himajin top
「鮫ザメレポート」

深海鮫大好きな管理人が運営するHP「鮫ザメと鳴く」の調査結果を報告するレポートです!
HPはこちら

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2007-09-26 第1回鮫祭り 其之壱 『ラブカのヒレ』
2006-03-22 ミツクリザメの腸内容物
2006-03-22 ミツクリザメの螺旋弁
2006-03-22 ミツクリザメの解剖
2005-12-09 ミツクリザメのアゴの楯鱗について
2005-08-30 メガマウスの皮、ミツクリザメとラブカの歯
2005-06-29 ミツクリザメの鼻孔
2004-09-05 ラブカの雑学『ラブカが嫌われる理由』
2004-09-01 ミツクリザメの雑学 『第一次ミツクリザメブーム』
2004-04-10 鮫の剥製の誤解と真実


2007-09-26 第1回鮫祭り 其之壱 『ラブカのヒレ』


ラブカのヒレ













その昔、ラブカは
『羅紗の様な、滑らかな肌を持つ鮫』
と言われていた。

よって和名『ラブカ(羅鱶)』となった。

羅紗は紡毛を原料として起毛させた厚地の毛織物であり、手触り滑らかなものである。
ビロードも似たような布地。

漁師さんは『外道』『蛇』『ハブ』等と言う。
これはラブカの尻尾を持つと、180度頭を持ち上げて噛み付いてくるし、市場でもまったく売れない嫌われ者だからだそうです。

私はミツクリザメの肌の方がキメ細やかだと思うが、先にラブカが発見されたから、早い者勝ちなのである。

先頭 表紙

しりびれだったと思います。 / たーみー ( 2007-09-26 22:55 )
フカヒレには向かないようですな。ちなみに、どこヒレでしょう? / Haie ( 2007-09-26 19:24 )

2006-03-22 ミツクリザメの腸内容物


このミツクリザメの腸からは、小海老の頭らしきものが2つ出てきました。

ヘドロ状のものは海老の溶けたもの・・

このミツクリザメは小海老を食べていた様です。

先頭 表紙

2006-03-22 ミツクリザメの螺旋弁


ミツクリザメの腸を切開

解剖はリアルブラックさんが行ってます。

螺旋弁はミツクリザメの幼体も大人と同じでした。

中からなにやらヘドロ状のものが流れ出て来たがこれは・・・

先頭 表紙

2006-03-22 ミツクリザメの解剖


神奈川県三崎市にある東京大学三崎臨海試験場でミツクリザメの解剖(まがい)をしてきました。

写真はミツクリザメの肝臓を注意深く観察する管理人です。

肝臓から染み出た油で手がヌトヌトですよ、もう。

写真提供、リアルブラックさん、感謝!!

先頭 表紙

2005-12-09 ミツクリザメのアゴの楯鱗について


ミツクリザメのアゴを観察する事が出来た。
そして新たな発見があったので載せておく。



写真上:アゴの裏にもちゃんと楯鱗(じゅんりん:鮫のうろこの様なもの)があるのがわかる。



写真下:アゴの内側、良く見ると歯の間の皮膚にも楯鱗がびっしりと存在している。



ミツクリザメの飛び出すアゴの機構は、アゴ骨には無いので、取り出してしまうと面白く無い・・・・と思っていたが、考えを改めた。
歯の生え方や、抜け落ちる寸前の歯の様子など良く観察する事が出来た!!
鮫の歯は、楯鱗が変化したものだと言われている。
実際、歯の周囲の楯鱗は粒が大きくなっているのでうなずける。
ラブカの口の周辺などは、かなり荒くなっていて、下手をすれば指先を擦りむいてしまいそうだ。


シーカヤックの『ZEN』のマスターに見せていただきました!!感謝!!
      ↓
http://www.ms-n.com/~zen/index.html

先頭 表紙

ありがとうございます。ミツクリザメは英名『ゴブリンシャーク』つまり『悪鬼鮫』ですからね、死んでアゴが出て血まみれになると相当怖い顔になります。おでこのひさしは”吻”(ふん)といいまして、中に軟骨があります。そんなに硬くは無くて、触るとぺらぺらですが柔軟性もあって、頑丈ですよ。 / たーみー ( 2005-12-10 02:29 )
こんにちは! いずれの写真もすばらしいですね。リアルミツクリザメがこんな怖い顔とは知りませんでした。おでこのヒサシは硬いのでしょうか? / 烏丸 ( 2005-12-10 02:21 )

2005-08-30 メガマウスの皮、ミツクリザメとラブカの歯


左の画像は私が所有する3つのアイテム
左から・・・
・メガマウスの皮
・ミツクリザメの歯
・ラブカの歯
である。
全て頂き物だ。

メガマウスの皮は、解体された第10メガマウスの尾びれの皮。
端っこを少しだけ頂いた。
私ともう一人、某鮫サイト管理人が所有している。
ミツクリザメの歯は幼体のもの、ラブカの歯は成体。
世界広しといえども、3大深海鮫の標本を個人的に所有している者など、鮫研究者を除いたら私だけだろう・・・ふっふっふ。

下の方の画像は、メガマウスの皮を顕微鏡撮影したもの。
かろうじて楯鱗(じゅんりん)が写っているが、劣化している様だ。
市販の顕微鏡セット(6千円程度)で撮影出来るから、みんなやるといい。
夏休みの自由研究とかにね(もう夏休み終わりかぁ・・・)

先頭 表紙

もう終わってるyoー / ダット ( 2006-06-01 20:20 )
楯鱗(じゅんりん)ってのは鮫のうろこみたいな物で、小さなざらざらした物がいっぱいあるんです。よく鮫肌はざらざらしていると言いますが、これは楯鱗(じゅんりん)があるからなんですねえ。 / たーみー ( 2005-09-01 23:19 )
楯鱗(じゅんりん)って何ですか?? / た〜みぃ ( 2005-08-31 21:04 )

2005-06-29 ミツクリザメの鼻孔


ミツクリザメの鼻孔についてうんちく。

ミツクリザメの鼻孔は、吻の両側、やや下にあり、目の前に位置する。
一見、魚雷発射官の様に見え、目と勘違いしてしまう事も多い。
図鑑のスケッチで、目だと書かれている事もある。
上の写真は、捕獲直後のミツクリザメ成体
管状の噴水孔が良く分かる。
下の写真は、ミツクリザメ(幼体)の頭部を下から見たもの
図の様に海水が流れて、水中のにおいを嗅ぎ取る。

鮫の鼻孔は、呼吸とは切り離された独立器官であるので、入った海水は即排出されます。
よって、海水を吸いこむことは出来ず、泳ぐ事によって自然と海水が入る様になっている。
これはどの鮫でも同じ・・・・だと思う(たぶん)

入水部の穴は大きく、排出部の穴は小さい
入水部に入った海水は、排出部では穴が小さい分、排出の圧力は上がるので、流れは逆転する事は無い。

手で開くと、入水部と排水部がつながっている事がわかる。
完全な管状ではなく、アルファベットの”C”の様に、1個所切れた管状なのである。
コレが上手く閉じてねじれて、ミツクリザメの鼻孔を形成している。
中には感覚神経があって、匂いを感じることが出来る。
鮫によっては、形に差があると思われます。

左右対称に2つあるのにもちゃんと理由があって、獲物が右方向にいるのなら、右側の鼻孔で感じる匂いが強くなり、両方の鼻孔で感じる匂いが釣り合う様に泳げば、獲物へまっすぐ進む事になる。

ミツクリザメの鼻孔は、アゴ、吻、に並ぶユニークな形をしている。
まったく本当に、この鮫は興味深い種類だ。

先頭 表紙

2004-09-05 ラブカの雑学『ラブカが嫌われる理由』


約100年前に深海鮫ラブカは発見されました。
現在、桜海老漁などに混じり、捕獲され年間数十匹が捕獲されていると思われる。

しかし、水揚げされるのはきわめて稀で、港へ入港する前に廃棄される。
ラブカ歯は鋭い三叉状であり、内側に向かって生えています。
もし人がかまれようものなら、活け花で使われる剣山を押し付けられた様に肉がえぐれてしまうでしょう。
しかも、ラブカの尻尾を持つと、頭を180度持ち上げて噛み付いて来ます。
ラブカの別名は『ヘビ』『マムシ』ですが、納得できますね。

捕獲量の割りに、生態がほとんど分かって無い魚は、たいてい漁師に嫌われている魚なのですねえ。

先頭 表紙

嫌いでもちゃんと調べろよ!! / まさ ( 2006-03-08 09:23 )

2004-09-01 ミツクリザメの雑学 『第一次ミツクリザメブーム』


時は1980年代、この頃はミツクリザメ
の捕獲数が世界で36体しか無かった。
36体の内、23体もが日本からの報告であり、
日本はミツクリザメ大国として、各国から注目を受ける。

この頃、各国の博物館、水族館がミツクリザメの標本をこぞって手に入れ様とした
『第一次ミツクリザメブーム』
なるものがあった。
海外の博物館の魚類担当が、日本にやって来て、1mクラスのミツクリザメ幼体を1体100万円で喜んで買って行ったという。

ある剥製会社の取締役のところに、漁師から連絡があり、『3Mのミツクリザメを200万で買わないか?』と言われた。
丁重にお断りしたそうです。
なにせこの人、ミツクリザメのコレクターで、3Mクラスの標本はすでに持っていたそうな。

さて、現在ミツクリザメは、日本だけで年間100体未満捕獲されているようです。
しかし、博物館や水族館に持ち込まれるのは稀。
ミツクリザメは歯が鋭く危険だし、水揚げしても買い手がつかないため、港に入る前に廃棄されてしまうからです。
博物館も基本的には無償で引き取りますからねえ。

先頭 表紙

ホワイトデスシャークさん、剥製は30万くらいしますが、生なら1万円未満で買えそうですよ。飛空さん、どうも初めまして、ぜひHPの方も見てください、写真がいっぱいありますので。 / たーみー ( 2004-09-05 11:30 )
はじめまして。メガマウスで検索していたらたどり着きました。初めて知った鮫の名前とかも知れて嬉しかったです♪これからの更新楽しみにしています♪ / 飛空 ( 2004-09-04 20:19 )
あー、ミツクリザメならせめて30万ぐらいで買いたいなぁ・・・。といっても好きだからもう少し出せるかなぁ・・・。3Mのミツクリみたいです。金はないんですけど。 / ホワイトデスシャーク ( 2004-09-03 20:49 )

2004-04-10 鮫の剥製の誤解と真実


魚類の標本は大きく分けて
・液浸標本
・剥製標本
の2種類がある。

液浸標本は、生きた状態に最も近く、再解剖も出来る。
剥製標本は体の形、色などを保存するには最良である。

しかし、剥製標本の出来具合により、時として誤解が生じる場合があります。

画像はラブカ、ミツクリザメの剥製標本と液浸標本で剥製2種と液浸1種である。

同じ鮫でも、保存方法と仕上がり具合でこんなに違うのです。

剥製の場合、しわがよってしまうと、表面積が少なくなり、
口や目がむき出しの様になる。
顔が凶悪化してしまいます。
剥製標本の作成には、しわがよらない様にする行程が、一番気を使うのである。

しかも、剥製は目をガラス玉の様な代用品に置き換えるので、雰囲気が大分
ちがってしまいます。

ちなみに、今回使用した標本は、左上から、
駿河湾深海生物館
・ラブカ剥製標本(恐)
・ラブカ剥製標本(◎)
・ラブカ液浸標本(生)
油壷マリンパーク
・ミツクリザメ剥製標本(恐)
駿河湾深海生物館
・ミツクリザメ剥製標本(◎)
・ミツクリザメ液浸標本(生)
です。

先頭 表紙

鮫の歴史ですか、それなら我輩のHP「鮫ザメと鳴く」のリンクにある「サメの海」がおすすめです。是非見に行ってください。 / たーみー ( 2004-08-04 18:47 )
もっと鮫の体全部を調べたいです。たとえば・・・鮫の、れきしなど / 石井舞香 ( 2004-07-31 11:46 )

[次の10件を表示] (総目次)