東電OLについてのノンフィクションを読む。
良く行くクラブの一つは円山町の真中にある。
私らはいつも、外苑東をとおり、タクシーで
原宿駅前からPL教団の道を抜け、
東急文化村方面へ。
先週の土曜日、お決まりのコースをたどった
際にふと思い出したんだ。
「あ、そういえば、あんな事件もあったなあ。」
当時は大して興味も持っていなかったので、
今、細かい事件の詳細を知って改めて驚く。
年収1千万弱。借地とはいえ、持ち家。
妹・母親と3人暮らしだが、妹も大手企業勤務。
こんなに経済的に恵まれていて、どうして
1回2-5千円なんてタダ同然で、汚れた街に吹き溜
まってきたような下劣な男の相手をするのか?
・女としての「商品性(価値)」が、自分にだって
あることを確認したかっただけ。金は関係ない。
という説もあるみたい。
にしては、値段があまりにも安い、のにもかかわらず
客の支払いには1円の金にもうるさかったという。
1日3-4人の客をとることがノルマだったとも。
世の中の女性達は、なんだか知らないけれど
「彼女は私だ」
とか
「共感できる」
とか
当時は「ヤスラー」なる言葉もでてきたらしい。
悪いけど、
それって
勘違いじゃない?
だってわかりませんもん。どうしてお金があるのに
そんなことするの?
自称「ヤスラー」って結局
ただの大卒OL(体を売った経験アリ)でしょ?
年収1000万の、Yさんとは、かなりの
隔たりがあるはずで。Yさんの事例はもっとキビしい、
もっとedge of the reason なところ、というか
むしろ狂気からやってきているんじゃない?
1)大学だって出てる→2)ちゃんと社会人してる
→3)でもオヤジに体売らなきゃいけない
→4)キビしい現実・汚い世の中を見る
→5)ヤサぐれて、プチ荒廃した心境(本人的には
大荒廃?)
自称「ヤスラー」さんのパターンは恐らくこんなとこ。
2)と3)の間には、物欲とかそういったクッションが
ありますけど、その辺は巷で非難されているような
「ぜいたくがしたい」とか
「ブランド物が欲しい」とか
いった虚栄心だけじゃない、その奥にのたくっている
闇があるっていうのはわからなくもないですよ。
で も
Yさんは、恐らく順路が真逆よね。
4)と5)がないまぜになって荒廃した精神で体を
売っていた。フタをあけてみたらキチンとした社会人で
有名大学出身だった。私にはやっぱり、どう考えても
「橋をわたっちゃった人」
の話としか思えない・・・。
女として、痛々しさを感じることはあるけれど・・。
話は変わるけど、最近自称「鬱」「精神不安定者」
な女性が急増している気がする。思春期から青年期への
通過儀礼だった「自己演技性」や「脳内悲劇舞台で
自分が主役」的な発想が、30近くなっても、
30を超えても抜けない人。
飲んでいる薬の種類を自慢気に並べて、自傷行為を
リスカと呼び、荒れた自分の生活を被爆体験談のように、
大事そうに語る。
これが悪いと言っているわけではない。むしろ、
こういうタイプの女性は意外にたくましいと思う。
私なんて、末節で託つわりには根幹が鈍感・健康すぎて、
自傷も摂食障害もなにもかも未体験ゾーン。
なにがあってもお腹はすくし。
その代わり、末節で苦しんだ時に何にも当たれない、
何処へも逃げられないという袋小路に入り込む。
一病息災
少しの不安も大きく愁訴し、薬をあおって天につばを吐く。
誰にも迷惑なんてかけてやしないんだから、
それでいいじゃない。
それで生きていけるなら、大いに荒ぶればいいと思う。 |