たい野心おこる

(p150)一人ぼっちだと云ふ事を、なぞおそれてゐたのであろう。あの山だつて、此白樺の木だつて、皆コドクだ、愛情をセイリせぬ女奴、あゝだが、青草の上にむせて、私は涙の流れるまゝの状体[態]だ

(p164)生きるには只一ツ仕事、愛するには只一人の母、個人主義とのゝしられても、私は、長い長、母と二人でしいたげられて来たのだ。

先頭 表紙

2010-02-27 〃

夫への手紙
(p180)勉強してほしい。こどくでゐてほしい。

(p211)英国は落ちつける。巴里のやうに植民地的でないのがいゝ。

(p212)ねえ、私が死んだとしても、私のヂケツする気持ちは判つてくれるだらう。恋愛のためとか、金がないからとか、そんなケチな私ではない。

(p212)誰に見せるべきでもない、すばらしい絵を描いてほしい。片言で沢山だ。

(p213)日本は日本の此頃はどうだらう。相変わらず変なイズムが流行ですか、大陸へ来て感じた事は、流行がにぶい事だ。日本のやうに、あゝせっかちではない。それだけに芸術家たちも貧しいながら王様だ。


世紀末文学を中心にある、あの帝国主義によることをちゃんと知っているのかしらないが、恵まれてるのに、暇を持て余して、人生とは何なのだと言っちゃう空気が大嫌いだが、これもそのひとつだなと思ったが、これを読んだ時はちょっと共感できた。そんな自分をくだらないと分かっている感じがするからだろうか。

先頭 表紙

2010-02-27 〃

『そうか、もう君はいないのか』城山三郎 1単位
まじめくん

『ダヤンのスケッチ紀行モロッコへ行こう』池田あきこ 1単位
幸せな人ね、という言葉が皮肉になったことについての文章を5年前くらいに現代文で読んだ気がするので、今もう一度読みたい

『ビギナーズクラシックス おくのほそ道(全)』角川ソフィア文庫 1単位
これだけの量の内容なのかな、と思った。文章のつまらなかった時代だなと思う。ちゃんとそう思うために原文で読んでから文章のつまらない時代でしたね、と思おうと思う。

『ビギナーズクラシックス 徒然草』角川ソフィア文庫 2単位
じいさんは嫌いだ、内田樹の文章は嫌いだ、飯田橋のサラリーマンは嫌いだ
草食系という言葉はいまだ廃らないが、特に男の、今の社会の幹部たちの世界が分からない だからそれに入っていこうという女の人も分からない 草食系というのを私は非異常だと思っている。あの国を動かしている人たちは、自分の幸せは得られない仕事の人たち、だから出世や収入や先進国や非3Kという魅力がないとやっていけない仕事だと思っている。兼好と関係ない話になった。兼好も樹も決め付けた喋りをするから嫌いです。

『日本の昔話』柳田国男 X単位

『エブリシング』安野光雅 2単位
安野光雅の文章を初めて読んだ。絵を描く人の文章を読むときは気をつけなければならぬという文章をどこかで読んだが、まさにこの人のことだなと思った。くどくてびっくりした。そしたら自分でも自分の文章がくどいのは父親もそうであって、とちゃんと言っていておもしろかった。私は読んだ絵本というと乏しくて、安野光雅の数の絵本とぐりとぐらくらいだった。

『佐藤家の人びと―「血脈」と私』佐藤愛子 2単位
(p22)だから、「あいつはダメな奴だ」とか、「あいつは冷酷な奴だ」とか、「あいつはいい奴だ」というふうに、われわれは日常生活の中で簡単に言いますが、人はそう簡単に決められるものではないということも、私は、私の家族によって学んだわけです。
(p25)原爆で死んだのは、チャカさんにとっては楽な死に方だったのではないでしょうか。あんなにいろいろ悪いことをして、親を苦しめ、人に迷惑をかけたのだから、死に際は苦しんで死ぬのではないだろうかと思っていましたが、兄は愛人と一緒に朝、広島に着き、疲れてたので宿で寝ていたところに原爆が落とされて死んだのでした。広島で亡くなった人達の中で、一番幸せな死に方をした人かもしれません。
(p25)洽六も強い情念の持ち主で、その情念に流されまいとしながらも、結局は流されてしまいました。けれども、流されつつも、彼には人間としてどう生きなければならないかという人一倍高い理想があり、理想と情念の板挟みというか、半生し苦しみながら情念に流されていくという、大きな矛盾を抱えていたと思うのです。

先頭 表紙


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