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teriiくんのおやおや日記

へっぽこ日本語教師Funkyが日々の授業の中であれあれ??おやおや??
と思ったことを書いていきます。
どんどんつっこんで!!
ちなみにここはWith Love from Newcastleの1コーナーです。
コアラの写真もたっぷりのメインサイトにも遊びに来てね。
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目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2001-05-04 「上手です。」と「得意です。」
2001-05-03 ひらがなライム や ゆ よ
2001-05-02 ローマ字の怪(2)
2001-05-01 日本の常識、Ausの非常識(ローマ字)
2001-04-30 第一回言語調査のまとめ
2001-04-25 中間発表!?
2001-04-13 カウンター
2001-04-12 ま〜も
2001-04-11 「お」と「ご」
2001-04-10 Clothes Words


2001-05-04 「上手です。」と「得意です。」

先日、Year 11のクラスでスポーツに関する語彙を導入した後で、「〜が上手です。」とか「〜が下手です。」という表現をやりました。
英語ではShe is good at 〜.とかHe is not so
good at 〜.って表現ですよね。
そのあと流れのなかで今日やるつもりではなかったのですが、「〜が得意です。」という表現も同時に提示したのです。
ホストティーチャーのローズ先生は「〜が上手です。」「〜が得意です。」も同じ意味で、英語では○ is good at 〜.という表現だと説明してました。
その時は格別気にならなかったのですが、その後、文型練習やQ&Aなどをしてるうちにどうもこの二つ微妙に使い分けがあるような気がしてきました。
Q&Aのなかで「あなたはサッカーが上手ですか。」というのがあったんですが、このいい方なんだか抵抗ありませんか?
(もちろん「あなたは」なんて言いませんけどそれ以外の部分で・・・。)
なんだか「上手ですか」って相手に聞くときに使わないような感じがするんですが・・・。

今週の宿題

「〜が上手です。」「〜が得意です。」の使い分けについて考えてみてください。
私にもまだ答はわかりません。なんとか月曜日までに考えをまとめますので、なんでも思いついたことを「つっこみ」で書いてもらえると嬉しいです。

先頭 表紙

涼一さんは感性鋭いから結構いけるんでは?国文学・・・ / Funky ( 2001-05-08 23:42 )
こんなにつっこみが!僕はりゅうさんの考えに近いです。主観か客観か。得意はきっと意を得たから得意なのでしょう。でもここを読んでたら、得手、不得手、苦手などの表現もついでに浮かんでしまいました。こりゃ将来国文学でも勉強せねば...。 / 涼一 ( 2001-05-07 07:36 )
>姉御 ↓の疑問もこの「うわて」から考えていけばとけるよ。ちなみに資料はEffective Japanese Usage Guideです。 / Funky ( 2001-05-06 20:18 )
資料見つかりました。りゅうさん鋭すぎます!!「うわて」ってのも書いてらっしゃるから、ぼくの考えてる3点とも押さえてらっしゃいますね。 / Funky ( 2001-05-06 20:16 )
「国語」も、そのままだと「上手」は使えないけど、「国語での朗読」が主語だったら「上手」が使えますね。「上手」って、技能の巧みさがはっきりわかるものに使うんですかねえ。 / りゅう ( 2001-05-06 19:49 )
Funkyさんの言葉にヒントを得て・・・同じスポーツという分野でも、「走り高跳びが上手・得意」とはいえる、でも「マラソンが得意」はいえても「マラソンが上手」とはまず使いませんねえ。でも、「マラソンでのかけひき」が主語だったら、「上手」が使えますね。 / りゅう ( 2001-05-06 19:45 )
もっか裏付け資料を探すべく、段ボールをひっくり返しています。明日までお待ちを・・・。 / Funky ( 2001-05-06 18:38 )
「××が」の部分は例えば、「英語が得意です。」「英語が上手です。」がacceptableであるのに対し、「数学が得意です」は言えても「数学が上手です」は言えませんよね。 / Funky ( 2001-05-06 18:37 )
「誰は」っていう使い分けはみなさん仰るようにありますね。それと、「××が」っていう使い分けもありそうです・・・。 / Funky ( 2001-05-06 18:35 )
やっぱり得意は何か抜きん出ている時に使うとしか思えないんですが?比較級と最上級? / 柳田芳秋 ( 2001-05-06 16:39 )
りゅうさんもオーテマチエンヌさんもするどいっす。 / Funky ( 2001-05-06 16:14 )
ちょっと見ない間に盛り上がっていただいてありがとうございます。 / Funky ( 2001-05-06 15:41 )
考えてみれば、確かに似てるけど違う言葉ですね。自分には得意も上手も使わなくて、好きです、とか抽象的な言葉を使いますね。まったく日本語ってなんておくゆかしいというかへりくだりまくりな言語でしょう!(ちなみに上手って誉めるとき以外口語ではあまり使わないような気がする。。。私だけ?) / オーテマチエンヌ ( 2001-05-06 09:46 )
(続き)「得意な科目は何?」と聞かれて、いろんな科目の中で自分がよくできる(と思ってる)もの、例えば「家庭科」と答えたとする。自分の中で家庭科は「得意」なんだけどでも家庭科という分野の中で他の子の作ったオムレツと比べると自分は「上手」じゃない、と使えるのかも?絶対評価と相対評価みたいなもんでしょうか。だから「僕はーが上手です」って言ってるの聞くと、なんだかその陰に他人との比較を感じて「ほんとに上手なんだな?じゃあ証明してみろっ!」と言いたくなるのかも??どんなもんでしょう。なんども失礼しました。 / りゅう@朝からひさびさにハマった ( 2001-05-06 09:26 )
もしかすると、「上手」は、ある特定の分野において、話し手の中にこれまでの人生経験で培われた基準みたいなものが自分でも気づかずにあって、それと無意識に比較してすぐれている、って使っているのかも。「上手」は、「うわて」と読めないこともないですよねえ。「うわて」って、対象があって、それよりまさっている時に使いますよね(ちがってたらごめんなさい)。対して、「得意」は、さまざまな分野をいっしょくたにした中で自分がよくできると思っているor思いこんでいる(?)ものに用いるのかもしれません。 / りゅう ( 2001-05-06 09:17 )
>柳田さん 得意の反対は・・・うーん、不得意? 考えたことなかったです。。。 / りゅう ( 2001-05-06 07:21 )
もしも自分のことにりゅうさんの例文を使ってる人がいると「どれだけ上手なのか今すぐ作って食わしてみろー!」っていわれそうな気もする…自分のことに上手を使うと自信過多な感じが伝わるんじゃないかなぁ??だから質問文で使っちゃうと、言外に蔑みの感情が伝わるような…「あんた何かできることあるなら言ってみなさいよ、ないと思うけど」みたいな…得意の方が謙虚に使えるのかなぁ???なんか的外れな気がしてきた…ごめんあそばせ。 / 姉御 ( 2001-05-06 07:18 )
「上手だけど得意ではない」、りゅうさんの例文、どっちもとっても納得!確かにそういう言い回ししますねえ。でも、おとうさんの「得意だけど上手じゃない」は可能なんだろうか???難しすぎる…こんがらがってわからなくなりました…りゅうさんの例文も、やっぱり他人のことだから上手が使えるような気がしました。もし自分についてこういうことを言ってる人がいたら「どんだけ上手なのか今すぐ作って食わしてみろー!!」と言われそう…それで、すーんごく考えてみたけど…(続く) / 姉御 ( 2001-05-06 07:14 )
うーん、でも、第三者のことをいうのに「彼女はロールキャベツが得意です」って「得意」を使うのもなんかへんですねえ。「得意だそうです」だったら、いいと思うけど・・・。うーん・・・。ということは、「得意です」というのは、自分自身の思いや思いこみ(?)をあらわすのに用いて、「上手です」は、他者を評価して言うのに用いる、と言えるかな。どうでしょう。 / りゅう ( 2001-05-06 07:11 )
りゅう殿 実に仰る通りだと思います。得意の反対は失意? / 柳田芳秋 ( 2001-05-06 07:07 )
ためしに辞書ひきその2。【上手】物事に巧みなこと。てぎわのよいこと。「歌がーだ」【得意】最も熟練していること。最もすぐれていること。「ーの種目」「ーの芸」(by広辞苑)・・・この使い分けだと、柳田さんの言われる「熟練度のちがい」っていうのがとてもうなづける感じがしました。「ぼくの彼女は料理が上手で、ロールキャベツが得意です」ってのはどうでしょう? / りゅう ( 2001-05-06 06:46 )
>柳田さん 得意だけど上手じゃない。好きだけど上手じゃない・・・。(謎)・・・。 / Funky ( 2001-05-05 22:57 )
>tenさん 辞書までしらべてくれてありがとね。 / Funky ( 2001-05-05 22:55 )
>姉御 そうだと思うんだけどそれ以上になんかありそうじゃない?? / Funky ( 2001-05-05 22:54 )
僕はよく、I can understand you, but I don't understand you.という言い回しを使います。 / 柳田芳秋 ( 2001-05-05 08:51 )
これは面白い僕は又積極性の問題つまり、熟練度の問題かと思っていた。彼女は上手だけど得意ではないとか!!! / 柳田芳秋 ( 2001-05-05 08:48 )
得意・・・3 (形動)自信があり、また、十分に慣れていること。それに熟達していること。えて。「得意のわざを披露する」   上手・・・1 (形動)物事にたくみなこと。たくみで、すぐれていること。また、その人。巧者。巧手。名人。・・・う〜んよく分かりません(^^;↓の姉御さんのカキコが、ナルホド!って感じですね。因みにCanは能力的な事だから、Can you speak English?は少し失礼な感じだとなんかの本で読みました。だから、Do you を使っています。・・・話がそれてしまいました・笑。 / ten ( 2001-05-05 08:39 )
自分のことを言う時は「得意です」、自分以外の人のことを言う時は「上手です」を使うんじゃなかった?(教科書もそうなってるよ)質問の時は「何が得意ですか」になるんじゃない?上手ですは誉めるときにしか使わないんじゃないのかなぁ?たい形の使い方と似てるよね、何となく… / 姉御 ( 2001-05-05 07:18 )
うーむ。確かにcanとdoは違う。これもおもしろいですね。ちなみに今回は自分でも考えまとまってないのです・・・。 / Funky ( 2001-05-04 22:56 )
なんかよー分からんけど、書かせてもらいます。Can you speak English?とDo you speak English?の違いみたいなものではないでしょうか? / otum ten ten ( 2001-05-04 22:35 )

2001-05-03 ひらがなライム や ゆ よ

ひらがなライム や ゆ よ

A yukky yak
「おいしくないック」・・・・。げぇっ!!なック???
yakは中央アジアに住む動物の「ヤク」のことだそうです。yukkyというからには誰か食べた人いるんでしょうか・・・。
でもこのライムのおかげで「や」はとっても定着がいいのです。

U-turn across double lines.

中央線のある道路でーターン。これは綺麗にできてますね。
「ゆ」の真ん中の縦棒が中央線だと思ってください。

A broken yo-yo.

こわれたーヨー。一番下にぶら下がったまま戻ってこないのでbrokenだそうです。

JesmondのYear 11には10人の日本語を勉強している生徒がいますが、このライムのおかげで8割の生徒はひらがなを完璧に覚えています。まだ初めて2ヶ月くらいなのですが・・・・。

先頭 表紙

2001-05-02 ローマ字の怪(2)

ローマ字で書いた日本語が読みにくいという話は昨日しましたが、それは名前の場合も同じです。
うちのこどもたちは、はるか(Haruka)しゅうや(Shuya)というんですが、はるかはたいてい"ハルウカ"と呼ばれます。
しゅうやのばあいは"シュー"と省略して呼ばれます。英語話者にとっては発音しやすい名前なのでしょう。たいていしゅうやのほうが先に覚えてもらえます。ま、英語式にShoeと綴ってもらうとちょっとかわいそうですが・・・。

名字にしてもなかなか日本の名字は難しいようです。
うちのlast nameはふじい(Fujii)なんですが、なかなかちゃんと読んでもらえません。"フジャイ"と呼ばれることが多いですね・・・。
生徒たちにはめんどくさいので「Fuji FilmやMt. Fujiと同じだよ。」と言っています。ふじふじいの違いはどうやらおじさんおじいさんと同じようによくわからないみたいです。

日本の名前はNewcastleでは珍しいので、病院の受付などでも名前の綴りをよく聞かれます。最近は"F U J double I(エフ ユゥ ジェイ ダブル アイ)"と言うのでよくわかってもらえるのですが、来たばかりのころかかりつけの医院に登録をしてもらいに言った時ちょっとしたハプニングがありました。
その頃はまだ、"double I"と言うってのを知らなかったもんですから"F U J I I(エフ ユゥ ジェイ アイ アイ)" と言ったんです。
受付のおばちゃんにしてみれば、わざわざ"アイ アイ"と言われたもんだから違う音だと思ったんでしょうか。"F U J I A"と書いたんです。「違うよ。アイ アイだよ。」といってもきょとんとしています。

"アイ or アイ"って聞いてくるのです。

そうです。Aussie訛りのひどい人は"A""アイ"と発音するのです。"I""アイ"に聞こえるんですよ。実は微妙に"I"のほうが音が高いのですが・・・。ま、なかなかその違いはわかりませんよね。

"I" or "A"って聞いてきたんですね。実は。

Fujaa とかFujaiとかいろいろ書かれたあげく、最後には自分で書きました。
Aussie English侮るべからず・・・。

先頭 表紙

今日は新しいお客様が・・・。うれしいっすね。 / Funky ( 2001-05-02 23:02 )
なるほど。。。 / オーテマチエンヌ ( 2001-05-02 22:33 )
どうもはじめまして!ローマ字の問題はまだまだですね。特にこういった現場では御苦労が多いと思います、がんばってください〜。 / ウサ子@一応言語学(^^; ( 2001-05-02 21:08 )
日本人のために良かれと思って単純に決められたローマ字の読み方が、英語圏の人の母音の慣例的読み方と一致しないので面倒臭いですよね。オーストラリアだとさらにAがeiじゃなくaiだから、余計大変。 / たらママ ( 2001-05-02 16:22 )

2001-05-01 日本の常識、Ausの非常識(ローマ字)

a,i,u,e,o

日本人がこれを見たら、即座に「あいうえお」と読みますよね。

でもAussieを始め英語話者にとってはこれは決して「あいうえお」ではないのです。
何の前提もなくこれを見たら、まず全員が"エイ、アイ、ユウ、イー、オウ"と読むでしょう。

日本語を教えるときローマ字を使うことは、確かに英語話者にとって便利であるには違いないのですが、そこには数々の落とし穴があります。

先日いろいろな文具ということで糊とかはさみなどを提示したんですが、音を聞くときちんと発音できるのに、いざローマ字の綴り("nori""hasami")を見るとなかなか読めません。"ノライ"とか"ハサマイ"になってしまうのです。"ノウリ""ハサイミ"と読む子もいましたが・・・。

「〜です。」という場合も"desu"と書くと最後の"u"がヤケに強くなって"デスウ"みたいな発音になってしまいます。中には"デシュウ"って読む子まで・・・・。

カタカナ文字をローマ字で書くと話はさらにややこしくなります。
たとえばバスケットボールをローマ字で書くと"basuketto booru"。日本人でもなんじゃこりゃ??って感じですよね。
特に"oo"はまず「オー」とは読みませんね。"ウー"って読む子がほとんどです。「ボール」"ブウル"になり、元々は英語であるはずの言葉が英語話者にちんぷんかんぷんになってしまうのです。
ローマ字とはさみは使いようです。

そういえば一昔前の竹下総理大臣・・・・。かわいそうに「タケシタ」とは読んでもらえなかったようですね。
"テイク ア シッ●"・・・・。
かわいそうすぎます。

先頭 表紙

あ、僕が言いたかったのは、ア、エ、イ、オ、ウと発音するときのことです。アは一番大きく口が開いてだんだん閉じて行く順番です。発声練習で良く使われています。 / 涼一 ( 2001-05-07 07:42 )
そういえばNZのマオリ語の順番はA,E,I,O,Uです・・・たしか。 / おぎなお ( 2001-05-06 04:35 )
??口の順番ならI,E,A,O,Uかな??確か音素表の順番ではそうなってるような・・・。口が一番緊張している状態→緩んでる状態 / Funky ( 2001-05-04 19:55 )
なぜA,E,I,O,Uなのか。それは口の開き具合の順番です。 / 涼一 ( 2001-05-04 12:30 )
アルファベット順なんですね・・・。なるほど。まさに所変わればですね・・・。 / Funky ( 2001-05-03 23:39 )
女房が母音ならA,E,I,O,Uと並べろと横から言っています。 / 柳田芳秋 ( 2001-05-03 17:19 )
涼一さんよく存知ですね。キャミカァズィって言ってますね。Aussieは・・・。 / Funky ( 2001-05-02 09:17 )
追記。カマカァーズィ、はカミカゼのことなんだよね! / 涼一 ( 2001-05-02 07:09 )
強母音を含む音節が二音節以上続く時は原則として第二音節にアクセントが来るんじやなかったけ?それにしてもFunkyさんは「例外」が好きですね。 / 涼一 ( 2001-05-02 07:05 )
スズウキィ、トヨウタァ、マズダ・・・なのになぜ日産はニッサンなんでしょう・・・。 / Funky ( 2001-05-02 00:39 )
こないだ学校の先生が、アイスズって言ってました。・・・ISUZU・・・で、ウールワースはヲールワースって発音するんですよね。By ノライorノウリ / ten ( 2001-05-01 23:21 )
>まじめに書こうと思ったんですが・・・。みなさんの期待を裏切ってはと思いまして・・・。 / Funky ( 2001-05-01 21:56 )
知ってる知ってる!本当にカワイソウ(笑) / ユイ ( 2001-05-01 20:42 )
タイトルをちょっと見て「おー、これはデカいテーマだ」と思ってよく読んでみたらローマ字のお話で、ちょっと安心したよーな、ちょっと残念(?)だったよーな。いろいろあるけーど、がんばんべー。 / りゅう ( 2001-05-01 20:27 )

2001-04-30 第一回言語調査のまとめ

今回は「四本」の読み方について調査させていただきました。
実はこれ、Aussieの先生と話している中で出てきた疑問なんですが、日本語のネイティブスピーカーでない彼らにとっては、三本は「さんぼん」なのにどうして四本になると「よんほん」なのか理解に苦しむようです。

この疑問に答えるためには、どうしても連濁の問題は避けて通れません。連濁というのは、一つ一つは清音で読む語を、つなげることによって後に来る語の読みが濁音なるというものです。

例えば「忍者」

「者」の音読は「シャ」で「ジャ」とは決して読まないのですが、「ニン」の次に「シャ」がくると「ニンジャ」というように濁った音になります。
連濁は、主に鼻音(m、n、ng)の次にくる語で起こるとされています。

古い時代にはこの連濁、盛んに行われていたようですが、時代が新しくなると、だんだん廃れてきているようです。
たとえば地名としての「両国」は「リョウゴク」ですが、新しい時代にできた日米「両国」の場合は「リョウコク」となっていたり、「三階」は「サンガイ」から「サンカイ」にかわってきているそうです。

今回の「四本」も連濁のルールからいくと「よんぼん」になるはずなのです。「三階」同様変化してきたのでしょうか・・・。
ともあれ調査の結果、「よんぼん」と読む地域は山口県、福井県の一部、栃木県の一部という結果でした。
山口県の方はみな「よんぼん」と言うと思っていたのですが、以外に少なかったのには驚きました。
「よんぼん」は消えゆく運命にあるようです。

ここでふと思うのはそもそも「よん」という数、いつ頃から使っているのでしょうか??
たぶんちょっと前までは、いち、に、さん、・・・だったはずです。

調査の中でも、年代によって「しほん」といういい方が報告されています。
実際に使っていらっしゃる方はなかったのですが、お年寄りはそういう風にいうという情報をいただきました。

これは仮説ですが、かつては「しほん」と言っていたのかも知れませんね。
それが「よん」という読み方が入ってくると同時に「ほん→よんほん」へと変化したのかも知れません。
よん」という読み方がいつ頃から使われているのか調べてみたいですね。

いずれにしても興味深い調査でした。

協力してくださったみなさんどうもありがとうございました。

先頭 表紙

柳田さんres thanxです。こんなこと考えてると日本民俗学の本が読みたくなってきています。紀伊国屋にあるかな?? / Funky ( 2001-05-02 15:36 )
西沢さんは連濁してますね。確かに!!たぶん呉音か宋音で西はシャンって読むんじゃなかったかな?? / Funky ( 2001-05-02 15:34 )
「青年と学問」の仲で一部鼻濁音について書いてあったので、僕の國男研究の中に入れましたけど、専門かどうかは、僕が専門でないので判りません。悪しからず。 / ヤナギタ ヨシアキ ( 2001-05-02 12:05 )
前から思ってたんです「ニシザワ」で領収書をきってくれって言うと「サワは簡単な方ですか?」って言われる。「ザワは?」って聞く人いないんだけど無意識にその法則に則ってしゃべっているんですね / ギンギン ( 2001-05-02 11:29 )
この辺の話って柳田さんのお祖父様のご専門かな??大学の時「やなぎだ先生」って言ってた教授がいましたよ。 / Funky ( 2001-05-02 09:21 )
僕の苗字はやなぎたと読んで濁りませんが、日本人は鼻濁音の後が濁らないのは不得手らしく、やなきたになってしまいます。 / 柳田芳秋 ( 2001-05-02 07:36 )
なるほど鋭いですね・・・。「よっつ」って言う数え方は昔からあったんでしょうねぇ・・・ / Funky ( 2001-05-02 00:41 )
日本人らしく「4(し)=死)のイメージの払拭だったのかも♪ / 更紗 ( 2001-05-01 22:27 )
やっぱり標準語は4ひき(hiki)ですか・・・。新たに知るこの事実・・・。ぼくは「よんびき(biki)」でした・・・。 / Funky ( 2001-05-01 21:57 )
面白い調査でしたねえ。・・・ってえことは、「四匹」も「よんびき」、っていう地域があるってことかな。 / りゅう ( 2001-05-01 20:35 )

2001-04-25 中間発表!?

Oya Oya??はイースター休暇中お休みしようと思っていたのですが、「更新が止まっているので心配している」という旨のありがたーいメールをいただきましたのでちょっと登場しました。

先日お願いしました調査にはただいま67名の方が協力してくださってます。

あと協力していただきたいのは


沖縄、鹿児島、大分、滋賀、三重、愛知、石川、富山、群馬

各県の方です。

もしご覧になっていましたら、↓ の要領でご協力願えると嬉しいです。

先頭 表紙

2001-04-13 カウンター

今日はカウンターについて。
英語話者の日本語学習者が口をそろえておもしろいけど、めんどくさいというのがこのカウンター
要するに一匹、二匹とかっていう数を数えるときの単位ですね。
日本語ってこういう単位が異様に多いと思いませんか?
動物だけを例にとっても一匹、二匹の他に1羽、一頭、1尾・・・・ちょっと考えただけでたくさん出てきますね。
種類の多さもさておき、学習者を悩ませるのが「(読み方)」。
例えば鉛筆を数えるときに一つだったら「いっぽん」。二つだったら「にほん」。三つだったら「さんぼん」・・・
ほらね。音が変わってくるでしょ?「」になったり「」になったり・・・。
これって基本的には規則があって、/ts/や/k/などの破裂系の音のあとには同じ破裂系の/p/が来るとか、/n/の後は/b/になるとか・・・。
要するに言いやすいように変化してるってことですよ。(専門的に調べてないですが・・・)

今日はちょっと調査してみたいことがあるので、みなさんにお願いがあります。
宿題のかわりといってはなんですが・・・

一本(いっぽん)、二本(にほん)、三本(さんぼん)、四本(    )・・・

「四本」の読み方をおしえて下さい。


これ地方によって違うようなので分布を調べたいのです。
詳しくはトップページの言語調査という項目を見てください。よろしくお願いします。

先頭 表紙

さっそく行ってきました。やっぱり日本語ってあやふやでめんどくさいのかな?でも世界で一番難しいのは北京語がか広東語だそうです。 / ユイ ( 2001-04-14 20:58 )

2001-04-12 ま〜も

今日はひらがなライムの ま〜も

Calling "Ma" on the phone.

これちょっと意味不明なんですが・・・。電話で「」を呼んでる???

21 for me!
これは綺麗ですね。21で「

A moo-cow.

」の四角い感じがムウカウに似てますか??

Messy noodles dripping on table.

「ぬ」の時には綺麗にまとまってたヌードルが「」になるとこぼれちゃいました・・・。

Catch more fish with a double fish hook.

」の形ってたしかに釣り針みたいですね。


今日はいまいち・・・・。ゴメンナサイ・・・。

先頭 表紙

きっと「ま」の下の方は受話器のコードがカールしているイメージじゃないかな?もうそんな電話器見なくなちゃった? / 涼一 ( 2001-04-13 06:18 )
「ま」だけどうしてもイメージできませんねえ・・・。 / りゅう ( 2001-04-13 06:06 )

2001-04-11 「お」と「ご」

「お」と「ご」に関して専門家の方の興味深いコラムを見つけましたので紹介します。
以下は評論家で元西日本短期大学教授の奥秋義信先生のコラムの抜粋です。


日常使う言葉でも、漢語に「お」の付くものはずいぶんあるのです。「お時間」「お天気」「お食事」「お作法」「お行儀」など。反面、和語に「ご」の付く例は「ごもっとも」「ごゆっくり」「ごゆるり」ぐらいではないでしょうか。片仮名語に「ご」の付く例外はありません。まさか「ごピアノ」「ごビール」などと言う人はいないでしょう。
 漢語に「お」の付く例外では、自然現象と飲食と礼法に集中しているのに気付きます。それならそれを原則に含めればよいかもしれませんが、無理があります。「ご婚礼」「ご霊前」「ご紹介」など、原則どおりの用法がやはり主流だからです。
 最近は、そのあたりにも変化が及んでいるのが認められます。NHKでは「入学」というテレビドラマが放映されましたし、デパートに行けば「お受験ルック」などというコーナー表示さえあります。
 広告やCMでは「仏壇」が当たり前になりました。有名仏壇店の社長に直接うかがったところ、「耳にやさしいので『お』に統一しています」とのことでした。当たりのやわらかさにポイントがあるのかもしれません。葬式では司会者が「会葬を賜り」と言っていましたし、TBS『モーニングEYE』(1988年7月)では有名キャスターが「東八郎さんの冥福を祈ります」と述べていました。NHKの野球中継(1996年6月1日)では男性アナウンサーが「プロ野球の意見番・森祗晶さんをお招きしています」と言っていましたし、同じくNHKの96年大晦日の『ゆく年くる年』では、宜野湾市普天間宮からの中継で男性アナウンサーが「神体が安置されています」と実況していました。東海道新幹線の車内放送は「お案内を申し上げます」になっているようです。
 時流に逆らうわけではありませんが、これらの中には慣用と呼ぶにはまだ無理のある語が多い気がします。慣用を認めつつ、原則を意識する“日本語のこころ”が必要ではないでしょうか。「ご返事」「お返事」のように、両方共存しているものも原則を重視したほうがよいと思います。

先頭 表紙

ごめんなさいタイプミスした / 涼一 ( 2001-04-13 06:23 )
お〜!相変わらず「お」と「ご」の話ですな。そもそも「お」も「ご」も丁寧語を簡易に作り上げっル機能があるので、多用するのはあまり好ましくないようですよ。きちんとした敬語表現はほかにありますからね。 / 涼一 ( 2001-04-13 06:22 )
アナウンサーの人もいちいちチェックされて辛いですね・・・ / Funky ( 2001-04-12 23:09 )
何気なく聞いてた言葉も、注意して聞くと興味深いですね。 / デラ ( 2001-04-12 16:58 )
なんか無理がある「お」が多いですね〜。耳慣れないからかなぁ??お案内・・・ / meg ( 2001-04-11 23:50 )

2001-04-10 Clothes Words

今週から新しいトピックColthes Wordsをやっています。
着るものに関する語彙を紹介して、「○○はありますか」とか「○○はいくらですか」とかいう構文に持っていくのです。

基本語を10覚えることから始めているのですが、これらの語彙って英語からの借用語がけっこう多いんですよね。
シャツ、パンツ、セーター(Ausではjumperが一般的なようですが・・・)など・・・・。

ズボンも借用語だと思うんですが、英語じゃないですよね。何語なのかどなたかご存じですか?

ワンピースというのも中にありましたが、これも英語として通じないようですね。ブラウスというのかな??
一部の生徒はわざとワンピースの長音記号を省略して盛り上がっていましたが・・・。

しかしこのトピックで一番の盛り上がりを見せた単語は「帽子
NSW州が作っているビデオがあって、日本人のおじさんが発音練習などをさせるんですが、この人の発音がどうも「bull shi●」聞こえるんですよね・・・。
ネイティブのぼくが聞いてもへんに思うくらいですから、それを期待している生徒たちにとっては明らかにその語に聞こえるでしょう・・・。
二階まで聞こえるのではないかという声で発音練習してました。

さらにそのビデオには続きがあって、あるAussieの男の子がお泊まりの準備をしているシーンでClothes Wordsを紹介します。カバンに衣類をつめながら「シャツ、セーター」ってつぶやきながら・・・。
そのビデオの最後で彼のお兄ちゃんが部屋に入ってきて彼の帽子を取り上げて彼にかぶせるんですが、彼は怒って帽子を脱いでカバンに帽子をつめながら「ぼうし」って言うんです・・・・。
これって絶対「shi●」って言いそうな場面ですよねえ・・・・。なんか意図的なのかなあとも思ってしまいます。

先頭 表紙

昨日クラスで一番まじめな女の子まで言ってました・・・世も末です・・・。って始まったばっかりか新世紀・・・。 / Funky ( 2001-04-12 23:07 )
あきらかに狙ってそうですね〜そのビデオ・私も聞いてみたいな、そのおじさんの発音。笑 / meg ( 2001-04-11 23:47 )
うーん、久しぶりやねー、この話題。予想外のところから出てくるもんだなあ。恐るべしニューカッスル・キッズ・・・ / りゅう ( 2001-04-11 16:19 )
そのおじさんの「ぼうし」の発音聞いてみたいなぁ〜♪ / デラ ( 2001-04-10 16:44 )

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